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こんにちは。鈴木郁夫です。
今週の、為替相場予測です。
目次
【2020年12月14日週】概況・展望
市場には様々不安材料が回遊する中、最優先課題としては、依然として、新規感染者数の激増問題に尽きるだろう。新型コロナウィルス対策として、相次いでワクチン開発並びにワクチン接種の報道が伝えられているが、副作用を含めた安全性が確保されておらず、一喜一憂するような相場環境ではない。一部では本格的なワクチン接種には相当の時間を要するとの見解が多数を占めているように、見切り発車的な要素が多分に含まれている可能性が高く、相場自体は憶測先行相場の域を脱していない。
その中、ECB理事会ではパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)を5000億ユーロ増額することや、上記の期間延長などで危機を逃れようとしているが、潜在的な欧州圏での景況感、そして、英国の合意無き離脱などを踏まえて、拙速的にユーロを買い戻す動きは削がれつつある。反面、年度末に向けたドル買い需要、そして、米ドルの売られすぎもあり、基本的にはドルの更なる下落局面では買い戻しに転じることが一考であろう。
【2020年12月14日週】注目経済指標
今週は週初めの日銀短観に始まり、FOMCの政策金利、英国の政策金利、そして、日銀の政策金利発表などと、各主要国の金融政策が目白押しであるが、市場にはコロナウィルス感染拡大懸念もあるが、米国でも共和党が示した妥協案を民主党が却下するなど、米追加経済対策を巡る先行き不透明感もあり、リスク回避ムードが再燃し易い相場環境にある。
ただ、救われるのは過剰流星資金による株高志向と言えるが、既に、米国株式市場では3万ドルの達成感、そして、史上最高値を連日更新するなど、加熱相場と化しているだけに、ある程度の下落局面も意識せざるを得ないだろう。
注目指標
- 14日(月)10-12月期日銀短観・四半期大企業製造業業況判断やや改善も低迷
- 15日(火)12月ニューヨーク連銀製造業景気指数
- 16日(水)米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利発表 据え置き
- パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見
- 17日(木)イングランド銀行(BOE、英中央銀行) 政策金利発表
- 18日(金)日銀金融政策決定会合 政策金利発表 据え置き
乖離幅チャート分析
2つの通貨ペアの乖離幅から売買シグナルを見つける。チャートはシンプルイズベストが重要!主要8大通貨から高金利のマイナー通貨まで幅広く活用可。ドル円相場を基軸に、他の主要通貨との比較及び乖離幅で売買を模索する手法です。FXをエンジョイしながら収益チャンスを掴むためには、一目瞭然のチャートが求められています。
【乖離幅チャート分析の見方】
ドル円のみユーロ相場(ユーロ円VSユーロドル)から判断。他の主要通貨は対ドル円相場との乖離で売買の判断基準となります。売買基準は乖離幅が拡大した時点で強弱の売買シグナルが発生します。基本的には通常よりも強めの売買シグナルが発生してからの始動が効率的です。
各通貨ペア動向
各通貨ペアの動向です。
ドル円⇔ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
- 平均乖離幅 0.0340
- 現状乖離幅 0.0328→0.0322
先週の弱い売りシグナル104.15円から若干下落しており、今週も利益確定買いを伴い、様子見ドル円104.05円が点灯している。
★様子見(104.05円)
ユーロドル(ユーロ円-ドル円)
- 平均乖離幅 19.50円
- 現状乖離幅 22.10→22.00円
先週の強めの売りシグナル1.2122から変化はなく、今週も引き続き強めの売りシグナル1.2114が点灯している。
★買いターゲット(1.1880)
豪ドル(ドル円-豪ドル円)
- 平均乖離幅 29.50円
- 現状乖離幅 27.20→26.80円
先週の強めの売りシグナル0.7427から更に上昇しており、今週は強い売りシグナル0.7530が点灯している。
★買いターゲット(0.7300)
ポンドドル(ポンド円-ドル円)
- 平均乖離幅 32.00
- 現状乖離幅 35.85→33.50円
先週の強い売りシグナル1.3442から下落に転じており、今週は通常の売りシグナル1.3220が点灯している。
★買いターゲット(1.3100)
本ペットチャートは3~5段階の少な目からの分散投資をお勧めします。売買シグナルは添付のチャートを参照してください。尚、最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。