[AD] 運営維持のため、一部広告リンクを設置する場合がございます(詳細)
FXにおいて、トレンドの存在は非常に重要です。
しかし、いつ出現するのか、またいつ終わるのかが分かりにくいため、初心者からすればあまり恩恵を感じられないでしょう。
そこで紹介したいのが、十字線を用いたトレンド見極め術です。
十字線の特徴を知っておくことで、トレンドの始点・終点が捉えやすくなりますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
FXにおける十字線とは
十字線とは、始値と終値が非常に近いレートであるために、ローソク足の実体が見えず「十」字の形に見えるパターンです。
「足長クロス」「トンボ」「トウバ」の3種類があり、それぞれ持つ意味合いも異なりますので、本節で詳しく解説していきたいと思います。
パターン1:足長クロス
足長クロスとは、ローソク足がまさに「十」の形で形成されたパターンです。
- 買い圧力、売り圧力が拮抗している状態
- レンジ相場(ボックス相場)で頻出
上下のヒゲが長いことから、それなりに出来高が多く、それでいて方向性に迷いが生じている状態です。
買いと売りの均衡が崩れた場合、その方向にトレンドが形成されやすいため、次のローソク足において均衡が保たれているか入念にチェックしておきましょう。
パターン2:トンボ
トンボとは、始値と終値がほぼ同じ水準に収まりつつも、下ヒゲが一方的に長いローソク足のことです。
- 売り圧力が高まった後に買い戻された状態
- 高値圏、安値圏でそれぞれ意味合いが異なる
トンボは、安値圏においては買い勢力の高まり、また高値圏においては買い圧力の弱まりを意味します。
終値に近づくにつれて買い圧力が高まったことは事実であるため、底値付近で出現した場合は、上昇トレンドに転じるシグナルと考えられています。
パターン3:トウバ
トウバとは、始値と終値がほぼ同じ水準に収まりつつも、上ヒゲが一方的に長いローソク足のことです。
- 買い圧力が高まった後に売り戻された状態
- 高値圏、安値圏でそれぞれ意味合いが異なる
トウバはトンボの逆パターンであり、安値圏においては売り勢力の弱まり、高値圏においては売り圧力の高まりを意味します。
ショートのエントリーを狙う際は、高値圏かつトウバの出現に注目しておくことで、エントリー後もスルスルと利益が伸びやすくなります。
十字線を用いたおすすめトレード手法
ここでは、十字線を使ったトレード手法を解説します。
・トレンド転換の見極め
・トレンド転換を狙った逆張り
・レンジブレイク後のエントリー
取得しておくことで、エントリーや利確タイミングがより洗練されていくでしょう!
手法1:トレンド転換の見極め
十字線のもっともおすすめ活用法は、トレンド転換の見極めです。
例えば、上のチャートにおいては、パッと見で3つの上昇トレンドが確認できますが、その転換点となるポイントには必ず十字線が出現しています。
FXでは、トレンドに乗じることが非常に重視されていますが、降り時の見極めも同様に重要です。
エントリーを見送るべきか、また利確の判断等においては、十字線を積極的に活用していきましょう。
手法2:トレンド転換を狙った逆張り
十字線によってトレンドの転換点が掴めるようになると、逆張りのエントリーも拾いやすくなります。
上のチャートにおいては、赤丸で囲った部分、十字線が連続したタイミングでショートを狙いたいところです。
とはいえダマシの可能性もあるため、インジケーターを併用してエントリー根拠を固める、あるいは分割してリスクを減らすなど、ある程度の対策は講じるべきでしょう。
手法3:ブレイクアウトを狙ったエントリー
ブレイクアウトとは、サポートラインを割り込んだ後に見られる、大きな下落局面です。
その一例として、以下のチャートをご覧ください。
サポートラインを割り込む寸前では、複数の「トウバ」が連続していることにお気づきでしょうか。
上でも紹介した通り、「トウバ」はチャートの下落局面を示すシグナルです。
それに加えて、意識されやすいサポートラインを割り込む状況であれば、下落トレンドの流れがより強まっていくでしょう。
そもそも、なぜブレイクアウトが発生するのかといえば、多くのトレーダーが、サポートライン付近を逆指値(損切り注文)として設定しているからです。
サポートラインを割り込んだ瞬間から、多くの逆指値が執行されて大量の損切り(売り注文)が入ることになるため、売り圧力を勢いづけることになります。
十字線を扱う際の注意点
いくら有用な十字線でも、使い方を間違えてしまえば意味がありません。
本節では、押さえておくべき注意点について解説していきます。
注意点1:完璧な十字線を求めない
始値=終値となることで、より鮮明な十字線が形成されますが、十時線の形は完璧でなくても問題ありません。
多少ローソク足の実体があったとしても、十字線としての機能は有しています。
重要なのは実体が短くて、ヒゲが上下に長いことなので、その点だけに注目しておきましょう。
注意点2:1つの十字線で判断しない
十字線は、ある程度連続するか、短期間に頻出する時のみ、その効果を発揮します。
例えば以下チャートのように、たった1つの十字線から判断すべきではありません。
基本的に十字線は、買い圧力と売り圧力が拮抗して形成されるものです。
しかし時に圧力の拮抗関係なく、偶発的に作られることもあるので、それを見分けるためにも、複数本の十字線を確認しておきましょう。
注意点3:出来高の少ない十字線
十字線は出来高が高いものほど、読み取れる情報の精度は高まります。
出来高が少ない十字線は、そもそも市場参加者が少ない状況であるため、小さなローソク足しか形成されません。
そのため、わずかな値動きでも十時線のように見えて勘違いしてしまうことがあるため、くれぐれも出来高にはチェックしておきましょう。
まとめ:トレンドの見極めは十字線を活用すべし!
本記事では、FXにおける十字線について、以下のポイントを中心に解説しました。
- 十字線の概要について
- 十字線を用いたトレード手法
- 十字線を扱う際の注意点
トレンドを見極める際は、ぜひとも十字線を活用してみてください。
エントリーや利確の精度など、十字線を知らなかった頃と比べると、格段に上達しているはずです。
また、FXで覚えておくべきチャートパターンは、十字線だけではありません。
他にもさまざまな形状・パターンが出現するため、以下の記事よりそれらについて学んでみてはいかがでしょうか。
ローソク足、複数足の組み合わせを解説