MACDってこんなに多機能!?情報満載のインジケーター徹底解説!

MACD-ver2

以前、MACDの基本的な使用方法などを含めてご紹介しましたが、実はMACDってまだまだ奥深いインジケーターなんです。

まだこちらの記事を見ていない方は、ぜひ先にご覧くださいね。

MACD トレンドを逃さない!MACDを徹底的に使いこなす秘訣大公開!

MACDに限らず、インジケーターというものはさまざまな情報を持っています。

相場状況やトレードスタイルに応じた、多様な使い道を見つけて、実際のトレードで活かしていきたいところですよね。

そこで!!

今回も引き続き、トレーダーにとって強い味方になるインジケーター・MACDについて、もっともっと深掘りした内容をご紹介していきましょう。

FX初心者は、先ほどご紹介した記事とあわせてじっくり読み込んでみてください。

そして実際にMT4でMACDを表示させながら、ご自身のトレードで活用できるようにスキルを落とし込んでいきましょう。

焦らずじっくり理解を深めていけば、変化する相場状況の中で的確にインジケーターを使っていけるようになりますよ^^

オシレーター系として見るMACD

以前、MACDは移動平均線のEMAを加工したインジケーターであると紹介しましたね。

そしてEMAで確認できるゴールデンクロス、デッドクロスよりも早い段階でトレンドの始まりをチェックできる点も見ていきました。

ここでは改めてMACDとEMAの関係性を確認するとともに、MACDをオシレーター系として活用するための仕組みについてより深く学んでいきましょう!

そもそもEMAって何?

そもそもEMAは、どのような移動平均線なのでしょうか?

FX初心者の多くは単純移動平均線(SMA)を使うことが多いといわれています。

そんなSMAと比較して、シグナルの出現がいち早く確認できるように改良されたのがEMAなのです。

SMAとEMAの比較

上図に表示しているのはどちらも移動平均線です。

赤線がSMA、青線がEMAで、どちらも期間を26に統一しています。

同じ期間で設定しているにも関わらず、青色のEMAのほうが先に底や天井を確定して推移しているのが、上図からもわかりますね。

SMAは「単純移動平均線」と呼ばれている通り、26本のローソク足の平均値を単純に結んでできたラインになります。

一方のEMAも原則として同じように、26本のローソク足を見ているのですが、実は……EMAはそれ以前の相場も含んだ数値を参考に算出されているんです!

しかも直近のデータに重きをおいて判定する仕組みをとっているため、より現在の相場に即した内容でラインを引くように工夫がされています。

そのような事情から、SMAよりも深く、早く相場の変化に気づけるEMA。

それを加工して、もっと素早く相場状況を判断できるようにしているのがMACDというわけですね^^b

移動平均線について、もっと詳しく知りたい方は、他の記事も読んでみてください。

あなたのトレードスキルをさらに磨くきっかけになるはずです!

移動平均線 すぐに使える!FX初心者のための移動平均線実践講座!

EMAを取り入れたMACDの計算式について

そんなMACDには、ふたつのデータが表示されていましたよね。

棒グラフ(ヒストグラム)表示の「MACD」、そしてラインで表示される「シグナル」のふたつでした。

これらのデータはそれぞれEMAをもとにした計算式で成り立っています。

具体的には下記のとおりです。

MACD計算式

上記の計算式は、MACDの初期値で記載しています。

よりシンプルに書くならMACDは【短期EMA - 長期EMA】と言い換えられますね。

このMACDからわかることは、それぞれの移動平均線がどれくらい離れているか(乖離幅)です。

難しい計算式を丸暗記する必要はありませんが、それが示す内容は理解しておくと良いですよ^^

この乖離幅が広ければ広いほど、MACDが示すヒストグラムは大きくなります。

逆に短期EMAも長期EMAも離れていない状況だと、MACDは小さく推移していきます。

言葉で説明するだけではよくわからないと思うので、こちらもチャート画面で確認してみましょう!

MACD3つのパターン

上図に表示しているインジケーターはそれぞれ、前回と同じ設定になっています。

赤色のEMAの数値は12(短期)、青色のEMAの数値は26(長期)。

そしてMACDは初期値の12、26、9です。

まずは、画面の真ん中あたりにあるBのエリアを見てください。

長期EMAを短期EMAがゴールデンクロスし、そのまま短期EMAが大きく上昇している場面ですね。

実際に相場も大きく上昇トレンドを形作っています。

この時、MACDはというと、ゼロラインよりもはるか高く山のような盛り上がりを形成していますね!

☆Bエリアの相場状況☆

  • 【相場】上昇トレンドを形作っているところ。
  • 【移動平均線】青(長期EMA)の上を、少し離れて赤(短期EMA)が動いている。
  • 【MACD】ゼロラインよりも上で大きく伸び上がっている!

逆のパターンも確認してみましょう。

続いてはAエリア、左側の相場状況を確認してみてください。

長期EMAに対して短期EMAが下のほうでずんずん進んでいる場面です。その時の相場も下落トレンドを形成中です。

さてMACDにも目を向けてみると、ゼロラインよりも下方向に大きく膨らんでいるのが確認できました!

☆Aエリアの相場状況☆

  • 【相場】下落トレンドを形作っているところ。
  • 【移動平均線】青(長期EMA)の下を、少し離れて赤(短期EMA)が動いている。
  • 【MACD】ゼロラインよりも下で大きく膨らんでいる!

このように、移動平均線の乖離幅が大きい時、MACDは大きなサインを表示してくれます。

ちなみに、右側にあるCエリアの相場状況も確認してみましょう。

長期EMA・短期EMAともに接近している場面です。相場も方向性がわかりませんね。

この時、MACDについてもこれまでみたいな大きな動きを見せていません。

☆Cエリアの相場状況☆

  • 【相場】方向性がわからない。
  • 【移動平均線】青と赤のラインが近いところで動いている。
  • 【MACD】ゼロライン付近で微増のサインとなっている!
各エリアごとのMACDの動き

相場とインジケーターの関係性は理解できたでしょうか?

MACDはゼロラインから離れたら離れるほどに、相場の勢いが強いことが読み解けます。

ゼロラインよりも上であれば上昇中、逆に下であれば下落中と判断できるんですね^^

しかしトレンドというものはいずれ終わり、トレンド転換となります。

相場に勢いがなくなった時、MACDもまたゼロラインに戻っていきます。

……この動き、まさに他のオシレーター系のインジケーターとも似た動きだと思いませんか?

これぞMACDをオシレーター系のインジケーターとして見ていく方法のひとつとなります!!

以前の記事では、トレンドをいち早く捕まえたり、トレンド転換の判断基準にしたりと、トレンド系のインジケーターのような使い方を紹介していましたけど、MACDの本質をしっかり理解することで、このような見方もできるようになります^^

MACDがトレンド系に!意外と重要なシグナルの存在

さて、棒グラフみたいなサイン「MACD」の計算式と、そこから読み解ける内容はわかりました。

それでは一緒に表示されている赤いライン「シグナル」は、どんな意味があるのでしょうか?

上記に示した計算式の通り、シグナルは【MACDの9日EMA】です。

つまりMACDで算出した数値を、さらに”移動平均線”のように平均化したものがシグナルなんですね。

2種類の表示がされているため、MACDについて「なんだかややこしく難しいインジケーターなのかなぁ」と感じていた方も少なくないでしょう。

しかし、それぞれがどんな働きをしているものなのかを順番に理解していけば、決して難解なインジケーターでないことはわかってもらえると思います^^

「シグナル」はMACDの移動平均線?

ところで先ほど、シグナルとはMACDの移動平均線のようなものだと説明しました。

なぜヒストグラムで表示されるMACDだけでなく、シグナルまで用意しているのでしょう?

これまで説明してきたように、MACDは相場の動きに即した動き方をしていましたね。

そこから買い・売りの圧力を判断することができると学んだわけですが、それに対して「いつ」トレンドが転換していくのか判断できるようになったら、もっと便利だと思いませんか?

だからMACDには、シグナルという移動平均線の代わりとなるラインが表示されるのです!

チャート上に直接、トレンドを確認するインジケーターを表示するとしたら、移動平均線が役立ちますよね。

ゴールデンクロス・デッドクロスを確認すれば、トレンドが簡単にわかります。

MACDも同じなんです。

相場に即して動くMACDにシグナルという名の”平均化”されたラインを表示することで、上昇や下落のトレンドがひとつのインジケーターでわかるようになります。

しかもMACDは、移動平均線よりも早くトレンドを判断してくれますから、チャートに移動平均線を表示させただけの状態よりも、大きく利益をゲットできちゃうんですよ^^

利益獲得チャンスの比較

上記はドル円の5分足チャートです。

これまで同様、青色ラインが長期EMA、赤色ラインが短期EMAで、MACDも初期値で表示しています。

そして黄色の縦線はMACDのゴールデンクロス、デッドクロスを確認した次のローソク足に引きました。

一方の水色の縦線は移動平均線(EMA)のゴールデンクロス、デッドクロスを確認した次のローソク足で引いています。

もしも移動平均線を判断基準にトレードしていたら、上昇トレンドが終了してだいぶ下り始めてからの決済判断となってしまいます。

獲得した利益も約11pipsほどです。

しかしMACDはどうでしょう!

水色の縦線よりも判断が早く、しかもトレンドの初動と終わりを早期に見極めています。

MACDのゴールデンクロス&デッドクロスでトレードしていたら、約23pipsの利益確定となりました。

このように、本来はオシレーター系のMACDですが、シグナルを表示していることでトレンド系のインジケーターとしてもしっかり機能してくれるのです。

用途によってMACD表示を使い分けてみる

棒グラフ状(ヒストグラム)のMACDは、ここで紹介してきたように相場の圧力を確認する目的であれば、ひと目でチェックできて便利ですよね^^

しかしゴールデンクロス・デッドクロスを取り入れて、トレンド系のインジケーターみたいに使っていきたいFXトレーダーにとっては、少々わかりにくい表示かもしれません。

もしもヒストグラム表示のMACDをライン表示で確認したいと思ったら、下記のような方法があります^^

  • MT4で「MetaEditor」からMACDの情報を修正する
  • 「MACD2」をダウンロードして利用する
  • MT4ではなく証券会社のサイトやアプリでライン表示のMACDを使う

MT4に標準で入っているMACDを修正してしまうと、再び棒グラフみたいな表示にしたいと思った時に手間がかかってしまうため、私は「MACD2」を導入して使い分けることをオススメします^^

ちなみに「MACD2」には、ラインで表示されるMACDとシグナルのほか、MACDヒストグラムというものが新たに表示されるのですが、興味のある方はぜひ調べてみてくださいね!

MACD:まとめ

今回はさらに深く、有名インジケーター「MACD」を紹介しました。

以前は実践的なトレード内容や基礎となる情報が多く、今回はそれをより深掘りした、知識を定着させるような内容が多かったと思います。

普段トレードでMACDを使っていた人にとっても、目からウロコなキラリと光る内容があったんじゃないでしょうか。

MACDが持つ本当の力を発揮させるためには、それぞれの機能や役割を理解している必要があります。

さまざまな動きを見せる相場でインジケーターを上手に活用していくためにも、ぜひ今回の記事もしっかり頭に入れて、トレードに活用してみてください。

もしも難しいと感じるところがあれば、何度も読み返しながら自分の中に落とし込んでいきましょう。

そうすれば、MACDをトレンド系・オシレーター系どちらでも有効活用できる、常勝トレーダーを目指していけますよ^^