[AD] 運営維持のため、一部広告リンクを設置する場合がございます(詳細)
こんにちは。鈴木郁夫です。
今週の、為替相場予測です。
目次
【2021年7月12日週】概況・展望
ドル円は一時年3ヵ月ぶり高値圏である111円台半ば前後まで上昇したが、再びドル円110円前後まで下落するなど、不安定な相場展開を強いられている。ファンダメンタルズ的には日米金融政策格差を背景としたドル買い円売り圧力が優勢であるが、現時点では金融緩和脱却を目指している米国と出口戦略がまったく見えない日本との政策方針の相違が起因しているとも言える。一方、米国では金融緩和からの本格的な脱却時期が2023年度末にあり、FRBによるテーパリング観測(金融緩和縮小)が後退しており、ドルを拙速的に買い戻す雰囲気は削がれつつある。いずれにしても、過剰流動性相場に対する警戒感は顕在化しているが、米中覇権争い、堅調な米国株式市場、そして、米経済の回復期待などもあり、ドル相場の上昇を想起させる材料が増えつつあることも間違いない。ただ、依然として、世界経済は新型コロナウイルス変異株の感染拡大を軽視するわけにはいかず、波乱要素を多分に含んだマーケットにあるだけに、当面、ポジションの拡大を控え、臨機応変な売買を求められるだろう。
【2021年7月12日週】注目経済指標
今週は日銀政策決定会合やパウエルFRB議長議会証言などに注目が集まるが、先に発表された米6月雇用統計以降、FRBの金利正常化の遅れ、そして、米早期テーパリング観測の後退懸念が指摘されており、米ドルを買い上がる雰囲気は失せているが、反面、米国以上に日欧が超低金利政策の長期化が予想されているだけに、ドルの押し目買いに軍配が上がる公算が高いだろう
注目指標
- 12日(月)日5月機械受注(前年同月比)6.3%←6.5%
- 日5月機械受注(前月比)2.4%←0.6%
- 13日(火)独6月消費者物価指数(CPI改定値)(前月比) 0.4%←0.4%
- 米6月消費者物価指数(CPI)(前月比)0.5%←0.6%
- 米6月消費者物価指数(CPIコア指数)(前月比)0.4%←0.7%
- 14日(水)ニュージーランド準備銀行(RBNZ)政策金利 0.25%据え置き
- 15日(木) 欧5月鉱工業生産(前月比) マイナス0.2%←0.8%
- トルコ中銀、政策金利 ?←19%
- 米6月卸売物価指数(PPI)(前月比) 0.5%←0.8%
- パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
- 16日(金) 日銀金融政策決定会合、政策金利発表 マイナス0.1%据え置き
- 黒田日銀総裁、定例記者会見
- 米6月小売売上高(前月比) -0.5%←-1.3%
- 7月ミシガン大学消費者態度指数・速報値 86.5←85.5
乖離幅チャート分析
2つの通貨ペアの乖離幅から売買シグナルを見つける。チャートはシンプルイズベストが重要!主要8大通貨から高金利のマイナー通貨まで幅広く活用可。ドル円相場を基軸に、他の主要通貨との比較及び乖離幅で売買を模索する手法です。FXをエンジョイしながら収益チャンスを掴むためには、一目瞭然のチャートが求められています。
【乖離幅チャート分析の見方】
ドル円のみユーロ相場(ユーロ円VSユーロドル)の乖離幅から判断。他の主要通貨は対ドル円相場との乖離で売買の判断基準となります。乖離幅が拡大した時点で強弱の売買シグナルが発生します。基本的には通常よりも強めの売買シグナルが発生してからの始動が効率的です。
各通貨ペア動向
各通貨ペアの動向です。
ドル円⇔ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
- 平均乖離幅 0.0750
- 現状乖離幅 0.0839→0.0776
先週の強めの売りシグナルドル円111.05円から下げ足速めており、今週は利益確定買いを伴い、様子見ドル円110.15円が点灯している。
★様子見(ドル円110.15円)
ユーロドル(ユーロ円-ドル円)
- 平均乖離幅 22.30円
- 現状乖離幅 20.70→20.50円
先週の強めの買いシグナル1.1864からほぼ変わらず、今週も引き続き強めの買いシグナル1.1860が点灯している。
★売りターゲット(1.2000)
豪ドル(ドル円-豪ドル円)
- 平均乖離幅 26.00円
- 現状乖離幅 27.50→27.70円
先週の強めの買いシグナル0.7524から若干下落しているが、今週も引き続き強めの買いシグナル0.7485が点灯している。
★売りターゲット(0,7650)
ポンドドル(ポンド円-ドル円)
- 平均乖離幅 43.00円
- 現状乖離幅 42.50→43.00円
先週の買いシグナル1.3827から上昇に転じており、今週は弱い買いシグナル1.3904が点灯している。
★売りターゲット(1.3950)
本ペットチャートは3~5段階で少な目からの分散投資をお勧めします。売買シグナルは添付のチャートを参照してください。尚、最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。