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おはようございます。だいまんです。
2021年6月23日相場分析です。
目次
昨日のマーケット
昨晩の海外市場は、メスター・クリーブランド連銀総裁が「FRBは、テーパリングのための条件をまだ満たしていない」と述べ、パウエルFRB議長の議会証言では、「FRBは予防的に利上げすることはない」、「利上げの引き金として実際のインフレを待つ」とハト派的な発言が続いたことで、直近のリスクオフの動きに巻き戻しが優勢となった。米5月中古住宅販売件数や6月リッチモンド連銀製造業景気指数は予想を上回る結果となったが、米10年物国債利回りは、1.511%から1.462%まで低下、NY株3指数は、ナスダックが最高値を更新するなど堅調に反発を続けた。
ドル円は、クロス円の買いが下支えし110.79まで上昇、ユーロドルは、カジミール・スロバキア中銀総裁が「ECBが緩和的な金融政策を今変更する理由はない」と述べ、ユーロ圏6月消費者信頼感指数・速報値が予想より弱い結果となったが、下値を1.1881で支えて、1.1953まで反発、ポンドドルも、1.2964まで買い戻された。
一方クロス円では、ユーロ円は132.20、ポンド円は154.48、オージー円は83.66、NZD円は77.81、カナダ円は88.91まで反発した。
6月23日の注目材料
- 08:50 (日) 日銀金融政策決定会合議事録公表(4月26-27日開催分)
- 09:30 (日) 6月日経製造業PMI・速報値 (前回52.5)
- 12:15 (豪) エリス豪中銀総裁補講演
- 14:00 (日) 4月景気先行指数・改定値 (前回103.0)
- 14:00 (日) 4月景気一致指数・改定値 (前回95.5)
- 16:15 (仏) 6月製造業PMI・速報値 (前回59.4)
- 16:15 (仏) 6月サービス業PMI・速報値 (前回56.6)
- 16:30 (独) 6月製造業PMI・速報値 (前回64.4 予想64.1)
- 16:30 (独) 6月サービス業PMI・速報値 (前回52.8 予想54.8)
- 16:30 (ユーロ圏) デギンドスECB副総裁講演
- 17:00 (南ア) 5月消費者物価指数 [前月比] (前回0.7% 予想0.0%)
- 17:00 (南ア) 5月消費者物価指数 [前年同月比] (前回4.4% 予想5.1%)
- 17:00 (ユーロ圏) 6月製造業PMI・速報値 (前回63.1 予想62.5)
- 17:00 (ユーロ圏) 6月サービス業PMI・速報値 (前回55.2 予想57.5)
- 17:30 (英) 6月製造業PMI・速報値 (前回65.6)
- 17:30 (英) 6月サービス業PMI・速報値 (前回62.9)
- 21:30 (加) 4月小売売上高 [前月比] (前回3.6%)
- 21:30 (加) 4月小売売上高・除自動車 [前月比] (前回4.3%)
- 21:30 (米) 第1四半期経常収支 (前回-1885億ドル)
- 22:00 (米) ボウマンFRB理事講演(クリーブランド連銀主催イベント)
- 22:45 (米) 6月マークイット/製造業PMI・速報値 (前回62.1)
- 22:45 (米) 6月マークイット/サービス業PMI・速報値 (前回70.4)
- 22:45 (米) 6月マークイット/総合PMI・速報値 (前回68.7)
- 23:00 (米) 5月新築住宅販売件数 [年率換算件数] (前回86.3万件 予想89.0万件)
- 23:00 (米) 5月新築住宅販売件数 [前月比] (前回-5.9% 予想2.0%)
- 23:30 (米) 週間原油在庫統計 (前回-735.5万バレル)
- 00:00 (米) ボスティック・アトランタ連銀総裁講演
- 02:00 (米) 米財務省・5年物国債入札(610億ドル)
- 05:30 (米) ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演「経済について」
6月23日の相場見通し
昨晩は、FRBのハト派発言を受けて、直近のリスクオフの動きに巻き戻しが優勢となりました。一応FOMC後のショックからは立ち直りを見せても、反発では欧州通貨やクロス円では、やれやれの売りが出易く、追いかけるのは避けておいた方が良いでしょう。
経済指標としては、日本の日銀金融政策決定会合議事録公表、6月日経製造業PMI・速報値、4月景気先行指数・改定値、ユーロ圏各国の6月製造業とサービス業PMI・速報値、南ア5月消費者物価指数 、英6月製造業とサービス業PMI・速報値、加4月小売売上高、米第1四半期経常収支とマークイットの6月製造業・サービス業・総合PMIの速報値、米5月新築住宅販売件数などが発表されます。
経済指標に対する反応が限定される展開が続いていますが、英欧米のPMIに、格差が見えた場合、ドルが固有の動きを示す可能性に注意しておきましょう。
要人発言としては、本日もFRB関係者の発言に注意ですが、ボウマンFRB理事、ボスティック・アトランタ連銀総裁やローゼングレン・ボストン連銀総裁などが、昨日のパウエルFRB議長の見解に対して、同調するのか、それともタカ派発言をするのか、注目して対応しましょう。
また、本日も米財務省の5年物国債の入札が実施されます。なんだかんだ言って、揉み合いの展開を続ける米長期金利ですが、ともかく入札結果で、米長期金利が動くなら、ドルは、同調して動き易いことは、留意しておきましょう。
6月23日のデイ・トレード戦略
本日のトレード戦略です。
ドルカナダ
下落を1.2013や1.2007で維持して、日足の雲を上抜ける販;発となっているが、ただ、現状は1.2488の高値がトピッシュとなっており、更なる上値追いは不透明。
上値は、1.4288を越えて、1.2491-1.2535などが視野となるが、抑えると上値追い出来ない。あくまでそれ以前のレンジの上限となる1.2654の戻り高値を越えて、一定の上昇期待から1.2683-1.2701ゾーン、1.2737の戻り高値を超えて1.2763-83,1.2833-70ゾーンが視野となるが、引き続き売りが出易い。1.2882の戻り高値を越えて、一定の反発期待から1.2916、1.2935の戻り高値が視野となるが売りが出易い。1.2958の戻り高値を超えても、それ以前の安値となる1.2995、1.3040、1.3092-1.3138、1.3173-78の戻り高値を超えて、1.3300のサイコロジカルが視野となるが、売りが出易い。あくまで1.3391や1.3421の戻り高値を超えて、下落トレンドは終了する見通し。
一方下値は、転換線や基準線、日足のサポートとなる1.2204-63ゾーンが支える強い。ただし、維持できない場合、1.2130-88,1.2030-80ゾーンなども視野となるが、維持できるとサポートの再形成となる。ただし、1.2007-13のダブル・ボトムをしっかりと割り込むと月足のフィボナッチ・リトレースメント(0.9059~1.4690)の50%となる1.1875、サイコロジカル的に強い1.15まで視野となる。
デイの戦略としては、早期には戻りうりから、押し目では買い狙い。
上値は、1.2350前後から売って、1.2404をストップ、超えても1.2488をストップに、1.24ミドルまでは売り上がりとなる。ターゲットは、60分足のサポートとなる1.2250-60の維持では買い戻し。またこの位置からの買いは、1.22前後まで買い下がって、ストップは1.2158割れまたは、更に買い下がっても、1.2128割れで対応。こういった買いのターゲット、1.2350-00が押さえると利食い優先なる。
ユーロ円
- 予想レンジ:131.00~132.50
- 基本戦略:戻り売り
- 予想時間:07:33 予想時レート: 132.13
上昇が、134.13まで拡大もこの位置でCapされて、調整が日足の雲を若干割れるも、これを維持する形。ただ、反発ではやれやれ売りが出易い。
上値は、132.20の昨日の戻り高値に基準線が位置しており、既に抑えると弱く、超えて132.88-133.28の窓が視野となるが、レジスタンスが控える形。更に超えて、133.59-70や134円のサイコロジカルが視野となるが、抑えると上昇も厳しい。あくまで134.13の高値を越えて、134.50のサイコロジカル、更に強い135円がターゲットとなるが、一旦利食いが出易そうだ。ただ、この位置も超えると、136円や137円のサイコロジカル、更に137.50の高値まで視野となるが不透明となる。
一方下値は、131.22の昨日の安値、雲の下限となる130.86などが維持出来ると良いが、直近安値の130.04を割れると129.59、128.83-129.23ゾーンまで視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、128.29-39の戻り安値や128.13を割れると調整が深まり、127.50-77の戻り安値、126.98-127.32ゾーンが視野となるが、過去の高値圏と絡む位置で、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、維持出来ない場合126.17-126.70、125.60-126.10の戻り安値圏まで視野となる。こちらも維持では更に突っ込み売りは出来ないが、125.09-31やサイコロジカルな125円をしっかりと割れると調整が深まり、124.30-38、123.90や123.64を割れると123.01-03、122.85を割れると122.66、121.82-122.23ゾーンの戻り安値圏まで視野となる。このリスクは121.62や121.48の戻り安値割れで、その場合120.81や120.27、サイコロジカルな120円までターゲットとなるが、こういった下落では、長期的に買い狙いが検討される。このリスクは119.31の安値割れとなる。
従ってデイの戦略としては、突っ込み売りは出来ないが、反発での売り場探し。上値は、132.50前後から133円まで売り場を探して、ストップは133.68越え。ターゲットは、131.50を前に下げ止まりでは利食い。131.20前後をクリアに割れるなら131円前後ではしっかりと利食いたい。またこの位置の買いは出来れば130.50まで買い下がって、ストップは130.04割れも、この買いのターゲットは、131.20前後が上値を抑えると利食い優先。超えても131.50や132円を前に上げ渋りでは、しっかりと利食って置きたい。