トルコリラの今後の見通しは?急落リスクは高い?低い?

トルコリラ

突然ですが、FXで最近話題になっているトルコリラという通貨をあなたはご存知でしょうか?

トルコリラとは、ヨーロッパのトルコという国で使われている通貨なのですが、実はこれから価値が高まっていくかもしれないと多くのトレーダーが注目している通貨なんです。

そこでこの記事では、トルコリラの基本情報から長期的な展望まで、まるっと解説していきます。

「毎日トレードする時間がなくて大変」「資金量が少なくてもガツンと一気に稼ぎたい」「ほったらかしで利益が得られる方法を探している」そんな方には、トルコリラを使ったトレードがぴったりです。

ぜひこの記事でトルコリラがどういう通貨なのか、どうやって利益を狙ったら良いのか、学んでいきましょう。

トルコリラの基本情報

トルコリラの基本情報

まずは、トルコリラの基本情報から押さえていきましょう。

FXは通貨の価値で利益を生み出す投資なので、その通貨が主流となっている国について知っておくと、相場の展望を読みやすくなってトレードを有利に運べるでしょう。

トルコについて

トルコ共和国はヨーロッパと西アジアの中間にある、国の半分が黒海と地中海に面した国で、面積は約780,000平方キロメートルで日本の約2倍、人口は約82,000,000人と日本の人口の約6割ほどの国です。

世界史の勉強をしたことがある方はご存知かと思いますが、15世紀にトルコの都市イスタンブールを中心に、アフリカや欧州を制圧したあの「オスマン帝国」の拠点だった国としても有名ですね。

そんなトルコ人の先祖はアジアを転々とする遊牧民で、丈夫で病気にかかりにくい羊を飼って暮らしていたことから、トルコ人の食文化には羊にまつわる食べ物が人気。

有名なところであれば、大きな肉の塊を回転させながら焼いてくドネルケバブや、パンに挟んだケバブサンド、串刺しにして焼いたシシ・ケバブなどは、あなたも食べたことがあるかもしれません。

その他にも、羊のミルクを使ったヨーグルトやチーズも人気で、妙に癖のある風味がトルコ人のふるさとの味なんだそうです。

そんなトルコはこれまで何度も財政難に直面してきた経済が不安定な国としても有名です。

国の崩壊一歩手前という危機を何度も乗り越えてきて、

しかし、2001年の通貨危機後、当時のトルコ大統領だったゼル氏のもとIMF(国際通貨基金)の支援を受けながら財政の構造改革が行われ、2002年以降は財政が健全化されました。

その後現在に至るまで驚くほど堅調な経済成長を続け、2020年も実質GDP成長率は1.8%と、国全体が成長真っ盛りの発展途上国としての一面を持ちます。

トルコリラの特徴

そんなトルコの通貨単位はトルコリラ(TL)と呼ばれるものが使われています。

この記事を執筆している2021年4月現在、1トルコリラは日本円に換算すると約13.4円

同日の米ドルが1ドル=約108円なので、1トルコリラの価値はかなり低いことがわかりますね。

そんなトルコリラという通貨には下記の4つの特徴があります。

スワップポイントが大きい

トルコリラ最大の魅力はスワップポイント(金利差調整分)です。

スワップポイントについて予備知識があると、ここから先の内容がさらに深く理解できるので、こちらの記事を予め読んでおくことをおすすめします。

スワップポイント スワップポイントの計算方法は?その仕組みと注意点を解説

日本の金利は-0.10%でアメリカでは0.00%~0.25%、ユーロでは-0.50%~0.25%と低金利やマイナス金利なのに対し、トルコの金利は19.00%と飛び抜けて超高金利。

高金利通貨として人気の「南アフリカランド」でも3.50%、「メキシコペソ」でも4.00%なので、トルコリラがいかに高金利なのかがわかりますね。

この金利差が実際にどれくらいの違いを生み出すのか、さらにわかりやすいグラフにまとめてみました。

1Lotで買いポジションを保有した場合に得られるスワップポイント一覧

1日のスワップポイント 1週間のスワップポイント 1ヶ月のスワップポイント 1年のスワップポイント
ドル円 12円 84円 360円 4,380円
メキシコペソ円 6.1円 42.7円 183円 2,226.5円
トルコリラ円 60円 420円 1800円 21,900円

いかがでしょうか。

たった1ロットを保有し続けるだけでも、年間2万円以上の利益が狙えてしまう。

そのためトルコリラは、スイングトレードやキャリートレードのように、数週間から数ヶ月単位の長期保有で利益を狙っていきたい人におすすめです。

小資金からトレードできる

そしてもう1つ大きな魅力が、小資金からトレードができるところです。

前述したように、1トルコリラ当たり約13.4円と破格の安さなので、小資金からでもLotを大きく張れます。

1Lotに必要な証拠金の一覧

レート 1Lotに必要な証拠金
ドル円 108円 43,200円
メキシコペソ円 5円 2,000円
トルコリラ円 13.4円 5,360円

※レバレッジは国内証券会社基準の25倍を使用しています。

ドル円とトルコリラ円を比較すると、約1/8ほどの資金量で1Lotを保有できてしまいます。

しかし、この表だけを見ると「メキシコペソ円のほうが少ない資金量で1Lotのポジションを保有できるから、こっちのほうがお得じゃない?」と感じるかもしれませんね。

それではもう1つ、資金10万円を運用して狙えるスワップポイントも比較してみましょう。

資金10万円の運用で狙えるスワップポイント

保有ロット数 1日のスワップポイント 1年のスワップポイント
ドル円 2.2Lot 26.4円 9,636円
メキシコペソ円 50Lot 305円 111,325円
トルコリラ円 17.8Lot 1,068円 389,820円

※資金量10万円で保有できる最大のロット数で計算しています。
※レバレッジは国内証券会社基準の25倍を使用しています。

この表を見ればもうおわかりですね。

メキシコペソ円よりもロット数は少ないですが、1Lot当たりのスワップポイントが大きいので、トータルで得られる利益はトルコリラが3倍以上になりました。

これがメキシコペソや南アフリカランドよりも、トルコリラが選ばれる大きな理由です。

銀行に貯金しておく感覚で10万円分のポジションを保有すれば、1年後に約40万円まで増えてもどってくる。

これは、高金利なトルコリラだからこそできる稼ぎ方だと言えるでしょう。

ファンドに狙われやすい

トルコリラに限らず、メキシコペソや南アフリカランドといったマイナー通貨は、ファンドに狙われやすいと言われています。

ファンドとは、資金を預かって運用しているプロのトレーダーのことで、身近な例だと投資信託を想像してみてください。

多くの人から預かった資金を運用して増やしていく、これがファンドと呼ばれるトレーダーたちの仕事です。

そんなファンドのトレーダーたちは人の資金を預かっている以上、資金を減らすような失敗は許されません。

そのため、ファンドのトレーダーたちは自分たちの意図した方向に動かしやすい相場として、トルコリラなどのマイナー通貨を狙っています。

ここまでの解説で「マイナー通貨」と「相場を意図的に動かしやすい」ことがまだ結びついていなくても大丈夫。

ここから順を追って解説していきます。

まずはメジャー通貨とマイナー通貨では、相場の流通量が違うことを理解しておく必要があります。

FXの基本的な考え方として、買いと売りの多数決で資金量が多い方に相場が動きますよね。

まさしくシーソーと同じ原理です。

FXはシーソーと同じ原理

例えば、買いでポジションを持っている人が10万人、売りでポジションを持っている人が10万人であれば、均衡は保たれます。

そこでファンドのトレーダーが、100人分の買いを入れたとしましょう。

その時、買いの方向に相場は動きますが、10万人の売りポジションがあるのでゆっくり傾いていきます。

しかし、買いと売りのポジションを持っている人が、100人ずつだったらどうでしょう。

ファンドのトレーダーが100人分の買いが入った瞬間、一気に2倍の力がかかるわけですから、相場は一気に傾きますよね。

このようにしてファンドのトレーダーは、マイナー通貨の相場を大きく動かすことによって相場を意図的に動かし、思いのままに利益を上げています。

経済が不安定なので急変動にあいやすい

さらに急変動が起きる要因は、ファンドの力だけではありません。

トルコは発展途上国ということもあり、国の情勢によって相場が急変動する場合があります。

最近だと、2021年3月22日にトルコのエルドアン大統領がトルコ中銀総裁を更迭したことから、週明けの開場からトルコリラの売りが一気に加速、ほんの15分の間で2円(200pips)以上の大暴落が起きました。

2021年3月22日のトルコリラ円大暴落

これをきっかけに日本の大手証券会社の楽天証券では、2021年4月26日からレバレッジを20倍、建玉上限を300万通貨(30Lot)に制限しました。

証券会社がこのような制限をかけるのはかなり異例のこと、トルコリラを証券会社がいかに警戒しているかがよくわかりますね。

さらに過去には2018年8月10日、当時アメリカ大統領のトランプ氏がトルコから輸入する鉄鋼製品とアルミニウムの関税を2倍に引き上げると発表し、1日で300pipsと歴史に残る大暴落が起きました。

2018年8月10日トルコショック

この大暴落は後に「トルコショック」と呼ばれ、数々のトレーダーに強制ロスカットさせた惨劇として、トレーダー界隈では語り継がれているんです。

なぜこれほどまでにトルコリラは不安定なのか、その理由はエルドアン大統領の独裁政治が関係していました。

現在、トルコの最高指導者のエルドアン大統領は、2014年8月の就任以降、権力を自らに集中させて独裁的地位を確立。

反対派やメディアの弾圧、シリア内戦、リビア内戦、ナゴルノ・カラバフ紛争などへの参加。

さらに外交問題など、国内外共に多くの課題を抱えていることからトルコへの信頼が浅く、大口投資家たちもトルコで何か問題があると、すぐにトルコリラを手放して資産を守る傾向があります。

近年のトルコリラ円の相場

近年のトルコリラ円の相場

そんなトルコリラの相場状況を確認してみましょう。

まずは月足です。

2007年に記録した1トルコリラ=99.67円以降、右肩下がりで下落し続け、最安値は2020年11月6日に記録した11.99円となっています。

こうやって見ると、一時的な上昇はあってもダウ理論での上昇は確認できず、常に下落トレンドが発生している状態です。

トルコリラ円の月足

続いて週足です。

約11年分のチャートですが、こちらも継続して下落トレンドですね。

ところどころで大きく伸びている下ヒゲがあることからも、有事の際はトルコリラを手放す投資家たちの考えが読み取れます。

トルコリラ円の週足

そして最後は日足です。

一時的な上昇トレンドはありますが、継続する力はほとんど無く、すぐに下落に転じていますね。

トルコリラ円の日足

このように短期的な上昇があるものの、長期的には下落が続いているのがトルコリラ円の現状です。

トルコリラの今後の見通し・予想

トルコリラ円の展望

ここまではトルコリラ円の概要を始め、基本情報を解説してきましたが、ここからはトルコリラ円でどのようにトレードしていくべきか、解説していきます。

前述の解説でもお伝えしましたが、トルコリラの最大の魅力はスワップポイントでの利益と、小資金でも大きなLotを保有できること。

これを最大限活かそうとすると、数週間から数ヶ月ポジションを保有するスイングトレードやキャリートレードがおすすめです。

しかし、ただ上がりそうだから、下がりそうだからという理由でポジションを保有するのは危険です。

当サイトの監修を務めるプロトレーダーのFX-Katsuは、トルコリラ円を保有する際は下記の注意が必要だと語ってくれました。

  • 市場参加者が少なくテクニカル分析が効きにくいので、ファンダメンタルズ分析が重要
  • スキャルピングやデイトレードといった短中期のトレードをしてはいけない
  • 売りポジションはスワップポイントがマイナスになるのでトレードは買い一択

これらを踏まえて、今後上昇する要因と下落していく要因を解説していきます。
ぜひ、売買判断の一要素として参考にしてくださいね。

上昇要因

今後上昇する要因があるとしたら「市場最安値での反発」、「トルコが抱える政治的問題の解決」この2つが考えられます。

まず1つ目の「市場最安値での反発」ですが、2020年11月6日に記録した市場最安値の11.99円付近で反発して上昇する可能性があります。

トルコリラ円が上昇する要因

最安値を記録した直後すぐ反発されていることから、1トルコリラ=12円を割られたくないトレーダーが多いと推測できます。

続いて2つ目は、「トルコが抱える政治的問題の解決」ですが、こちらはいわゆるファンダメンタルズの要素です。

現在トルコが抱える問題として、エルドアン大統領の独裁政治、クルド人問題、財政難、紛争への参加など、政治的問題をいくつも抱えています。

他国や投資家からすれば、これほど不安定な国にお金を貸す(投資)するのはリスクがあまりにも大きすぎるというのが本音でしょう。

トルコリラが上昇へ転換するには、国内外の問題の解決が必要不可欠のようです。

下降要因

前述したようにトルコが抱える様々な問題から、国や投資家たちが投資しにくい状況のため、今後もさらに下がり続ける可能性があります。

ここで注意したいのが、”どこまで下がる”ということです。

FXの経験の浅い人だと「下がっているなら売っておけばいいじゃない」と考えるかもしれませんが、それは非常に危険です。

なぜなら、相場は買いと売りの両方の力で支えられていますし、売りでポジションを保有している人たちは、どこかで決済の買いを仕掛けてきます。

そのため今は下落が続くかもしれませんが、「いつか上昇に転じる可能性がある」ということを常に頭において置かなければなりません。

このように、トルコリラは下落基調ではありますが、いつ上昇に転じるかわかりません。

そのため、常に最新の情報を仕入れ、ケース・バイ・ケースで適切な判断をしていく必要があります。

当エフテンでは、平日は毎日、FXの専門家が相場解説の記事を更新しています。

ここでしか知れない、相場を攻略するヒントがたくさん詰まっているので、ぜひご覧くださいね。

平日は毎日更新!相場解説の記事はこちら

トルコリラ円の取引におすすめのFX会社4選

トルコリラ円の取引にオススメのFX証券会社

最後に、トルコリラの運用におすすめの国内証券会社を、4つご紹介します。

実はトルコリラを扱っていない証券会社も多いのですが、今回挙げる4つの証券会社はどれも安定性とサービスが大人気です。

ぜひトルコリラの運用を検討している方は、参考にしてくださいね。

みんなのFX

ご存知、タレントの鈴木奈々さんがイメージキャラクターを務める、「みんなのFX」ではトルコリラ以外にも、南アフリカランドやメキシコペソといった、高金利の通貨を多数扱っています。

みんなのFX最大の特徴は、24時間対応のコールセンターがついているところです。

FXを始めたばかりという方は、右も左もわからず、不安を感じることも多いと思います。

「こんな初歩的なこと聞いても大丈夫かな?」と思うような質問から、今すぐ解決してほしいトラブルの対応まで、昼夜を問わず24時間相談できるのは、大きな強みですよね。

そんなみんなのFXの特長や評判はこちらの記事で詳しく解説しています。

みんなのFX みんなのFXの評判や魅力を解説!顧客第一主義に徹底した証券会社

IG証券

「IG証券」は本拠地をロンドンに構える、45年以上の歴史を持つIGグループが経営する証券会社です。

IG証券最大の魅力は1回のトレードで注文できる取引数量に制限がないので、一度に大量の資金を投入して運用することが可能ということ。

トルコリラのように、小資金から大きなLotを運用できる通貨との相性抜群です。

資金量が多い方は、IG証券を使った運用をおすすめします。

こちらの記事では、IG証券のさらなる魅力を深堀りしているので、ぜひご覧くださいね。

IG証券 IG証券の特長や評判を解説!100種類の通貨ペアを取りそろえたBIGな証券会社!

インヴァスト証券

続いてご紹介するのは、ユーザーと業界の両方に支持されている人気証券会社「インヴァスト証券」です。

インヴァスト証券の最大の魅力は、自動売買システムが充実しているところです。

数ある自動売買システムの中でも、トライオートFXは最低資金量が1000通貨と、ほとんどの証券会社が最低資金量を10,000通貨としている中、その1/10の資金量から自動売買が可能です。

例えば、資金量が最低5万円必要だったとしても、トライオートFXは5000円あれば運用できるんです。

さらにインヴァスト証券には、トルコリラなどの高金利の通貨に対応した自動売買ソフトが完備しています!

完全ほったらかしの自動売買で資金を増やしていきたいという方は、インヴァスト証券について詳しく解説しているこちらの記事を、ぜひご覧くださいね。

インヴァスト証券 インヴァスト証券を徹底解説!自動売買ツールが充実しすぎ!

LIGHT FX

最後に紹介するのは、FX取引に関する情報サイトの定番でもある「みんかぶFX」でも人気1位を獲得した経歴がある「LIGHT FX」です。

LIGHT FXの魅力は、国内の証券会社の中で高水準のスワップポイントを誇っていること。

1Lotあたり45円と高水準なので、トルコリラとの相性抜群。

数ヶ月単位でポジションを保有するキャリートレードで利益を狙うなら、LIGHT FXでの運用がおすすめです。

その他にもLIGHT FXの魅力は、以前公開したこちらの記事で詳しく解説しているので、興味を持った方はぜひ覗いてみてくださいね。

LIGHT FX LIGHT FXの特長や評判を解説!初心者にも使いやすい!

いかがでしょうか。

トルコリラは小資金から運用でき、高金利という特長を活かしてスワップポイント狙いのキャリートレードでの運用でも、効率的に利益が狙える通貨です。

国としてはまだまだ発展途上国ということもあってリスクはあるものの、得られるリターンも大きいので、トレーダーならぜひとも注目しておきたい通貨ですね。

ぜひこの記事を参考に、トルコリラの運用を検討してみてくださいね。