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以前、トレンドが転換するサインがひと目でわかり、実践でも活用できる「ダイバージェンス」について徹底解説しました!

相場が形成しているトレンドの方向に対して、オシレーター系のインジケーターが逆方向を示しているとき、そのトレンドは転換する可能性が高い!
これが基本的なダイバージェンスの考え方だとお伝えしましたね。
そして今回はさらにダイバージェンスを深掘りしていきます!
実はダイバージェンスにはもうひとつの”隠された”サインが存在します。
それが今回取り上げる「ヒドゥンダイバージェンス」と呼ばれるものです!!
同じ「ダイバージェンス」の名前を持ちながら、基本の判断とはちょっと違う「ヒドゥンダイバージェンス」とはどのようなものなのか。
そして、実践において「ヒドゥンダイバージェンス」をどのように活用できるのか。
常勝トレーダーを目指すのであれば、今回の知識もぜひ習得してもらいたい内容です。
実際のチャートも確認しながら解説しますので、あなたのトレードに活用するシーンを想像しながら、ぜひ「ヒドゥンダイバージェンス」を学んでみてください^^
目次
ヒドゥンダイバージェンスとは
今回ここでお伝えするヒドゥンダイバージェンスの「ヒドゥン(hidden)」とは、「隠された」という意味があります。
隠されたダイバージェンス……なんだか意味深な響きですね( ・`ω・´)
しかし、その内容はとてもシンプル!
基本のダイバージェンスと同じように、チャートの進む方向に対してオシレーター系のインジケーターの方向が逆行しているときに、ヒドゥンダイバージェンスだと判断することになります。
相場とインジケーターが逆方向を示す、というのは、前回のダイバージェンスと同じような動き方ですね^^
しかし、そこから導き出される内容は異なります。
ダイバージェンスが見つかった相場では、トレンドが転換する傾向があるという話でした。
しかし、ヒドゥンダイバージェンスが見つかったときは「トレンドの継続」を判断することができます。
たとえば上昇トレンドの途中で見かけた押し目で、オシレーター系のインジケーターが下落していたとしましょう。
これがヒドゥンダイバージェンスです。
これが意味するところは「上昇トレンド中の押し目が売られ過ぎちゃった!調整のために上昇するよ!」ということになります。

さて、ここで気になってくる部分があります。
「ダイバージェンスとヒドゥンダイバージェンス……どっちも相場とインジケーターの逆行現象で判断しているけど、どう見分けるの?」という点です。
言葉だけで理解しようとすると、難しく感じてしまうかもしれませんね。
ダイバージェンスとヒドゥンダイバージェンスは、ともに上値や下値を注目することになるのですが、それぞれの着眼ポイントは異なります。

ダイバージェンスは、前回の記事でも取り上げているので理解しやすいかもしれませんね。
ヒドゥンダイバージェンスは、その逆に位置する値に注目することになります。
具体的に相場の中で、どんな風に見つけていくのか。
次はその点も確認しながら、実践的なヒドゥンダイバージェンスをチェックしてみましょう!
ヒドゥンダイバージェンスをチャートで確認
RSIのヒドゥンダイバージェンス
さて、ここからは実際のチャートに表れたヒドゥンダイバージェンスを見てみましょう。
オシレーター系のインジケーターは、前回同様にRSIを採用してみました。(パラメーターはデフォルトの設定です)
まずは、実際のヒドゥンダイバージェンスのサインと相場の動きについて、確認して見るところから始めてみます。
基本のダイバージェンスはトレンドが転換していたのに、似たようなサインを見せるヒドゥンダイバージェンスは本当にトレンドを継続してくれるのでしょうか?
トレンドフォローで利益をゲットしたいトレーダーにとっては非常に気になるポイントですよね!
ここでは、ドル円の4時間足チャートを用意してみました。
さっそく内容をチェックしてみることにしましょう!
【ドル円 4時間足チャート ヒドゥンダイバージェンスの発見】

図の左下で底をついてから、チャートは上昇トレンドを形成しています。
そして図の右側を確認してみると、チャート上では下値が引き続き上昇していますが、RSIはゆるやかに下落を示しました。
このように「値動きは下値を結んでみると上昇しているのに、RSIは下落を示しているぞ」というとき、ヒドゥンダイバージェンスだと判断します。
このサインを確認した後は、さらにトレンドが継続していくだろうと考えて見ることができるんです。
果たしてこの相場は、ヒドゥンダイバージェンスのサイン通りに上昇してくれるのでしょうか。
【ドル円 4時間足チャート ヒドゥンダイバージェンス後】

ヒドゥンダイバージェンスを発見した後、相場はきれいに上昇していきました!
このヒドゥンダイバージェンスをトレードに活用すれば、自信を持ってトレンドフォローができるのではないでしょうか?^^
続いては下落トレンド中のヒドゥンダイバージェンスを確認してみます。
ここでは実際に、トレードに活用してみることにしましょう。
今度の相場は、ポンド円の15分足チャートを見てみることにします。
【ポンド円 15分足チャート エントリー】

今回は、ラインブレイクでトレードしてみました。
水色の実線の間にレンジ相場がありますが、徐々に下落の勢いがついて、ついに大きな陰線を見せています。
ラインブレイクを確認した後、次のローソク足でエントリーしてみました。
その後、水色の点線付近で相場が跳ね返り、少しもみ始めたのですが、ここでヒドゥンダイバージェンスを発見!
図のように「値動きは高値を結んたときに下落しているのに、RSIは上昇を示しているぞ」という場合ですね。
このサインが出たということは、さらにトレンドが継続していくはずだという目線で見ていくことになります。
つまり、チャートだけを追っていた場合、”相場がもみ始めた”という認識で決済を行う場所で、ヒドゥンダイバージェンスを発見したので、「下落トレンドが継続するかもしれない!もう少しポジションを保有してみよう!」という判断を加えることができるんです。
念のため、一度安値をつけた水色の点線部分をレジスタンスラインと考え、ここをブレイクせずに再度跳ね返ったら決済しようという考えでポジションを保有することにしました。
それでは、その後の相場を確認してみましょう!
【ポンド円 15分足チャート 決済】

レジスタンスラインにしていた水色の点線ラインを見事突破し、ヒドゥンダイバージェンスが示した通り、相場はきれいに下落トレンドを継続していきました!
その後、下値を更新しなかった右側の赤いチェックのポイントで、ダウ理論が崩れたと判断し、今回は決済としています。
こちらは208pipsの利益となりました。
ヒドゥンダイバージェンスのサインを判断に取り入れたことにより、本来チャートのみを確認していたときより、トレンドフォローでしっかりと利益を伸ばすことができました!
また、以前ご紹介した基本のダイバージェンスと同じく、ヒドゥンダイバージェンスでも、時間足や通貨ペアの制約がなく、どんなチャートでも上昇や下落の継続を示してくれることが確認できました。
他にもMACDやストキャスティクスでもヒドゥンダイバージェンスが見れますので、こちらでも見てみましょう。
MACDのヒドゥンダイバージェンス
まずはMACDから見ていきます。こちらはヒストグラムですが、考え方はRSIと同じです。
こちらはMACDのヒドゥンダイバージェンスの買いパターンです。
上記2つとも価格が切り上っているのに対し、MACDでは切り下がっていますよね。ですので、ここは買いのチャンスになります!MACDでもRSIと同じように判断出来ますね。
次にMACDのヒドゥンダイバージェンスの売りパターンを紹介します。
こちらは高値が切り下がっているのに対し、MACDは切り上がっていますね。このように高値が切り下がっているのに対し、チャートが切り上がっている場合は売りとなります!
続いて、ストキャスティクスのヒドゥンダイバージェンスを見ていきます。
ストキャスティクスのヒドゥンダイバージェンス
こちらは買いのパターンです。MACDと同じ場面を使っていますが、ストキャスティクスでも同じように2つとも相場の安値が切り上がって、ストキャスティクスは切り下がっていますね!ですので、こちらもMACDやRSI同様、買いのチャンスになります。
次はストキャスティクスのヒドゥンダイバージェンスの売りパターンです。
こちらは買いとは反対に高値が切り下がっているのに対してストキャスティクスは切り上がっていますよね!ですので、こちらは売りのチャンスになります。RSIやMACD、ストキャスティクスなどのオシレーター系インジケーターを使えば、ヒドゥンダイバージェンスも見つけられるでしょう。
ヒドゥンダイバージェンス:まとめ
今回は、トレンドが継続するのを判断するヒドゥンダイバージェンスを確認しました。
トレンドが転換するサインとして機能したダイバージェンスとともに、ぜひトレードに取り入れてみてください。より相場を読み解くスキルが向上するはずです!

今回はシンプルなルールで実践的な活用法も確認しましたが、あなたの習得しているロジックと組み合わせてみるのも良いでしょう。
より根拠の強いトレードができると思いますよ。
ただし、ヒドゥンダイバージェンスも「絶対にトレンドが継続する」ということを保証してくれるわけではありません。
こうしたサインを過信しすぎず、相場状況を判断しながらトレードするように心がけてくださいね^^