参加者の減少で荒れた動きに【2021年12月21日】

参加者の減少で荒れた動きに【2021年12月21日】

おはようございます。だいまんです。

2021年12月21日の相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、アジア・欧米の株価下落を受けて、リスクオフの動きが広がった。NY株価3指数は、民主党マンチン上院議員が、「経済対策は処方薬のコスト削減に不十分」とバイデン大統領の大型歳出法案に否定的な発言をしたことが嫌気されて、NYダウは一時700ドル越え安、ナスダックが15000ドル割れとマイナス圏で引けた。

ドル円は、113.69を戻り高値に、113.33まで一時下落も、米10年物国債利回りが、1.355%から1.426%まで反発したことで、このレンジの動きに留まった。また、オンユーロドルは、ドイツ連銀が「ドイツ経済は今四半期にマイナス成長になる可能性がある」との見解を示したが、一方で「先週のECB理事会では、多数のメンバーがインフレの上振れリスクを認めるべきと主張していた」との一部報道やクロスでのユーロ買いで、1.1304まで反発、ポンドドルは、英国でのコロナ感染拡大や感染予防を強化する議会採決での与党議員の大量造反が出たことで、1.3174まで下落後1.3245まで買い戻された。

一方クロス円では、ユーロ円は127.52から128.31まで反発、ポンド円は149.53から150.41で上下、オージー円は80.28から80.96、NZD円は76.03から76.45で上下し、カナダ円は、原油先物が6%を超える下落となったことで、87.45まで一時売りに押された。

2月21日の注目材料

  • 09:30 (豪) 豪準備銀行・金融政策会合議事録公表
  • 未 定 (NZ) 第4四半期ウェストパック消費者信頼感調査 (前回102.7)
  • 14:00 (日) 11月スーパー販売額 [前年比] (前回3.7%)
  • 16:00 (スイス) 11月貿易収支 (前回5651百万CHF)
  • 16:00 (独) 1月GFK消費者信頼感調査 (前回-1.6 予想-2.7)
  • 18:00 (ユーロ圏) ホルツマン・オーストリア中銀総裁講演
  • 20:00 (英) 12月CBI小売売上高調査 (前回39)
  • 22:30 (加) 10月小売売上高 [前月比] (前回-0.6% 予想1.0%)
  • 22:30 (加) 10月小売売上高・除自動車 [前月比] (前回-0.2% 予想1.6%)
  • 22:30 (加) 11月新築住宅価格指数 (前回0.9%)
  • 22:30 (米) 第3四半期経常収支 (前回-1903億ドル 予想-2054億ドル)
  • 00:00 (ユーロ圏) 12月消費者信頼感・速報値 (前回-6.8 予想-8.1)
  • 03:00 (米) 米財務省・20年物国債入札
  • トラス英外相とセフコビッチ欧州委員会副委員長「北アイルランド議定書について」会談

2月21日の相場見通し

昨日は、株価の調整がリスクオフの動きにつながりましたが、既にクリスマス・シーズンで、ポジション調整や参加者の減少などが悪影響を与えた可能性もありそうです。株価面では、本日も調整が続くかは不透明ですが、少なくとも大きく買い上げるは難しいでしょう。リスクオフの動きに巻き戻しがあっても、限定されると見て対応しましょう。

金融政策としては、豪準備銀行が金融政策会合議事録を公表します。ただ、新味のある内容とはなりづらく、影響はなさそうです。
 経済指標としては、NZ第4四半期ウェストパック消費者信頼感調査、日本の11月スーパー販売額、スイス11月貿易収支、独1月GFK消費者信頼感調査、英12月CBI小売売上高調査、加10月小売売上高と11月新築住宅価格指数、米国第3四半期経常収支、ユーロ圏12月消費者信頼感・速報値などが発表されます。

注目は、ユーロ圏12月消費者信頼感となりますが、コロナ過でも総じて堅調が続いているユーロ圏の指標ですが、クリスマス・シーズンも、流石にオミクロン株の再拡大で、弱い結果想定されそうです。大きな影響は不透明ですが、安値圏で揉み合いが続く、ユーロ相場の一定の売り圧力とある可能性には留意しておきましょう。
その他、トラス英外相とセフコビッチ欧州委員会副委員長が、「北アイルランド議定書について」会談を行います。不協和音が聞こえた場合、ポンド相場の圧迫要因となる可能性がありそうです。また米財務省が20年物国債の入札を実施します。本日も米長期金利の動向が、円相場の変動リスクとなりそうですが、特に参加者の減少の影響で、10年物国債利回りの荒れた動きには注意しておきましょう。 

2月21日のデイ・トレード戦略

本日のデイトレード戦略です。

豪ドルドル

  • 予想レンジ:0.7050~0.7150
  • 基本戦略: 戻り売り
  • 予想時間:05:33 予想時レート: 0.7110

上昇が0.7556でCapされて、下落が0.6994まで拡大もこれを維持して、スロー・ストキャスティクスが反転上昇となっている。ただ、上げ渋りも見えており、上値が抑えられると、今後再下落となる可能性に注意して対応したい。

上値は、基準線の0.7183が抑えると弱い。0.7224の戻り高値を超えて、0.7228-37、0.7274-06、雲と絡む0.7368-94の戻り高値が視野となるが、売りが出易い。0.7433-72の戻り高値を越えて、0.75のサイコロジカル、0.7532-37の戻り高値が視野となるが、上抜けは不透明で、抑えると大きなレジスタンス形成となる。あくまで0.7556の直近高値を超えて、0.7600の戻り高値が視野となるが、日足の長期のレジスタンスが控えており、売りが出易い。0.7617の戻り高値を超えて0.7644-75、0.771-26の戻り高値圏、更に超えても0.7776-0.7815の戻り高値圏では、やれやれの売りが出易い。0.7845―57や0.7892の戻り高値を越えて、0.7900や0.7950のサイコロジカルが視野となるが、上抜けは不透明で、あくまで0.8008の直近高値を超えて0.8068や0.8337の2018年の戻り高値が視野となるが、こういった位置の上抜けは現状不透明となる。

一方下値は、0.7041-55の窓の下限維持では良いが、0.6994の直近安値や0.6973-92の戻り安値圏まで割れると下落が加速する可能性となり、0.6920-22、0.6878-73ゾーン、0.6810-33ゾーンまでターゲットとなる。この維持では更に突っ込み売りは出来ないが、0.6778の戻り安値まで割れと過去のレンジゾーンとなる0.6255-0.6571までターゲットとなる。

デイの戦略としては、突っ込み売りは出来ないが、反発では売場探し。0.7140-50、0.7160-70、0.7180-00と段階的に売り上がり。ストップを07224越えとして、ターゲットは、0.71前後が維持されると利食い。割れても0.7050を前に、下げ渋りでは利食い優先となる。またこの位置の買いは、ストップを0.6994割れとして、この買いのターゲットは、0.7090-0.7130などが抑えると利食いが安全となる。
オージードル 日足チャート

カナダドル円

  • 予想レンジ:87.50~88.50
  • 基本戦略: 戻り売り
  • 予想時間:06:20 予想時レート:87.84

上昇が93.03でCapされて、下落が87.45まで拡大。更なる調整は不透明も、スロー・ストキャスティクスが、反転から再下落しており、未だ調整リスクが残ることは、留意して対応したい。

上値は、88.08-25の下落スタート位置が抑えると弱く、超えても89円前後の転換線、89.45-53の基準線の位置、89.61-93の戻り高値圏では売りが出易い。90.37の戻り高値を越えて、90.55-96の窓の上限で、雲の上限の絡む位置が視野となるが売りが出易い。91.28の戻り高値を越えて、91.60-72、92.21-52の戻り高値、93円のサイコロジカルが視野となるが抑えると上値追い出来ない。あくまで93.03を越えて、93.26の戻り高値が視野となるが、この位置は106.52の高値をトップとしたH&Sの右肩の位置で、売りが出易い。

ただ、超えると94.37の戻り高値が視野となるが、こちらも同左肩のトップ位置で、同様に売りが出易いが、超える動きがあると96.01、98.49や101.15の戻り高値まで視野となるが、106.52の高値を前に上値追いは不透明となる。

一方下値は、87.45を割れると86.85-87.19の下ヒゲ圏、85.85-86.27の窓の下限まで視野なるが、維持では堅調が続くが、84.90-85.10の戻り安値や84.68の下ヒゲを割れると調整が深まり、84.11-45ゾーン、83.52-59の戻り安値、83.04-20の戻り安値圏、81.97-82.35ゾーン、81.88の戻り安値、81.16-58順次視野となるが、過去の高値圏からは買いが入り易い。ただし、80.99を割れると80.38-57の戻り安値、80.15の戻り安値を割れると下落拡大リスクが高まり、79.82-94の戻り安値、また79.24の戻り安値まで割れると78.72、78.08-23まで視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、77.93や77.63を割れると調整が76-77円ゾーンまで視野となる。このリスクは、75.58、74.77、73.77の安値を順次割れるケースとなる。

従ってデイの戦略としては、突っ込み売りは出来ず、戻り待ちの売り狙い。89.45をストップに、88.25-55,88.65-95と売り上がりで、ターゲットは、87.65-70が維持されると利食いとなる。また87.45を割れるケースでも、87円前後では利食い優先。またこの位置の買いは、86.84割れをストップに検討しても、87.70-00が上値を抑えると利食いとなる。

カナダ円 日足チャート

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