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こんにちは、鈴木郁夫です。
今週の為替相場予測です。
目次
【2021年10月25日週】概況・展望
ドル円は心理的節目115円トライ失敗した感が強いが、日米金利差を背景に一時約4年ぶり高値圏114円台後半まで上昇するなど底堅い展開を見せている。ただ、週末にかけては利益確定売りやドルの買われ過ぎなどを背景としたポジション調整売りに圧されてドル円113円台半ば前後まで下げ足を強めている。その中、ファンダメンタルズ的にはFRBによる早期テーパリング及び利上げ観測の高まりがあり、市場は11月FOMCでのテーパリング開始を織り込んでおり、拙速的なドル売りには自重局面と言わざを得ない。相対的には日欧と米金融政策の方向性の違い、そして、中国経済の失速懸念なども重なり、世界的なリスク回避型のマーケットであり、また、エネルギー価格の高騰によるインフレ懸念も根強く、ドル円の上昇を意識させる材料が増えつつある。
【2021年10月25日週】注目経済指標
今週は相次ぐ米主要経済指標に注目が集まる中、世界的なインフレ懸念が高まりを踏まえて、日銀金融政策決定会合における今後の金融政策の行方に関心が寄せられている。その中、米経済指標が市場予想を上回る結果となれば、黒田日銀総裁の発言次第ではハト派的からタカ派的な発言になる可能性も残されており、市場としても、日米金利差の相違に注視した相場展開が意識されている。基本的にはドル買いが優勢ではあるが、反面、ドルの買われ過ぎの側面があるだけに、ドルの上昇局面では一旦戻り売りに転じることも一考であろう。
注目指標
- 25日(月)独10月IFO企業景況感指数 98.0←98.8
- 26日(火)米9月新築住宅販売件数(年率換算件数)75.6万件←74.0万件
- 米9月新築住宅販売件数(前月比) 2.2%←1.5%
- 米10月消費者信頼感指数 108.5←109.3
- 27日(水)米9月耐久財受注(前月比) -0.1%←1.8%
- カナダ銀行 政策金利 0.25%←0.25%
- 28日(木)日銀金融政策決定会合 政策金利発表 -0.1%据え置き
- 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見
- 日銀展望レポート
- 欧州中央銀行(ECB) 政策金利発表 0.0%←0.0%
- ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁 定例記者会見
- 米7-9月期四半期実質国内総産(GDP)(前期比年率) 2.7%←6.7%
- 29日(金)日9月失業率 2.8%←2.8%
- 独7-9月期国内総生産(GDP)(前期比) 2.1%←1.6%
- 欧7-9月期四半期域内総生産(GDP)(前期比) 2.1%←2.2%
- 米9月個人消費支出 (前月比) 0.2%←0.3%
- 米10月シカゴ購買部協会景気指数 64.0←64.7
- 米10月ミシガン大学消費者態度指数 71.4←71.4
乖離幅チャート分析
2つの通貨ペアの乖離幅から売買シグナルを見つける。チャートはシンプルイズベストが重要!主要8大通貨から高金利のマイナー通貨まで幅広く活用可。ドル円相場を基軸に、他の主要通貨との比較及び乖離幅で売買を模索する手法です。FXをエンジョイしながら収益チャンスを掴むためには、一目瞭然のチャートが求められています。
【乖離幅チャート分析の見方】
ドル円相場のみユーロ相場(ユーロ円VSユーロドル)の乖離幅から判断。他の主要通貨は対ドル円相場との乖離で売買の判断基準となります。乖離幅が拡大した時点で強弱の売買シグナルが発生します。基本的には通常よりも強めの売買シグナルが発生してからの始動が効率的です。
各通貨ペア動向
ドル円⇔ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
- 平均乖離幅 0.0910
- 現状乖離幅 0.1076→0.1021
先週の強い売りシグナルドル円114.25円から下げ足を速めているが、
今週は強めの売りシグナルドル円113.50円が点灯している。
★買いターゲット(111.50円)
ユーロドル(ユーロ円-ドル円)
- 平均乖離幅 19.00円
- 現状乖離幅 18.25→18.70円
先週の弱めの買いシグナル1.1597から若干上昇しており、今週は弱い買いシグナル1.1648が点灯している。
★売りターゲット(1.1680)
豪ドル(ドル円-豪ドル円)
- 平均乖離幅 29.50円
- 現状乖離幅 29.50→28.75円
先週の様子見0.7418から上昇に転じているが、今週も引き続き様子見0.7467が点灯している。
★様子見(0.7467)
ポンドドル(ポンド円-ドル円)
- 平均乖離幅 41.25円
- 現状乖離幅 42.80→42.65円
先週の弱い買いシグナル1.3746から若干上昇しているが、今週も引き続き弱い買いシグナル1.3758が点灯している。
★売りターゲット(1.3780)
本ペットチャートは3~5段階で少な目からの分散投資をお勧めします。
売買シグナルは添付のチャートを参照してください。
尚、最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。