「リスクリワードってなんだろう」と思って、この記事を開いたあなたに、まずお伝えしたいことがあります。
他の記事を読んでリスクリワードはなんとなく分かったけど「結局どうすればいいの?」
こんな状態のまま、モヤモヤしていませんか?
そんなあなたは、この記事を読めば、リスクリワードを自分のトレードにどう活かせばいいか分かるようになりますので、ぜひ最後までお付き合いください!
目次
リスクリワードとは?
トレードへどう活かすかをお伝えする前に、まずは、リスクリワードを簡単にご説明します。
リスクリワードとは、「損失と利益の比率」のことで、損失が1万円に対して、利益が1万円だと、リスクリワードは、「1:1」になります。
これが、損失が1万円で利益が4万円なら、リスクリワードは「1:4」となります。
なので、1:4のリスクリワードでトレードすれば、1勝3敗の成績でも、利益が残るわけです。
以上のことから、リスクリワードは主に「資金管理」や「低勝率でも利益が残る方法」として、紹介されていることが多く、計算式や早見表もついてくるのが一般的です。
ですが、実際のところ、計算式や早見表をもとに、トレードを改善しようなんて人はほとんどいません。
リスクリワードを上記の説明で覚えたって、ムダなんです。

トレードを本気で見直せば結局「勝率重視」になる
自らのトレードを見直すために、リスクリワードは活用されますが、自分の勝率や平均獲得利益などを出してまでトレードを改善するときは、リスクリワードの設定だけで終わりません。
「これまで自分がやってきたトレードは、本当に勝てるポイントだったのか?」
絶対こういうことを考えますよね。
なので、結局テコ入れするのは「勝率」の方になるんです。
そもそも、「損失1:利益2」のトレードをするには、” 許容損失に比べて2倍伸びる相場 ” で、トレードしなければなりません。
勝率40%の人が、損失に対して2倍、3倍伸びる相場を何度も見つける方が難しいですよね。
「勝てる相場=のびる相場」ではありません。
だからこそ、リスクリワードでトレードを考えるのではなく、「利確目標はその時々」にし、損失は「許容できる損失額」をあらかじめ決めておき、絶対ブレさせないことが大事なんです。
ポイントは、損失を金額で見るということです。
利益に対する比率で見てしまうと、損失額が毎回変わってしまうため、結局資金管理ができていないのと一緒です。
本来であれば、そこはロットの調節でカバーするのですが、細かい計算が必要になるので、そちらも面倒ですよね。
なので、損失はpipsや比率で決めるのではなく、「1500円まで」というように、金額で決めた方が、資金が少ないときや初心者のときは管理がしやすいんです。
ただ、資金が10万円しかない人が「3万円までは耐えられる」と豪語していても、それはリスクを許容しているのではなく、強がっているだけなので、「資金の2%」など、常識の範囲で設定しましょう。

リスクリワードの活用方法
ここまで、リスクリワードなんて考えるだけムダ。
と、お伝えしてきましたが、トレードへの活用方法はもちろんあります。
それは、通貨ペアやエントリーポイントを選ぶときの期待値として見ることです。
100pipsのレンジ幅で相場が動いていた時に、70pips上昇したとします。
そうすると、下の図のような状況が生まれます。
反発の可能性があるラインまでは残り30pipsで、サポートラインまでは70pips。
もしこの状況で買いポジションを持つとなると、利益は獲れても30pipsなのに対して、逆行したときは、最大で70pipsも動く可能性があるということです。
これは、相当リスクリワードが悪いですよね。
持ったポジションに対してリスクリワードを設定するのではなく、「期待できる値幅」としてリスクリワードを見れば、「最大で取れそうな利益」と「最悪発生してしまう損失」の両方を事前に知ることができるので、ムダなトレードを回避することができます。

FXリスクリワード:まとめ
今回の記事はいかがでしたか?
もうリスクリワードについては完璧ですよね。
勝率が低くてもリスクリワードを考えれば理論上利益は残りますが、狙った利確ポイントにたどり着かないことはよくあることです。
なので、「自分が納得できる利益」なら、リスクリワードを気にせず決済しても問題はありません。
結果的にチキン利食いになってしまっても、「利食い千人力」という言葉があるように、利益を出すことが一番大事なことなので、何の問題もありません。
それに、ナンピンで利益を出している人は、追加で持ったポジションが含み損を超える利益になっただけなので、一斉に決済すれば、負けトレードが増えるため勝率は必然的に下がります。
なので、低い勝率でも稼いでいる人は、戦略的なトレードと徹底した損切りで利益を得ているだけで、リスクリワードによってではありません。
勝率とリスクリワードの組み合わせだけで稼ごうと思っても、机上の空論でしかないんです。
私たちエフテンは、FXで勝つための知識や戦略をこれからもご紹介していきますので、今回の記事が参考になった方は、ぜひ他の記事も読んでみてください!
出典:OANDA|FXのリスクリワード比率とは?計算ツールや改善方法を解説
