「ギャン理論」とは?FXに有効なウィリアム・ギャンの「価値有る28のルール」を紹介

ギャン理論

今回は、テクニカル分析とルール作りで大きな資産を築いたトレーダーである、ウィリアム・ギャンが考案したギャン理論について取り上げます。

このギャン理論は、ダウ理論エリオット波動論などと並ぶ有名な理論です。

常勝トレーダーなら誰もが勉強しているといっても良い理論でしょう。

そこで、今回はあなたに稼ぐための知識として、ギャン理論をお伝えしていきます。

最後までこの記事をご覧いただいて、今後のトレードの参考にしてもらえたらと思います。

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ギャン理論とは

まずは、ギャン理論を考案したウィリアム・ギャンについて学習しましょう。

ウィリアム・ギャンは、1878年にアメリカのテキサスで生まれ、1900年代前半にトレーダーとして活動していました。

彼の生涯の勝率は8割を超えるとまでいわれており、まさに凄腕投資家でした。

このウィリアム・ギャンが、晩年になってその経験と相場理論をまとめた内容がギャン理論です。

これは現在のFXや株などの投資でも、非常に有効性の高い内容だといわれています。

ギャンの価値ある28のルール

ここからは、具体的なギャン理論の中身を学習していきましょう。

ギャン理論の中心は、価格が方向を変えるためにはそれ相応の時間が必要であるという「価格と時間の均衡」にあります。

相場の時系列分析を、様々な予測手法を組み合わせて行っているのです。

また、ウィリアム・ギャンがまとめた「価値ある28のルール」と呼ばれるものがあります。

  1. 資金の1/10以上損失が出るような賭け方はしない
  2. 毎回、損切り(ストップロス)設定をする
  3. 過剰な売買を避け、資金分配を心がける
  4. トレーリングすることで利幅を増やす
  5. トレンドの方向に逆らわない
  6. 迷ったらトレードしない
  7. 揉み合いの相場は見送り、アクティブなマーケットのみ取引する
  8. 1銘柄に全振りせず、複数の銘柄でリスク分散する
  9. 指値注文はせず、成行のみで取引する
  10. 根拠なく手仕舞いをしない
  11. トレードで儲けた資金は、別にして管理する
  12. スキャルピングはしない
  13. ナンピンはしない
  14. 焦らず、耐えること
  15. 小さな利益&大きな損失にならないようにする
  16. 損切り(ストップロス)設定をして、これをキャンセルしてはいけない
  17. 頻繁に売買しすぎないようにする
  18. ショート(空売り)も有効に使いこなす
  19. 値頃感で取引しないように心がける
  20. ピラミッティングも有効に駆使する
  21. トレンドが明確な時だけピラミッディングする
  22. ヘッジの両建てはすべきでない
  23. 根拠なくポジション決済しない
  24. 儲けたあとは、取引量を減らすようにする
  25. 相場の天井・そこを推測しないようにする
  26. 他人の意見に左右されず、自分で相場を研究すべき
  27. 損失が出た後は取引量を減らせ
  28. 間違ったエントリー&決済をしないようにする

ウィリアム・ギャンは商品先物相場でトレードをしていたため、「価値ある28のルール」はそのままFXに当てはめられないところもあります。

そのため、このままルールを真似るのではなく、この姿勢を真似るのがFXや株のトレードには重要になります。

ウィリアム・ギャンのように、しっかりと自身のルールを決めてトレードをしましょう。

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ギャン理論のテクニカル分析

ギャン理論には28のルール以外に、ギャンラインとギャンアングルギャンファンという有名なテクニカル分析(インジケーター)があります。

今回はそのテクニカル分析(インジケーター)の中から、最もトレーダーに人気のあるギャンファンをご紹介しましょう。

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ギャンファンとは

ギャンファンを簡単に説明すると、トレンドの転換を見極めるテクニカル分析(インジケーター)です。

具体的な使い方は下記になります。

MT4の「挿入」の中に「ギャン」という項目があります。

その中にある「ギャンファン」を選択してください。

その状態で、相場上の重要な高値と安値を結んでみましょう。

すると、複数の角度を付けたラインが表示されます。

この中で、ギャンファンが重要視するラインは1×1(45度)です。

このラインに対して、買いの場合、価格が上にあれば上昇相場下にあれば下落相場と見ることができます。

またギャンファンを使用すると1×1以外にも、1×8(82.5度)、1×4(75度)、1×3(71.25度)、1×2(63.75度)、2×1(26.25度)、3×1(18.75度)、4×1(15度)、8×1(7.5度)という各ラインが表示されます。

上昇中の相場では、1×1のラインは強いサポートラインとして機能し、このラインをブレイクすると重要な相場の転換として見ることができるのです。

ギャン理論

ギャン理論:まとめ

ギャン理論のルールとテクニカル分析についてご紹介しました!

生涯の勝率が8割を超えるトレーダーであったウィリアム・ギャン。

彼が提唱した理論だからこそ、信用できる理論として長期にわたりさまざまなトレーダーの助けになったのでしょう。

勝てるトレーダーを目指すなら、勝っているトレーダーから学ぶのが一番良いと思います。

今回の内容でギャン理論に興味を持った方は、より理解を深めて稼げるトレーダーを目指してみてくださいね。

出典:日本テクニカルアナリスト協会|ギャン理論

よくある質問

ギャン理論は、ギャンファンやギャンライン、ギャンアングルなど複数種類があるようですが、それぞれどのような特徴があるでしょうか。

線の引き方は違いますが、どれもトレンドの方向性やブレイクポイントの確認ができるほか、サポート・レジスタンスラインの見極めに用いることができます。

ギャンを組み合わせて使うことは有効ですか?

はい、有効です。複数のギャンを組み合わせることで、線が重なる価格帯は、強力なトレンドライン、サポート・レジスタンスラインとして見ることもできますので、より根拠を持ったトレードも可能になります。

28の取引ルールは現代でも通用しますか?

最初は、トレードの心得として考えるといいでしょう。例えば、9:指値注文はせず、成行のみで取引する。という項目もトレードスタイルによっては、正解にも不正解にもなり得ます。その他、12:スキャルピングはしない。などもそうですね。重要なことは、きちんと基礎を理解した上で、根拠を持ってトレードをすることです。