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FXで堅実に利益を積み重ねていくためには、何が必要でしょうか。
世界の経済状況を汲み取るファンダメンタルズ分析も大切ですが、テクニカルに相場の動きを読み解く術も身に付ける必要があります!
というわけで、今回は「テクニカルに相場の行方を見抜く方法」をお伝えします。
それはズバリ、相場の転換点を教えてくれる「ダイバージェンス」です!
すでにFXの学習を積み重ねている方ならご存知の知識かもしれませんね。
しかし、ここで改めてダイバージェンスの有益性を確認しながら、実際の相場環境ではどのように取り入れるべきか、さらに一歩踏み込んだ内容をお届けいたしますm(_ _)m
ダイバージェンスの意味を知っているトレーダーにとっても、これからFXを学びたい初心者にとっても、相場の見る目を養うためには決して見逃せない情報ですので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
ダイバージェンスとは
ダイバージェンスを確認するためには、値動きを見るチャートのほかに必要なインジケーターがあります。
それはオシレーター系のインジケーターです。
テクニカル分析に使用されるインジケーターには、大きく分けるとトレンド系、オシレーター系の2種類があります。
さらにオシレーター系の中でも、インジケーターによって使い方、読み解ける要素はたくさんあるわけですが、そこに共通している部分としてはその相場の「買われ過ぎ、売られ過ぎ」を教えてくれるという点です。
何事も「~過ぎる」というときは、その勢いを落ち着かせようとする作用があります。
たとえば「昨日は飲み過ぎちゃったな、今日はお酒を控えようかな」と反省したり、「お昼は食べ過ぎちゃったな、夜は身体を動かしてエネルギーとして発散しようかな」と思ったり。そんな経験があなたにもあるのではないでしょうか?
一見関わりのないことのように思えますが、これは相場にもいえることなんです^^
永遠に上昇や下落を続けるトレンドは存在しません。いつかはその勢いが反転します。
「買われ過ぎ、売られ過ぎ」の兆候が見られたときは、いずれ「過ぎた分」を調整するために、トレンドは転換していくはずなんですね。
それでは、勢いづいたトレンドがいつ転換するのかは、どのように判断すればいいのでしょうか。
それを見極めるのに活用できるサインが、今回の「ダイバージェンス」なんです!
具体的には、オシレーター系のインジケーターと実際の相場を比較して、値動きの方向とインジケーターの動きが異なっている(逆行している)ときを、ダイバージェンスだと判断します。
ダイバージェンスを確認するのに使用するオシレーター系のインジケーターは、どれを使ってもOKです^^
MACD、RSI、CCI、ストキャスティクスなど、MT4にはさまざまなものが標準装備されていますし、ご自身の使いやすいものを選択して活用しましょう。
さて、そんなインジケーターとの逆行現象を見せるダイバージェンス。
基本的なダイバージェンスは「トレンドの転換」を判断するのに活用できます。
トレンドの勢いが失速するタイミングを見つけられるということですね。
ちなみに、ダイバージェンスにはもうひとつ「ヒドゥンダイバージェンス」と呼ばれるものが存在しています!
「ヒドゥンダイバージェンス」も「ダイバージェンス」と 同じく、インジケーターと相場の値動きが異なっているときに判断するものですが、ここから読み取れるのは「トレンドの継続」です。
- ダイバージェンス→トレンドの転換
- ヒドゥンダイバージェンス→トレンドの継続
なんだか言葉も似ていますし、混乱してしまいそうですよね。
ということで、それぞれが具体的にどんな動きをするのか、順番に確認していくことにしましょう!
ヒドゥンダイバージェンスとは?最強のトレンド読み方をチャートで解説トレンドを読み解くダイバージェンス
先ほどもお伝えしたように、基本的なダイバージェンスは「トレンドの転換」を示します。
そもそもなぜ、ダイバージェンスのような現象が発生するんでしょうか?
チャート上では上昇して見える相場も、実はその勢いを欠いていると、オシレーター系のインジケーターは下落のサインを見せていきます。
つまり「そろそろ直近の上値を更新し続けるのがキツイよ!」というのを、ダイバージェンスは教えてくれるんですね!
こちらの図を確認しても分かるとおり、上昇トレンドであれば、ダイバージェンスを発見することで「そろそろトレンドが転換するんだなぁ」と判断できます。
そして実際に相場が反転したところで、すぐさま売り目線のトレードができるというわけですね。
FXのトレンドとは?相場から利益を狙うために必要な知識を解説!チャートで見るダイバージェンス
それでは実際に、ダイバージェンスを確認してみようと思います!
単純にダイバージェンスを探すだけでは実践的ではないため、今回は【ラインブレイクでエントリー】した後に、【ダイバージェンスを発見したら決済する】というルールで見ていくことにしましょう。
ちなみに、今回はオシレーター系のインジケーターとしてRSIを用意してみました。(パラメーターはデフォルトの設定です)
本当にダイバージェンスの発見後、トレンドは転換していくのでしょうか。
ダイバージェンスを実践で活用するイメージも持って、ぜひご覧ください^^
それではさっそく確認してみます。
まずは上昇トレンド中のダイバージェンスをチェックしてみますよ。
こちらの豪ドル米ドルの4時間足チャートをご覧ください。
FXのインジケーター「RSI」ってなに?使い方は?そんな疑問にお答えします!【豪ドル米ドル 4時間足チャート エントリーと決済】
ここでは底をついてから上昇トレンドに転じた相場だったので、水色のトレンドラインを引いてブレイクしたところでエントリーしました。
その後、順調に相場は上昇し続けたのですが、赤いラインで示したように、ダイバージェンスが現れました。
上昇トレンドが発生中は「値動きが上値を更新中だけど、RSIは下向きだぞ」と判断することになります。
そして「そろそろ上値の更新が終了して、相場は下向きに進んでいくかもしれない!」といった読み解き方をしていくのです。
そのため、ダイバージェンスを確認した次のローソク足で決済してみました。利益としては104pipsの獲得です。
インジケーターを一つ追加するだけで適切な決済ポイントが分かるのであれば、とっても便利ですよね。
せっかくなので、実際にダイバージェンスによってトレンドが反転したのかも、確認してみましょう!
【豪ドル米ドル 4時間足チャート その後】
ダイバージェンスを確認したローソク足より先は、すっかりトレンド転換をして下落していることが確認できます。
ダイバージェンスのおかげで、適切に決済を行うことができましたね!
それでは、同じように下落トレンド中のダイバージェンスについても確認してみることにしましょう。
今度はユーロドルの1時間足で見てみることにします。
エントリーは先ほど同様、ラインブレイクで判断していきます。
【ユーロドル 1時間足チャート エントリーと決済】
今回は、レンジ相場を捉えた場面ですね。
図の中央付近で一度ラインブレイクを確認しましたが、直前にもダマシがあったためしばらく様子を見ました。
その後、もうひとつのレンジ相場もブレイクを確認して、直近の下値も更新していたので、次のローソク足でエントリーしています。
そして相場が下落している最中に、RSIが上昇のサインを示しました。
上図のように、下落トレンドが発生中のときは「値動きは下値を更新中だけど、RSIは上向きだぞ」と判断するような見方をします。
そこから「そろそろ下値の更新が終了して、相場は上向きに進んでいくかもしれない!」と読み解くわけです。
利益としては50pipsのプラスとなりましたが、果たして今回もトレンドは転換するのでしょうか?
見ていきましょう!
【ユーロドル 1時間足チャート エントリーと決済】
なんと、今回もダイバージェンスを判断したローソク足を起点として、相場が上昇を始めていきました!
レンジ相場が続いていたこともあり、初心者の方は不安になる場面だったかもしれませんね。
しかし結果的には、しっかりと上昇トレンドを形成していっていることが確認できましたね。
このように、ダイバージェンスを見つけて相場の行方をチェックしてみると、実際にトレンドが転換しているのが確認できました。
また、シンプルなルールでしたが、ラインブレイクとダイバージェンスを組み合わせただけのトレードでも利益を得られることがわかってもらえたかと思います^^
さらに注目すべきは、今回の2種類の通貨ペアと時間足です!
ダイバージェンスは特定の時間足や通貨ペアに限った現象ではありません。
そのため、トレンド中の相場であれば、どこでも見られる可能性があるのです!
あなたがこれからトレンドフォローをしようと思って相場の様子を窺っているなら、今回の検証のようにダイバージェンスを活用しながら相場の反転を狙ったトレードができるでしょう。
また、あなたがすでにポジションを持っている場合は、ダイバージェンスの発生とともにトレンドが終了し、別の方向にむかってしまうかもしれません。
そのため、それからの動きを注意深く見ておかなければいけませんね。
ポンド円の相場で見たように、判断に迷う場面も見られるかもしれませんので、これは何度も過去チャートで復習を重ねながら、見る目を養っていくと良いと思います^^
ダイバージェンス:まとめ
ダイバージェンスが有効に機能しているのは、チャートをもとに確認できたかと思います。
まずは、下記の重要なポイントだけでもおさえてくださいね!
ぜひ、あなたもダイバージェンスをマスターして、トレードに取り入れてみてください^^
出典:SBI FXトレード|ダイバージェンスを活用した取引方法
豪ドルの5年後見通しは?100円超えの可能性や相場分析から見る買い時とは【2022年最新】よくある質問
ダイバージェンス と相性の良いオシレーター系インジケーターを教えてください。
MT4に標準装備されているオシレーター系インジケーターは多数あります。その中にも精度が高く、トレンドの収束や転換を示してくれるRSIや、相場のサイクルを数値化して、売れすぎ/買われ過ぎを可視化にしたCCI(Commodity Channel Index)に注目していただければと思います。
どのように「ダマシ」を避けるでしょうか?
ダイバージェンスを判断する際に一番難しいことは「ダマシ」です。「ダマシ」はテクニカル分析で常に考えるべきリスクですので、的確なリスク管理戦略を立てることが重要です。
ヒドゥンダイバージェンスとの違いはなんですか?
上記説明の通り、ダイバージェンスはトレンドの転換を示し、ヒドゥンダイバージェンスはトレンドの継続を表します。さらに細かく分類すると、「強気のダイバージェンス」、「弱気のダイバージェンス」、「強気のヒドゥンダイバージェンス」、「弱気のヒドゥンダイバージェンス」に分けられます。