雇用統計とは?米雇用統計が注目される理由

雇用統計 FX

FXトレーダーであれば「初心者のうちは、雇用統計が発表される際にトレードをするな」と注意された経験がある方もいるのではないのでしょうか?

この言葉は「相場が大きく動く可能性があるから注意しろ」という意味なんですが、そもそもなぜ米雇用統計の発表時は相場に注意を払わなければいけないのでしょうか?

ということで、今回のエフテンは「雇用統計」について、なぜ世界中のトレーダーが注目し、相場に大きな影響を与えるといわれているのか、その真相を紐解いていきたいと思います。

今回の記事さえ読めば、あなたも「米雇用統計」と上手に付き合えるトレーダーになれるはずなので、どうぞ最後までお付き合いください。

そもそも米雇用統計とは?

米雇用統計は原則、毎月第1金曜日に発表される指標発表です。
夏時間は日本時間の21時30分、冬時間であれば日本時間の22時30分に発表されます。

その内容は言葉の通り「アメリカの雇用情勢がどうなっているか」という情報を統計したもので、簡単に言えばアメリカで働く人がどれだけ増えたのか、失業した人がどれだけ増えたのかという情報です。

米雇用統計の項目は、平均時給、金融機関就業数、製造業就業数、建設業就業数・・・などあるのですが、全部は意識しなくても大丈夫。

この中で重要な項目はたったの2つだけ、非農業部門雇用者数と失業率に注目してください。まずはそれぞれの数値が意味するところをお伝えしましょう。

▼非農業部門雇用者数
名前の通り、農業以外の部門で雇用されている人数を示す指標。
数ある指標の中でもナンバーワンといって良いほど、世界中が注目する数値で、その理由は約40万という膨大なデータから集計されたもので信頼が高いことも理由のひとつです。

 

▼失業率
米国内の失業者を労働人口で割って、算出された指標。
この数値が上がれば、それだけ国内の失業者が多いことがいえるため、国力をはかる意味でも失業率は同じく注目されています。

 

この2つの数値は、まさにアメリカの雇用状況が見える、重要な指標。
だからこそ、アメリカの指標発表の中でも特に注目されているんですね。

ところで、ここで疑問に思いませんか?

なぜアメリカは、こんなにも世界中から注目されているのでしょうか?
例えば日本人トレーダーなら、日本の雇用統計に注目して、円の傾向を予測するといった発想に至っても不思議ではありませんよね?

これはもちろん、アメリカが世界トップクラスの経済大国だからに他なりません。

アメリカの経済によって左右される世界経済

米雇用統計 世界経済
アメリカは、世界の20%以上のGDPを占めている国です。

GDPとは国内総生産のことで、 国内で新しく生産された商品やサービスの付加価値の総計を示したもの。GDPが20%以上を誇るということは、世界全体の1/5以上、アメリカで付加価値が生産されているということ。

そんなアメリカの景気が一気に傾けば、世界経済にも多大な影響を与えることは想像にかたくありませんね。

一国に、世界の経済事情が左右されるというのは悔しいですが、これが世界の仕組みなのです。

さて、そんなアメリカのGDPですが、その約70%が「個人消費」で占められています。

複雑に考える必要はありません。つまりはアメリカ経済の7割は、個人がどれだけ「お金を使ったか」ということに影響される、とシンプルに考えてみてください。

つまり、アメリカ人が買い物をバンバンすれば、アメリカ経済は景気が良くなり、逆にアメリカ人が買い物を控えるようになれば、アメリカ経済の景気も悪くなってしまうのです。

それではアメリカ人がバンバン買い物をしたり、買い物を控えたりする状況というのは、どういうことが考えられるでしょう?

はい、ここで冒頭の話に近づいてきました。
個人消費を左右するのは「個人が仕事をして、収入を得ているかどうか」ですね。

あなたも会社員だったとして、突然解雇されてしまい、その後の就職先が決まらなかったら、次の就職先が決まるまでは、無駄な買い物はなるべく控えるようになりますよね?

つまり、米雇用統計が教えてくれるのは「働いている人の数」という単純な情報だけでなく、今後アメリカ国内での消費が「上がるか下がるか」を予想するためにも、必要な情報なんです。

そして、アメリカ経済が順調であれば、大きなお金が動き、おのずと世界的にも景気は好循環を生んでいく。だから結果として多くの投資家、トレーダーたちは米国雇用統計を見逃さないんですね。

これが、米雇用統計の注目されている理由です。

米雇用統計の結果の見方

ここからは具体的に米雇用統計をどのように見ればいいのか説明していきます。

実は米国雇用統計は、事前に「予想」値が発表されます。
この数値は「経済カレンダー」というものに掲載されているので、ぜひ一度確認してみてください。

以下に一例として、みんかぶ、Yahoo!!の経済指標カレンダーのリンクを張っておきますね。

みんかぶ
⇒ https://fx.minkabu.jp/indicators/

Yahoo!!
⇒ https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/

また、以下は「経済カレンダー」の参考画像です。
画像の通り、米雇用統計以外の情報も一覧で教えてくれます。

経済指標カレンダー

すでに結果がでているものは「結果」の項目に記載があります。
掲載サイトによっては重要度なども書いてくれているので、参考にしてみましょう。

さて、この中で米雇用統計の結果が、カレンダーの「予想」通りだった場合は、為替相場が変動することはほとんどありません。重要なのは、実際に発表された数字が「予想」より、大幅に異なった場合。この時は相場が大きく動く可能性が極めて高いです。

以下に考えられるパターンを3つ記載しておきますね!

パターン1:「予想」通りの結果になった場合、特に変化なし。

パターン2:「予想」を上回る結果になった場合、株価などが上昇し、ドルが買われる。

パターン3:「予想」を下回る結果になった場合、株価などが下落し、ドルが売られる。

こんな感じで、経済カレンダーと実際の結果を見比べることで、どういった風に相場が動くかは予測可能になります。

もちろん、上記のパターンに当てはまらないケースも存在します。
だからこそ、経済指標は一筋縄では攻略できず、初心者は安易に手を出さないほうが良いと言われるわけですね。

もしも、米雇用統計のタイミングで相場の動きを予測したいと思ったら、まずは経済指標カレンダーをチェックしながら、相場を観察してみるところから始めましょう。

また、それに慣れてきたら、他の重要イベントにも注目しながら、ファンダメンタルズにも強いトレーダーをぜひ目指してみてくださいね。

FX雇用統計:まとめ

ということで、今回は雇用統計についてご紹介してきました。

いままで、米雇用統計って重要というのは知っていたけど、理由まではわからなかった、経済指標カレンダーの結果から何を判断するんだろう、と思っていた方も、スッキリしたのではないでしょうか?

ぜひ毎月第1週の金曜日は、米雇用統計に注目いただければと思います。