[AD] 運営維持のため、一部広告リンクを設置する場合がございます(詳細)
「ZigZag(ジグザグ)」と呼ばれるインジケーターをご存知でしょうか。
「ZigZag」とは、レート(価格)の高値・安値を分かりやすく表示し、相場の大まかな流れを確認するためのインジケーターです。
スキャルピング、デイトレード、スイングトレード、どのトレードスタイルでも活用できる優れたインジケーターですので、ぜひ本記事をきっかけに、「ZigZag」を活用してみてください!
目次
ZigZagとは?
まずは「ZigZag」というインジケーターについて、概要を簡単に解説していきましょう。
ZigZag:一定期間のローソク足の高値と安値をラインで繋び、トレンドの方向性を分かりやすく表示するインジケーター
MT4などのチャートツールで「ZigZag」を表示させるとどうなるのか、実際に以下のチャートをご覧ください。
「ZigZag」という名前の通りジグザグしており、形状もシンプルゆえに初心者の方でも簡単に意図が読み取れるでしょう。
![ZigZag1](https://fx-ten.jp/wp-content/uploads/2020/04/i_zigzag1.png)
まず注目していただきたいのは、ローソク足の高値と安値が赤いラインで結ばれているということ。
つまり、部分的なトレンドラインを複数箇所に描いているというわけです。
ただ、トレンドラインと聞いて、次のような疑問を浮かべる人もいるかも知れません。
「ZigZagを使わずとも、自分でトレンドラインを引けば良いのでは?」
確かに、ローソク足に沿う綺麗なトレンドラインを引ける方であればその通りですが、ラインの引き方も奥が深く、誰しもが同じラインを引けるわけではありません。
その点、誰が使っても同じラインが描ける「ZigZag」を用いることで、再現性高く市場の心理や目線が掴めるようになるということです。
ZigZagのおすすめパラメータ設定について
「ZigZag」は、パラメーター設定を変更することで、表示がガラリと変わります。
パラメーターを変えることで、高値・安値の位置表示を細かく捉えたり、大きく捉えたりと変化するため、どのようなパラメータ設定にすべきか悩まれる人も多いでしょう。
そこで本節では、ZigZagのデフォルト値やおすすめのパラメータ設定について解説していきます。
ZigZagのデフォルトパラメーター
- Depth ・・・ 12
数値を大きくすると山、谷の表示も大きなものになり、小さくすれば山、谷も細かく表示される - Deviation ・・・ 5
山、谷の転換率 - Backstep ・・・ 3
反転するのに判断する期間
パラメーターの数値を低くすると、価格が敏感になり、数値を高くすると鈍感になります。
MT4にデフォルトで搭載されているZigZagは、上記3つのパラメーターを使用しており、隣の数値はデフォルトのパラメーターの数値です。
また、高値・安値を細かく確認したいということであれば、「Depth」の数値を小さくすることでZigZagの表示を変えることができます。
以下の画像は、MT4で「Depth」を12で表示した場合と5で表示した場合のチャートです。
![Depth12のZigZag](https://fx-ten.jp/wp-content/uploads/2020/04/i_zigzag2.png)
![Depth5のZigZag](https://fx-ten.jp/wp-content/uploads/2020/04/i_zigzag3.png)
「Depth」の数値を変更するだけでも、大きく表示形式が変わります。
また、適応できる数値はたくさんありますので、正直なところパラメータの最適解をお伝えするのは難しいです。
直近の高値・安値をアバウトに確認したい方は数値を大きめに設定するも良し、またZigZagを損切りの目安として使いたい方は、細かく表示することをおすすめします。
ただ、そうはいっても、どのような数値にすべきか迷ってしまうと思われますので、一般的に良いといわれている数値をご紹介しましょう。
有名なZigZagのパラメーターをご紹介
有名なパラメーターとしていわれているのは、
- Depth ・・・ 12
- Deviation ・・・ 5
- Backstep ・・・ 3
です。
先ほどご紹介した通り、MT4のデフォルト数値が最もおすすめな設定です。
インジケーターがより効力を発揮させるためには、大衆と目線を合わせることが重要になりますので、多くの人に取り入れられているデフォルト数値こそがおすすめというわけです。
また、MT4におけるZigZagのパラメータ変更方法は以下の通り・
- ZigZagを適応したい通貨ペアを開く
- MT4のナビゲーター内からZigZagを選択し、クリックする
- パラメータ変更
MT4にてインジケーターのパラメーターを入力する場面は、以下画像の通りとなっており、「値」の数値を変更することでパラメータを変更できます。
![ZigZagのパラメーター](https://fx-ten.jp/wp-content/uploads/2020/04/i_zigzag4.png)
本当に使う項目以外表示されていない画面なので、迷うこともないかと思います(^^)
パラメーターの変更もインジケーターの適応も時間をかけることなく設定することができますので、こちらを読み終わったら設定してみてください!
ZigZagを使ったトレードのコツ
ZigZagは再現性の高いトレードを行うために便利なインジケーターですが、使い方のコツを把握できているかどうかで、その有用性は大きく変わります。
ZigZagを使ったトレードのコツを、以下で紹介しましょう。
コツ①:Depthの値を小さくしすぎない
既に触れているように、ZigZagではパラメーターを自由に設定することができます。
トレード手法やZigZagをどのように活用したいかによって、トレーダーごとにオリジナルの数値を設定できるのは大きなメリットですが、Depthの値はあまり小さくしすぎないほうが良いでしょう。
Depthの値をあまり小さくしすぎると、高値や安値の出現する頻度が高くなってしまい、ちょっとした反転の動きをトレンド転換と誤認してしまう可能性が出てくるからです。
Depthはある程度大きな設定にして、相場の全体的な流れを把握するような形で活用するのが無難と言えます。
コツ②:メリルパターンを活用する
ZigZagがアルファベットの「M」または「W」の形になり、上昇や下降のシグナルと判断できるパターンを、メリルパターンと呼びます。
M型のメリルパターンが出現したら強い売りのシグナル、W型のメリルパターンが出現したら強い買いのシグナルを表しているので、エントリーのタイミングを計るのに便利です。
M型とW型はどちらも16種類に分かれていますが、いずれの場合でもM型は「上昇→下降→上昇→下降」、W型は「下降→上昇→下降→上昇」の基本的な形は変わりません。
メリルパターンを頭に入れたうえで、トレードのタイミングを決めるのがおすすめです。
zigzagをFXトレードで用いる際の注意点
ここからは、zigzagをFXトレードで用いる際の注意点について解説していきます。
zigzagだけでなく、FXトレード全般として役立つ知識もありますので、ぜひ参考にしてみてください。
zigzagはレンジ相場に不向き
レンジ相場にzigzagを表示させたとしても、以下チャートのように、頻繁に高値と安値を往来するため、トレンドの方向感を掴むのが難しくなります。
zigzagは、上下どちらかに伸びてこそ、その真価を発揮します。
どっちつかずの横ばいの動きが継続してもエントリーの邪魔にしかならないため、レンジ相場においては参考にするべきではないでしょう。
期間が短すぎるとダマシに遭いやすくなる
zigzagの計算式において特に重要なのが、高値と安値の差です。
しかし期間が短すぎる場合、例えばローソク足の本数が少なかったりや、1分~5分足といった下位足の場合においては、大きな値動きを期待することはできません。
そのため、zigzagの計算においても参考となる高値・安値が得られないため、結果としてダマしに遭いやすくなってしまいます。
zigzagを用いる際は少なくとも4時間足、できれば日足以上の時間足で用いるとよいでしょう。
エントリーポイント・決済ポイントを把握できない
冒頭でもお伝えしたように、zigzagはトレンドを掴むためのもので、エントリー・決済ポイントを掴むためのものではありません。
そのため、オシレーター系のインジケーターを併用することが一案となりますが、その際におすすめなインジケーターについては後述しておりますので、そちらを参考にしてください。
zigzagの主な使いどころとしては、トレード毎に実践すべき「環境認識」です。
相場や大衆との目線を合わせるために、また負けるリスクを少しでも減らすために、1日1回はzigzagの方向性を確認しておきたいところです。
「ZigZag」を使ってトレードしてみた!
「ZigZag」のみを頼りにトレードしてる人は、そう多くないでしょう。
ストキャスティクスやダウ理論を併用してトレードすることが一般的ですが、今回は分かりやすく、敢えてZigZagのみでトレードを進めていきます。
今回のトレードルール
今回適用させるトレードルールは、以下の通りです。
初心者でも理解しやすいよう、シンプルなルールを採用しています。
ZigZagでトレードしてみた
直近安値と前回安値をブレイクした後のローソク足で売りエントリーします。
![ZigZagのトレード](https://fx-ten.jp/wp-content/uploads/2020/04/i_zigzag5.png)
安値を2点ブレイクしているということは、それより下がる見込みがあると判断できますので、エントリー根拠としては十分です。
さて、その後相場はどうなっていったか見てみましょう。
![ZigZagのトレード2](https://fx-ten.jp/wp-content/uploads/2020/04/i_zigzag6.png)
どんどん下降していき、損切りを移動させる前にこの相場では決済になりました。
約21pipsの利益で、もう少し長く保有していれば、50pips以上獲得できた瞬間もあります。
このように、ZigZagだけでも利益を取ることは可能ですが、毎回うまくいくわけではありません。
やはり、よりトレードの精度を高めるために、他のインジケーターと組み合わせる必要があると考えられます。
またトレンド発生時において、獲得pipsの固定は得策とはいえません。稼げる時には、ガツンと大きく稼いでおくべきなのです。
そこで今回は、獲得pipsを固定せず、損切りにかかるまで保有する戦略で臨んでみました。
![ZigZagのトレード3](https://fx-ten.jp/wp-content/uploads/2020/04/i_zigzag7.png)
直近安値と前回安値をブレイクしたローソク足が狙い目です。
![ZigZagのトレード4](https://fx-ten.jp/wp-content/uploads/2020/04/i_zigzag8.png)
結構早めの段階で、ラインの突き抜けを確認できました。
さて、このタイミングでエントリーすべきでしょうか?その答えとしては、まだ「様子見」が最適と考えられます。
なぜなら、ラインを突き抜けたのはローソク足のヒゲであり、実体ではないからです。
ヒゲをブレイクしたタイミングでも悪くはありませんが、より確かな根拠が欲しいときは、実体でのエントリーの方が精度は高まるでしょう。
![ZigZagのトレード5](https://fx-ten.jp/wp-content/uploads/2020/04/i_zigzag9.png)
そして、そのあとすぐに実体が突き抜けましたので、ここからがエントリー本番です。
またエントリーを済ませた後は、一定の利益を残せるよう、逆指値の設定行っておきましょう。なお今回は、ZigZagの上に逆指値(利確)を設定しています。
![ZigZagのトレード6](https://fx-ten.jp/wp-content/uploads/2020/04/i_zigzag10.png)
チャートを追ってみると、トレンドが転換した直後に逆指値にかかり、トレードはここで終了となりました。
1トレードで約52pipsの獲得となり、上々の結果です。
時間足や通貨ペアなどを絞って、得意パターンを確立しておくことで、より確実かつコンスタントに稼げるようになるでしょう。
また、ライン以外にも相性の良いインジケーターは多数あると思いますので、MT4上で様々なインジケーターと組み合わせてみても面白いでしょう。
他にも、ZigZagとインジケーターとの組み合わせや、活用テクニックについて以下の動画で紹介しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
ZigZagの活用テクニックはこちら
ZigZagと相性の良いインジケーター・理論
インジケーターは、相性の良いほかのインジケーターや理論を併用することで、より効果を高めることができます。
zigzagをより使いこなすためにも、以下を試してみるとよいでしょう。
ストキャスティクス
ストキャスティクスとは、%K・%Dという2本のラインの相関関係から、買われ過ぎや売られ過ぎといった相場の相対的な強弱を判断するツールです。
特に、一定のレンジやチャネルで上下動を繰り返すような相場において活躍する指標と言われていますが、トレンド相場においては、ダマシが連続してしまいます。
そこで、ZigZagを使ってトレンドを確認してからストキャスティクスを使うことによって、この連続するダマシを回避しやすくなります。
また、ストキャスティクスと類似するオシレーター系指標であるRSIやRCIとも相性が良いので、おススメです。
![ストキャスティクス](https://fx-ten.jp/wp-content/uploads/2020/04/i_stochas-520x300.jpg)
ダウ理論
ダウ理論は、昔からFXトレードにおいて使われているチャート分析理論です。
この理論は、主に6つの法則から成り立っていますが、その中でZigZagと深く関係しているのが、「明確な転換シグナルが発生しない限りトレンドは継続する」です。
トレンドには、上昇トレンドと下降トレンドがあり、このトレンドが終了するのか、継続するのか、慣れていない人は非常に判断に迷うでしょう。
そこで相性が良いのがZigZagで、ダウ理論の切り上げ、切り下げを自動で表示してくれるため、トレンドにおける転換シグナルを迷うことなく判断することができます。
これを組み合わせれば、プロの投資家達と同じ規模で分析を行うことができるので、トレードにおいてとても優位に立てるでしょう。
![FX初心者向け!ダウ理論を活用したトレード手法まとめ!](https://fx-ten.jp/wp-content/uploads/2023/02/スクリーンショット-0005-02-04-12.25.26-520x300.jpg)
水平線分析
ZigZagは水平線分析とも非常に相性が良いです。
水平線分析とは、安値と安値を結ぶサポートラインと、高値と高値を結ぶレジスタンスラインの2つの水平線を用いて行う分析ですが、慣れていない人だと上手く線を引くこと自体難しく、ダマシに合ってしまうことも良くあります。
そこで、ZigZagによって高値と安値を明確に表示することによって、初心者でも簡単に線を引くことができるので、水平線分析の精度はかなり上昇するでしょう。
他の分析手法と比べて、とても簡単に行うことができ、ベテラントレーダーもよく使う手法なので、ZigZagと水平線の組み合わせは要注目です。
![シンプルだけど超強力!FXにおける水平線トレード手法まとめ!](https://fx-ten.jp/wp-content/uploads/2022/07/ave-calvar-HcUDHJfd5GY-unsplash-520x300.jpg)
まとめ:ZigZagのパラメータはデフォルト値でOK!
本記事では、インジケーター「ZigZag」の概要やパラメータについてお伝えしました。
見た目通り単純なインジケーターですので、初心者の方でもすぐに使えるようになるでしょう。
ただ、パラメータの設定によって表示が大きく異なるので、その点には注意しなければなりません。
推奨としては記事中に紹介した通りデフォルト値になりますが、高値安値を大きくみたいのか、細かくみたいのかで、少しずつ調整してみるのも良いでしょう。
以上、参考にしていただければ幸いです。