米国を除く主要市場休場【今週の為替相場予測】|2021年4月5日週

米国を除く主要市場休場【今週の為替相場予測】|2021年4月5日週

こんにちは。鈴木郁夫です。

今週の、為替相場予測です。

【2021年4月5日週】概況・展望

世界経済はワクチン接種の進展期待を踏まえながら、アフターコロナに関心が集まりつつある。先週末に発表された米雇用統計が力強い内容を示唆しており、相対的に米ドルを買い戻す雰囲気が高まっているが、ファンダメンタルズ的にも中央銀行が国債などを買い入れる量的緩和に対して、新規の買い入れ額を段階的に減らす手法であるテーパリングを実施する可能性が浮上しており、潜在的な米長期金利の上昇が米ドルの追い風になっている。反面、財源確保のための法人税増税や富裕層向けの増税も盛り込まれるなど、バイデン大統領が提唱しているインフラ計画が議会を通過するかはやや懐疑的なっている。とは言え、米議会では対中摩擦を背景に、バイデン政権が提唱している大規模な追加刺激策が承認されるとの見方が支配的になるなど、相場の難易度を更に高めている。その中、ドル円は心理的節目110.00円を突破し、約1年ぶり高値となる111円台に迫る展開を見せるなど、円安基調が根付きつつある。ただ、米中対立構造による地政学的リスクを背景に、安全資産の円買いニーズも無視できない相場環境にある。他方、欧州圏ではECBによる追加緩和観測や新型コロナウイルス拡大懸念による都市封鎖などの不透明感がユーロドルの重石になっており、相対的に米ドル及び円買いを誘発させ易い相場環境にある。

【2021年4月5日週】注目経済指標

米雇用統計の力強い結果を受けて、米金利の動向やFRBの政策方針まで影響を及ぼすかは懐疑的であるが、直近の米経済指標の数値を見る限り、インフレ期待率が上昇しており、遅かれ早かれFRBは金融引き締め策に乗り出すであろうが、景気浮揚策としての金融緩和策は必然的とされるものの、各中銀は利上げを正当化する術もなく、むしろ、利上げの副作用に警戒感を強めているのが現状かもしれない。当面、FRBの政策方針を見極めるためにも、米FOMC議事要旨に注視する必要がある。

注目指標

  •  05日(月)米国を除く主要市場休場
  • 米3月ISM非製造業景況指数(総合) 55.3→58.5
  • 06日(火)豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表 0.10%据え置き
  • 07日(水)米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
  • 08日(木)米前週分新規失業保険申請件数 71.9→65万人
  • 09日(金)米3月卸売物価指数(PPI)(前年同月比) 若干改善見込み

乖離幅チャート分析

2つの通貨ペアの乖離幅から売買シグナルを見つける。チャートはシンプルイズベストが重要!主要8大通貨から高金利のマイナー通貨まで幅広く活用可。ドル円相場を基軸に、他の主要通貨との比較及び乖離幅で売買を模索する手法です。FXをエンジョイしながら収益チャンスを掴むためには、一目瞭然のチャートが求められています。

2021年4月5日乖離幅チャート分析

【乖離幅チャート分析の見方】
ドル円のみユーロ相場(ユーロ円VSユーロドル)の乖離幅から判断。他の主要通貨は対ドル円相場との乖離で売買の判断基準となります。乖離幅が拡大した時点で強弱の売買シグナルが発生します。基本的には通常よりも強めの売買シグナルが発生してからの始動が効率的です。

各通貨ペア動向

各通貨ペアの動向です。

ドル円⇔ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)

2021年4月5日ドル円⇔ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)

  • 平均乖離幅 0.0510
  • 現状乖離幅 0.0746→0.0821

先週の強めの売りシグナルドル円109.65円から上昇を速めており、今週は強い売りシグナルドル円110.70円が点灯している。
★買いターゲット(107.00円)

ユーロドル(ユーロ円-ドル円)

2021年4月5日ユーロドル(ユーロ円-ドル円)

  • 平均乖離幅 20.80円
  • 現状乖離幅 19.70→19.55円

先週の買いシグナル1.1797から若干下落しているが、今週も引き続き買いシグナル1.1766が点灯している。
★売りターゲット(1.1900)

豪ドル(ドル円-豪ドル円)

2021年4月5日豪ドル(ドル円-豪ドル円)

  • 平均乖離幅 24.30円
  • 現状乖離幅 25.85→26.50円

先週の弱めの買いシグナル0.7642から若干下落しており、今週は通常の買いシグナル0.7606が点灯している。
★売りターゲット(0.7700)

ポンドドル(ポンド円-ドル円)

2021年4月5日ポンドドル(ポンド円-ドル円)

  • 平均乖離幅 40.50円
  • 現状乖離幅 41.60→42.45円

先週の弱い買いシグナルから1.3794から上昇しており、今週は利益確定売りを伴い、様子見1.3835が点灯している。
★様子見(1.3835)

本ペットチャートは3~5段階で少な目からの分散投資をお勧めします。売買シグナルは添付のチャートを参照してください。尚、最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。

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