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こんにちは。鈴木郁夫です。
今週の、為替相場予測です。
目次
【2021年7月19日週】概況・展望
先のパウエルFRB議長の議会証言から判断すれば、FOMCは金融政策に関しては慎重な政策スタンスを強調してはいるが、米新規失業保険申請件数や米小売売上高共に良好な結果となったことから、依然として、米年内でのテーパリング観測は根強いものがある。今週も引き続き米長期金利の動向を睨みながら神経質な展開が予想されるが、相対的には堅調な株式市場や米債券利回りの低下は過剰流動性相場が起因しているが、市場では米中覇権争いによるリスク回避志向、そして、米経済の回復期待を含めて、ドル買い戻し相場を想起させており、ドルロングを手仕舞うには時期尚早との見方が少なくない。その中、今週から東京オリンピックが開催されるが、コロナ感染拡大念はワクチン接種率の浸透状態により、二極化している。50%を超えている米欧などの先進国ではパンデミック状態から完全に開放されているが、反面、接種率の低い後進国では末期症状の気配さえあり、マーケットは常に表裏一体の状況にあるが、相対的にはドルの買われ過ぎもあり、一旦清算局面入りと見なした方がリスクの軽減に繋がる。
【2021年7月19日週】注目経済指標
FOMCのテーパリング観測は議論の段階にあることが確認されてはいるが、今週はECB理事会をはじめに、日豪の議事録要旨にも注目が集まるが、いずれもコロナ禍における政策変更の可能性は低く、依然として、市場は米金利動向に振られやすい展開にあるが、いずれにしても、オリンピック開催を前にして、様子見モードに陥りやすい展開が否めないだけに、引き続き相場が大きく動意づいてからのナンピン売買が一考であろう。
注目指標
- 19日(月)米7月NAHB住宅市場指数 82←81
- 20日(火)日6月全国消費者物価指数(CPI) (前年同月比) 0.2%←-0.1%
- 豪準備銀行(中央銀行)、金融政策会合議事要旨公表
- 米6月住宅着工件数(前月比) 1.2%←3.6%
- 21日(水)日銀・金融政策決定会合議事要旨
- 22日(木)日本休場
- 欧州中央銀行(ECB)政策金利 0.0%据え置き
- ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見
- 23日(金)日本休場
- 米7月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値)62.0←62.1
- 米7月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値)64.5←64.6
乖離幅チャート分析
2つの通貨ペアの乖離幅から売買シグナルを見つける。チャートはシンプルイズベストが重要!主要8大通貨から高金利のマイナー通貨まで幅広く活用可。ドル円相場を基軸に、他の主要通貨との比較及び乖離幅で売買を模索する手法です。FXをエンジョイしながら収益チャンスを掴むためには、一目瞭然のチャートが求められています。
【乖離幅チャート分析の見方】
ドル円のみユーロ相場(ユーロ円VSユーロドル)の乖離幅から判断。他の主要通貨は対ドル円相場との乖離で売買の判断基準となります。乖離幅が拡大した時点で強弱の売買シグナルが発生します。基本的には通常よりも強めの売買シグナルが発生してからの始動が効率的です。
各通貨ペア動向
各通貨ペアの動向です。
ドル円⇔ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
- 平均乖離幅 0.0750
- 現状乖離幅 0.0776→0.0777
先週の様子見ドル円110.15円からほぼ変わらないが、今週は弱い買いシグナルドル円110.10円が点灯している。
★売りターゲット(ドル円110.50円)
ユーロドル(ユーロ円-ドル円)
- 平均乖離幅 22.20円
- 現状乖離幅 20.50→19.85円
先週の強めの買いシグナル1.1860から若干下落しており、今週も引き続き強めの買いシグナル1.1803が点灯している。
★売りターゲット(1.2000)
豪ドル(ドル円-豪ドル円)
- 平均乖離幅 26.30円
- 現状乖離幅 27.70→28.65円
先週の強めの買いシグナル0.7485から更に下落基調を強めており、今週は強い買いシグナル0.7398が点灯している。
★売りターゲット(0,7600)
ポンドドル(ポンド円-ドル円)
- 平均乖離幅 43.00円
- 現状乖離幅 43.00→41.45円
先週の弱い買いシグナル1.3904から下げ足を速めており、今週は通常の買いシグナル1.3765が点灯している。
★売りターゲット(1.3950)
本ペットチャートは3~5段階で少な目からの分散投資をお勧めします。売買シグナルは添付のチャートを参照してください。尚、最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。