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おはようございます。だいまんです。
2021年11月29日の相場分析です。
目次
昨日のマーケット
金曜日の海外市場は、南アフリカで新たに確認された新型コロナウイルス変異株の感染拡大を懸念とした世界的な株価や商品価格の急落を受けて、リスクオフの動きが大きく広がった。半日取引のNY株価では、NYダウが1063ドル、ナスダックが389P、S&Pが116P安まで下落した。尚、CNBCが「米ジョンソン・エンド・ジョンソンが、アフリカ南部で新たに確認された新型コロナ変異株に対応するワクチンを試験中」と報じたが、反応は見えなかった。
ドル円は、米10年物国債利回りが、1.473%まで低下したこともあって。一時113.05まで下落、ユーロドルは、ベルギーでも新型コロナウイルスの新変異株への感染が確認されたとの報道に対する悪影響は見えず、対欧州通貨クロスでの買いに支えられて、1.1331まで反発、ポンドドルは、ピル英MPC委員が、「雇用市場が引き続き堅調なら、金利は今後数カ月で徐々に上昇する必要」、「政策行動のための準備が整った」と発言したことで、1.3279から1.3350まで反発も、対ユーロでの売りの影響で、このレンジで上下した。
一方クロス円では、ユーロ円は128.96まで反発後127.80まで下値を拡大、ポンド円が150.73、オージー円は80.48、NZD円は77.05、カナダ円は88.41まで下落した。
11月29日の注目材料
- 08:50 (日) 10月小売業販売額 [前年同月比] (前回-0.6%(-0.5%) 予想1.1%)
- 08:50 (日) 10月百貨店・スーパー販売額/既存店 [前年同月比] (前回-1.3% 予想1.0%)
- 09:30 (豪) 第3四半期企業在庫 (前回0.2%)
- 09:30 (豪) 第3四半期企業税引き前利益 (前回17.4%)
- 09:30 (豪) 第3四半期企業総利益 (前回7.1%)
- 17:30 (日) 黒田東彦日銀総裁講演(Tokyo International Financial Forum 2021)
- 18:30 (英) 10月消費者信用残高 (前回2.0億ポンド 予想4.0億ポンド)
- 18:30 (英) 10月住宅ローン承認件数 (前回72.645千件)
- 18:30 (英) 10月住宅ローン貸付額 (前回9.524十億ポンド)
- 18:30 (英) 10月マネーサプライM4 [前月比] (前回0.6%)
- 18:30 (英) 10月マネーサプライM4 [前年同月比] (前回7.0%)
- 18:30 (ユーロ圏) センテノ・ポルトガル中銀総裁講演(経済会議)
- 19:00 (ユーロ圏) 11月消費者信頼感・確定値 (前回-6.8 予想-6.8)
- 19:00 (ユーロ圏) 11月経済信頼感 (前回118.6 予想117.5)
- 22:00 (独) 11月消費者物価指数・速報値 [前月比] (前回0.5% 予想-0.4%)
- 22:00 (独) 11月消費者物価指数・速報値 [前年同月比] (前回4.5% 予想5.0%)
- 22:30 (加) 10月生産者物価指数 [前年比] (前回14.9%)
- 22:30 (加) 10月生産者物価指数 [前月比] (前回1%)
- 22:30 (加) 第3四半期経常収支 (前回35.8億加ドル 予想46.0億加ドル)
- 22:30 (加) 10月鉱工業製品価格 [前月比] (前回1.0% 予想1.3%)
- 22:30 (加) 10月原料価格指数 [前月比] (前回2.5% 予想3.5%)
- 00:00 (米) 10月住宅販売保留指数 [前月比] (前回-2.3% 予想1.0%)
- 00:00 (米) 10月住宅販売保留指数 [前年同月比] (前回-7.2%)
- 00:30 (米) 11月ダラス連銀製造業業況指数 (前回14.6)
- 05:00 (米) ウィリアムズNY連銀総裁・あいさつ(NY連銀オンラインイベント)
- 05:05 (米) パウエルFRB議長・開会の挨拶(NY連銀オンラインイベント)
- イラン核合意再建に向けた協議再開の予定(ウィーン)
11月29日の相場見通し
金曜日は、オミクロン変異株の感染拡大懸念から、世界的に株価や商品価格が急落したことで、リスクオフの動きが大きく広がりました。今後のこの感染が更に拡大して、世界的なロックダウンの再開につながるか注意ですが、ただ、一部では、オミクロン感染者の症状は、それほど酷くない、また既に一部の製薬会社では、新型コロナ変異株に対応するワクチンの試験を開始しているとの報道もあって、過度の懸念の可能性も残っています。リスクオフの動きも、追いかけるのは避けておいた方が良さそうです。
経済指標としては、日本の10月小売業・百貨店・スーパー販売額、豪第3四半期企業在庫・企業総利益、英10月住宅ローン承認件数・貸付額、ユーロ圏11月消費者信頼感・経済信頼感、独11月消費者物価指数・速報値、加10月生産者物価指数と第3四半期経常収支、米国では、10月住宅販売保留指数と11月ダラス連銀製造業業況指数などが発表されます。
あまり大きな注目材料はありませんが、独の11月消費者物価指数などの強弱で、ユーロ相場が一定の動きを示す可能性はありそうです。ただ、株価や商品価格の急落で、こちらの動きに左右される展開が続きそうです。
要人発言としては、パウエルFRB議長は、NY連銀のイノベーション・センター立上イベントでの開会の挨拶となっています。金融市場に関連する発言が無ければ、影響は少なそうです。その他。イラン核合意再建に向けた協議再開は、あくまで予定ですので、実施は不透明ですが、結論が直ぐに出ることはなさそうですので、こちらも本日のところは、相場に影響を与えることは無さそうです。
ともかくオミクロン変異株に関連する続報や株価、米長期金利の動向に、引き続き注目して対応しましょう。
11月29日のデイ・トレード戦略
本日のデイトレード戦略です。
ドル円
- 予想レンジ:113.30~114.20
- 基本戦略: 押し目買いから吹き値売り
- 予想時間:098:04 予想時レート: 113.76
下値を108.72や109.11-12で維持して、上昇が115.52まで一時拡大も、金曜日には急落気味の展開。また、スロー・ストキャスティクスが、反転下落を示しており、一旦上値付きの可能性に注目して対応したい。
下値は、金曜日の安値113.05や雲の上限となる112.93が支えると良いが、112.73-78を割れると112.50のサイコロジカル、112.08-25の戻り安値とそれ以前の高値、雲の下限となる111.91、111.20-66の戻り安値とそれ以前の高値、110.87-00の戻り安値が視野となるが、支えると堅調が続くが、110.82の戻り安値を割れると110.25-80の戻り安値とそれ以前の高値が重なる位置、109.19の雲の上限や109.99の雲の下限が視野となるが、買いが入り易い。ただし、109.71の戻り安値を割れるとイメージが悪化し、109.50のサイコロジカル、109.11-12の戻り安値やサイコロジカルな109円前後を維持出来ずに、108.72の戻り安値まで割れると調整色が強まり、108.56-57の戻り安値圏、108.35の戻り安値まで視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、108.03の戻り安値や108円を維持出来ずに、もし107.48まで割れると相場は崩れる。その場合107.16のそれ以前の高値、106.94の戻り安値、106.37-64の戻り安値、サイコロジカルな106円前後まで視野となるが、大きな流れのネックラインからは、買いが入り易い。ただ、105.83-85の戻り安値まで割れると105.20、サイコロジカルな105円が視野となるが、更に突っ込み売りは出来ない。ただ、104.92の戻り安値を割れると調整気味となり、104.55-86まで視野となる。また104.41の戻り安値を割れると相場崩れ気味となるが、ただ、下値には出遅れた雲が控えており、104.05-20の戻り安値圏で、日足の雲の上限が控える位置が視野となるが、買いが入り易い。ただし割れると雲の下限が位置する103.45-57まで視野となるが、維持では堅調が続く。このリスクは、103.33の安値を割れるケースで、その場合103円方向への調整となるが、維持されると更に突っ込み売りは出来ないが、102.96や102.59を割れると102.50前後のサイコロジカル、101.99の戻り安値、更にサイコロジカルは101.50がターゲットとなるが、引き続き買いが入り易い。最大のリスクは101.19の安値割れとなるが、その場合100.58のフィボナッチ・リトレースメント(75.31-125.86)までターゲットとなる。ただ、100円のサイコロジカルを直ぐに割れることは想定できず、買い下がり位置との見方は変わらない。
一方上値は、転換線と基準線の114.12-27が抑えると弱い。超えても、114.50のサイコロジカル、窓の上限となる114.83や115.25が抑えると上値追いできない。115.52を越えて、125.86の高値から99.02の安値までの調整のフィボナッチ・リトレースメント61.8%の115.61、更に超えると118,66-60のトランプ大統領就任後の高値まで順次視野となる。
従ってデイの戦略としては、売られ過ぎ感も強く、押し目買いから入るが、現状ある程度戻っていることトカラ、慎重さは必要だが、ベストなレベルは、113.20-40ゾーンへの下げを狙う形。ストップは112.73割れで、ターゲットは、114円が抑えると利食いで、超えても114.50までは、しっかりと利食って、売り狙い。売りのストップは、115円越えとする形で、売り上がり。このターゲットは、113円後半の下げ渋りでは、しっかりと利食いたい。
ユーロ円
- 予想レンジ:128.00~129.20
- 基本戦略: 押し目買いから吹き値売り
- 予想時間:09:12 予想時レート: 128.55
上値を133.48でCapされて、下落が、トリプル・ボトムの安値を割れる展開。若干現状はだまし的な展開も想定され、スロー・ストキャスティクスも既に売られ過ぎ圏にあって、突っ込み売りは得策ではないが、戻りではやれやれの売りが出易そうだ。
上値は、129.30-60の戻り高値が抑えると弱い。超えて129.99-130.12の戻り高値、超えて130.60-131.00では売りが出易く、131.42-60の基準線と絡む位置、132円のサイコロジカルを越えて、132.56-93の戻り高値が視野となるが、上抜けは不透明。あくまで133.48の直近高値を越えて、133.58-70の戻り高値や134円のサイコロジカルが視野となるが、抑えると上値追い出来ない。あくまで134.13の高値を越えて、134.50のサイコロジカル、更に強い135円がターゲットとなるが、一旦利食いが出易そうだ。ただ、この位置も超えると、136円や137円のサイコロジカル、更に137.50の高値まで視野となるが不透明となる。
一方下値は127.80が維持できない場合、127.50-77の戻り安値、126.98-127.32ゾーンまで視野となるが、過去の高値圏と絡む位置で、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、維持出来ない場合126.17-70、125.60-10の戻り安値圏まで視野となる。こちらも維持では更に突っ込み売りは出来ないが、125.09-31やサイコロジカルな125円をしっかりと割れると調整が深まり、124.30-38、123.90や123.64を割れると123.01-03、122.85を割れると122.66、121.82-122.23ゾーンの戻り安値圏まで視野となる。このリスクは121.62や121.48の戻り安値割れで、その場合120.81や120.27、サイコロジカルな120円までターゲットとなるが、こういった下落では、長期的に買い狙いが検討される。このリスクは119.31の安値割れとなる。
従ってデイの戦略としては、既に突っ込み売りは出来ない。ベンチャー気味には、127.80の安値を前に、128円方向への調整を買い下がって、ストップは127.80割れ。ターゲットは、129.00を前に上げ渋りでは、利食い優先。売りは129.00-20で売って、ストップは129.60越え。この売りのターゲットは、128.00-50の維持では利食っておきたい。なら利食いを優先しておきたい。