[AD] 運営維持のため、一部広告リンクを設置する場合がございます(詳細)
おはようございます。だいまんです。
2021年11月24日の相場分析です。
目次
昨日のマーケット
昨晩の海外市場は、揉み合い気味ながら、米長期金利の上昇を背景に、ドルが堅調を続けた。米11月製造業PMI・速報値は、予想を上回るも、サービス業や総合PMIが予想を下回り、11月リッチモンド連銀製造業景気指数が、予想比変化がなかったことで、影響は限られた。また、米10年物国債利回りは、1.667%から1.639%まで一時低下したが、7年物国債入札後1.684%まで上昇幅を広げた。一方NY株価3指数は、金利の上昇もあってナスダックが、マイナス圏での推移となるなど、まちまちの動きとなったが、影響は見えていない。
尚、バイデン大統領が、日英印中と戦略的石油備蓄の放出を決定したと発表したが、一方でOPECは、「主要国が、戦略的石油備蓄の放出をするなら、生産を抑制する可能性がある」としており、原油価格は下げ止まりを見せている。
ドル円は、アジア夕方の高値115.15から114.48まで売りの押された後は、米長期金利の上昇を背景に111.10まで反発、ユーロドルは、ユーロ圏各国の11月製造業・サービス業PMIの速報値が、いずれも良好な結果だったことで、1.1275まで上昇後、1.1234を下値に、このレンジで推移、ポンドドルは、英11月製造業とサービス業PMIの速報値が予想上回ったが、1.3410を高値に1.3343まで一時下落した。
一方クロス円では、ユーロ円が、128.90を安値に129.60、ポンド円も153.29から153.96、オージー円が82.66から83.18、NZD円が79.40から80.04、カナダ円は89.96から90.79まで上昇した。
11月24日の注目材料
- 07:15 (豪) ブロック豪中銀総裁補・パネル討論会参加
- 09:30 (豪) 第3四半期建設工事完了額 (前回0.8% 予想-3.1%)
- 10:00 (NZ) NZ準備銀行・政策金利公表 (現行0.50% 予想0.75%)
- 15:45 (仏) 11月企業景況感指数 (前回113 予想112)
- 18:00 (独) 11月ifo企業景況感指数 (前回97.7 予想96.7)
- 18:00 (独) 11月ifo企業景況感・期待指数 (前回95.4)
- 18:00 (独) 11月ifo企業景況感・現況指数 (前回100.1)
- 18:00 (スイス) 11月投資家信頼感指数 (前回15.6)
- 19:00 (南ア) 第4四半期BER企業信頼感指数 (前回43)
- 20:00 (英) 11月CBI受注動向調査 (前回9)
- 22:30 (米) 週間新規失業保険申請件数 (前回26.8万件 予想26.0万件)
- 22:30 (米) 週間失業保険継続受給者数 (前回208.0万人 予想206.0万人)
- 22:30 (米) 第3四半期GDP・改定値 [前期比年率] (前回2.0% 予想2.2%)
- 22:30 (米) 第3四半期個人消費・改定値 [前期比年率] (前回1.6% 予想1.6%)
- 22:30 (米) 第3四半期コアPCE・改定値 [前期比年率] (前回4.5% 予想4.5%)
- 22:30 (米) 10月耐久財受注 [前年比] (前回-0.4% (-0.3%) 予想0.2%)
- 22:30 (米) 10月耐久財受注・除輸送用機器 [前年比] (前回0.4% (0.5%) 予想0.5%)
- 22:30 (米) 10月卸売在庫 [前年比] (前回1.4% 予想1.2%)
- 23:30 (英) テンレイロ英MPC委員講演
- 00:00 (米) 10月個人所得 [前年比] (前回-1.0% 予想0.2%)
- 00:00 (米) 10月個人消費支出 [前年比] (前回0.6% 予想1.0%)
- 00:00 (米) 10月個人消費支出デフレーター [前年同月比] (前回4.4% 予想5.1%)
- 00:00 (米) 10月個人消費支出コア・デフレーター [前年比] (前回0.2% 予想0.4%)
- 00:00 (米) 10月個人消費支出コア・デフレーター [前年同月比] (前回3.6% 予想4.1%)
- 00:00 (米) 11月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値 (前回66.8 予想66.8)
- 00:00 (米) 11月ミシガン大学消費者信頼感現況指数・確報値 (前回77.7)
- 00:00 (米) 11月ミシガン大学消費者信頼感期待指数・確報値 (前回67.9 予想63)
- 00:00 (米) 10月新築住宅販売件数 [年率換算件数] (前回80.0万件 予想80.0万件)
- 00:00 (米) 10月新築住宅販売件数 [前年比] (前回14.0% 予想0.0%)
- 00:30 (米) 週間原油在庫統計 (前回-210.1万バレル)
- 02:00 (米) 10月ダラス連銀PCE価格指数 (前回5.1%)
- 04:00 (米) 米連邦公開市場委員会・議事録公表(11月2日-3日開催分)
11月24日の相場見通し
昨晩も米長期金利の高止まりが、ドル相場を支えました。本日は、明日の感謝祭を控えて、様子見ムードが広がりそうですが、逆に何か材料が出た場合、参加者の減少もあって、荒れた動きとなるケースも多いことは、留意して対応しましょう。
金融政策としては、NZ準備銀行が、政策金利を公表します。0.25%の利上げが予想されていますが、これ自体はほぼ織り込みの範囲です。焦点は、更なる連続利上げの可能性が示唆されるかですが、恐らくタカ派的なスタンスが続くでしょう。ただ、一方で欧州などでは、新型コロナウィルスの感染が再拡大しています。警戒感が見えると一定のNZドルの利食い場となるので、注意しておきましょう。
また11月2日-3日開催分のFOMC議事録では、この会合でテーパリングが発表されましたが、現状市場の関心は、既に利上げ開始時期に移っています。基本は来年夏場にテーパリングを終了。利上げは秋口からとの見方が主流ですが、こういった見方を覆すようなタカ派的な見解が見えた場合、米長期の押し上げにつながる可能性があることは、留意しておきましょう。ただ、現状のインフレ懸念や金利先高観は、若干行き過ぎの面もあって、あまり追いかけて、ドルを買うのは避けておきたいところです。
経済指標としては、豪第3四半期建設工事完了額、仏11月企業景況感指数、独11月ifo企業景況感指数、英11月CBI受注動向調査、米国では、週間新規失業保険申請件数、第3四半期GDPと個人消費の改定値、10月耐久財受注・卸売在庫、10月個人所得・消費支出、11月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値と10月新築住宅販売件数などが発表されます。
注目としては、独11月ifo企業景況感指数は、新型コロナウィルスの感染が再拡大を受けて、やはり弱い結果がリスクです。米国では、GDPを始め、良好な結果が想定されますが、特に11月ミシガン大学消費者信頼感指数は、速報値が10年ぶりの悪い結果となったことが、一時話題となりましたが、確報値などが上方修正される可能性もありそうです。その場合、一定のインパクトを与えるかもしれません。注目しておきましょう。
11月24日のデイ・トレード戦略
本日のデイトレード戦略です。
ユーロドル
- 予想レンジ:1.1200~1.1300
- 基本戦略: 戻り売り
- 予想時間:07:04 予想時レート:1.1249
上値を1.2351や1.2266でCapされて、下落が1.1226まで下落を拡大。指摘したレジスタンスと過去のファンラインで形成したウェッジ・フォーメーションの下限を維持できておらず、ムードは悪いが、ただ、日足のスロー・ストキャスティクスが、既に売られ過ぎ圏に突入しており、一旦下げ止まりを見せても良い状況。ただ、反発ではやれやれの売りが出易く、買いは慎重さが必要となりそうだ。
上値は、既に転換線や基準線を含む1.1373から1.1488の戻り高値圏、1.1443-88の戻り高値圏、1.1513-70の窓上限が抑えると弱い。1.1609-17の戻り高値圏と雲の下限の上抜けから1.1650のサイコロジカル、90日移動平均の1.1672や1.1692の戻り高値を越えて、1.1716の雲の上限、1.1748-56の戻り高値圏、1.1789を越えて1.1821-51戻り高値、1.1885-86の戻り高値が、視野となるが抑えると上値追い出来ない。1.1909の戻り高値を越えて、一定の反発期待も、1.1930-45、1.1975の戻り高値、1.1995-1.2009、1.2032-57、1.2094-1.2101の日足の窓の上限、1.2135-48の戻り高値を超えても1.2193-95,1.2218-55が抑えると上値は追えない。あくまで直近高値の1.2254-66を超えて、1.2285の戻り高値を目指す動きとなるが、上抜けは不透明で、1.2349の今年の高値をしっかりと超えて、1.2400のサイコロジカル、月足からは、1.2414-1.2476の戻り高値圏、1.25のサイコロジカルまで視野となる。ただ、1.2555の戻り高値を越えるかは、現状不透明となる。
一方下値は、1.1226の直近安値を割れると1.12のサイコロジカル、週足からは1.1168の戻り安値、1.1100を割れると1.0728-1.0871の戻り安値圏まで視野となるが、月足のサポートからは維持できれば良いが、リスクは、1.0636の安値割れとなる。
従ってデイの戦略としては、一旦1.1226の安値が支えており、この維持では突っ込み売りは出来ない。ただ、戻りでは売りが出易く、1.1375をストップに、1.13から1.13ミドルへの戻りで売場探し。ターゲットは、1.2226を前に下げ止まりでは、利食い優先。割れても1.12を前にしっかりと利食いたい。またこういった下落での買いは、1.12の防戦を睨んだ展開で、ストップは1.1165などに置いて対応。ただ、ターゲットは、1.13を前に上げ渋りでは、しっかりと利食っておきたい。
NZドル円
下値を74.57や76.64で維持して、反発が82.51まで拡大も現状は、上値を押さえられて調整気味。ただ、現状の下落も、スロー・ストキャスティクスが売られ過ぎ圏で、反転気味となっており、更に突っ込み売りは避けておいた方が良さそう。ただ、戻りでは、やれやれの売りが出易い状況は続きそうだ。
上値は、80.58-87の基準線と絡む位置、81.15-35のレジスタンスが抑えると弱い。超えて81.89-82.22の戻り高値が視野となるが、抑えると上値追い出来合い。82.51を越えて月足からは82.75-83.00、83.80-90の月足のリバースH&Sのネックラインが視野となるが、売りが出易い。84.90の戻り高値を越えて、87.20-88、89.26,91.02などが視野となるが、92.40や94.03の戻り高値を前に、上抜けは不透明となる。
一方下値は、79.40の現状の安値の下に、79.30の雲の上限が控えており、こういった維持では良いが、割れると78.81-08の窓の下限、78.38-54の戻り安値圏に雲の下限が位置しており、こういった維持では良いが、割れると77.84-92の窓の下限、77.31-58、76.67-94の戻り安値などが視野となるが、維持では、突っ込み売りは出来ない。ただし、76.34-44を割れると75.50-76.08ゾーン、74.96の戻り安値まで視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、74.57の直近安値を維持出来ずに、74.13や73.66の安値まで割れると73.20-27、72.82-85ゾーンまでターゲットとなる。こういった位置は一旦維持される可能性はあるが、72.73まで割れると72.26、71.68-86ゾーン、71.49-53の日足の窓の上限まで割れると相場が崩れ気味となり、窓の下限となる70.48-52、69.71-70.00、69.37-45の戻り安値圏まで視野となるが維持では更に突っ込み売りは出来ない。リスクは68.88や68.65の安値、下限レンジ最安値となる68.21を割れるケースで、その場合下落が加速するリスクが高まり、67.53の戻り安値、66.32-66.59の戻り安値圏なども視野となるが、長期のサポートが控える。更に割れても過去の揉み合いレンジとなる63.10-66.17ゾーンなどは底堅い位置となりそう。このリスクは61.79割れとなる。
従ってデイの戦略としては、一旦下げ止まり感もあって、突っ込み売りは出来ない。早期は79.30-40を睨んで、押し目は買いから入って、ターゲットは、80.20-40が抑えると利食いとなる。またこの位置の売りは、80.67をストップに対応するが、ターゲットは、79.65-85などの60分足のサポートが維持されると利食い、割れても79.30-40を前に下げ渋りでは、しっかりと利食っておきたい。