円の下値は堅くなりそう【2021年8月16日】

円の下値は堅くなりそう【2021年8月16日】

おはようございます。だいまんです。

2021年8月16日相場分析です。

昨日のマーケット

金曜日の海外市場は、米8月ミシガン大消費者信頼感指数の速報値が、2011年来の低水準となったことで、米10年物国債利回りが、一時1.2767%まで低下したこと、週末のポジション調整もあって、夏休み相場で低調な商いの中、ドルが軟調な展開となった。

ドル円が109.55まで下落、ユーロドルが1.1805、ポンドドルが1.3875まで買い戻された。

一方クロス円では、ユーロ円が129.70を高値に129.24まで下落、ポンド円が152.48から151.94、オージー円は81.08から80.75、NZD円は77.38から77.12、カナダ円は87.52まで売りに押された。

8月16日の注目材料

  • 08:01 (英) 8月ライトムーブ住宅価格 [前月比] (前回0.7%)
  • 08:01 (英) 8月ライトムーブ住宅価格 [前年比] (前回5.7%)
  • 08:50 (日) 4-6月期GDP・速報値 [前期比] (前回-1.0% 予想0.2%)
  • 08:50 (日) 4-6月期GDP・速報値 [年率換算] (前回-3.9% 予想0.7%)
  • 10:30 (中) 7月住宅価格指数 [前年比] (前回4.7%)
  • 11:00 (中) 7月固定資産投資 [前年比] (前回12.6% 予想11.3%)
  • 11:00 (中) 7月小売売上高 [前年同月比] (前回12.1% 予想11.5%)
  • 11:00 (中) 7月鉱工業生産 [前年同月比] (前回8.3% 予想7.8%)
  • 13:30 (日) 6月鉱工業生産・確報値 [前月比] (前回6.2%)
  • 13:30 (日) 6月鉱工業生産・確報値 [前年同月比] (前回22.6%)
  • 13:30 (日) 6月設備稼働率 [前月比] (前回-6.8%)
  • 21:30 (加) 6月製造業出荷 [前月比] (前回-0.6% 予想2.5%)
  • 21:30 (加) 6月卸売売上高 [前月比] (前回0.5% 予想-2.0%)
  • 21:30 (米) 8月NY連銀製造業景気指数 (前回43.0 予想29.0)
  • 05:00 (米) 6月対米証券投資 (前回1053億ドル)
  • 05:00 (米) 6月対米証券投資・除短期債 (前回-302億ドル)

8月16日の相場見通し

週末は、ドルの売り戻しとなりましたが、夏休みムードで、参加者が少なく、比較的円高が進んだ感じとなっています。例年この時期に一時的な円高になるケースがありますが、その兆候が出たようです。このケースでは、後々考えると良い円の売場となることが多いですが、ただ、ポジション的には、まだ一段下押しのリスクがあり、当面戻りでは、やれやれの売りが出易い状況が続くことは留意しておきましょう。

経済指標としては、英8月ライトムーブ住宅価格、日本の4-6月期GDP・速報値、6月鉱工業生産・設備稼働率、中国の7月住宅価格指数と固定資産投資、7月小売売上高・鉱工業生産、加6月製造業出荷・卸売売上高、米国では、8月NY連銀製造業景気指数などが発表されます。

日本のGDPは、強弱が見えても影響は少ないでしょう。中国の指標は、弱い結果が見えた場合、上海株に悪影響が出易く、リスクオフの動きにつながる可能性に注意しておきましょう。また米国では、週末の弱いミシガン大消費者信頼感指数を受けて、ドルの売り戻しが出ています。変異株の流行拡大で、パンデミックが早期に終焉するとの見方が、失望に変わったようです。その面では、8月NY連銀製造業景気指数にも注目が集まりそうですが、ただ週末のポジション調整で反応が大きくなっている可能性があることや事前予想が相当弱い数値となっていますので、結果次第ですが、反応は限定されそうです。

その他、アフガニスタンの混乱が見えていますが、当面この地政学リスクの影響は少ないでしょう。

8月16日のデイ・トレード戦略

本日のデイトレード戦略です。

ドル円

  • 予想レンジ:109.20~110.10
  • 基本戦略: 戻り売り
  • 予想時間:08:19 予想時レート:109.6

上昇が111.66でCapされて、下落が日足の雲を割れて、108.72まで拡大も、サポートに守られて反発したが、上値には、日足の雲の上限で抑えられて、再度下限を割り込む動き。またスロー・ストキャスティクスは、反転下落となっていないが、引き続き上値は、雲の上限や110.46-55の戻り高値が抑えるとレジスタンスが有効となる。110.80を越えて、110.82-111.20の戻り高値圏、111.50のサイコロジカルが視野となるが、やれやれの売りが出易い。あくまで111.66や111.71の戻り高値を越えて、112.15の月足の雲の上限や112.23の戻り高値まで視野となる。こういった位置は125.86の高値から99.02の安値までの調整の50%(112.44)の位置に相当することで、上抜けは相当厳しい位置となる。ただし、超えると114.55,114.73、115.51、118,66-60のトランプ大統領就任後の高値まで視野となる。

一方下値は、109.41-51の戻り安値、サイコロジカルな109円前後の維持では、サポート形成の可能性から良いが、108.72を割れると調整が強まり、108.56-57の戻り安値圏、108.35の戻り安値まで視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、108.03の戻り安値や108円を維持出来ずに、もし107.48まで割れると相場は崩れる。その場合107.16のそれ以前の高値、106.94の戻り安値、106.37-64の戻り安値、サイコロジカルな106円前後まで視野となるが、大きな流れのネックラインからは、買いが入り易い。ただ、105.83-85の戻り安値まで割れると105.20、サイコロジカルな105円が視野となるが、更に突っ込み売りは出来ない。ただ、104.92の戻り安値を割れると調整気味となり、104.55-86まで視野となる。また104.41の戻り安値を割れると相場崩れ気味となるが、ただ、下値には出遅れた雲が控えており、104.05-20の戻り安値圏で、日足の雲の上限が控える位置が視野となるが、買いが入り易い。ただし割れると雲の下限が位置する103.45-57まで視野となるが、維持では堅調が続く。このリスクは、103.33の安値を割れるケースで、その場合103円方向への調整となるが、維持されると更に突っ込み売りは出来ないが、102.96や102.59を割れると102.50前後のサイコロジカル、101.99の戻り安値、更にサイコロジカルは101.50がターゲットとなるが、引き続き買いが入り易い。最大のリスクは101.19の安値割れとなるが、その場合100.58のフィボナッチ・リトレースメント(75.31-125.86)までターゲットとなる。ただ、100円のサイコロジカルを直ぐに割れることは想定できず、買い下がり位置との見方は変わらない。

デイの戦略としては、突っ込み売りは出来ないが、反発があれば売り狙いで、110.55をストップに、110円方向から110円前半では売場探し。ターゲットは、109.41-51の維持では買い戻し。またこの維持では買いも検討されるが、割れるなら109円前半での利食いから買い下がりで、109円前後まで買い下がって、ストップは108.72割れとなる。この買いのターゲットは、既に110円越えが難しくなる可能性からは、109円ミドルが抑えると利食っておきたい。

円の下値は堅くなりそう【2021年8月16日】

カナダドル円

  • 予想レンジ:87.00~88.00
  • 基本戦略: 戻り売り
  • 予想時間:08:32 予想時レート: 87.56

上昇が、月足の雲の上限を超えて91.19まで拡大もトピッシュとなり、調整が日足の雲を割り込み、85.43まで拡大も、現状はこの位置を維持して反発的。

ただ、上値は、88.47の戻り高値が抑えると弱い。また超えても雲が88.81-89.15に控えており、売りが出易い。超えて89.50-70、90.11-19、90.22-41、更に90.80-91.00戻り高値圏が順次視野となるが、コストが溜まっている位置となっており、再Capされると上値は追えない。あくまで91.19を超えて月足の91.58-91.64の戻り高値圏などが視野となる。ただ、既に上昇が3段階となっており、危険水準、またこういった位置は月足の106.52の高値をトップとしたショルダーの上限で上値を押さえ易いことは、留意しておきたい。

一方下値は、87.24の戻り安値から87.15の基準線、サイコロジカルな87円前後を維持するとサポートから良い害、86.58-67の戻り安値を割れると86.27やサイコロジカルな86円が視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、85.43の戻り安値を割れると調整が深まる可能性となり、84.11-45ゾーン、83.52-59の戻り安値、83.04-20の戻り安値圏、81.97-82.35ゾーン、81.88の戻り安値、81.16-58順次視野となるが、過去の高値圏からは買いが入り易い。ただし、80.99を割れると80.38-57の戻り安値、80.15の戻り安値を割れると下落拡大リスクが高まり、79.82-94の戻り安値、また79.24の戻り安値まで割れると78.72、78.08-23まで視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、77.93や77.63を割れると調整が76-77円ゾーンまで視野となる。このリスクは、75.58、74.77、73.77の安値を順次割れるケースとなる。

従ってデイの戦略としては、突っ込み売りは避けて、反発では売り狙いで、88.00-25ゾーンの戻りを売って、ストップは88.47越え。ターゲットは87.50前後の維持では買い戻しも、割れると87.00-20での利食いで、またこの位置の買いは、86.58割れをストップ、この買いのターゲットは、87.80-00が抑えられると利食い優先となる。 

円の下値は堅くなりそう【2021年8月16日】