知らないと損するかも?意外と語られないFX自動売買デメリット5選

初心者でも安心して取り組めることから、FX自動売買を運用しているという人も多いのではないでしょうか?

特に最近では、『トラリピ』や『トライオートFX』のように、手軽でありながら堅実に稼いでくれるFX自動売買が人気を博し、Twitter等のSNSでは毎月収益報告が飛び交っています。

しかし、どれだけ優秀なFX自動売買だとしても、それ1つで永久的に稼げるというわけではありません。

本記事ではFX自動売買のデメリットについて、あまり公になっていない部分も含めて紹介していきますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

FX自動売買とは?

ゴールデンクロスとは?意味・見方のポイントなど分かりやすく解説ゴールデンクロスとは?意味・見方のポイントなど分かりやすく解説

FX自動売買とは、あらかじめ設定されたルールに従って、自分の代わりにトレードを代行してくれる取引ツールを意味します。

FX自動売買は儲かるの?稼げるようになる条件・可能性とは? FX自動売買は儲かるの?稼げるようになる条件・可能性とは?

従来型の自動売買は、一般的にEA(Expert Adviser)と呼ばれ、、MT4Tradingview等のチャートツールがなければ運用できない環境にありました。

 

ただ最近では、大手FX会社の尽力もあり、手軽かつ優秀な自動売買を、誰でも簡単に運用できるようになっています。

「手間がかからない」「個人のスキルに依存しない」「安定して利益を積み上げる」、主にこれら3つのメリットが受けて、初心者を中心に爆発的にヒット!

自動売買から生まれる不労所得を増やそうと、どんどん運用資金を上積みするトレーダーも続出しています。

 

しかし、メリットの多い自動売買だからこそ、意識してデメリットにも目を向けておかねばなりません。

盲目的に運用している中で「気づいたら手遅れになっていた…」という状況を避けるために、次節より紹介するデメリットを知っていただければと思います。

FX自動売買のデメリット5選

デメリット1:手数料が高い

FX自動売買は、システムの利用料金として、トレード毎に手数料を納めなければなりません。

では実際、どれくらいの手数料が必要なのか、国内で扱える有名なFX自動売買ごとに比較してみましょう。

FX会社トライオートFXiサイクル2取引みんなのシストレトラッキングトレードループイフダンちょいトレFXトラリピQUOREA
手数料片道20円片道20円(90日間無料)片道0円 片道20円 片道0円片道1円片道0円月間総取引の0.05%

上記の手数料は、1000通貨トレードするときに発生する手数料です。

1000通貨トレードするために20円徴収されるということは、実質的に2pips損することと同じであり、その重みは決して無視できるものではありません。

 

また、上記の自動売買の中にも、いくつか手数料無料のところが確認できます。

手数料が無料なのだから、何も損をしないのではないの?…そのように思うかもしれませんが、それこそが罠です。

 

というのも、手数料を無料化しているFX自動売買は、スプレッドを広くすることで、取引コストを大きくしています。

例えば、マネースクエアの手掛ける『トラリピ』を見てみると、米ドル円のスプレッドは3.6銭!

 

国内大手の口座においては、0.2銭であるスプレッドが、その18倍もの高く設定されているところを見ると、いかに搾取されているかお判りいただけるのではないでしょうか。

デメリット2:優秀な自動売買(EA)を選ぶのが難しい

FX自動売買は、コツコツと利益を積み上げてくれる実用性の高いツールではありますが、それは優秀なものを選んだ場合に限ります。

中には、多額の証拠金を要しながらも全然稼いでくれないものや、超マイナーな通貨ペアを選んで、トレード自体が少ない種類も紛れいています。

 

おそらく初心者の方からすれば、何が優秀で、どういった基準で選べばいいのか、よくわからないのではないでしょうか。

最近は、口座開設から最初のトレードに至るまで、初心者に手取り足取り教えてくれるブログ記事も見受けられますが、そのブロガー自体も信頼に足る人物かどうか定かではありません。

 

そのため、いくら自動売買が初心者向けだからといって、FXの基本知識あたりは網羅しておくべきでしょう。

FX自動売買を選ぶ際のポイントについては、以下の記事にて紹介しておりますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

【アプリ版】初心者でも稼ぎやすい!おすすめFX自動売買とは?

デメリット3:トレードスキルが身につかない

FX自動売買の運用までの道のりは、「口座開設」「入金」「設定」と、わずか3ステップで簡単に始めることができます。

よくメリットとして紹介されがちな、「一度設定するだけで後はお任せ!」というフレーズがありますが、厳密に言えばこれは誤りです。

 

設定後も定期的なメンテナンスや見直しは必要であり、いつまでも放ったらかしというわけにはいきません。

何よりも、FX自動売買に運用を任せっきりになっていると、自分のトレードスキルが伸び悩んでしまうでしょう。

 

いくら優秀な自動売買を選べたとしても、それが永久的にパフォーマンスを発揮できる保証はなく、やはり最後に頼れるのは自分自身。

そのためFX自動売買に完全に委任するのではなく、いざという時なるべく損失を抑えて立ち回れるよう、日頃から自分のトレードスキルも磨いておくと良いでしょう。

デメリット4:少額資金からでは厳しい

選ぶ自動売買ごとに推奨証拠金は異なりますが、いずれも安い金額と言えるレベルではありません。

例えばトライオートFXでは、自動売買を選択した際、運用パフォーマンスが分かるバックテストと、運用に必要となる証拠金をチェックすることができます。

たとえセット数を「1」まで落としても、それでも20万円ほどは必要です。

 

裁量トレードであれば数千円から取引できることを考えれば、資金面で言えばFX自動売買は決して優位性を持つものではありません。

もちろん、探せば中には10万円以内で開始できる自動売買もありますが、長期的かつ安全に運用していくためには、やはり多くの資金が必要になるということを覚えときましょう。

デメリット5:自動売買のアルゴリズムが永久的に通用するわけではない

FX自動売買は、基本的に長期で運用することを前提にされています。

トレードを代行させることが目的になりますので、短期間でか通用しない自動売買は、その存在意義を満たしていないのです。

 

ただ長期的に運用することになるとはいえ、自動売買のアルゴリズムはいつまでも相場に通用するとは限らない、という点で注意が必要です。

この事実に気づいていないがために、知らず知らずのうちに危ない橋を渡っていた、ということになりかねません。

 

具体例をお示しすると、トラリピで大々的に告知しているオージーキウイ(AUD/NZD)の自動売買。

オージーキウイ(AUD/NZD)は、せまいレンジ相場圏内を細かく値動きするため、トラリピのようなリピート系自動売買と非常に相性が良いと考えられています。

 

実際、最近のチャートを見ると、高いパフォーマンスが期待できることも納得です。

しかし、オージーキウイ(AUD/NZD)が今のレンジ圏内に落ち着いたのは、つい最近のことという事実をご存じでしょうか?

 

以下に示すのは、オージーキウイ(AUD/NZD)が形成する5年間のチャートです。

ご覧の通り、1.00から1.12という狭い範囲でレンジ相場が形成されており、ナンピン主体のリピート系自動売買で運用することで、効率よく稼ぐことができるでしょう。

 

一方で、オージーキウイ(AUD/NZD)が形成する10年間のチャートを見てみましょう。

後半こそレンジ相場で横ばいの値動きになっておりますが、前半は一目でわかる大きな下落トレンドです。

 

トレンド相場と自動売買の相性は悪く、最初に設定したレンジ圏内を逸脱してしまえば、その後は稼ぐことができません。

最近観測されるようになったレンジ相場も、またいつトレンドに飲み込まれるか分からず、自動売買のアルゴリズムがいつまで通用するかも不明瞭、ということなのです。

デメリットを凌駕する、おすすめのFX自動売買3選!

さて、ここまで散々FX自動売買のデメリットを語ってきましたが、筆者自身が決して自動売買に否定的であるというわけではありません。

むしろその逆で、初心者こそ自動売買でFXの基本を学ぶべきだと考えています。

そこで本節では、上述したデメリットを感じさせないほどの、とびきり優秀なFX自動売買について紹介していきたいと思います。

トライオートFX(インヴァスト証券)

とにかく優秀な自動売買を選びたいという方は、インヴァスト証券が手がけるトライオートFXがおすすめです。

人気ランキングや収益推移も公開されており、また推奨証拠金なども表示されるため、たとえ初心者だとしても、簡単に自動売買を評価できるでしょう。

想定年利が数十%と、他の投資では見られなような運用パフォーマンスが並んでいるので、是非とも一度確認していただけたらと思います。

 

その他「マニュアルビルド」によって、自分で自動売買のロジックを構築することもできます。

自動売買を構築と言っても難しい操作は一切なく、具体的には以下の内容を入力するだけでOK。

  • 通貨ペア
  • 数量
  • エントリー価格
  • 利益幅
  • 損切幅※任意
  • カウンター値(指値幅)

マニュアルビルドによって構築する売買ロジックは、基本的にはリピート系と同じになります。

通貨ペアの組み合わせ、スワップポイントやスプレッド・手数料等を考慮して、自分に適した自動売買を吟味してみて下さい。

みんなのFX(みんなのシストレ)

みんなのFXを口座開設すると、同時にシステムトレード専門の「みんなのシストレ」も利用可能になります。

みんなのシストレとは?儲かるの?評判・口コミ、メリットなどくわしく解説! みんなのシストレとは?儲かるの?評判・口コミ、メリットなどくわしく解説!

 

「トライオートFX」のように、選ぶだけで始められる自動売買は数多くありますが、リアルトレーダーを選べるという点は、「みんなのシストレ」ならではの強みと言えるでしょう。

使い方も非常に簡単で、ランキングに掲載される優秀なトレーダーを選ぶだけ。

選んだ後は、あなたの代わりに売買を行うことになるため、知識不要で一切手間をかけずにFXに取り組めるでしょう!

 

選んだストラテジーがどの程度のパフォーマンスを発揮するのか、事前にグラフから確認することができます。

どれくらい儲けられるのか、どれくらいの資金が必要なのか、これらの項目についてあらかじめ把握できるので、よりストラテジーも選びやすくなるでしょう。

トラリピ(マネースクエア)

リピート系の自動売買は、1つ1つの注文に対して「新規約定」→「決済」→「新規約定」→「決済」といった流れを半永久的に繰り返させる運用手法です。

その代表例が、自動売買ブームの火付け役でもある『トラリピ』になります。

 

では、実際のところどれくらい稼げるのでしょうか?

例えば以下のチャートは、5年間かけて70~100円のレンジ相場を形成しているカナダ円です。

そこで、下半分の70~85円のレート帯では指値の買い注文、上半分の86~100円のレート帯では指値の売り注文。

それぞれ0.1円ずつの間隔で指し値注文を並べて、「新規約定」→「決済」のリピートを繰り返した場合、その収益は以下のようになります。

一見すると、単純に思えるリピート系自動売買も、レンジ相場をうまく捉えることで長期的に稼ぐことが可能!

何もしなくても、日々チャリンチャリンと稼げてしまう快感を、ぜひトラリピを通じて味わっていただければと思います。

まとめ:FX自動売買は、デメリットを理解したうえで運用するべき!

本記事では、FX自動売買のデメリットについて、以下のポイントを中心に解説しました。

  • FX自動売買の基本について
  • FX自動売買が持つ5つのデメリット
  • デメリットを凌駕する、おすすめのFX自動売買3選

デメリットを中心に紹介してきましたが、それでもなおFX自動売買は有用であることに変わりはありません。

特に、個人のトレードスキルに依存せず稼げるという点については、多くの初心者トレーダーが恩恵を受けたことでしょう。

しかし、それに慢心せず、主体的にトレードスキルを磨いていかなければ、次第に稼げなくなる可能性があります。

FX自動売買から、ある程度の基本を習得できた方は、テクニカル分析やMT4の活用など、ワンランク上のトレーダーとして、徐々に活動の幅を広げてみてはいかがでしょうか。

以上、参考にしていただければ幸いです。