豪ドル円見通し 12月8日未明高値からの軟調推移続く

豪ドル円

おはようございます。大塚亮です。

2021年12月15日の相場分析です。

概況

豪ドル円の12月14日終値は80.828円、前日比0.204円安と小幅続落した。取引レンジは81.147円から80.482円。

10月21日高値86.248円を天井として大幅下落に入り、11月26日に感染力の高いオミクロン株発生報道から82円を割り込んで一段安となり12月3日安値で78.787円まで続落したが、12月5日の米大統領の医療顧問であるファウチ氏が重症化率は低いとしたことでオミクロン株への恐怖心が後退して12月6日から8日への3連騰で戻した。しかし82円には届かず、中国恒大集団等のデフォルト問題や英国でのオミクロン株感染者の死亡報道からリスク回避的な動きが再燃して失速している。

12月14日昼に80.482円まで下げたところからいったん81円台を回復したものの維持できずに上値の重い展開だ。
ドル円はややジリ高の推移だが豪ドル米ドルが軟調な展開で豪ドル円も反騰入りのきっかけを得ずにいる。

注目情勢、16日未明のFOMC迫る

12月16日未明には米連銀のFOMC(連邦公開市場委員会=金融政策決定会合)の結果が発表されて議長の定例会見が予定されている。
デルタ株の猛威が続いている中でオミクロン株の感染拡大も始まっているがインフレ進行を踏まえて今回のFOMCではテーパリングの早期終了と利上げ想定時期の前倒しが予想されている。

11月10日に10月の米CPI上昇率が跳ね上がったことをきっかけにバイデン大統領がインフレ対策を最重要課題とすると演説し、11月22日に再任が決定したパウエル米連銀議長もその後の議会証言で「インフレは一時的としてきた見解を撤回する」としてインフレ対策へとタカ派にシフトしている。今回のFOMCではそのタカ派度合いがどの程度になるのかにより、米長期債利回り上昇でドル高へ進むか、さほどタカ派的ではないとしてイベント通過感からドル安となるのか、年末へ向けた流れも決まってくるのではないかと思われる。

豪ドル円としてはドル全面高においてはドル円の上昇と豪ドル米ドルの下落の力関係、ドル全面安となる場合は円高と豪ドル高の力関係がどちらに優勢となるのかを見定める必要があると思われる。

注目材料、16日の豪雇用統計

12月16日は午前に豪11月雇用統計の発表がある。
11月の失業率については10月の5.2%から5.0%への改善が予想されている。労働参加率は10月の64.7%から65.5%への改善が見込まれている。就業者数についても10月の4万6300人減少から11月は20万5000人増へ大幅に改善すると予想されている。

オーストラリアの感染拡大基調はなかなか収まらず、オミクロン株の流入も確認されている事が先行きの気がかりではあるが、長期のロックダウンから解放されて景気回復へ進み始めていることを示せば豪ドルには若干のプラス反応になるのではないかと思われる。

短期テクニカル分析

豪ドル円の60分足チャートにおいては概ね3日から5日周期での騰落リズムがみられる。

12月4日早朝安値を起点とした上昇が12月9日未明高値で一巡し、12月10日午前に81円を割り込んだところからいったん戻したものの高値更新には至らずに13日夜には10日午前安値を割り込んだため、12月14日午前時点では12月9日未明高値と10日夜高値をダブルトップとした下落期入りとした。また安値形成期は12月10日午前安値を基準として15日午前から17日午前にかけての間と想定した。

12月14日昼安値からやや戻してその後も下げ渋っているものの、戻り高値切り下がり基調での推移のためまだ一段安余地ありとみるが、14日夜高値81.147円超えを強気転換注意とし、81.25円超えからは上昇期に入るとみて15日夜から17日夜にかけての間への上昇を想定する。

60分足の一目均衡表では12月13日夜の下落で遅行スパンが悪化、先行スパンからも転落した。14日昼からの下げ渋りで遅行スパンは好転しやすい位置にあるが、先行スパンを上抜き返せないうちは遅行スパンが一時的に好転してもその後に悪化するところからは下げ再開とみる。先行スパンを上抜き返す場合は上昇期入りの可能性が出てくるとみて遅行スパン好転中の高値試し優先へ切り替える。

60分足の相対力指数は12月14日昼安値で30ポイントまで低下したところから戻しているが50ポイント台に乗せても維持できずにいるのでまだ一段安余地が残る。強気転換には5ポイントを超えてその後も50ポイント台を維持する反騰が必要と思われる。

12月15日の売買戦略

12月9日未明高値からの下落基調が続いているのでまだ戻り売り有利の情勢とみる。明日未明のFOMCから流れが変わるかどうかを見定めて、FOMCを強気反応なら上昇再開とし、急落反応ならしばらく安値試しが続くとみる。

FOMC前段階では81.00円から81.30円にかけては戻り売り有利とし、80.50円から80.30円にかけては押し目買い有利とみる。FOMC後に急騰なら81円台後半を目指す流れとし、逆に急落反応なら80円割れを目指す流れとみる。

12月15日の主な予定

  • 英国
    ー16:00 11月 消費者物価指数 前月比 (10月 1.1%、予想 0.4%)
    ー16:00 11月 消費者物価指数 前年同月比 (10月 4.2%、予想 4.8%)
    ー16:00 11月 消費者物価コア指数 前年同月比 (10月 3.4%、予想 3.7%)
    ー16:00 11月 小売物価指数 前月比 (10月 1.1%、予想 0.3%)
    ー16:00 11月 小売物価指数 前年同月比 (10月 6.0%、予想 6.7%)
  • 米国
    ー22:30 12月 ニューヨーク連銀製造業景況指数 (11月 30.9、予想 25.0)
    ー22:30 11月 小売売上高 前月比 (10月 1.7%、予想 0.8%)
    ー22:30 11月 小売売上高・除自動車 前月比 (10月 1.7%、予想 0.9%)
    ー22:30 11月 輸入物価指数 前月比 (10月 1.2%、予想 0.6%)
    ー22:30 11月 輸出物価指数 前月比 (10月 1.5%、予想 0.5%)
    ー24:00 10月 企業在庫 前月比 (9月 0.7%、予想 1.1%)
    ー24:00 12月 NAHB住宅市場指数 (11月 83、予想 83)
    ー28:00 米連邦公開市場委員会(FOMC) 政策金利 (現行 0.00-0.25%、予想 0.00-0.25%)
    ー28:30 パウエル米連銀議長、定例記者会見
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