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FXに挑戦しても、なかなか勝てないと感じている人は多いでしょう。
そもそもFXは、「勝てないようにできてる」という噂も広まっており、最初から挑戦を諦めている層も一定数存在します。
果たして本当に、噂通りFXは勝てないようにできているのでしょうか?
本記事ではその点に注目しつつ、FXトレーダーとして長らく相場と対峙してきた筆者の考察をまとめていきたいと思います。
目次
「FX = 勝てないようにできている」は本当か?
「FXは勝てないようにできている」というのは大きな誤りです。
外国為替証拠金取引の取引顧客における金融リテラシーに関する実態調査によれば、約6割近くのトレーダーが年間収益プラス、あるいはプラマイゼロであることが明らかになっています。
各々トレーダーはFX口座で取引することになりますが、取引時にはスリッページ等の手数料が生じます。
つまり、上がるか下がるか50:50の勝負を続けてしまうと、単純に考えると手数料分だけ負け越してしまうでしょう。
そのような条件にもかかわらず、上グラフの通り勝てているトレーダーが多いということが、きちんと実力が反映される世界であるということになります。
FXは「勝てないようにできてる」という感じるのはなぜか?
そもそも、「FX=勝てないようにできている」という認識は、どのようにして広まったのでしょうか?
何かしらの数値データ等、具体的な根拠を調べないまま世間の印象に乗せられてしまうと、思わぬ機会損失をしてしまうものです。
ぜひ以下の理由を念頭に置いていただければと思います。
理由①:「FXは勝てないようにできている」部分的に正しいから
ある程度経験を積んだトレーダーの観点からすれば、FXは「勝てないようにできている」という噂は、部分的に正しいと考えられます。
ただし、これはFX相場やFX会社といったトレード環境に原因があるのではなく、トレーダー自身の問題です。
なぜなら、プロスペクト理論によって、人はトレードに際し合理的な判断を行うことはできません。
「利益を早く確定させ、損切はなるべく先延ばしにする。」
この特性を克服しない限り、FXは「勝てないようにできている」という疑念を払しょくできないでしょう。
ただ、分析や検証、トレーニングを重ねることで克服は可能ですので、伸びしろある初心者のうちから積極的に取り組んでみることをおすすめします。
理由②:誰もが連敗期間を経験するから
ある程度経験を持つトレーダーでも、連敗してしまうスランプのような期間を経験することになります。
特にFXでは、一度の失敗で資産の大半を飛ばしてしまう人もいるため、そういった状況に追い込まれた人が「勝てるわけがない」と考えるのも無理はありません。
また、必勝法や絶対的な手法が確立されているわけではないため、努力の方向性を見出しにくいという難点もあります。
理由③:SNSや匿名掲示板
自らの気付きだけでなく、SNSや匿名掲示板などの他者から影響で「勝てるわけがない」と思いこむケースもあります。
相場の大規模な変動やクラッシュが生じた際、多くのトレーダーが退場に追い込まれるため「FX=勝てるわけがない」旨の投稿が散見されるでしょう。
大衆が負けている状況下で「自分には関係ない」「自分なら勝てる」と確信を持つのは簡単なことではありません。
理由④:機関投資家やトップとレーダーと同じ土俵で競うことになるから
FX相場は参入する敷居が低い代わりに、初心者の方でも機関投資家やトップとレーダーと同じ土俵で競うことが求められます。
トレード自体は口座内で完結するため、つい自分1人で行うものと勘違いされるかもしれませんが、実際は他のトレーダーの存在が大きくかかわってきます。
FXはゼロサムゲームであるため、利益の裏には誰かの損失があるわけです。
大口や機関投資家から「仕掛け」を入れられたりすると、初心者トレーダーの方は狼狽売りや退場に追い込まれるかもしれません。
そういった状況下で運用していく必要があるため、才能や経験のない人は勝てるわけがない、と思わされてしまうわけです。
理由⑤:「FX会社に操作されている」と誤認しているため
FX市場では、多くのトレーダーが勝てないという事実があります。
これは「FX市場が、金融機関や大手投資家によって操作されている」という考え方が広まっているからです。
つまり、相場をコントロールできる力を持つ者たちが、小口投資家を含めた一般のトレーダーを操作し、故意に損失を出させているという主張になります。
また一部のトレーダーたちは、FX市場で勝てない理由について、その原因を自分自身に求めることができず、外的要因に原因を求める傾向があります。
そのため、「勝てないようにできている」という言葉が広まっているわけですが、一方で多くのトレーダーが成功を収めていることも事実です。
したがって、このような主張は必ずしも正確ではないと考えられるでしょう。
「FX会社に操作されている」と感じる背景とは?
国内口座において、投資家の損失は、そのままFX会社の利益となります。
これは「呑み行為」と呼ばれ、「FX会社が少しでも利益を取れるよう投資家に不利な取引を強いている」という主張があります。
この呑み行為が勝てない理由の直接的な原因となるかはともかく、この仕組みについては知っておいて然るべきでしょう。
呑み行為とは?
FX会社の呑み行為とは、簡単に言えば「顧客の注文をFX会社内だけで完結させる」というものです。
ただ、これだけの説明だと分かりづらいかと思いますので、以下より順序立てて解説していきましょう。
まず、FX会社の主たる役目とは、顧客の注文をインターバンク市場に流して注文を成立させることです。
しかし呑み行為をしていた場合、顧客の注文はインターバンクまで届かず、FX会社内だけで処理されることになります。
呑み行為の問題点
呑み行為の問題点は、注文が正しく処理されているのか明らかにしづらい点にあります。
例えば、ある顧客がポジションを利確した場合、応じた金額をトレーダーの口座に払い込むことでトレードはそこで終了です。
しかし顧客がトレードで損失を出してしまった場合、その損失分はインターバンクに流れるのではなく、FX会社に呑まれることになります。
つまり顧客の損失がFX会社の利益になっており、FX会社の利益のために、注文を都合よく処理されてしまうことも考えられるわけです。
国内FX会社は呑み行為している?
顧客とFX会社間でトレードが完結する取引をDD方式と呼び、国内口座の大半がDD方式を採用しています。
最近はDD方式において、トレードの透明性・公平性に疑問を感じているトレーダーも増えており、注文をきちんとインターバンク市場まで流せる(NDD方式)海外FX口座を利用する方も増えているようです。
国内口座では、注文を操作した悪質な呑み行為は考えづらいですが、それを確かめる術はありません。
以上のように、顧客の損失が胴元(FX会社)の利益になるという仕組み上、FXでは顧客の大半が勝てないと言われているのです。
勝てない理由を外部要因に結びつけやすい心理
「FX会社に操作されている」などと感じる背景には、自分の負けを外部要因に結びつけやすい人間の心理が関係しています。
これは「自己防衛本能」の一種で、自分の失敗を正面から受け止めるよりも、環境や他人のせいにしたほうが心が楽になるためです。
しかし、原因を外に求め続ける限り、トレードの改善点を見つけることはできません。
勝てるようになるには、負けの原因を冷静に分析し、コントロールできる部分に目を向けることが重要です。
FXで勝てない人・勝てないようにできていると感じる人の共通点とは?
FXで勝てないと感じている人には、いくつかの共通した「特徴」や「勘違い」があります。
これらを正しく理解し、見直すことができれば、トレード成績を大きく改善するきっかけになるでしょう。
ここでは、その具体例について「マインド編」と「行動編」に分けて解説していきます。
マインド編|勝てない人がよくする誤解
①:勝てないは手法のせいだと思っている
自分が勝てないのは今の手法が悪いからと決めつけて、次々に手法を変えてしまうのは典型的な負け組の思考です。
勝てないのは手法のせいではなく、トレーダー自身が未熟であるからということを早々に理解しておかねばなりません。
例えば、移動平均線たった1つで長年勝ち続けるトレーダーも存在していますし、一方で移動平均線や様々なインジケーターを組み合わせて負け続ける人もいます。
勝つために重要なのは、「1つの手法を深くまで極めること」なので、手法を負ける言い訳にしているうちは、まだまだ練度が足りていないといえるでしょう。
②:スキルを上げれば勝てると思っている
FXのトレードスキルは、努力次第で大きく伸ばすことができます。
しかし、必ずしも努力次第で勝てるという問題でもなく、時流や相場のトレンドがマッチしなければ、勝ち続けることは困難です。
例えば、毎日トレードノートを付けて、真面目にスキャルピングに打ち込んだとしても、1つのファンダメンタルを見落としたせいで足元をすくわれることもあるでしょう。
そのため、ただトレードスキルを高めるだけでなく、日々環境に合わせて変化していく心構えが重要になります。
「努力」→「成長」→「勝てる」というフローになるのではなく、「努力」→「環境に順応」→「勝てる」という認識を持つと良いでしょう。
③:全ての値動きには理由があると思っている
何か大きな値動きがあった際は、経済指標の発表や大口による仕掛けなど、それなりに理由を見出すことができます。
そして値動きの理由を知れば、それをもとに予想したり、また突発的な変動に巻き込まれるリスクを減らせるため、追求して理解したいと思う人も多いでしょう。
しかし残念ながら、FX相場の多くの値動きは理由を付けられないもので、ほぼランダムと考えても差し支えありません。
つまり、チャート分析や振り返りにおいて、値動きの理由をあれこれと考えるのは殆ど無意味なのです。
チャートの値動きから勝てない理由を探すのではなく、エントリーのタイミングや損切の思考など、正すべきポイントは自分の行動から見出すべきでしょう。
行動編|実際の行動に共通するミス
①:損切りのルールが曖昧
適切な損切りの実践はFXで勝つうえで非常に重要ですが、どのようなときに損切りをすべきかは、個人のトレードスタイルや投下できる資金によって変わってきます。
ただ、自分なりのルールに沿って損切りを行うことができなければ、FXでどんどんお金を溶かしてしまうことは間違いないでしょう。
きちんとルールを決めたうえで損切りを徹底することで、FXで勝てる確率を少しでも上げることができます。

②:分析をせずに感覚でトレードしている
FXにはテクニカル分析やファンダメンタルズ分析など、さまざまな分析手法が存在しており、どのような分析を利用するかは個人次第です。
ただ、そういった分析を利用せずに感覚でトレードをしている間は、FXで勝つことは絶対にできないでしょう。
少なくとも、人にきちんと説明できる根拠をもとにして取引を行うことを心がけましょう。
③:トレンドを無視している
FXでは、上昇トレンドや下降トレンドといった、相場の大きな流れが存在します。
上昇トレンドにおいて売りでエントリーするのは厳しいですし、下降トレンドにおいて買いでエントリーするのも同様です。
相場のトレンドをきちんと把握して、大きなトレンドに沿った取引を意識することで、資産管理も行いやすくなるでしょう。

④:無理なレバレッジで取引している
FXでは、高いレバレッジをかければかけるほど、少ない資金で大きな利益を得られる可能性があることは事実です。
ただし、身の丈に合わないほどのレバレッジでの取引において、冷静な判断力をキープすることは難しいものです。
FXでは自分なりのルールにもとづいて取引を行うことが重要と先ほども触れましたが、その大きな妨げとなるハイレバレッジでの取引は、FXで負けてしまう大きな要因のひとつといえるでしょう。
⑤:ポジポジ病に陥っている
ポジポジ病とは、利益を得たいという気持ちが先行して、根拠のないポジションを持ってしまう行為や習慣のことを指します。
ポジポジ病で持ったポジションによって、結果的に利益を得られることはゼロではありません。
ただし、ポジポジ病では「根拠なく」ポジションを持っており利益の再現性につながらないので、結果として取引を繰り返すごとに資産が減っていく可能性が高いのです。

⑥:特定の手法や戦略に固執して柔軟性がない
過去にその手法で成功した経験があると、多くのトレーダーは固執してしまいがちです。
しかし、相場は常に変化しており、一つの手法や戦略がどの相場環境でも通用するとは限りません。
特に、トレンド相場向けの手法をレンジ相場に持ち込む、またはその逆を行うと失敗しやすくなります。
柔軟性を持つためには、相場状況に応じて複数の手法を学び、必要に応じて調整や変更を行うことが重要です。
⑦:負けを取り戻そうと焦る
トレードで損失を出した際、それをすぐに取り戻そうと焦ることは多くのトレーダーに共通する心理です。
この焦りは冷静な判断を妨げ、過剰なレバレッジの使用や感情的なエントリーにつながります。
これによりさらに損失を重ね、負のスパイラルに陥ることが少なくありません。
負けを取り戻そうとする代わりに、一旦取引を止めて冷静になり、自分のトレードプランや資金管理を見直すことが必要です。
勝ち続けているトレーダーは何が違うのか?
「FXは勝てないようにできている」と感じる人がいる一方で、実際に長期的に勝ち続けているトレーダーも少なからず存在します。
では、両者の違いは一体どこにあるのでしょうか?ここでは勝ち続けるトレーダーが共通して持っている思考・行動の特徴を紐解いていきます。
再現性のあるルールを持っている
勝ち続けているトレーダーは、自分自身の明確なルールを持ち、それを一貫して守っているという特徴があります。
多くの初心者は、「なんとなく良さそうだから」といった曖昧な感覚でエントリーしがちです。
これでは、たまたま勝つことはあっても、継続的に利益を積み上げるのは困難と言えるでしょう。
一方で、勝てるトレーダーは、「どの時間足でトレードするか」「どのインジケーターを用いるか」「エントリーや利確・損切りの基準は何か」等、ルールを事前に固めています。
重要なのは、「相場を予測する」よりも「決めたルールに従って、優位性のある場面だけに絞って取引する」ことです。
ルールに再現性があれば、同じ条件のもとで繰り返せるため、資金曲線も安定しやすくなります。
感情を排除した仕組み化ができている
人間は、含み損を見ると不安になり、含み益を見ると欲が出てしまう生き物です。
このような感情に流されたトレードこそが、FXで負け続ける最大の原因と言っても過言ではありません。
勝ち続けるトレーダーは、感情ではなく仕組みでトレードしている点が大きく異なります。
具体的には、「損切りラインは事前にチャートに設定しておく」「損切りラインに達したら潔く手仕舞いする」「利益確定もルールベースで自動化する」
といった対策を講じており、裁量判断の余地を極力減らしています。
また、エクセルやトレードノートで「なぜその取引をしたか」「結果はどうだったか」を記録し続けることで、自分の感情パターンも客観的に把握して修正しています。
1トレードあたりの「期待値」を理解している
勝ち続けているトレーダーは、1回ごとの勝敗に一喜一憂しません。
なぜなら、トレードは「確率の積み重ね」であり、短期的な結果は誤差でしかないことを理解しているからです。
この考え方は「期待値」の概念と密接に関係しています。
例を挙げると
- 勝率:40%
- 平均利益:+150pips
- 平均損失:−50pips
このような手法であれば、トータルで見てプラスに傾く可能性があります(期待値:+30pips)。
勝てるトレーダーは、目先の「勝ち/負け」にこだわるのではなく、10回・100回と繰り返したときに資産が増える設計になっているかを重視しているのです。

FXで勝てない時に試したい「勝てる側」へ変わるためのロードマップ
FXでなかなか勝てないと感じたときは、立ち止まって原因を見直し、トレードを改善するためのアプローチを試すことが大切です。
焦って同じ手法を繰り返しても結果は変わりません。
本節では、トレードスタイルの再考や記録の活用・過去データの検証など、具体的な改善方法を紹介していきます。
ステップ1:トレードスタイルを再考
自分のトレードスタイルが、現在の市場環境に合っているかを見直しましょう。
例えば、短期のデイトレードが忙しい生活に合わない場合、より時間に余裕のあるスイングトレードを試すのも一案です。
また、特定の時間帯に強いボラティリティを伴う通貨ペアを扱うなら、取引の時間を調整することも重要です。
自分に合ったスタイルを見つけることで、焦りやストレスを軽減し、判断ミスを防ぐことができます。

ステップ2:トレード記録をつけて改善ポイントを可視化する
トレード記録をつけることで、自分の取引傾向やミスを客観的に分析できます。
取引のエントリーポイント、エグジット理由、感情の変化などを記録することで、勝ちパターンや改善すべき問題点が明らかになります。
特に、同じ失敗を繰り返していないか確認することが重要です。
記録を振り返ることでトレードスキルが向上し、成功率を高めることができます。

ステップ3:過去チャートを活用してバックテストを行う
過去のチャートデータを使ったバックテストは、自分の取引ルールが有効かを検証する最適な方法です。
特定の相場条件下でルールがどのように機能するかを確認することで、トレードの精度を向上させることが可能です。
バックテストを行う際には、複数の時間軸や異なる市場状況でテストし、ルールの柔軟性や信頼性を確認することを心がけましょう。

ステップ4: 小さな成功体験を積み上げる
いきなり大きく勝とうとするのではなく、まずは「小さく勝つ」ことを繰り返し、成功体験を積み上げることが重要です。
たとえ利益が少なくても、自分のルール通りにトレードして勝てたという経験は大きな自信につながります。
また、小さな成功を継続することで、相場に対するメンタルの安定感も生まれます。
反対に、一発逆転を狙って大きく張ると、感情的なトレードになりやすく失敗の原因になります。ゆっくりでも着実に前進する感覚が、「勝てる側」への変化をもたらすでしょう。
まとめ:FXでは勝てる努力が必要
「FXは勝てないようにできている」は、間違った考え方です。
事実として、投資家の半数以上は利益を取れているため、勝てていないのには自分自身に理由があるということです。
知識・経験不足なのか、プロスペクト理論を克服できていないのか、考えられる要因は様々ですが、継続さえできていれば必ず成長のブレイクスルーは訪れます。
そのための情報を幣サイトでは引き続き発信していきますので、参考にしていただけると幸いです。