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テクニカル分析の有用性に確信を持つためには、テクニカル分析を実際に用いて、結果を出していくしかありません。
しかしFX初心者であれば、なかなか結果に結びつかず、ついテクニカル分析の習得を諦めたくなってしまうのではないでしょうか。
実際「テクニカル分析は意味がない!」という主張もネットや書籍で散見されるため、その真偽について気になっている人は多いかと思われます。
そこで本記事では、テクニカル分析は意味がないとされる主張の詳細や、テクニカル分析を有効活用するためのポイントについて紹介します。
目次
FXのテクニカル分析は意味がないわけではない
結論からお伝えしておくと、FXのテクニカル分析は決して意味がないわけではなく、実際に多くのトレーダーはトレードにテクニカル分析を取り入れています。
テクニカル分析を用いることで、トレンドを知ることができる、損切りのタイミング把握に役立つなど、たくさんのメリットがあります。
ただし、「テクニカル分析だけでFXで継続的に利益を挙げられるか」と言われれば、それはまた別の話です。
そのため、トレーダーの実力やテクニカル分析の使い方によっては、テクニカル分析が無意味になってしまう可能性もあります。
「テクニカル分析は意味がない」という主張は、テクニカル分析を用いても利益を挙げられなかったトレーダー達の声が集まって生まれたものかもしれません。
FXのテクニカル分析は無意味なのか?意味がないと主張される背景
FXでテクニカル分析が無意味だと主張される要因は、いくつかあると考えられます。
テクニカル分析には意味がないと主張される背景を、以下で説明していきましょう。
ファンダメンタルズ分析>テクニカル分析(h3)
FXでは、相場の動きを予想してトレードを行うことで、利益を挙げられる可能性が高くなります。
テクニカル分析はチャートの動きを見ることで、その後の値動きをある程度システム的に予想することが可能です。
ただ、実際に相場を動かす力がより大きいのは、もうひとつのメジャーな分析手法であるファンダメンタルズ分析のほうです。
ファンダメンタルズ分析では、経済成長率や失業率・財政収支といった経済指標をもとにしていますが、これらの指標はテクニカル分析で用いられている指標よりも、現実の世界に根差したものになっているため、相場に与える影響がより大きくなっています。
そのため、ファンダメンタルズ分析>テクニカル分析という論理のもとで、テクニカル分析には意味がないという結論にいたるわけです。
テクニカル分析が機能しない相場があるから(h3)
テクニカル分析は、必ずしもすべてのシチュエーションで活用できるわけではなく、機能しない相場もあります。
たとえば、流動性の低い相場ではテクニカル分析で必要な指標の確認が行いにくいため、うまく分析ができません。
また、レンジ相場では機能するもののトレンド相場では役に立たない指標もあれば、逆にトレンド相場でしか活用できない指標もあります。
すべての相場で機能しない以上、テクニカル分析は不完全で無意味だと主張する人もいるのが現実です。
「テクニカル分析は無意味」と言われる理由
最初にお伝えしておきますと、本サイトの見解としては一貫して「テクニカル分析推奨派」です。
しかしトレーダーの中には、以下の理由から「テクニカル分析は無意味である」という意見も少数見受けられます。
理由1:ランダムウォーク理論
ランダム・ウォーク理論とは「相場の上げ下げは予測不可能であり、決まった法則はない」という理論であり、FXに限らずあらゆる金融チャートに共通するものです。
これは確かにその通りで、チャートの値動きについて基本的には上昇・下降それぞれ1/2と考えることができますが、いかなる理論を用いても100%的中させることはできません。
つまりチャート上のデータを用いたところで、値動きの予測は困難と結論づけられるたため、テクニカル分析は無意味だとされる根拠として、ランダムウォーク理論はよく挙げられています。
理由2:後付け理論が多い
値動きの解説については、テクニカル分析というより単なる後付けで語られることも多いです。
実際、トレンドの分析で活躍する各種ラインはチャートが出来上がってから引かれているもので、理論的な分析が適用されているわけではありません。
テクニカル分析を用いる有用性についても、科学的な根拠が明確に示されているわけではないため、懐疑的な意見が出るのも仕方ないことと言えるでしょう。
理由3:ダマシの存在
テクニカル分析から得られた結果に対して、全く異なった方向にチャートが動くことを「ダマシ」と呼びます。
「ダマシ」が厄介なのは、上手くテクニカル分析が機能しない場合は、その原因を追求して改善できるわけではなく、全て「ダマシ」として片付けられてしまう点です。
ダマシが存在する以上、結局のところテクニカル分析は不完全であると言わざる得ないため、そういった万能性の欠如も大きな根拠として挙げられています。
「テクニカル分析は意味がある」と言える理由
ここからは前節の反論として、「テクニカル分析には意味がある」と言える理由について紹介していきます。
もしテクニカル分析の習得に心挫けそうになった時は、ぜひ以下の内容をお含みおきください。
理由1:投資強者の存在
「テクニカル分析は意味がない」とされる主張の根幹は、上述した「ランダム・ウォーク理論」です。
しかし仮に「ランダム・ウォーク理論」が絶対的に正しいのであれば、FXや株式、その他数多の金融市場で勝ち続けている投資強者の存在が説明つきません。
例えば、世界一有名な投資家ウォーレン・バフェット氏は「ランダム・ウォーク理論」の否定派であり、実際彼は60年以上に渡って勝ち続けています。
FXに世界にもこちらの記事で紹介するように、サラリーマンでは一生かかっても稼ぎきれない金額をコンスタントに稼ぐ、凄腕のトップトレーダーも数多く存在します。
運ではなく、彼らのように「技術」で稼ぎ続ける投資家が存在する以上、「テクニカル」分析の存在もまた否定することはできないのです。
理由2:悲ランダムな局面
次の二つのチャートから値動きを予想するとしたら、どちらの方が簡単と思われるでしょうか?
おそらく多くの方が、上昇トレンドが確認できる右側のチャートを選ぶはずです。
このようにFXでは、トレンドを筆頭として「非ランダムな局面」が発生します。
悲ランダムとは、言い換えるなら「一定の法則・流れに従う」ということであり、その悲ランダムな局面を捉えるために有効な手法こそが、テクニカル分析というわけなのです。
テクニカル分析は本当に有用?実際に機能した局面を紹介!
ここからは、テクニカル分析が実際に機能した局面を紹介していきます。
たまたま成功事例を取り上げて、後付けで解説しているだけに思われるかもしれませんが、テクニカル分析はあくまでも「傾向的に値動きの方向性を捉えるため」に行うものです。
1つの局面における成功や失敗はそこまで重要ではなく、テクニカル分析を追求することで勝率は上がる、ということを知っていただければと思います。
パーフェクトオーダー
短期・中期・長期、それぞれの移動平均線が、同じ方向で揃った状態をパーフェクトオーダーと呼びます。
パーフェクトオーダーは数あるテクニカル手法の中でも、分かりやすい上に精度も高くて優秀です。
上向きにそろったのであれば上昇トレンド、下向きに揃ったのであれば下降トレンドといった具合に、移動平均線の3線に注目することで、トレンドに乗じやすくなるでしょう。
トレンドの発生をピンポイントで狙うことはできませんが、オシレーター系のインジケーターと併用することで、トレンドの転換点を探ることができますので、ぜひ活用してみてください。
FXのパーフェクトオーダーとは?メリットやおすすめの期間設定について解説ダイバージェンス
ダイバージェンス(Divergence)とは、以下に示すチャート上の値動きとオシレーターの推移から、トレンドの転換点を見極めるためのテクニックです。
- 下落転換:ローソク足が高値切り上げ & オシレーターが高値切り下げ
- 上昇転換:ローソク足を安値切り下げ & オシレーターが安値切り上げ
以下のチャートでは、ダイバージェンスが発生しており、上昇トレンドから下落トレンドへの転換を事前に察知することができました。
MACDは切り下げているにもかかわらず、チャート上では上昇トレンドになっており、MACDが反転した瞬間から下落トレンドの移行しています。
このように値動きとテクニカル指標の「逆行現象」に注目することで、トレンドの転換点が上手く見極められるようになるでしょう。
トレンドは「ダイバージェンス」で見極めよ!相性の良いおすすめインジケーターも解説!FXのテクニカル分析を無意味にしてしまう人の特徴(h2)
FXでテクニカル分析が無意味になってしまうかどうかは、トレーダーの技量によるところも大きいと考えられます。
テクニカル分析を無意味にしてしまう人の特徴を、以下で紹介しましょう。
トレードの軸が定まっていない人(h3)
FXのトレードには、さまざまな要素が関わってきます。
トレードスタイルひとつとっても、スキャルピング・デイトレード・スイングトレードとさまざまな種類がありますし、トレードする通貨ペアの組み合わせも豊富です。
人によってトレードに集中できる時間帯も変わってくると思いますが、こういった要素が異なることによって、テクニカル分析で重視すべき指標も変わってきます。
トレードの軸が定まっていない状態ではテクニカル分析をうまく活用できないので、せっかくの分析手法が猫に小判となってしまう可能性が高いでしょう。
複数併用して複雑化させる人(h3)
テクニカル分析は難しいもののように考えられがちですが、理屈をきちんとつかみさえすれば比較的シンプルなものであることが分かります。
ただ、そのシンプルさゆえに「テクニカル分析だけで大丈夫なのか?」と考えてしまう人がいるのも、事実です。
テクニカル分析だけでトレードを行うことに不安を覚え、ほかの手法も併用してトレードに臨む人もいますが、結果としてトレードをよりややこしくするだけで終わってしまいかねません。
テクニカル分析はシンプルな使い方でも十分に勝てるものなので、そういった使い方ができない人にとっては、テクニカル分析は使いにくいものに感じられるでしょう。
広く浅く習得しようとする人(h3)
上述した内容と少し関連しますが、テクニカル分析は長年研究が続けられ洗練されてきた手法なので、(ほぼ)テクニカル分析だけで利益を挙げ続けることも、決して不可能ではありません。
FXの世界では、ゼネラリストよりもスペシャリストのほうが強く、さまざまな手法を広く浅く習得しようとする人よりも、テクニカル分析に限らず特定の種類の手法を狭く深く極める人のほうが向いています。
ゼネラリスト気質がある人にとっては、テクニカル分析のみを用いてトレードを続けることを、難しく感じるかもしれないでしょう。
テクニカル分析が無意味に感じた時は?知っておくべきポイント(h2)
テクニカル分析を使っていく中で、テクニカル分析が無意味に感じられる瞬間もあると思います。
そのようなときでもトレードの方向性を迷わないために知っておくべきポイントを、以下で紹介しましょう。
FXで重要なのはテクニカルによる「予想」ではなく「環境認識」(h3)
テクニカル分析を使いこなして値動きを予想することは、FXで利益を挙げるためにもちろん重要です。
ただ、それ以上に重要なのは「環境認識」、つまり相場の状況を把握することです。
適切な環境認識ができていれば、相場状況に合ったトレードを行いやすくなるため、勝率もグッと上がるでしょう。
テクニカル分析による予想を効率的に活用できるのは、きちんとした環境認識ができているということが前提にあるということを、忘れてはいけません。
一喜一憂せず期待値を追求する(h3)
FXは投資の一種であり利益を得ることを求めて行われますが、結果として損失を出してしまうことももちろんあります。
ただ、損失を出したからといって過剰にうろたえたり、逆に利益を挙げられたからといって自分のことを天才だと感じたりしてはいけません。
投資は期待値を追求するものであり、期待値がプラスになるトレードを継続していれば、最終的には利益を得られるはずです。
その道中で波もあると思いますが、その波にメンタルを揺さぶられすぎることなく、淡々としたトレードを継続することを心がけましょう。
まとめ:テクニカル分析は確かな効果を持つ!
本記事では「テクニカル分析は意味がない」とされる主張について、以下のポイントを中心に解説しました。
- 「テクニカル分析は無意味」と言われる理由
- 「テクニカル分析は意味がある」と言える理由
- テクニカル分析が実際に機能した局面
FXに限らず、あらゆる投資において「絶対」はありません。
しかしテクニカル分析の有用性を知り、学習と練習を繰り返すことで、必ず勝率は改善されていくはずです。
上手くいかず、時には疑いを持ってしまうこともあるかも知れませんが、「ランダム・ウォーク理論」を打ち破れるほど、1つの分析手法に磨きをかけてみてはいかがでしょうか。
以上、参考にしていただければ幸いです。