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おはようございます。だいまんです。
2021年6月29日相場分析です。
目次
昨日のマーケット
昨晩の海外市場は、手掛かり難もあって揉み合い気味の展開も、米長期金利の低下がドルの上値を抑えた。米10年物国債利回りは、6月ダラス連銀製造業景気数が、高水準を維持したが、1.468%まで一時低下した。また、バーキン・リッチモンド連銀総裁は、「インフレは時間の経過とともに緩和し、正常なレベルになると予想」と発言したが、影響は見えなかった。また株価面では、ダウはマイナスで引けたが、ナスダックとS&Pは、最高値を更新したが、リスク志向の動きは強まっていない。
ドル円は、110.98まで反発後、月末に向けたロンドン・フィキシングの売りで、110.50まで低下、ユーロドルは、1.1945から1.1902で上下したが、ポンドドルは、英国内でのデルタ変異株の拡大で、1日のコロナ新規感染者数が、1月末以来の水準まで拡大したとの報道もあって、1.3875まで下落した。
一方クロス円も利食いが優勢となった。ユーロ円は132.25から131.78、ポンド円は154.23から153.39まで下落、オージー円が83.60は、NZD円が77.78、カナダ円は89.55まで売りに押された。
6月29日の注目材料
- 08:30 (日) 5月失業率 (前回2.8% 予想2.9%)
- 08:30 (日) 5月有効求人倍率 (前回1.09 予想1.08)
- 08:50 (日) 5月小売業販売額 [前年同月比] (前回12.0% (11.9%) 予想7.9%)
- 08:50 (日) 5月百貨店・スーパー販売額・既存店 [前年同月比] (前回15.5% 予想6.9%)
- 14:30 (仏) 第1四半期ILO基準失業率 (前回8%)
- 15:00 (英) 6月ネーションワイド住宅価格 [前月比] (前回1.8% 予想0.7%)
- 15:00 (英) 6月ネーションワイド住宅価格 [前年同月比] (前回10.9%)
- 15:45 (仏) 6月消費者信頼感指数 (前回97 予想100)
- 17:21 (日) 宮園GPIF理事長講演(気候関連の投資家イベント)
- 17:30 (英) 5月消費者信用残高 (前回-4億ポンド 予想3億ポンド)
- 17:30 (英) 5月マネーサプライM4 [前月比] (前回0.1%)
- 17:30 (英) 5月マネーサプライM4 [前年同月比] (前回9.1%)
- 17:30 (英) 5月住宅ローン承認件数 (前回8.6921万件)
- 17:30 (英) 5月住宅ローン貸付額 (前回32.95億ポンド)
- 18:00 (ユーロ圏) 6月消費者信頼感・確定値 (前回-3.3)
- 18:00 (ユーロ圏) 6月経済信頼感 (前回114.5 予想116.5)
- 21:00 (独) 6月消費者物価指数・速報値 [前月比] (前回0.5% 予想0.4%)
- 21:00 (独) 6月消費者物価指数・速報値 [前年同月比] (前回2.5% 予想2.4%)
- 22:00 (米) 4月住宅価格指数 [前月比] (前回1.4% 予想1.6%)
- 22:00 (米) 4月S&P/ケース・シラー住宅価格指数 [前年同月比] (前回13.3% 予想14.7%)
- 22:00 (米) バーキン・リッチモンド連銀総裁講演
- 22:40 (ユーロ圏) ラガルドECB総裁講演
- 23:00 (米) 6月コンファレンス・ボード消費者信頼感指数 (前回117.2 予想119.0)
- 23:30 (米) 6月ダラス連銀・サービス売上高指数 (前回23.9)
- 23:30 (米) 6月ダラス連銀・サービス部門信頼感指数 (前回40)
- 00:45 (ユーロ圏) ビルロワ・フランス中銀総裁講演
- 01:00 (ユーロ圏) バイトマン独連銀総裁講演
- 01:00 (英) ハウザー英中銀市場担当理事講演(マクロファイナンスパネル)
- 政井日銀審議委員任期満了
- 20カ国・地域(G20)外相会合
- OPECプラス共同技術委員会
6月29日の相場見通し
昨晩は、主だった材料のない中、揉み合い相場も、円が堅調な展開となりました。既に月末・四半期末を控えて、利食いの動きが強まったようです。特に6月末は、欧米のファンドなどが、半期の決算を迎えることもあって、本日も同様に、フローの動きで、相場が大きく揺らされる可能性に留意して対応しましょう。
経済指標としては、日本の5月失業率・有効求人倍率、5月小売業・百貨店・スーパー販売額、仏第1四半期ILO基準失業率と6月消費者信頼感指数、英国の6月ネーションワイド住宅価格と5月住宅ローン承認件数・貸付額、ユーロ圏6月消費者信頼感・経済信頼感、独6月消費者物価指数・速報値、米国では、4月住宅価格指数とS&P/ケース・シラー住宅価格指数、6月コンファレンス・ボードの消費者信頼感指数とダラス連銀・サービス売上高指数などが発表されます。
経済指標に対する相場の反応の鈍い展開が続いていますが、ユーロ圏6月消費者信頼感・経済信頼感や独6月消費者物価指数・速報値、米4月S&P/ケース・シラー住宅価格指数と6月コンファレンス・ボード消費者信頼感指数の結果次第では、一定の反応が出る可能性があるので、一応注目しておきましょう。
要人発言としては、G20外相会合やOPECプラス共同技術委員会、ラガルドECB総裁、バイトマン独連銀総裁など発言機会も多いですが、一応サプライズが無ければ、影響は限られそうです。
その他、米長期金利や高値を更新するNY株価も四半期末に向けて、一定の利食いが入り易く、こういった動きにも注目して対応しましょう。
6月29日のデイ・トレード戦略
本日のトレード戦略です。
ユーロドル
- 予想レンジ:1.1860~1.1980
- 基本戦略: 戻り売り
- 予想時間:07:31 予想時レート:1.1926
高値の1.2351からの調整を、1.1704で維持して、1.2266まで再反発も、再度売りに押される展開。この下落が日足のサポートや90日移動平均、雲も完全に割り込んでいるが、現状は1.1848で支えられて、スロー・ストキャスティクスが反転上昇しており、突っ込み売りは出来ない。ただ、上値は、既に戻り高値の1.1975や雲の下限となる1.1985が抑えると弱い。超えて1.1995-1.2007の下落スタート位置、90日移動平均の1.2021、1.2032-57、1.2094-1.2101の日足の窓の上限が抑えると弱く、1.2135-48の雲の上限と絡む位置を超えても1.2193-95,1.2218-55が抑えるとレジスタンスが有効となる。あくまで直近高値の1.2254-66を超えて、1.2285の戻り高値を目指す動きとなるが、上抜けは不透明で、1.2349の今年の高値をしっかりと超えて、1.2400のサイコロジカル、月足からは、1.2414-1.2476の戻り高値圏、1.25のサイコロジカルまで視野となる。ただ、1.2555の戻り高値を越えるかは、現状不透明となる。
一方下値は、1.1881-1.1902の戻り安値圏の維持ではサポート形成ができるが、維持出来ずに1.1848を割れると1.1737-1.1820の戻り安値圏まで視野となる。維持は不透明だが、1.1704やサイコロジカルな1.17を割れると1.1650のサイコロジカルまで視野となる。ただ、この維持では更に突っ込み売りは出来ないが、リスクは、1.1603の安値を割れで、その場合調整が深まり、それ以前の高値1.1495から1.1422ゾーンまで視野となるが買いが入り易い。またもし割れても1.12-1.14ゾーンは、揉み合いを経たゾーンで、こちらも買いが入り易い。あくまで1.1168の戻り安値を割れるまでは、堅調相場が続くと見たい。
従ってデイの戦略としては、突っ込み売りは出来ないが、反発があれば売り狙い。上値は、1.19ミドルが抑えると売って、ストップは1.1975越え。このターゲットは、1.1848の安値を前に、1.1850-00ゾーンの維持では利食い。もし、割り込んでも1.18のサイコロジカルを前に、しっかりと利食っておきたい。また、もし1.1975を越える動きがあっても、1.20前後から1.20台は慎重に売り上がって、ストップは1.2148越えなどで対応。このターゲットは、1.1975が逆サポートすると利食いとなる。
ポンド円
- 予想レンジ:152.50~154.00
- 基本戦略:戻り売り
- 予想時間:07:47 予想時レート: 153.50
上昇が156.08まで拡大も上値を抑えられる形。上値は、154.54-155.00が抑えると特にレジスタンスが有効で弱い形。また超えても155.15-16、155.39-94の戻り高値が抑えると上値追いは出来ない。あくまで156.08を超えて、月足の156.60の戻り高値、更に157.05には横ばいとなる月足の雲の上限が位置しており、上値を抑える可能性が残っている。
一方下値は、153.10の戻り安値で転換線と絡む位置、151.68-153.05の雲の維持では堅調が続くが、151.32の下ヒゲを割れると150.88-151.26、149.54-150.11の戻り安値圏が視野となるが、維持では良いが、ただし149.06の戻り安値や148.53-77の戻り安値を割れるケースでは調整が深まり、148.12、147.29-41まで割れると146.36-56,145.22の戻り安値を割れると144.04-50、142.85、142.20まで視野となるが、維持は不透明も維持できない場合141.08-29、140.76、140.35-37などが視野となる。また139.48-52を割れると138.00-33の戻り安値圏、136.80-97の下ヒゲまで割れると相場は崩れ、134.88-135.72の戻り安値圏までターゲットとなる。ただこの下方ブレイクが、一気に実現するかは不透明も134.41まで割れると133.62-84の戻り安値圏、133.05や132.95の戻り安値割れると相場は更に崩れ気味となり、132円のサイコロジカル、131.78の安値まで割れると130円までターゲットとなる。
従ってデイの戦略としては、慎重に戻り売りを考えたい。上値は、154.00方向への上昇を売って、ストップは154.23越えとするか、更に売り上がっても、ストップは154.54越え。または、155.16-20越えをストップとするなら、155円方向まで売り上がる形。ターゲットは、153-60ゾーンの状況次第。割れて152.50-00ゾーンは利食いとなる。