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おはようございます。だいまんです。
2021年2月8日相場分析です。
目次
昨日のマーケット
金曜日の海外市場は、米1月雇用統計の結果を受けて、ドルの売り戻しが優勢となった。1月失業率は、6.3%と予想を下回ったが、非農業部門雇用者数は、前月比+4.9万人とほぼ予想通り、平均時給が下振れし、前月の非農業部門雇用者数が下方修正されたこともあって、強いとの期待感が強まっていただけに、失望的なドル売りにつながった。NYダウは、米上下院が、バイデン大統領が提案した1.9兆ドル規模の経済対策案の承認が可能になる予算決議案を可決したとの報道を受けて、196高まで上昇したが、週末を控えて上げ渋った。
ドル円は、105.77まで上昇後105.34まで下落、ユーロドルは1.2050、ポンドドルも1.3740まで買い戻された。
一方クロス円では、ユーロ円が127.00まで反発、ポンド円は144.90、オージー円は80.92、NZD円は79.96、カナダ円は83.64まで一時上昇した。
2月8日の注目材料
- ウェリントン市場休場(ワイタンギ・デー)
- 08:50 (日) 12月経常収支・季調前 (前回1兆8784億円 予想1兆830億円)
- 08:50 (日) 12月経常収支・季調済 (前回2兆3393億円 予想2兆2017億円)
- 08:50 (日) 12月貿易収支 (前回6161億円 予想9475億円)
- 14:00 (日) 1月景気ウオッチャー調査・現状判断DI (前回35.5 予想30.0)
- 14:00 (日) 1月景気ウオッチャー調査・先行き判断DI (前回37.1 予想35.0)
- 15:45 (スイス) 1月失業率 (前回3.5% 予想3.7%)
- 16:00 (独) 12月鉱工業生産 [前月比] (前回0.9% 予想0.3%)
- 16:00 (独) 12月鉱工業生産 [前年同月比] (前回-2.6% 予想-0.8%)
- 18:30 (ユーロ圏) 2月ユーロ圏投資家センチメント指数 (前回1.3)
- 20:00 (加) 1月景気先行指数 [前月比] (前回0.47%)
- 00:00 (米) 1月雇用傾向指数 (前回99.01)
- 00:30 (英) ベイリー英中銀総裁講演
- 01:00 (ユーロ圏) ラガルドECB総裁講演
- 01:00 (ユーロ圏) ビルロワ仏中銀総裁講演
- 02:00 (米) メスター・クリーブランド連銀総裁講演
- 北朝鮮人民軍創建日
- ソマリア大統領選挙
2月8日の相場見通し
金曜日の相場は、ドルの売り戻しが優勢となりました。米雇用統計に対する期待感が強かったことが影響していると見られますが、堅調な株価や米長期金利も高止まりの影響も薄く、あくまで週末に向けたポジション調整のドル売りと考えた方が良いでしょう。また、米失業率の改善は、労働参加率が、コロナ前の63%から現在61%、長期失業者もコロナ前の120万人から400万万人まで増加していることが要因で、良い改善ではないことは留意しましょう。
そうなると今週以降のドルの動きが焦点となりますが、株価や金利から離れた動きが続くのか注目しましょう。
本日の経済指標としては、日本の12月国際収支と1月景気ウオッチャー調査、スイス1月失業率、独12月鉱工業生産、ユーロ圏2月投資家センチメント指数、加1月景気先行指数、米1月雇用傾向指数などが発表されます。
注目度の高い指標の発表はありません。経済指標の相場は限定されそうです。
一方で、要人発言が続きますが、ベイリー英中銀総裁は、直近話題となっている英中銀のマイナス金利の導入に関しての言及があれば、相場に一定の反応が見えるので注意しましょう。また、ラガルドECB総裁やビルロワ仏中銀総裁は、ユーロ高けん制発言に注意。メスター・クリーブランド連銀総裁に関しては、あまり発言の影響はないと思いますが、今後の金融政策に関しては発言があるなら注意しておきましょう。
2月8日のデイ・トレード戦略
本日のトレード戦略です。
ドル円
- 予想レンジ:104.80~105.60
- 基本戦略: 戻り売り
- 予想時間:06:27 予想時レート: 104.39
下落を102.59で維持して、日足の雲を上抜ける上昇となっている。
ただ、上値は、日足のレジスタンスやファンラインが控えており、106円のサイコロジカルは、過去の相場の上下を司るネック・ラインとなっており、このCapでは、引き続き上昇もおぼつかない。更なる上昇には、106.11の戻り高値を超える必要があるが、その場合も106.50のサイコロジカル、106.55の戻り高値を超えて106.95-107.05なども視野となるが、上抜けは不透明で、107.54や108.17の戻り高値を順次超えるまでは、完全なあく抜けは見えない。
一方下値は現状は、スロー・ストキャスティクスも反転上昇もあって、底堅い可能性はあるが、そろそろ買われ過ぎ圏にあることは留意しておきたい。
まず、104.83-97が維持されると相当強い可能性はあるが、転換線と絡む104.61を割れると基準線や雲の上限が控える104.05-20などが視野となるが、サポートからも買いが入り易い。ただし、維持出来ない場合、103.45-57の日足の雲の下限までターゲットとなるが、維持できれば堅調が続く。このリスクは、103.33の安値を割れるケースで、その場合103円方向への調整となるが、維持されると更に突っ込み売りは出来ないが、102.96や102.59を割れると102.50前後のサイコロジカル、101.99の戻り安値、更にサイコロジカルは101.50がターゲットとなるが、引き続き買いが入り易い。最大のリスクは101.19の安値割れとなるが、その場合100.58のフィボナッチ・リトレースメント(75.31-125.86)までターゲットとなる。ただ、100円のサイコロジカルを直ぐに割れることは想定できず、買い下がり位置との見方は変わらない。
デイの戦略としては、先週の105.77の上昇が一旦トピッシュとなっており、早期には105.55-60方向への反発では売場探し。ストップは105.77越えまたは、106.11越えとするなら、106円まで売り上がりで対応したい。ターゲットは、105.30前後の動向次第だが、割れるなら105.00-20ゾーンでは一旦利食っておきたい。ただし、利食っても再上昇では売り直しも検討されるが、105円が維持されるとこれも利食いだが、割れるなら104.80前後では利食いとなる。またこの位置の買いの場合、ストップは104.61割れ。この買いのターゲットは、105.00-30が上値を抑えると利食いとなる。
NZドル・ドル
- 予想レンジ:0.7135~0.7230
- 基本戦略: 逆張り
- 予想時間:06:28 予想時レート: 0.7187
上昇が月足の雲の上限を超えて0.7316まで拡大も、現状は上げ渋っている。
レンジ的なゾーンとなる上値は0.725-48が抑えると弱く、下値の0.7096-0.7106ゾーンとの次のブレイクが焦点となる。
上値は超えても0.7282―00などが再度上値を抑えると上値追い出来ない。また超える動きから0.7316を目指しても、エリオット波動の5波の位置にある可能性からは、ダブル・トップをつけると天井が確定するので注意。あくまで0.7316をしっかりと超えて0.7395-0.7525の強い戻り高値圏まで視野となるが、2017年7月の高値0.7559を超える動きが見えるかは不透明となる。
一方下値は、0.7096-0.7106ゾーンの戻り安値を割れると日足の雲の上限を割り込むこととなり、その場合、0.7062-91、0.6993-0.7030ゾーンまでターゲットとなるが、今後0.69ミドルから切り上がり日足の雲の下限が控えており、維持では堅調が続くが、0.6960を割れると0.6876-0.6916、横ばいとなる0.6859の日足の雲の下限、0.6782-0.66838なども視野となるがサポートが控えており、維持では良いが、0.6752を割れると、若干崩れ気味となり、0.6680まで視野となるが、下方ブレイクは不透明も、0.6590を維持できずに、更に0.6547-54、0.6512や0.6490の安値まで順次割れると相場が崩れ、0.6382-86から過去の高値となる0.6177のゾーンまで視野となるが、長期サポートからは、買い位置となる。このリスクは、0.5920や0.5844割れとなる。
従って、デイの戦略としては、前述のレンジブレイクが見えるまでは逆張り的な戦略となる。上値は、0.7248をストップに、0.7220-30への戻りでは売場探し。ターゲットは、0.7135-38ゾーンが維持されると利食いで、またこの位置の買いは、0.7096をストップに、0.71方向の下落で買い下がって、ターゲットは、0.7220-30を前に利食いながら対応したい。