スコットランドの選挙でポンドは買いか?売りか?【YEN蔵のFX相場分析】

スコットランドの選挙でポンドは買いか?売りか?

こんにちは。YEN蔵です。

今週の為替相場振り返りです。

今週(5月3日週)の振り返り

今週は日本ではゴールデンウィークでしたが、海外市場はもちろん通常通り市場は開いていました。例年ゴールデンウィークや年末年始など日本だけが長期の休みになるときは円高株安になることもありました。

最近はそうでもありませんが、これまでリスクオン、リスクオフという言葉が市場の動きを解説するのにつかわれていました。リスクオンというのは株高、円安、債券安、リスクオフというのは株安、円高、債券高になるような市場の動きでした。株の動きに対して円高、円安がセットになり、日本市場が休場になると海外で株安、円高が加速してしまうというパターンが過去は何度もありました。

ただここのところ株安円高、株高円安のセットの動きがそれほど明確にはなってこなかったことと、今回のゴールデンウィークの海外市場は株価も、為替もそれほど大きく動きませんでした。

注目ポイント

昨日英国の地方議会選挙が行われスコットランドの議会選挙が注目されています。選挙結果次第ではスコットランド独立の機運が盛り上がるかもしれません。

我々がイギリス、あるいは英国と呼ぶ地域は正確にはUK(United Kingdom)と呼ばれています。UKは連合王国とも訳されますがイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランド4つの国が一人の君主のもとに一つの国を作っているという形式になっています。

スコットランドはもともと独立の機運が高いところですが、独立を目指す政党SNP(スコットランド民族党)と緑の党がどこまで票を伸ばすかがポイントになります。

現在SNPは61議席、緑の党は5議席が現状でスコットランド議会は129議席なので過半数は65議席です。現状でも独立派が過半数をとっていますがSNPが単独過半数をとるかです。

SNPはマニュフォアストで次の議会の任期の5年間の前半で国民投票を実施するとしていますジョンソン政権はもちろん住民投票に反対でさまざまな妨害を行ってくるでしょうが、それに対して争う構えです。

今回SNPが単独過半数を獲得すれば国民投票を目指しますが、それに対してジョンソン政権と摩擦が生まれポンドにとっては売りの材料になるのではないかと思います。

ただ前回2014年の国民投票では45%が英国らの離脱、55%が残留を選択しました。この時英国はEUに加盟していましたが、現在英国はEUを離脱しています。そのことが国民投票を行った時に独立派の得票を伸ばす可能性があります。なぜならば2016年の国民投票(ブレグジット時)では62%がEU残留に投票したからです。

7日から開票が始まり結果は8日に判明します。

独立派の躍進はポンドにとって売り材料ですが、一方で最近の感染からの復活はポンドにとっては買い材料になっています。英国ではワクチン接種が進み接種率は51.4%に達しています。

それによって4月12日に小売店レジャー施設が再開され、感染状況の悪化がなければ5月17日に飲食店の屋内営業や大型イベントが許可され、6月21日にすべての規制が解除されます。

英国では経済のリスタートが進んでいて、そのことはポンドの買い材料になっています。

ポンドに注目

ポンドドルは4月19日以降1.38~1.4010のレンジで推移し、直近は1.3850~1.3950の狭いレンジで動いています。

スコットランドの選挙でポンドは買いか?売りか?

一目均衡表の雲のあたりで推移しており、1.4付近を上抜けすれば前回高値の1.42付近への上昇が予想されます。一方で1.38付近を下抜けした場合は1.3650付近への下落を予想します。

ポンド円は一目均衡表の転換線、基準線、雲の上限が位置する151円付近がサポートなっています。ここが維持できれば151~153.50のレンジ継続と思われます。

スコットランドの選挙でポンドは買いか?売りか?

151円を下抜けした場合は75日移動平均線が位置する149円付近への下落を予想します。

チャートはポンドドルとポンド円 日足、一目均衡表、75日移動平均線、RSI、MACD、スローストキャスティックス、DMIです。