FXで勝てる人に共通する上手い利確とは?最高の利確タイミングの掴み方を解説!

FXで勝てる人に共通する上手い利確とは?最高の利確タイミングの掴み方を解説!

FXトレーダーとして一人前になるためには、利確にこそ目を向けなければなりません

そもそも利確とは利益を確保すること、即ちトレードで稼げている状態になりますので、よほど意識していない限りは自然と反省する機会が減ってしまうのです。

では、どういった利確を避けるべきなのか、またベストなタイミングで利確するためには何をすべきなのか、本記事ではこれらの問題について深掘りしていきます。

利確の上手さとは?

利確の上手さには2パターンあり、それは「攻めの利確」と「守りの利確」です。

それぞれどういったテクニックなのか、以下より順に解説していきましょう。

攻めの利確=トレンド転換のタイミング

攻めの利確とは、トレンドが転換するギリギリまで含み益が伸ばせる技術、つまりトレンド転換の見極めに長けている人です。

「頭と尻尾はくれてやれ」という投資格言がありますが、これは展開が読めない相場に限った話であり、見極めが付く状況においては当てはまりません。

本当に利確の上手い人は、プロスペクト理論に押しつぶされず含み益を伸ばし続け、トレンドの転換点付近で利確に踏み切ります

そしてトレンドの転換点は、基本的にテクニカル指標によって把握できるため、ぜひとも記事後半で紹介するインジケーターを活用して利確のスキルアップに励んでみてください。

守りの利確=含み益の確保

守りの利確とは、含み益が含み損にシフトする寸前で利確することです。

あるポジションが大きく含み益を抱えた後、そのままズルズルと含み益が減っていき、エントリーしたレート付近まで近づいた状況を想定してみましょう。

このような場合、エントリー地点をすり抜けて、ポジションが含み益から含み損にシフトすることも珍しくありません。

エントリー時点でのトレンドの流れが良くとも、その後にすぐ転換してしまうことも普通に起こり得ます。

そのため悪い流れを断ち切るという意味でも、また不要な損失を抱えないためにも、逆指値注文等を活用して微益で決済する技術が必要です。

FXにおける利確タイミングの重要性について

そもそも、なぜ利確するタイミングがそこまで重要になってくるのでしょうか。

利確の重要性について、改めて確認していきましょう。

利確しなければ勝ちトレードは確定できない

利確は、トレードにおいて最も重要な作業の1つです。

というのも、利確をしないと、いくら含み益が出ていたとしても、トレードの利益が損失に転落してしまうことがあるからです。

もちろん、利確後に利益が伸びることもあるでしょうが、根拠もなしに感覚で利確しないことは、大きなリスクでしかありません。

いくら利益が出ていても、トレードを確定しないと勝ちは決まらない、その点をしっかり理解してトレードするようにしましょう。

利確タイミングは金額ではなくpipsで判断する

「〇〇円も儲かったから、早速利確しよう」このように、金額に捉われて利確を判断するのはNGです。

金額を求めてしまうと、無理にレバレッジを上げたり、また損切の際も躊躇してしまうからです。

これを避けるためには、pipsで判断する習慣を養うことです。利確・損切のラインをpipsで管理することで、勝ち負けも一定に保てるでしょう。

スキャルピングであれば5pips程度、デイトレードであれば30pips程度を目標に、pipsで利確することを意識してみてください。

利確のありがちな失敗例

ベテランFXトレーダーでさえ、利確の失敗には気づきにくいです。

なぜなら、利確できているということは勝てているということであり、そもそも失敗したと感じる人もごく少数でしょう。

しかし、以下の点に当てはまるようであれば、利確が上手いとは言えず、多くの金額を取りこぼしているかも知れません

1:チキン利確

含み益が伸び続ける中で、我慢できず利確してしまうことを「チキン利確」と呼びます。

お金に対する捉え方は人それぞれであり、「+100円」の含み益は無視できても、「+10000円」の含み益になると焦って利確してしまう人は多いです。

本当は+100pips取れた状況でも、+50pipsで利確してしまえば、実質的に50pips分ほど損していると気付けなければなりません。

稼げる局面で大きく稼ぐためには、テクニカル分析のみを頼りとして、欲望や感情に打ち勝っていかなければならないのです。

2:利確ラインが決まっていない

目標とする金額やpipsは、事前に決めておきましょう。

初心者がやりがちな失敗例として、とりあえず含み益が出たから満足→利確というパターンが挙げられますが、感情や値頃感で流される利確には再現性がありません

一喜一憂したり浮き沈みの激しいトレードでは、たとえ小銭が稼げたとしても、経験値は全く手に入らないでしょう。

そうならないよう、あらかじめ戦略やシナリオを立てて、分析や検証を重ねて利確ラインを定める方が、取りこぼしの少ないトレードになるでしょう。

3:リスクリワードがアンバランス

リスクリワードとは、「平均利益 ÷ 平均損失」で求められる損益比率のことです。

例えば10回のトレードにおいて、8回の勝ちで累計利益5000円、2回の負けで累計損失5000円だとすれば、リスクリワードは次のように計算されます。

リスクリワード:(5000円 ÷ 8回) ÷ (5000円 ÷ 2回) = 625円/回 ÷ 2500円/回 = 1/4

上の計算例では、4回の勝ちと1回の負けが同等ということであり、平均損失が平均利益を上回っている以上、負け越している状況です。

長期的に口座資金が目減りしていくことは明らかなので、利益を積み重ねる目的だけでなく、資金を守るという意味でも利確のスキルを磨いていかねばなりません。

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利確タイミングはこうやって決めるべし!おすすめインジケーター紹介

利確のテクニックは「どれだけギリギリまで含み益を伸ばせるか」これに尽きます。

そのためには、含み益が伸びるか減るかの境目となるトレンドの転換点を見極めていかねばなりません。

以下より紹介するインジケーターは、いずれもトレンドの転換点を捉えられる優れものですので、ぜひトレードに取り入れて、利確スキルの向上に努めてみてください。

RCI

RCIは、「買われすぎ・売られすぎ」を判断するためのオシレーター系インジケーターです。

RCIの3本線が上端・下端に到達したタイミングからは、反対方向の注文が入りやすくなるため、トレンドの方向性も反転しやすくなります。

含み益を抱えているポジションがあれば、トレンド転換によって含み益が減っていくことになりますので、RCIの偏りを見て適切な利確のタイミングを判断していきましょう。

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ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドは「標準偏差」をチャート上にプロットしたテクニカル指標です。

ボリンジャーバンドは基本的に、トレンドの強さや継続性を読み取るためのものですが、逆張りの指標としても有用です。

上のチャート上にある赤丸は、ボリンジャーバンドの「+2σ」「+3σ」にタッチした瞬間であり、トレンドの転換点となる可能性が高いラインでもあります。

逆に言えば、タッチするまではトレンドが継続する可能性が高く、ギリギリまで含み益を伸ばせるということです。

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レジサポライン

レジスタンスラインやサポートラインは、ラインにタッチしてからの反転回数が増えるほど、より多くのトレーダーが意識するようになります。

チャート上にレジサポラインが引けて、そこで含み益の伸びがストップするようであれば、利確の頃合いとみてもいいでしょう。

なぜなら、レジサポラインが引けるということは買い圧力と売り圧力が均衡しているということであり、トレンドの方向性がいつ変わってもおかしくない状況だからです。

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フィボナッチ・リトレースメント

人が本能的に美しいと感じてしまう形状を黄金比といい、これをチャート上に表示させるモデルがフィボナッチ・リトリースメントと呼ばれるインジケーターです。

フィボナッチ・リトレースメントでは、ローソク足が止まりやすいラインを表し、それぞれのラインがエントリー・利確ポイントになります。

またエリオット波動と相性が良いことも知られており、エリオット波動の3原則を覚えておくことで、トレンドの転換点を精度高く掴めるようになるでしょう。

パラボリック

パラボリックは、ローソク足の上下に表示される点(SAR)から、トレンドの方向性・転換点を見極めるインジケーターです。

ローソク足が点(SAR)の上にあるときは上昇トレンド、下にあるときは下降トレンド、そして点(SAR)がローソク足と交差した瞬間がトレンドの転換となります。

また点(SAR)のスキマ間隔からトレンドの強さも読み取ることができ、トレンドが強ければ強いほど、点(SAR)の間が広がる性質を持ちます。

パラボリック1つで、トレンドの「強さ」「方向性」「転換点」これら全てが把握できるようになるため、利確のタイミングを測る際にも極めて有効です。

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FX初心者必修!利確のタイミングを逃さない注文とは

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利確のタイミングを手動で探るのではなく、予約制の注文を活用していくのも一案です。

以下の注文方法を習得すれば、チャートを監視していない状況でも、狙ったタイミングで利確できるようになるでしょう。

IFD注文

IFD注文とは「IF DONE」の略であり、指定の条件を満たした場合に限り、次の注文を行う方式です。

IFD注文の活用事例:

1ドル=120円になったらロングのエントリー、1ドル=121円まで伸びたら利益確定の決済!

1ドル=120円になったらロングのエントリー、1ドル=119円まで下落すれば自動で損切り!

1つの注文でエントリー・決済まとめて設定できるという点が強みであり、指値注文・逆指値注文の複合系と考えることもできます。

OCO注文

OCO注文とは、「One side done then Cancel the Order」の略であり、「一方が成立したら、もう一方はキャンセル」という意味です。

一見するとIFD注文に似た注文方式に思えますが、OCO注文では1つの注文で、利益と損切りのどちらにも備えることができます。

OCO注文の活用事例:

1ドル=120円の時にロングのエントリー、その後121円まで伸びたら利確、一方119円まで下落すれば自動で損切り!

慣れない方からすればややこしく思えるかもしれませんが「エントリー」「利確」「損切り」これら三点を一括で設定できるのがOCO注文と覚えておきましょう。

トレール

「トレール注文」とは、相場の動きに追従して、利確ラインも変動させる注文方法です。

ただ文章だけの説明では伝わりづらいかと思いますので、トレール注文の流れを図と共に見ていきましょう。

エントリーした時点の逆指値(利確ライン)は、含み益が伸びると自動的に変動していき、また一定の含みの決済は確保されています。

レートが上昇する続ける限り、トレール注文で設定した利確ラインも上昇し続けることになるので、トレンドがどこまで上昇するのか、一定の利益を残しながら見守りたいという方におすすめです。

インジケーターを活用して利確する際のポイント・注意点

インジケーターは、利確タイミングを測るために欠かせないツールです。

とはいえ、いかなる状況においても万能というわけではなく、いくつか踏まえておくべき注意点が存在します。

単一のインジケーターだけで利確を判断しない

単一のインジケーターで利確を判断するのではなく、特徴の異なるインジケーター同士を組み合わせることが重要です。

トレンド系・オシレーター系のインジケーターは、以下のような役割を持ちます。

トレンド系:全体的な相場の流れ、方向性を把握する

オシレーター系:売られすぎ、買われすぎといった相場の過熱感を把握する

系統の異なるインジケーターはもちろんのこと、同じ系統のインジケーターでも、複数表示させることにより、高度な分析が可能です。

1つのインジケーターに頼るのではなく、特徴の異なるインジケーターでより自身の分析精度を上げるようにしましょう。

インジケーターの多数表示は利確タイミングを惑わす

多くのインジケーターを活用していると、それぞれのインジケーターが異なる情報を提供する場合があります。

もちろん、この情報を有効に使うことができれば、トレードを有利に立ち回ることができるでしょう。

しかし、あまりにインジケーターを使いすぎると、情報があふれ過ぎてしまい大事な情報に気付かなくなったり、誤った判断を引き起こしかねません。

複数のインジケーターを使用することはとても大事ですが、混乱を避けるために2~3個程度のインジケーターに絞ってトレードを行うようにしましょう。

インジケーターを信用しすぎない

景気や国際情勢などにより、相場が急変しやすいタイミングでは、インジケーターがうまく機能しない場合があります。

また、FXでは、インジケーターが示す売買サインと相場が逆の動きをする「ダマし」も存在しているので注意が必要です。

インジケーターは、正しく使うことができればとても有用なツールですが、過信することなく、あくまでトレードの目安として利用するようにしましょう。

まとめ:含み益はテクニックで伸ばせる!利確のタイミングを学ぶべし!

本記事では、FXにおけるベストな利確タイミングについて解説しました。

損切りの重要性は耳に入ってくることも多いですが、利確についてはあまり語られず、また厄介なことに気づきにくいものです。

1pipsでも有利に利確できるよう、ぜひ記事中に紹介したインジケーターを活用して、利確の技術向上に努めてみてください。

以上、参考にしていただければ幸いです。