バイデン政権の為替政策はドル安か?【YEN蔵のFX相場分析】

バイデン政権の為替政策はドル安か?

こんにちは。YEN蔵です。

今週の相場振り返りです。

 今週(1月18日週)の振り返り

今週のドル円は103円台で長い間推移していました。104.10付近が高値となり一時103.33付近まで下落しドルの下落が徐々に進んでいっています。

一方でドルの長期金利は上昇が一服しています。バイデン政権が誕生し、上院、下院も民主党が多数派となったために国家予算が膨らむのではないかとの思惑から米国の長期金利が上昇しました。

民主党政権になればなぜ金利が上昇するのでしょうか?民主党は大きな政府を目指すといわれています。これに対して共和党は小さな政府を目指しています。民主党は国のお金を使って事業を増やしたり、国民の社会保障に資金を使うので国家の財政資金が大きくなるのでこのように大きな政府と呼ばれます。国がお金を使って経済活動を活発にしていくのが民主党の政策です。

一方で共和党は減税などによって政府の関与を小さくして、民間が減税によって余ったお金で経済活動を活発していこうというのが共和党の政策です。

ですから民主党の政権になるとお金をたくさん使うわけですから経済活動は活発になりますが、そのお金をどういうように調達するのかということが問題になります。このお金は増税をするか国債を発行して調達するしかありません。

増税は人気のない政策ですし、議会で法案を通過しなければいけないのですぐには行えません。そこで国債の増発ということになるのですが、国債が増発されれば市場は米国の財政赤字を嫌うことと国債の需給が緩むことで国債は売られて長期金利が上昇していきます。

これが今回の米長期金利の上昇の原因でした。

しかし世界中がゼロ金利になる中で1%を超えている米国の長期金利は投資家にとっては魅力的なのか、米国債の需要は大きいのでそのことが米長期金利の上昇を抑えています。

ここのところ米長期金利の上昇によってドルが反発していました。ドルの強さを示すドルインデックスは89付近まで低下していましが米長期金利の上昇を受けて91付近まで上昇していました。しかし米長期金利の代表格である米10年債利回りが1.18%まで上昇後に1.1%付近まで低下してきました。この動きに沿ってドルインデックスも91付近まで上昇後に90付近まで下落しています。

注目ポイント

バイデン政権で次期財務長官に指名されたイエレン氏の議会での指名に絡む公聴会が行われました。

ここでイエレン氏は今後弱いドルを目指すことはしないと述べました。輸出を伸ばすためには通貨が弱いほうがメリットがあるのですが、イエレン氏はその政策を目指さないと述べました。

ただ強いドルを目指すとも述べていません。この時点ではイエレン氏が今後どのような為替政策をとるのかは不明です。

もうひとつバイデン大統領とともに各国の為替操作をやめさせるとも述べています。通商上の不公正な優位を得るために人為的な為替操作に対してはバイデン大統領は反対しており、いかなる為替操作にも反対していくと述べました。

現在為替操作が疑われる国はいくつかありますが、最大のターゲットになるのは中国でしょう。米国が為替操作による通貨安政策に対して厳しく対応するようになれば人民元などでドル安人民元高の流れが加速していく可能性があります。

そうなると日本円にも円高圧力がかかる可能性は十分に考えられます。今後米国の為替政策による円高には注意が必要かもしれません。

ドル円の予測

今週のドル円は104.10付近が高値となり、一時103.33まで下落後に103.60付近で推移しています。

75日移動平均線が104.20付近に位置しており、ここがレジスタンスとして機能しています。2020.年7月以降75日移動平均線を一時上抜けする局面はありましたが、終値ベースで超えることはなく、だいたい75日移動平均線が高値になるケースになっています。

バイデン政権の為替政策はドル安か?

また一目均衡表の雲の下限が103.85付近、上限が104.30付近に位置し、やはり104円台前半がレジスタンスとして機能しています。

104.00~104.30のゾーンが重要なレジスタンスになっています。ここが超えられないと引き続きドル下落トレンドは継続と予想します。

来週は103~104円のレンジを予想します。

リアルタイム為替レート

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