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ウィリアムズ%Rは、FX相場の「買われすぎ」や「売られすぎ」を簡単に判断できる、シンプルながら効果的なテクニカル指標です。
その特性から、トレンド相場でもレンジ相場でも柔軟に活用できることが特徴で、初心者から上級者まで幅広いトレーダーに愛用されています。
本記事では、ウィリアムズ%Rが「最強」と言われる理由を詳しく解説するとともに、FXで勝つための具体的な使い方や注意点、さらに他の指標との組み合わせ方まで実践的な情報をお届けします。
目次
FXで最強と言われるウィリアムズ%Rとは?基本的な見方・使い方を解説
本節では、ウィリアムズ%Rの基本について解説します。
計算式等を厳密に覚える必要はありませんが、インジケーターの機能性に関わる設定値に関しては事前に把握しておくと良いでしょう。
ウィリアムズ%Rの概要
ウィリアムズ%R(Williams %R)は、価格が過去の一定期間における最高値と最安値のどこに位置しているかを測るオシレーターです。
使い方の詳細は後述しておりますが、主に「買われすぎ」や「売られすぎ」の状態を判断するのに適しており、特に反転ポイントを見つける際に役立ちます。
ウィリアムズ%Rの計算式と数値が示す市場の状態
ウィリアムズ%Rは、過去の一定期間(通常14期間)の最高値と最安値を基準に、現在の価格がその範囲内のどこに位置しているかを計算する指標です。
ウィリアムズ%Rの計算式:%R = (最高値 – 現在の終値) / (最高値 – 最安値) × -100
以下の画像のように、計算結果は0から-100の範囲で表されます。
-20以上は「買われすぎ」、-80以下は「売られすぎ」を意味しており、この数値をもとにエントリーや決済のタイミングを測るというのが基本です。
ウィリアムズ%Rのおすすめ設定値
ウィリアムズ%Rは、パラメータとして「期間」を設定できます。
デフォルトでは「期間:14」が設定されており、平常時はこのデフォルト値を用いるのがおすすめです。
また、期間を変更することによって、ウィリアムズ%Rの感度が変わります。
そのため、ボラティリティが大きい状況では「期間:20」、ボラティリティが小さい状況では「期間:10」といった具合に、状況にあわせて調整すると良いでしょう。
ウィリアムズ%Rと他のオシレーター指標の違い
ウィリアムズ%RはRSIやストキャスティクスと同じオシレーター系ですが、「計算方法」と「反応速度」が異なります。
そこで本節では、以下では代表的な2指標との差と使い分けを整理します。
RSIとの違いと使い分け
RSIは上昇幅と下落幅の比率から強さを0〜100で算出し、70/30などの閾値で過熱を判定します。
トレンドの持続力把握に向く半面、転換局面では反応がやや遅れやすくもあります。
一方で、ウィリアムズ%Rは高値からの距離を測るため、天井・底付近で反転サインが先に点灯しやすく、押し目・戻り目の初動を素早く拾えます。
短期のエントリー精度を上げたいならウィリアムズ%R、保有継続の妥当性を測るならRSI、と役割分担すると精度が上がります。

ストキャスティクスとの違いと使い分け
ストキャスティクスは高安レンジ内の終値位置を%K/%Dの2線で示し、クロスやダイバージェンスで判断します。
情報量が多く精緻な反面、解釈に迷いが生じたりシグナルが一拍遅れやすい場面もあります。
一方で、ウィリアムズ%Rは単線ゆえ判定が速く、スキャ・デイトレでの即断即決に強みです。
逆にレンジの粘り評価やクロス根拠を重ねたい場面ではストキャスティクスを併用し、ウィリアムズ%Rの先鋭性を補完すると実務で使いやすくなります。

ウィリアムズ%Rが最強と言われる理由とは?
本節では、ウィリアムズ%Rの基本的な見方と具体的な使い方についてわかりやすく解説します。
シンプルな指標でありながら、読み取れる情報は多いため、ぜひ参考にしてみてください。
ウィリアムズ%Rが最強な理由①:相場の過熱感を簡単に判断できる
ウィリアムズ%Rは、-20以上で買われすぎ、-80以下で売られすぎと判断するのが基本的な使い方になります。
相場の過熱感を視覚的に判断できるため、経験の少ない初心者トレーダーには重宝するインジゲーターです。
基本的な使い方としてエントリーのタイミングを測るのであれば、上画像の赤枠部分で売り注文、青枠部分で買い注文、といった具合です。
RSIやストキャスティクスといったオシレーターと同様の使い方になりますが、過去の一定期間の最高値と最安値を基準に計算しているという点が、ウィリアムズ%Rならではの特徴です。
ウィリアムズ%Rが最強な理由②:シグナルの向き・角度から読み取れる情報が多い
シグナルの向きによってトレンドの方向性が読み取れます。
例えば、ウィリアムズ%Rが上昇している場合、買い圧力が強まっているということです。
また、角度からは価格の変化の勢いを読み取ることができ、角度が急であるほど、相場の勢いが強いことを表します。
急な角度でウィリアムズ%Rが上昇している場合は、強い上昇トレンドが生じていると考えてよいでしょう。
ウィリアムズ%Rが最強な理由③:開発者が世界的に有名なトレーダー
ウィリアムズ%Rを開発したラリー・ウィリアムズは、世界的に有名なトレーダーであり、特に1987年のロビンス・ワールドカップ・トレーディング・チャンピオンシップでの偉業が知られています。
彼はこの大会で、1万ドルの資金を1年間で約110万ドル(約11,000%のリターン)に増やすという驚異的な成績を残しました。
これにより、彼のトレード手法や開発したテクニカル指標が注目されるようになりました。
もちろん、ウィリアムズ%Rもその一つで、彼自身が短期売買で実践的に活用していたことから、多くのトレーダーに信頼される指標となっています。
ウィリアムズ%Rが最強な理由④:他のオシレーター系指標と組み合わせやすい
ウィリアムズ%Rは、他のオシレーター系指標と組み合わせやすく、組み合わせることでより精度の高いトレードが可能になります。
例えば、RSIと併用すると、両者が同時に買われ過ぎ・売られ過ぎを示したときにエントリーの根拠が強まります。
また、ストキャスティクスと組み合わせると、%Rが極端な値に達し、ストキャスティクスの%Kと%Dがゴールデンクロスを形成したタイミングでエントリーを狙えるでしょう。
さらに、移動平均線と併用することで、トレンドの強さを判断しながら逆張り・順張りの選択がしやすくなります。
このように、ウィリアムズ%Rは単独よりも他の指標と組み合わせることで、トレードの確度を高めることができるのが大きなメリットです。
ウィリアムズ%Rの活用法:応用テクニック
ウィリアムズ%Rは、トレンド相場・レンジ相場いずれにも活用することができます。
相場の過熱感を測るだけでなく、本設で紹介する応用テクニックを習得できれば、さらにエントリーの精度を高められるでしょう。
ウィリアムズ%Rのダマしの避け方
ウィリアムズ%Rは過熱感を示す指標ですが、単独では「ダマし」も多発します。
これを避けるには以下のポイントを活用すると良いでしょう。
- 複数の期間を比較する
- トレンド系インジケーターと併用
例えば、短期(例: 14期間)と中期(例: 28期間)の%Rを併用し、両者が一致する方向に注目すると精度が上がります。
また、トレンド系インジケーターと併用も有効です。
どのインジケーターを併用すべきかは記事後半で解説しておりますので、そちらを参考にしてみてください。
ダイバージェンスを使ったトレンド転換の見極め
ダイバージェンスとは、インジケーターのシグナルと、実際のローソク足が逆方向に推移することです。
例えば以下の状況では、上昇トレンドが生じているにもかかわらず、ウィリアムズ%Rは下落しています。
ダイバージェンスは一般的に、トレンドの弱まりもしくは反転を示唆する現象です。
そのため、ダイバージェンスが見られた際は、トレンドフォローから逆張りに切り替えて、エントリーのタイミングを探っていくと良いでしょう。
ウィリアムズ%Rレジサポラインから反転を読む
ウィリアムズ%Rは、レンジ相場において機能性の高いインジケーターです。
チャート上にレジサポラインを引き、どの一帯にレンジ相場が出現しているのか明確にしてみましょう。
以下2点の条件が揃った場合は、エントリーの狙い目と考えてよいでしょう。
- レンジ相場の上端もしくは下端にタッチしている
- ウィリアムズ%Rの指標が、-20以上もしくは-80以下
レンジ相場が継続する限り何度でもエントリーを狙えるため、ぜひ覚えておきたいところです。
ウィリアムズ%Rを他のテクニカル指標と組み合わせる方法
ウィリアムズ%Rは、ほかのインジゲーターと併用することで、より機能性を高められます。
ここでは、ウィリアムズ%Rと組み合わせるべきおすすめのインジケーターについて紹介していきます。
移動平均線
トレンド系インジケーターの代表格である移動平均線と、ウィリアムズ%Rの相性は非常に良いとされています。
エントリーの狙い目となるのは、以下画像の赤枠の部分です。
短期移動平均線が上向きで、ウィリアムズ%R買われ過ぎを示唆している状況です。
しかし、中期と長期の移動平均線が下向きになっており、そのままトレンド転換するのは難しいと考えられます。
よって、まだ価格を下げる余力が残っていると読み取れ、ショートエントリーの狙い目と踏み切れるわけです。
このように、ウィリアムズ%Rと移動平均線を組み合わせることで、トレンド渦中に生じる瞬間的な「押し目買い」「戻り売り」が狙いやすくなります。
ボリンジャーバンド
ボリンジャーバンドで注目すべきは、バンド幅狭まる「スクイズ」と呼ばれるタイミングです。
スクイズが継続する状況ではレンジ相場になりやすく、反転狙いのエントリーがしやすくなります。
上画像の赤枠でかかった部分に注目してください。ボリンジャーバンドはスクイズとなっており、ウィリアムズ%Rとローソク足が連動していることが分かります。
レンジ相場では「-20以上」「-80以下」のゾーンに達しにくくなりますが、一方で達した際には、その信頼性は高いと考えられるでしょう。
パラボリック
パラボリックは、ウィリアムズ%Rと同じくオシレーター系のインジケーターです。
ローソク足の上下に形成される点が、現時点でのトレンドの方向性を示しています。
ウィリアムズ%Rと併用する際は、パラボリックとウィリアムズ%Rの方向が揃ったタイミングでエントリーを狙うと良いでしょう。
また、点線の間隔が短くなったり、ローソク足に近づいたタイミングではトレンドの反転が示唆されますので、その点も覚えておくと良いでしょう。
モメンタム
モメンタムは、ウィリアムズ&Rと同じく買われ過ぎ、売られ過ぎを表すテクニカル指標です。
ウィリアムズ%Rとモメンタムを併用することで、より精度の高いエントリーが可能です。
上チャート画面の①では、ウィリアムズ%Rが売りエントリーを示唆するものの、モメンタムでは基準線を下抜けしておりません。
②のように、モメンタム基準線の下抜けを確認まで確認できれば、ウィリアムズ%Rでダマしに遭う可能性も低くなるでしょう。
また、同じく③でもモメンタムは基準線を下抜けしておらず、その後ダイバージェンスが起きていることから、やはり両者を併用することで早まったエントリーを避けることができます。
ウィリアムズ%Rを使いこなすための注意点
ウィリアムズ%Rの強みを最大限に活かすには、いくつかの注意点を理解しておく必要があります。
特に初心者は、便利さに惹かれて単独で使ってしまいがちですが、それではむしろ損失を抱えることになるかもしれません。
ここでは、代表的な3つの注意点を解説します。
注意点1:未確定足のシグナルは信用できない
ウィリアムズ%Rは終値ベースで確定するため、ローソク足がまだ確定していない状態でシグナルを見ても意味がありません。
動きの途中で一時的に−80を割り込んでも、足が確定すると大きく戻って「シグナルそのものが消える」ということも念頭に入れておくべきです。
つまり、確定前に飛びつくのはリスクが高く、必ず終値で確定してから判断することで不要なエントリーミスを避けられるようになります。
注意点2:ウィリアムズ%Rは極端なトレンド相場と相性が悪い
極端なトレンド相場では、「買われすぎ」や「売られすぎ」の状態が長く続く場合があります。
このため、ウィリアムズ%Rが反転シグナルを出しても、価格がそのままトレンド方向に進むことがあり、誤ったエントリーにつながる可能性があるでしょう。
対策として、トレンド相場では他のトレンド系指標(例:移動平均線)と組み合わせて、全体の方向性を確認することが重要です。
上述したダマし対策も踏まえて、できればウィリアムズ%Rの指標単体での判断は避けたいところです。
注意点3:単独でのエントリー根拠には向かない
ウィリアムズ%Rは敏感に反応するがゆえに、ダマしを多く拾ってしまうという弱点もあります。
そのため、%Rだけを根拠に売買を判断するのは危険です。
たとえば移動平均線やボリンジャーバンドと併用してトレンド方向を確認したり、水平線やチャートパターンと組み合わせて反転の信頼度を高めるなど、複数の根拠をそろえることをおすすめします。
単独ではなく補助的な役割として使うことで、初めて「ウィリアムズ%R最強」と言える力を発揮してくれるでしょう。
まとめ:ウィリアムズ%Rはトレンド・レンジ相場どちらにも活用できる最強インジケーター!
本記事では、ウィリアムズ%Rの概要や基本的な使い方、また相性の良いインジケーター等を解説しました。
記事中でもお伝えしたように、ウィリアムズ%Rはトレンド・レンジ相場どちらの状況にも活用できるインジケーターです。
個人の経験に依存せず、相場の過熱感を視覚的に判断できるため、ウィリアムズ%Rは初心者にもおすすめと言えます。
また応用の幅も広く、FX以外の相場にも適用できたり、多くのアプリでデフォルトで導入されているなど、馴染みやすさもメリットの1つでしょう。
FXで勝つために、必ずしもウィリアムズ%Rが必須というわけではありませんが、1度使ってみて損はありません。
以上、参考にしていただければ幸いです。