米地区連銀経済報告【今週の為替相場予測】|2020年11月30日週

米地区連銀経済報告【今週の為替相場予測】|2020年11月30日週

こんにちは。鈴木郁夫です。

今週の、為替相場予測です。

【2020年11月30日週】概況・展望

市場はコロナ対策を背景に、各主要国は超低金利政策志向を余儀なくされる中、過剰流動性資金が堅調な株高志向をもたらしており、ややリスクオンのムードが高まっている。ただ、依然として、新型コロナウィルスへの不透明感が根強いのが現状である。

その中、ワクチン開発中のファイザー、モデルナ、アストラゼネカからは、既にそれぞれのワクチン製造を始めているとワクチン開発期待を踏まえた報道が伝えられてはいるが、実用化するには時期尚早であり、また、有効性が発揮されるまでは、不確実性要因を背景に、ある程度の乱高下は避けられない情勢にある。そして、米国ではバイデン次期大統領が近々就任予定であるが、市場の関心は対中戦略について、トランプ政権と同様に同盟国や友好国と足並みを揃えて中国包囲網を如何に構築するかにも注目が集まっている。

その中、相対的には株価と為替相場との相関性は希薄になってはいるが、依然として、基軸通貨である米ドルの強み、そして、リスク回避の安全資産の円買いニーズもあり、当面、直近のボックス圏相場を重視しながら、レンジ幅重視で逆張り待機策が得策であろう。

【2020年11月30日週】注目経済指標

週末の米雇用統計が注目される中、依然として、米国株式市場の底堅さが意識されており、徐々に雇用情勢が回復基調を取り戻しつつある。ただ、ここ最近の経済指標には市場が反応薄であり、引き続き相場の動意を待ってからの始動が無難であろう。その中、米国株式市場の急ピッチの上昇を背景に、日経平均株価は前週末比1,100円以上と4週連続で上昇、先月末比では3,500円超上昇しており、市場には過熱感と達成感を踏まえたポジション調整売りが優先されやすい相場環境にある。

 注目指標

  • 30日(月)ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁発言
  • 11月シカゴ購買部協会景気指数
  • 01日(火)日10月失業率 若干悪化3.0→3.1%
  • 豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表 0.10%据え置き
  • 欧11月消費者物価指数(HICPコア指数、速報値) 横這い
  • 11月ISM製造業景況指数 59.3→57.8
  • ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁発言
  • 02日(水)米11月ADP雇用統計(前月比) 36.5→43.0万人
  • パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長発言
  • 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
  • 03日(木)11月ISM非製造業景況指数
  • 04日(金)米11月失業率 6.9%→6.8%
  • 11月非農業部門雇用者数変化(前月比) 63.8→50万人

乖離幅チャート分析

2つの通貨ペアの乖離幅から売買シグナルを見つける。チャートはシンプルイズベストが重要!主要8大通貨から高金利のマイナー通貨まで幅広く活用可。ドル円相場を基軸に、他の主要通貨との比較及び乖離幅で売買を模索する手法です。FXをエンジョイしながら収益チャンスを掴むためには、一目瞭然のチャートが求められています。

2020年11月30日乖離幅チャート分析

【乖離幅チャート分析の見方】
ドル円のみユーロ相場(ユーロ円VSユーロドル)から判断。他の主要通貨は対ドル円相場との乖離で売買の判断基準となります。売買基準は乖離幅が拡大した時点で強弱の売買シグナルが発生します。基本的には通常よりも強めの売買シグナルが発生してからの始動が効率的です。

各通貨ペア動向

各通貨ペアの動向です。

ドル円⇔ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)

2020年11月30日ドル円⇔ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)

  • 平均乖離幅 0.0410
  • 現状乖離幅 0.0313→0.0329

先週の買いシグナル103.85円から若干上昇に転じているが、引き続き今週も買いシグナル104.10円が点灯している。
★売りターゲット(ドル円105.00円)

ユーロドル(ユーロ円-ドル円)

2020年11月30日ユーロドル(ユーロ円-ドル円)

  • 平均乖離幅 19.25円
  • 現状乖離幅 19.30→20.45円

先週の弱い売りシグナル1.1858から上昇を速めており、今週は通常の売りシグナル1.1964が点灯している。
★買いターゲット(1.1850)

豪ドル(ドル円-豪ドル円)

2020年11月30日豪ドル(ドル円-豪ドル円)

  • 平均乖離幅 29.50円
  • 現状乖離幅 28.00→27.20円

先週の売りシグナル0.7304から更に上昇しており、今週は強めの売りシグナル0.7387が点灯している。
★買いターゲット(0.7200)

ポンドドル(ポンド円-ドル円)

2020年11月30日ポンドドル(ポンド円-ドル円)

  • 平均乖離幅 32.25
  • 現状乖離幅 34.15→34.45円

先週の売りシグナル1.3288ら若干上昇しており、今週は強めの売りシグナル1.3309が点灯している。
★買いターゲット(1.3100)

本ペットチャートは3~5段階の少な目からの分散投資をお勧めします。売買シグナルは添付のチャートを参照してください。尚、最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。

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