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おはようございます。だいまんです。
2021年5月6日相場分析です。
目次
昨日のマーケット
昨晩の海外市場は、総じて揉み合い気味の展開に留まった。ウィリアムズNY連銀総裁が「今年のインフレ率は2%以上になると予想しているが、一時的なものだろう」とハト派よりの発言をしたこと、米4月サービス業と総合PMIの改定値は予想を上回ったが、4月ADP全米雇用報告やISM非製造業指数が、予想を下回ったことで、米10年物国債利回りが、1,568%まで低下したことがドルの上値を抑えた。株価面では、NYダウが最高値を更新、S&Pは反発したが、ナスダック指数は、バイデン政権が、ワクチン特許の一時的放棄を検討しているとの報道で、ワクチン関連の株価が急落したことで、4日連続で下落した。
ドル円は109.48から109.15で推移、ユーロドルは1.1986から1.2020、ポンドドルは、1.3876から1.3927で上下した。
一方クロス円では、ユーロ円は130.99から131.39、ポンド円は152.24から151.76で揉み合い、オージー円は84.70、NZD円は78.83、カナダ円は89.16まで値を上げた。
5月6日の注目材料
- 07:45 (NZ) 3月住宅建設許可件数 [前月比] (前回-18.2%)
- 08:50 (日) 日銀・金融政策決定会合議事録公表3月18-19日分の日銀
- 09:30 (日) 4月サービス業PMI (前回48.3)
- 10:00 (NZ) 5月NBNZ企業信頼感 (前回-8.4)
- 15:00 (独) 3月製造業新規受注 [前月比] (前回1.2% 予想1.5%)
- 15:00 (独) 3月製造業新規受注 [前年同月比] (前回5.6% 予想25.3%)
- 17:00 (ノルウェー) ノルゲバンク・政策金利公表 (現行0.00% 予想0.00%)
- 17:30 (英) 4月サービス業PMI・改定値 (前回60.1 予想60.1)
- 18:00 (ユーロ圏) 3月小売売上高 [前月比] (前回3.0% 予想1.5%)
- 18:00 (ユーロ圏) 3月小売売上高 [前年同月比] (前回-2.9% 予想9.4%)
- 18:00 (豪) デベル豪中銀副総裁講演
- 20:00 (英) 英中銀・政策金利公表 (現行0.10% 予想0.10%)
- 20:00 (英) 英中銀資産買取プログラム規模 (前回8950億ポンド 予想8950億ポンド)
- 20:00 (英) 英中銀金融政策委員会・議事録公表
- 20:00 (トルコ) トルコ中銀・政策金利公表 (現行19.00% 予想19.00%)
- 20:30 (米) 4月チャレンジャー人員削減予定数 [前年比] (前回-86.2%)
- 21:30 (米) 第1四半期非農業部門労働生産性・速報値 [前期比] (前回-4.2% 予想4.2%)
- 21:30 (米) 第1四半期単位労働コスト・速報値 [前期比年率] (前回6.0% 予想-1.0%)
- 21:30 (米) 週間新規失業保険申請件数 (前回55.3万件 予想54.0万件)
- 21:30 (米) 週間失業保険継続受給者数 (前回366.0万人 予想362.0万人)
- 22:15 (ユーロ圏) シュナーベルECB専務理事講演
- 23:00 (米) カプラン・ダラス連銀総裁講演
- 02:00 (米) メスター・クリーブランド連銀総裁講演
- 英地方議会選挙(スコットランド、ウェールズ議会選、英ロンドン市長・ロンドン議会選など)
- ECB経済報告
5月6日の相場見通し
本日は、金融政策として日銀が金融政策決定会合議事録、ノルゲバンク、英中銀、トルコ中銀が政策金利を公表します。
基本的には据え置きが想定されていますので影響は少ないでしょうが、英中銀に関しては、一部にテーパリングの思惑が出ています。もし、声明や議事録で、一定の議論がなされたことが判明した場合、ポンド相場の押上要因となる可能性に注意しましょう。また、トルコ中銀に関しては、不透明ながらエルドアン大統領の圧力で、サプライズ的な利下げがあった場合、トルコリラ相場の急落につながるので注意しておきましょう。
経済指標としては、NZでは、3月住宅建設許可件数と5月NBNZ企業信頼感、日本では4月サービス業PMI、ユーロ圏では、独3月製造業新規受注とユーロ圏3月小売売上高、ECB経済報告、英国では4月サービス業PMI・改定値、 米国では、4月チャレンジャー人員削減予定数、第1四半期非農業部門労働生産性と単位労働コスト・速報値、週間新規失業保険申請件数などが発表されます。
経済指標に対する影響が限定される状況は続きそうです。ただ、昨日の米雇用指数が弱かったこともあって、週間新規失業保険申請件数などが弱かった場合、一時的なドル売りとなるので、発表時は注意しておきましょう。
要人発言としては、直近イエレン財務長官が、金利の上昇に言及したことが、相場に影響を与えています。カプラン・ダラス連銀総裁やメスター・クリーブランド連銀総裁が、同様に警戒感を示した場合、株価や米長期金利に影響を与えるので注目しておきましょう。
その他、英国では、スコットランド、ウェールズ、ロンドンの議会選、ロンドン市長選が行われます。結果は明日以降に判明することで、本日相場に影響を与える可能性は低そうですが、ただ、スコットランドでは、与党SNPが、スコットランドの英国からも独立を目指しています。もし、大勝した場合、この思惑が、ポンド相場の売り圧力となることは、留意しておきましょう。
5月6日のデイ・トレード戦略
本日のトレード戦略です。
ポンドドル
- 予想レンジ:1.3800~1.4000
- 基本戦略: 基本逆張りからレンジ・ブレイクで順張り
- 予想時間:09:04 予想時レート: 1.3912
ポンドドルは、1.4237で上値をCapされて調整も、下値は90日移動平均が守って反発的だが、上値も1.40台が抑えており、現状は揉み合い気味が続いている。
上値は、1.4002-27の戻り高値圏を超えてサイコロジカルな1.4050,1.4100,1.4150などが視野となるが、抑えるとレジスタンスの形成となる。あくまで1.4182や1.4237の上ヒゲを超えて、2016年のブレグジット決定後の戻り高値となる1.4377が視野となるが、この位置までほとんど目立ったポイントがなくなることは注意しておきたい。
一方下値は、1.38前後の戻り安値と90日移動平均の維持では良いが、維持できない場合、1.3716の戻り安値まで割れると1.37のサイコロジカル前後まで視野となるが、維持は不透明も1.3669の戻り安値割れると、その場合調整が深まり1.3567の戻り安値、1.3503-20の下ヒゲ圏、1.3430-51の下ヒゲ圏がターゲットとなるが、維持では良いが、維持出来ないケースからは1.3304-50の戻り安値まで視野となる。この最大のリスクは、1.3188や1.3135の下ヒゲを割れるケースで、その場合相場は崩れ気味となり1.30のサイコロジカル、1.2906-33の戻り安値圏までの調整の可能性が高まりそう。ただ、一旦下支える可能性はあるが、1.2855まで割れると1.2806-1.2845ゾーン、1.2752までターゲットとなり、更に1.2676や1.2645の戻り安値を割れるケースからは、1.2438-1.2520ゾーンの戻り安値圏、1.2360まで視野となり、1.2252の戻り安値まで割れると1.2162などがターゲットとなるが、最大のリスクは1.2073の戻り安値割れで、その場合1.20のサイコロジカルがターゲットとなる。
従ってデイの戦略としては、荒れる可能性があって注意が必要で、前述のレンジ・ブレイクに注意して対応したい。
上値は、1.40方向への上昇で売っても、ストップは1.4010越え。この場合積極的なら倍返しとなる。売りのターゲットは、1.3876の戻り安値を睨んで、この維持では買い戻し。割れても1.38ミドルでは利食って置きたい。また倍返しの場合も1.41前後を前に上げ渋りでは利食いながらの対応となる。
一方買いは、1.38ミドル方向へ調整で買い下がって、ストップは1.38割れで、こちらも積極的なら倍返し。この買いの利食いは、1.3927-37などが抑えると利食いで、超えても1.40を前に上げ渋りでは利食っておきたい。また、倍返しの場合のターゲットは、1.3750や1.37のサイコロジカルの維持では買い戻しておきたい。
NZドル円
- 予想レンジ:78.00~79.00
- 基本戦略:押し目買い
- 予想時間:09:23 予想時レート:78.88
NZドル円は、79.22と79.15でダブル・トップ形成後は、下値を75.64で支えて、再度上昇がこの高値圏に迫る形。上抜けることが出来れば、更なる上昇期待となるが、ただ、トリプル・トップ形成の可能性が残っていることは注意。
上値はこの79.15-22ゾーンをしっかりと超える動き(騙しのリスクもある)から、月足の戻り高値となる79.62、サイコロジカルな80円や81円、月足の雲の上限となる81.43を目指す動きとなるか注目される。ただ、未だ絶好の利食い場となる可能性が残っていることは注意しておきたい。
一方下値は、78.02,77.55-71の戻り安値の維持では強いが、割れると77.17の戻り安値と雲の上限、76.67の戻り安値と雲の下限が視野となるが、維持では堅調が続くが、割れると76.34の戻り安値やサイコロジカルな76円まで視野となるが、維持は不透明も、75.64の戻り安値を割れると長期のサポートが崩れ、75.33-56、74.72-00ゾーンが視野となる。また更に74.13や73.66の安値まで割れると73.20-27、72.82-85ゾーンまでターゲットとなる。こういった位置は一旦維持される可能性はあるが、72.73まで割れると72.26、71.68-86ゾーン、71.49-53の日足の窓の上限まで割れると相場が崩れ気味となり、窓の下限となる70.48-52、69.71-70.00、69.37-45の戻り安値圏まで視野となるが維持では更に突っ込み売りは出来ない。リスクは68.88や68.65の安値、下限レンジ最安値となる68.21を割れるケースで、その場合下落が加速するリスクが高まり、67.53の戻り安値、66.32-66.59の戻り安値圏なども視野となるが、長期のサポートが控える。更に割れても過去の揉み合いレンジとなる63.10-66.17ゾーンなどは底堅い位置となりそう。このリスクは61.79割れとなる。
従ってデイの戦略としては、上値追いは出来ず、押し目を待って買い狙いとなる。下値は、77.71をストップに、78.40-60、78.00-20ゾーンと買い場を探して、ターゲットは、79円や79.17-22の戻り高値を前に上げ渋りでは利食いながら対応したい。ただ、こういった高値を簡単に超えるなら更なる上昇期待も、デイトレードでは、79.50や80円を前に上げ渋りでは、利食いを優先したい。