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おはようございます。だいまんです。
2021年12月15日の相場分析です。
目次
昨日のマーケット
昨晩の海外市場は、今週の各国金融政策決定会合を控えて、ポジション調整のドルの買い戻しが優勢となった。米11月卸売物価指は、前月比0.8%、前年同月比で9.6%と予想の0.5%や9.2%を大幅に上回り、2010以来の高水準となり、米10年物国債利回りが1.42%から1.470%まで一時反発したこともドルを支えた。
ドル円は、113.43を安値に113.76まで反発、ユーロドルは、ウクライナ情勢に対する懸念から対クロスでの売りが強まり1.1324から1.1255までじり安、ポンドドルは、改善を見せた11月雇用統計を受けて1.3198から1.3257まで反発後もこのレンジで推移した。またユーロポンドは0.8511まで下落した。
一方クロス円は、欧州株式指数が揃って5日続落、FOMCの結果発表を控えて、NY株価3指数も軟調となったこともあって、ユーロ円が128.56から128.01まで下落、ポンド円は150.60まで反発、オージー円が81.16の戻り高値から80.70まで再下落、NZD円も76.91から76.60、カナダ円は88.85から88.37まで売りに押された。
12月15日の注目材料
- 08:30 (豪) 12月ウエストパック消費者信頼感指数 (前回105.3)
- 10:30 (中) 11月住宅価格指数 [前年比] (前回3.4%)
- 11:00 (中) 11月固定資産投資 [前年比] (前回6.1%)
- 11:00 (中) 11月小売売上高 [前年同月比] (前回4.9% 予想4.8%)
- 11:00 (中) 11月鉱工業生産 [前年同月比] (前回3.5% 予想3.8%)
- 13:30 (日) 10月第三次産業活動指数 [前月比] (前回0.5% 予想1.2%)
- 16:00 (英) 11月消費者物価指数 [前月比] (前回1.1% 予想0.4%)
- 16:00 (英) 11月消費者物価指数 [前年同月比] (前回4.2% 予想4.8%)
- 16:00 (英) 11月消費者物価指数・コア指数 [前年同月比] (前回3.4% 予想3.7%)
- 16:00 (英) 11月小売物価指数 [前月比] (前回1.1% 予想0.3%)
- 16:00 (英) 11月小売物価指数 [前年同月比] (前回6.0% 予想6.7%)
- 16:45 (仏) 11月消費者物価指数・改定値 [前月比] (前回0.4% 予想0.4%)
- 16:45 (仏) 11月消費者物価指数・改定値 [前年同月比] (前回2.8% 予想2.8%)
- 17:00 (南ア) 11月消費者物価指数 [前月比] (前回0.2% 予想0.5%)
- 17:00 (南ア) 11月消費者物価指数 [前年同月比] (前回5.0% 予想5.5%)
- 18:30 (南ア) 11月卸売物価指数 [前月比] (前回0.7% 予想0.7%)
- 18:30 (南ア) 11月卸売物価指数 [前年同月比] (前回8.1% 予想8.7%)
- 18:30 (南ア) 第3四半期非農業部門雇用者 [前期比] (前回-220万人)
- 22:15 (加) 11月住宅着工件数 (前回23.66万件)
- 22:30 (加) 10月製造業出荷 [前月比] (前回-3.0%)
- 22:30 (加) 11月消費者物価指数 [前月比] (前回0.7%)
- 22:30 (加) 11月消費者物価指数 [前年同月比] (前回4.7%)
- 22:30 (米) 12月NY連銀製造業景気指数 (前回30.9 予想25.0)
- 22:30 (米) 11月小売売上高 [前月比] (前回1.7% 予想0.8%)
- 22:30 (米) 11月小売売上高・除自動車 [前月比] (前回1.7% 予想0.9%)
- 22:30 (米) 11月輸入物価指数 [前月比] (前回1.2% 予想0.8%)
- 22:30 (米) 11月輸出物価指数 [前月比] (前回1.5% 予想0.5%)
- 00:00 (米) 10月企業在庫 [前月比] (前回0.7% 予想1.1%)
- 00:00 (米) 12月NAHB住宅市場指数 (前回83 予想84)
- 00:30 (米) 週間原油在庫統計 (前回-24.1万バレル)
- 02:00 (加) マックレム加中銀総裁講演
- 04:00 (米) 米連邦公開市場委員会・政策金利公表 (現行0.00-0.25% 予想0.00-0.25%)
- 04:00 (米) 米連邦公開市場委員会・経済/FF金利見通し公表
- 04:30 (米) パウエルFRB議長・定例記者会見
- 06:00 (米) 10月対米証券投資 (前回-268億ドル)
- 06:00 (米) 10月対米証券投資・除短期債 (前回263億ドル)
- 06:45 (NZ) 第3四半期GDP [前期比] (前回2.8% 予想-4.5%)
- 06:45 (NZ) 第3四半期GDP [前年同期比] (前回17.4% 予想-1.6%)
12月15日の相場見通し
昨晩は、今週の中央銀行イベントを控えて、ポジション調整のドルの買い戻しが優勢となりました。本日は、注目のFOMCの結果が公表されます。市場は、テーパリングの強化を既に織り込んでいることで、ドット・チャートで、来年の利上げ開始時期や利上げ回数に注目が移っています。一応市場コンセンサスは、6月利上げスタート、年3回の利上げとなっています。この内容に加えて、パウエルFRB議長が、記者会見で慎重な発言を継続するなら、株式市場などはイベント通過で安心感が戻ってきそうです。注意は思わぬタカ派が強まるケースですが、その場合米長期金利が上昇を強め、ドル買いを誘発する可能性が残っていることは、留意しておきましょう。
経済指標としては、豪12月ウエストパック消費者信頼感指数、中国の11月住宅価格指数と11月固定資産投資、11月小売売上高と鉱工業生産、日本の10月第三次産業活動指数、英11月消費者・小売物価指数、仏11月消費者物価指数・改定値、南ア11月消費者・卸売物価指数、加11月住宅着工件数、10月製造業出荷と11月消費者物価指数、米国では、12月NY連銀製造業景気指数、11月小売売上高、11月輸入・輸出物価指数、10月企業在庫と12月NAHB住宅市場指数、NZ第3四半期GDPなどが発表されます。
材料は多いですが、FOMCを控えていて反応が大きく出るかは不透明です。ただ、中国の指標は弱い結果が見えた場合、リスクオフの展開につながり易く、英国の物価指数は、強い結果が見えた場合、木曜日の英MPCの利上げ期待に繋がりそうです。また、NZのGDPは、良好が想定されそうですが、NZドル買いは限定されるかもしれません。
一方米国では、12月NY連銀製造業景気指数や11月小売売上高に注目ですが、結果の強弱次第も、FOMCの発表を控えており、動意は限られる可能性に注目しておきましょう。
12月15日のデイ・トレード戦略
本日のデイトレード戦略です。
豪ドルドル
- 予想レンジ:0.7050~0.7150
- 基本戦略: 戻り売り
- 予想時間:09:14 予想時レート: 0.7108
下値を0.7106や0.7170で維持して、上昇が一時0.7556まで拡大するも、この位置で抑えられて、じり安の展開。ただ、下値は0.6994で支えられて、スロー・ストキャスティクスが反転上昇となっており、一旦下値つきとなるか注目される。ただ、長期のスロー・ストキャスティクスは下落しており、反発では売りが出易い。
上値は、0.7187-93の戻り高値で、基準線と絡む位置が抑えると弱い。超えて、0.7210-37、0.7274-06、雲と絡む0.7368-94の戻り高値と売りが出易い。0.7433-72の戻り高値を越えて、0.75のサイコロジカル、0.7532-37の戻り高値が視野となるが、上抜けは不透明で、抑えると大きなレジスタンス形成となる。あくまで0.7556の直近高値を超えて、0.7600の戻り高値が視野となるが、日足の長期のレジスタンスが控えており、売りが出易い。0.7617の戻り高値を超えて0.7644-75、0.771-26の戻り高値圏、更に超えても0.7776-0.7815の戻り高値圏では、やれやれの売りが出易い。0.7845―57や0.7892の戻り高値を越えて、0.7900や0.7950のサイコロジカルが視野となるが、上抜けは不透明で、あくまで0.8008の直近高値を超えて0.8068や0.8337の2018年の戻り高値が視野となるが、こういった位置の上抜けは現状不透明となる。
一方下値は、転換線の0.7090前後から、0.7040の戻り安値の維持では良いが、直近安値の0.6994を割れて、0.6973-92の戻り安値圏まで割れると下落が加速する可能性となり、0.6920-22、0.6878-73ゾーン、0.6810-33ゾーンまでターゲットとなる。この維持では更に突っ込み売りは出来ないが、0.6778の戻り安値まで割れと過去のレンジゾーンとなる0.6255-0.6571までターゲットとなる。
デイの戦略としては、突っ込み売りは出来ないが、反発では売場探し。上値は0.7140-60への戻りを売って、ストップは0.7188越え。ターゲットは、0.7090-03の維持では買い戻しも、割れると0.7050を前にしっかりと下げ止まりでは利食っておきたい。また0.7020-40への下落があれば買っても、ストップは0.6994割れ。この買いのターゲットは、逆に0.7090-03が抑えると利食いで、超えても0.750を前にしっかりと利食いたい。
カナダドル円
- 予想レンジ:88.00~89.00
- 基本戦略: 押し目買いから吹き値売り
- 予想時間:09:25 予想時レート: 88.47
上昇が93.03でCapされて、調整が日足の雲を割り込んで87.75まで拡大も、現状はこれを維持する形。一旦スロー・ストキャスティクスが、売られ過ぎで再反転しており、この下値を守れるか注目されるが、戻りでは売りが出易い状況が続きそうだ。
上値は、89.04の転換線、89.36-93の戻り高値圏で、基準線と絡む位置が抑えると弱い。90.37の戻り高値を越えて、90.55-96の窓の上限で、雲の上限の絡む位置が視野となるが売りが出易い。91.28の戻り高値を越えて、91.60-72、92.21-52の戻り高値、93円のサイコロジカルが視野となるが抑えると上値追い出来ない。あくまで93.03を越えて、93.26の戻り高値が視野となるが、この位置は106.52の高値をトップとしたH&Sの右肩の位置で、売りが出易い。ただ、超えると94.37の戻り高値が視野となるが、こちらも同左肩のトップ位置で、同様に売りが出易いが、超える動きがあると96.01、98.49や101.15の戻り高値まで視野となるが、106.52の高値を前に上値追いは不透明となる。
一方下値は、サイコロジカルな88円前後を維持すると良いが、87.71の直近安値や87.68を割れると86.85-87.19の下ヒゲ圏、85.85-86.27の窓の下限まで視野なるが、維持では堅調が続くが、84.90-85.10の戻り安値や84.68の下ヒゲを割れると調整が深まり、84.11-45ゾーン、83.52-59の戻り安値、83.04-20の戻り安値圏、81.97-82.35ゾーン、81.88の戻り安値、81.16-58順次視野となるが、過去の高値圏からは買いが入り易い。ただし、80.99を割れると80.38-57の戻り安値、80.15の戻り安値を割れると下落拡大リスクが高まり、79.82-94の戻り安値、また79.24の戻り安値まで割れると78.72、78.08-23まで視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、77.93や77.63を割れると調整が76-77円ゾーンまで視野となる。このリスクは、75.58、74.77、73.77の安値を順次割れるケースとなる。
従ってデイの戦略としては、突っ込み売りは出来ず、早期は、88.37の戻り安値を維持するなら買いか、割れると動きがあった場合に、88円前後で買い場探し。ストップは87.71割れで、この買いのターゲットは、88.85の戻り高値や89円が抑えると手前では利食いとなる。また売りは89円前後、89.20-50を売り上がって、ストップは89.60越え。この売りのターゲットは、88.50-60が維持されると利食っておきたい。