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こんにちは、鈴木郁夫です。
今週の為替相場予測です。
目次
【2021年12月6日週】概況・展望
金融市場は南アでのオミクロン株出現でリスクオンの動きが顕著となり、世界同時株安、米債券利回りの低下、そして、原油価格の下落などポジションの手仕舞いが急がれている。
その中、為替相場はリスク回避志向を踏まえて、ドル高並びに円高が進行するなど、相場自体の潮目が変わりつつある。円相場はIMM通貨先物市場においても、円ショートが膨らんでいただけに、テクニカにも許容範囲の円高局面と言える。ただ、米ドルは対主要通貨では買われ過ぎの側面も強く、過度なドル高期待は描きづらい相場環境にある。
引き続き直近のレンジ幅を拡大し、ドルの戻り売りに比重を置いた戦略性が求められる。
【2021年12月6日週】注目経済指標
11月米雇用統計の発表直後も市場の反応は限定的であるように、依然として、市場は米金利の動向やリスクオンの動きに左右させる展開である。
その中、今週はめぼしい経済指標がないが、米国のインフレターゲットでもある11月の米消費者物価指数(CPI)が発表されるため、結果の良し悪しではFOMCの動向にも影響を及ぼす可能性が指摘されている。
また、米雇用統計後にブラード・セントルイス連銀総裁の発言では4.2%の失業率はFRBの支援解除に向けた良い事例と述べているように、次回FOMCにおいて、FRBが早期に金利正常化に向かうかどうかに関心が寄せられている。
ただ、現状では米株式市場が下落傾向、そして、変異株の影響が計り知れない段階であるだけに、拙速的な金融緩和縮小は懐疑的と見なした方が無難であろう。
経済指標
- 06日(月)独10月製造業新規受注(前月比) -0.3%←1.3%
- 07日(火)豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表 0.10%←0.10%
- 欧7-9月期四半期域内総生産(GDP、確定値)(前期比) 2.2%←2.2%
- 独12月ZEW景況感調査(期待指数) 25.0←31.7
- 米10月貿易収支 -670億ドル←-809億ドル
- 08日(水)日7-9月期四半期実質国内総生産(GDP前期比) -0.8%←-0.8%
- ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、発言
- カナダ銀行 政策金利 0.25%←0.25%
- 09日(木)米前週分新規失業保険申請件数 23.0万件←22.2万件
- 10日(金)米11月消費者物価指数(CPI)(前月比) 0.7%←0.9%
- 12月ミシガン大学消費者態度指数・速報値 67.4←67.4
乖離幅チャート分析
2つの通貨ペアの乖離幅から売買シグナルを見つける。チャートはシンプルイズベストが重要!主要8大通貨から高金利のマイナー通貨まで幅広く活用可。ドル円相場を基軸に、他の主要通貨との比較及び乖離幅で売買を模索する手法です。
FXをエンジョイしながら収益チャンスを掴むためには、一目瞭然のチャートが求められています。
【乖離幅チャート分析の見方】
ドル円相場のみユーロ相場(ユーロ円VSユーロドル)の乖離幅から判断。他の主要通貨は対ドル円相場との乖離で売買の判断基準となります。乖離幅が拡大した時点で強弱の売買シグナルが発生します。基本的には通常よりも強めの売買シグナルが発生してからの始動が効率的です。
各通貨ペア動向
以下、各通貨ペアの動向になります。
ドル円⇔ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
- 平均乖離幅 0.1045
- 現状乖離幅 0.1037→0.1002
先週の弱い買いシグナルドル円113.30円から若干下落しており、今週は弱めの買いシグナルドル円112.80円が点灯している。
★売りターゲット(113.80円)
ユーロドル(ユーロ円-ドル円)
- 平均乖離幅 18.00円
- 現状乖離幅 14.95→14.90円
先週の強い買いシグナル1.1320からほぼ変化はなく、今週も引き続き強い買いシグナル1.1321が点灯している。
★売りターゲット(1.1600)
豪ドル(ドル円-豪ドル円)
- 平均乖離幅 30.00円
- 現状乖離幅 32.55→33.80円
先週の強めの買いシグナル0.7127から下げ足を強めており、今週は強い買いシグナル0.7004が点灯している。
★売りターゲット(0.7300)
ポンドドル(ポンド円-ドル円)
- 平均乖離幅 41.00円
- 現状乖離幅 37.90→36.50円
先週の強めの買いシグナル1.3345から下げ足を早めており、今週は強い買いシグナル1.3236が点灯している。
★売りターゲット(1.3500)
本ペットチャートは3~5段階で少な目からの分散投資をお勧めします。
売買シグナルは添付のチャートを参照してください。
尚、最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。