米2月個人消費支出【今週の為替相場予測】|2021年3月22日週

米2月個人消費支出【今週の為替相場予測】|2021年3月22日週

こんにちは。鈴木郁夫です。

今週の、為替相場予測です。

【2021年3月22日週】概況・展望

各国中銀が政策金利を据え置き、総じて、無難に消化した感が強い。その中、ドル円は約9ヵ月ぶり高値であるドル円109台半ば近辺まで上昇するなど、相対的にドルを買い戻す動きが強まっている。ファンダメンタルズ的には米長期金利の急ピッチの上昇がドル買い戻しの要因になっているが、FRBは年後半にテーパリング方針を強め、来年早々に開始される鋳込み、そして、米追加経済対策による米経済の活性化が加味されるなど、健全な株高志向がドル円相場の底堅い状況を作り出している。必然的に心理的節目であるドル円110円前後が視野に入りつつある。一方、インフレ期待が強まったとは言え、既に株式市場に対する過熱感と高値警戒感、そして、ワクチン接種の進捗状況と変異種の拡大懸念も同時発生しており、新型コロナの感染拡大に対する収束感が表面化するまで、試行錯誤が続くと見なした方が無難であろう。相対的には米金利の優勢がある以上、ドル買いが優勢の展開は否めないが、依然として、米雇用情勢が完全回復には程遠い状況なだけに、米金利の上昇余地も残り少なく、加速的なドル高は望みにくいだろう。引き続き相場が大きく動意づいてからの逆張り対応が得策であろう。

【2021年3月22日週】注目経済指標

米長期金利や株式市場の動きに注目が寄せられる中、今週はパウエルFRB議長やクォールズFRB副議長をはじめ、複数の当局者発言あるが、既に報じられているように、コロナ禍の金融引き締め策は抵抗感があり、サプライズは期待薄である。また、米国債入札結果(2年、5年、7年債入札)も控えており、市場の関心は米長期金利の動向や株価動向に委ねられている。その中、新型コロナウイルス第3波を巡り、欧州経済指標は下振れするリスクがあり、ユーロを積極的に買い戻す雰囲気は削がれている。ただ、米中対立構造の激化が鮮明化しつつあるため、予断を許せない相場環境であり、更なる下落局面ではリスク回避のユーロ買いも注視しなければなないだろう。

注目指標

  • 22日(月)パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
  • 23日(火)米2月新築住宅販売件数(前月比) 4.3%→-5.1%
  • パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
  • 24日(水)米2月耐久財受注(前月比) 3.4%→0.8%
  • パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
  • ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、発言
  • 25日(木)米10-12月期四半期GDP、確定値)(前期比年率) 4.1%変更なし
  • 26日(金)米2月個人消費支出 (前年同月比) 1.5%→1.7%
  • 3月ミシガン大学消費者態度指数・確報値 83.0→83.6

 

乖離幅チャート分析 

2つの通貨ペアの乖離幅から売買シグナルを見つける。チャートはシンプルイズベストが重要!主要8大通貨から高金利のマイナー通貨まで幅広く活用可。ドル円相場を基軸に、他の主要通貨との比較及び乖離幅で売買を模索する手法です。FXをエンジョイしながら収益チャンスを掴むためには、一目瞭然のチャートが求められています。

2021年3月22日乖離幅チャート分析 

乖離幅チャート分析の見方】
ドル円のみユーロ相場(ユーロ円VSユーロドル)の乖離幅から判断。他の主要通貨は対ドル円相場との乖離で売買の判断基準となります。乖離幅が拡大した時点で強弱の売買シグナルが発生します。基本的には通常よりも強めの売買シグナルが発生してからの始動が効率的です。

各通貨ペア動向

各通貨ペアの動向です。

ドル円⇔ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)

2021年3月22日ドル円⇔ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)

  • 平均乖離幅 0.0425
  • 現状乖離幅 0.0690→0.0687

先週の強い売りシグナルドル円109.00円から変わらず、今週も強い売りシグナルドル円108.90円が点灯している。
★買いターゲット(106.00円)

ユーロドル(ユーロ円-ドル円)

2021年3月22日ユーロドル(ユーロ円-ドル円)

  • 平均乖離幅 21.80円
  • 現状乖離幅 21.30→20.70円

先週の弱い売りシグナル1.1954から下落しており、今週は利益確定買いを伴いながら、弱い買いシグナル1.1901が点灯している。
★売りターゲット(1.1950)

豪ドル(ドル円-豪ドル円)

2021年3月22日豪ドル(ドル円-豪ドル円)

  • 平均乖離幅 24.00円
  • 現状乖離幅 24.35→24.60円

先週の様子見0.7766から若干下落しており、今週は弱い買いシグナル0.7741が点灯している。
★売りターゲット(0.7780)

ポンドドル(ポンド円-ドル円)

2021年3月22日ポンドドル(ポンド円-ドル円)

  • 平均乖離幅 40.00円
  • 現状乖離幅 42.75→42.10円

先週の弱い売りシグナル1.3922から下落しており、今週は利益確定買いを伴い、様子見1.3866が点灯している。
★様子見(1.3866)

本ペットチャートは3~5段階で少な目からの分散投資をお勧めします。売買シグナルは添付のチャートを参照してください。尚、最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。

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