【FX初心者向け】リスクリワードとは?リスクを最小限に抑えるおすすめ活用法を紹介

利益(リワード)と損失(リスク)の比率を適切に設定することで、勝率が低くても安定した収益を目指すことが可能になります。

特に初心者にとっては、この比率を理解し、トレードごとに最適なリスクリワードを設定することが、資金を守りつつ長期的な成功につながる鍵となるでしょう。

本記事では適切な戦略を構築し、リスクとリターンの重要性について解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

FXにおける「リスクリワード」とは?

リスクリワードとは、「損失と利益の比率」のことです。

FXにおいて、なぜリスクリワードが重要なのか、本節で詳しく解説していきます。

リスクリワードの重要性について

リスクリワードが何故重要なのか、それはトレード成績の改善に非常に役立つためです。

たとえば、損失が2万円で利益が1万円なら、リスクリワードは「2:1」となります。

負け越しているわけですから、現状を見直す必要がある、ということをリスクリワードの数値から把握できます。

つまり、リスクに対していかにリワードを高めるのか、その指標がリスクリワードというわけです。

勝率重視ではなく期待値重視

勝率が高い=利益が多い、というわけではありません。例として、リスクリワードが「1:3」の状況を考えてみましょう。

この時単純に考えれば、1勝3敗の成績でも収支はプラマイゼロになるため、勝率は33%を上回れば利益が残る計算です。

つまり、利益を伸ばすためにはリワードを伸ばす、より分かりやすく言えば1トレードあたりの利益期待値を伸ばすことが重要というわけです。

リスクリワードが良くても「勝率」の見直しは必要

リスクリワードが良ければ、勝率が悪くても利益を残すことは可能です。

しかし「勝率が悪い」というデータが明らかになっているのであれば、それをテコ入れしないわけにはいきません。

伸びる相場を見つけるのは難しい

リスクリワードの「リワード」を伸ばすというのは、簡単なことではありません。

仮に「損失1:利益2」のトレードをするには、「 許容損失に比べて2倍伸びる相場 」を見つける必要があります。

しかし、勝率の高くないトレーダーが、損失に対して2倍、3倍伸びる相場を何度も見つけることは困難でしょう。

したがって、結局テコ入れするのは「勝率」の方になり、手法そのものを見直すことになるのです。

「勝てる相場=のびる相場」ではない

最初からリスクリワードを意識するのではなく、「利確目標はその時々」にし、損失は「許容できる損失額」をあらかじめ決めておき、絶対ブレさせないことが重要になります。

ここでのポイントは、損失を金額で見るということです。利益に対する比率で見てしまうと、損失額が毎回変わってしまうため、結局資金管理ができていないのと一緒です。

本来であれば、そこはロットの調節でカバーするのですが、細かい計算が必要になるためおすすめできません。

損失はpipsや比率で決めるのではなく、「1500円まで」というように、金額で決めた方が、資金が少ないときや初心者のときは管理がしやすくなるでしょう。

ただ、資金が10万円しかない人が「1トレードで3万円までは耐えられる」と設定しても現実的ではないため、「資金の2%」など、常識の範囲で設定すると良いでしょう。

リスクリワードの活用方法|期待値を追求する

リスクリワードの活用方法として最も重要なポイントは、期待値を意識するということです。

本節では、期待値の重要性について解説していきます。

エントリー前にリスクリワードを考える

例えば、100pipsのレンジ幅で相場が動いていた時に、70pips上昇した状況を考えてみましょう。

このとき、反発の可能性があるラインまでは残り30pipsで、サポートラインまでは70pips。

もしこの状況で買いポジションを持つとなると、利益は獲れても30pipsなのに対して、逆行したときは、最大で70pipsも動く可能性があると考えられます。

つまりリスクリワードが悪い状況と判断することができ、エントリーを見送ることが賢明となります。

期待値を追求すれば運用収支は改善する

上記のように、局面からリスクリワードを考えることで1トレードあたりの期待値は向上していくでしょう。

「期待できる値幅」としてリスクリワードを見れば、「最大で取れそうな利益」と「最悪発生してしまう損失」の両方を事前に知ることができるので、ムダなトレードを回避することができます。

また、期待値の追及はFXにおいて最も重要なポイントの1つですが、期待値を高める方法はリスクリワードだけではありません。

より詳細な期待値の検討方法については以下の記事で解説しておりますので、ぜひ参考にしてみてください。

「勝ち続ける=不可能」を知ると、FXは勝てるようになる! 勝ち続けることは不可能?FXは期待値を追求してトータルで勝つべし!

FXリスクリワード:まとめ

勝率が低くても、リスクリワードを考えれば理論上利益は残りますが、狙った利確ポイントにたどり着かないことはよくあることです。

なので、「自分が納得できる利益」なら、リスクリワードを気にせず決済しても問題はありません。

結果的にチキン利食いになってしまっても、「利食い千人力」という言葉があるように、利益を出すことが一番大事なことなので、何の問題もありません。

それに、ナンピンで利益を出している人は、追加で持ったポジションが含み損を超える利益になっただけなので、一斉に決済すれば、負けトレードが増えるため勝率は必然的に下がります。

なので、低い勝率でも稼いでいる人は、戦略的なトレードと徹底した損切りで利益を得ているだけで、リスクリワードによってではありません。

勝率とリスクリワードの組み合わせだけで稼ごうと思っても、机上の空論でしかないんです。

私たちエフテンは、FXで勝つための知識や戦略をこれからもご紹介していきますので、今回の記事が参考になった方は、ぜひ他の記事も読んでみてください!

出典:OANDA|FXのリスクリワード比率とは?計算ツールや改善方法を解説

FXのナンピンとは?意味や特徴は?FXトレードテクニックも解説