為替マーケットは手掛かり難【2021年2月9日】

為替マーケットは手掛かり難【2021年2月9日】

おはようございます。だいまんです。

2021年2月9日相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、主だった材料のない中、米長期金利の動き一喜一憂するも総じて揉み合い気味の展開に留まった。NY株価3指数は、イエレン財務長官の「米国が新型コロナウイルスの影響に対して、強力な刺激策を制定できれば2022年中に完全雇用に戻ることが出来る」との前日の発言や好調な米企業決算を受けて、史上高値を更新する堅調な動きを続けたが、リスクオンのドル売りはそれほど強まっていない。尚、「米テスラが、15億ドルのビットコインを購入」との報道を受けて、ビッドコインが43725ドルの過去最高値を付けた。

ドル円は、105.67を高値に105.15まで売りに押され、ユーロドルは、ラガルドECB総裁の「緩和的な金融政策スタンスは依然として不可欠」との発言が上値を抑え、1.2020から1.2066で上下、ポンドドルは1.3680まで下落後、1.3750まで再反発した。

一方クロス円では、ユーロ円は126.65、ポンド円は144.42まで下落、オージー円は80.84から81.20、NZD円は75.81から76.13、カナダ円は82.72から82.41で揉み合った。

2月9日の注目材料

  • 08:30 (日) 12月毎月勤労統計調査・現金給与総額 [前年同月比] (前回-2.2% (-1.8%) 予想-4.8%)
  • 08:50 (日) 1月マネーストックM2 [前年同月比] (前回9.2% 予想9.2%)
  • 09:01 (英) 1月BRC小売売上高調査 [前年同月比] (前回4.8%)
  • 09:30 (豪) 1月NAB企業景況感指数 (前回14)
  • 09:30 (豪) 1月NAB企業信頼感指数 (前回4)
  • 11:00 (NZ) 第4四半期RBNZインフレ期待公表
  • 16:00 (独) 12月貿易収支 (前回172億ユーロ(167億ユーロ) 予想140億ユーロ)
  • 16:00 (独) 12月経常収支 (前回213億ユーロ 予想233億ユーロ)
  • 20:00 (米) 1月NFIB中小企業楽観度指数 (前回95.9)
  • 00:00 (米) 12月JOLTS求人件数 (前回6.527百万人)
  • 02:00 (米) ブラード・セントルイス連銀総裁講演
  • 03:00 (米) 3年物国債入札(580億ドル)
  • 05:50 (豪) ジョーンズ豪中銀国際部長講演「金融政策について」
  • 米上院・トランプ元大統領弾劾裁判開始
  • 米企業決算:デュポン・ド・ヌムール、ツイッター、フォックス

2月9日の相場見通し

昨日は、手掛かり難もあって、株価市場の堅調を横目に、為替相場は揉み合いの展開に留まりました。本日も大きな経済指標や注目されるイベントもなく、同様な相場展開が続く可能性に留意しておきましょう。

経済指標としては、日本の12月毎月勤労統計調査、英1月BRC小売売上高調査、豪1月NAB企業景況感・信頼感指数、NZの中銀第4四半期インフレ期待の公表、独12月国際収支、米1月NFIB中小企業楽観度指数と12月JOLS求人件数などが公表される。経済指標に対する相場の反応が限られており、結果に強弱が見えても、相場に影響はなさそうです。

その他では、米上院で、トランプ元大統領の弾劾裁判が開始されますが、既に過去の話題で、市場に影響はなさそうです。また、本日から米国債の入札が行われます。米長期金利の動向、加えて連騰を続ける株価の動きにも注目して対応しましょう。

2月9日のデイ・トレード戦略

本日のトレード戦略です。

ポンドドル

  • 予想レンジ:1.3650~1.3800
  • 基本戦略: 押し目買い
  • 予想時間:09:31 予想時レート: 1.3750

ポンドドルは、下値を1.2676や1.2855で支えて、上昇が1.3759まで拡大もこの位置で上値を不思議に抑えられ続けている。この要因に関しては、不透明だが、何か長期の大口の売り玉が出ているか、月足の雲の上限となる1.3815が上値を押さえている可能性はありそう。ただ、スロー・ストキャスティクスは、反転上昇気味であり、この1.37のミドルをクリアに抜けて来ると、上昇に一定の弾みがつく可能性は留意しておきたい。上値は1.3759をクリアに超えて、月足の戻り高値の1.3774、雲の上限となる1.3815が視野となるが、ざっくりとなるが過去の相場レンジの下限レベルに位置しており、更に上抜けは不透明だが、雲の上限まで超えると週足の1.4007-32の窓の上限までターゲットとなる。この上抜けは不透明だが、超えた場合2016年のブレグジット決定後の戻り高値となる1.4377まで、ほとんどポイントがなくなる。ただ、この位置を一気に超える動きとなるかは想定しづらい。超えるまでは、更に本格的な上昇とならないことは、注意しておきたい。

一方下値は、直近安値となる1.3657-80が維持すると強いが、1.3567の戻り安値を割れると調整気味となり、1.3503-20の下ヒゲに、日足の雲の上限が絡み、維持では良いが、更に1.3430-51の下ヒゲ圏を割れると1.3352の90日移動平均、1.3304-50の戻り安値、1.3280の雲の下限まで視野となるが、サポートから買いが入り易い。ただし、1.3188や1.3135の下ヒゲを割れると相場は崩れ気味となり、1.30のサイコロジカル、1.2906-33の戻り安値圏までの調整の可能性が高まりそう。ただ、一旦下支える可能性はあるが、1.2855まで割れると1.2806-1.2845ゾーン、1.2752までターゲットとなり、更に1.2676や1.2645の戻り安値を割れるケースからは、1.2438-1.2520ゾーンの戻り安値圏、1.2360まで視野となり、1.2252の戻り安値まで割れると1.2162などがターゲットとなるが、最大のリスクは1.2073の戻り安値割れで、その場合1.20のサイコロジカルがターゲットとなる。

デイの戦略としては、追いかけて買うことは難しいが、1.3700方向への下落で買って、ストップは、昨日の安値1.3680割れ。ターゲットは、1.37ミドルが抑えるなら利食いながらだが、超えるなら1.38前後では利食いを優先しておきたい。または、様子見として、1.36ミドルから1.36までの下落があれば、慎重に買い下がって、ストップは1.3567割れとする。ただ、こういった下落では、1.3680-1.3720ゾーンが抑えると利食いで、また超えても1.37のミドルではしっかりと利食いたい。

為替マーケットは手掛かり難【2021年2月9日】

カナダドル円

  • 予想レンジ:81.80~82.80
  • 基本戦略: 押し目買い
  • 予想時間:09:47 予想時レート: 82.58

カナダドル円は、下値を78.38と77.93でダブル・ボトム的に支えて、82.72まで上値を拡大。スロー・ストキャスティクスが反転上昇となっており、更に上値トライとなるか注目されるが、上値は82.72を超えて、82.81-83.56、84.02-50ゾーンが視野となるが、こういった位置には月足の雲の下限やレジスタナスが控えており、日足の上昇チャンネルの上限からも利食いが出易い。あくまで84.74の戻り高値を越えて、85円のサイコロジカル、85.23の戻り高値を超えて86.24-98などもターゲットとなるが、最終レジスタンスが控え、上抜けは不透明で、89.20や89.44の戻り高値、91.62の高値などを超えないと、完全なあく抜けはない。

一方下値は、82.00-25の戻り安値維持では強いが、割れると81.16-58が視野となるが、転換線や基準線が控えており、雲の上限と絡めてもおり維持では堅調だが、80.97-99を割れると80.38-57の戻り安値まで視野となるが買いが入り易く、80.15の戻り安値を割れても80.02の雲の下限や79.82-94の戻り安値が支えると更に突っ込み売りは出来ない。このリスクは79.24の戻り安値割れて、その場合78.72、78.08-23まで視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、77.93や77.63を割れると調整が76-77円ゾーンまで視野となる。このリスクは、75.58、74.77、73.77の安値を順次割れるケースとなる。

従ってデイの戦略としては、上値追いは避けて、82.20方向への調整から買い場を探して、81.80-00まで買い下がる形。ストップは81.58割れとする。ただ、ターゲットは、82.60-70が抑えると利食い優先で、超えてもサイコロジカルな83円前後では利食いを優先しておきたい。

為替マーケットは手掛かり難【2021年2月9日】