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おはようございます。だいまんです。
2020年12月18日相場分析です。
目次
昨日のマーケット
昨晩の海外市場もドルの軟調が続いた。追加経済対策が今週中にも合意に至るとの見方や昨日のFOMCで、金融緩和策が長期に渡ると再確認されたことが好感され、米株価3指数が、そろって史上高値を更新したことも、リスクオンの動きにつながった。米経済指標としては、週間新規失業保険申請件数や12月フィラデルフィア連銀製造業景気指数が予想より弱い結果となったが、11月住宅着工件数・建設許可件数が予想を上回ったことで、相場の反応は限定された。
ドル円は、一時102.88まで下落、ユーロドルは、マクロン大統領が新型コロナウイルスで陽性と大統領府が発表したことが一時上値を抑えたが、フォンデアライエンEU委員長が、「EU内における新型コロナウイルスワクチンの接種を今月27日に開始する」と発表したことなどが好感され1.2271まで上昇、ポンドドルも1.3225まで上昇したが、その後フォンデアライエン欧州委員長が「英離脱交渉では、大きな相違が残存」、ジョンソン首相が「EUが立場を変えない限り合意なしの可能性が非常に高い」と発言したことが上値を抑えた。
一方クロス円では、ユーロ円が126.52、ポンド円は140.46まで値を上げたが、オージー円は78.83から78.44、NZD円は73.91から73.65、カナダ円は80.94まで利食いに押された。
12月18日の注目材料
- 08:30 (日) 11月全国消費者物価指数 [前年同月比] (前回-0.4% 予想-0.8%)
- 08:30 (日) 11月全国消費者物価指数・除生鮮食料品 [前年同月比] (前回-0.7% 予想-0.9%)
- 08:30 (日) 11月全国消費者物価指数・除生鮮食料品・エネルギー [前年同月比] (前回-0.2% 予想-0.3%)
- 09:00 (NZ) 12月NBNZ企業信頼感 (前回-15.6(-6.9))
- 09:01 (英) 12月GFK消費者信頼感調査 (前回-33)
- 未 定 (日) 日銀金融政策決定会合・政策金利公表 (現行-0.10%予想-0.10%)
- 15:30 (日) 黒田東彦日銀総裁・定例記者会見
- 16:00 (独) 11月生産者物価指数 [前月比] (前回0.1% 予想0.1%)
- 16:00 (英) 11月小売売上高 [前月比] (前回1.2% 予想-4.2%)
- 16:00 (英) 11月小売売上高 [前年同月比] (前回5.8% 予想2.3%)
- 16:00 (英) 11月小売売上高(除自動車) [前月比] (前回1.3% 予想-4.0%)
- 16:00 (英) 11月小売売上高(除自動車) [前年同月比] (前回7.8% 予想4.1%)
- 18:00 (ユーロ圏) 10月経常収支・季調済 (前回252億ユーロ)
- 18:00 (ユーロ圏) 10月経常収支・季調前 (前回335億ユーロ)
- 18:00 (独) 12月ifo企業景況感指数 (前回90.7 予想90.0)
- 18:00 (独) 12月ifo企業景況感・期待指数 (前回91.5 予想92.5)
- 18:00 (独) 12月ifo企業景況感・現況指数 (前回90 予想89.3)
- 20:00 (英) 12月CBI受注動向調査 (前回–)
- 22:30 (米) 第3四半期経常収支 (前回-1705億ドル 予想-1900億ドル)
- 22:30 (加) 10月小売売上高 [前月比] (前回1.1%)
- 22:30 (加) 10月小売売上高・除自動車 [前月比] (前回1.0%)
- 00:00 (米) 11月景気先行指標総合指数 [前月比] (前回0.7% 予想0.4%)
- 01:00 (加) 10月財政収支 (前回-275.9億加ドル)
- 01:00 (加) 10月累計財政収支 (前回-1981.1億加ドル)
- 米暫定予算期限
- NY株・トリプルウイッチング
12月18日の相場見通し
昨日もドル売りが続きましたが、本日は週末です。来週は本格的なクリスマス・シーズンとなりますが、ドル売りも一定の利食いが出るのか注目しましょう。
本日は、日銀金融政策決定会合の結果が、公表されますが、現状は特別な変更は想定されていません。ただ、新型コロナウイルスの再拡大の懸念が高まっていること、円高が拡大しそうであることを考えると何かのアクションの可能性も残っています。想定される政策としては、マイナス金利の深堀は、金融機関に悪影響を与えるとの批判があること、国債の買い入れも既に大量に日銀が買ってしまっていることなどから、なかなか実行も難しいでしょう。せいぜい中小企業支援策などで政策を強化しても、相場に対する影響はなさそうです。
経済指標としては、日本の11月全国消費者物価指数、NZでは、12月NBNZ企業信頼感、英国は12月GFK消費者信頼感調査と11月小売売上高、独11月生産者物価指数と12月ifo企業景況感指数、ユーロ圏10月経常収支、米国では。第3四半期経常収支と11月景気先行指標総合指数、カナダでは、10月小売売上高と10月財政収支などが発表される。
経済指標に対する相場の反応は大きく見えていませんが、独ifo企業景況感指数などが、強い結果となるなら、ユーロ相場を支えるかもしれません。(ロックダウンの悪影響がほとんど独指標に見えていないは不思議ですが)また、米国では景気先行指標などが弱い結果となりそうですが、相場に対する影響は大きく出ないでしょう。
その他、米暫定予算の期限を再び迎えますが、どうせ延長となるでしょう。それより現在合意が近づいている米国の追加経済対策が、一定の結果を見せるか注目です。ただ、株価面では、既に大分織り込みあって、NY株は、トリプルウイッチングを迎えます。こちらもクリスマス休暇を前に、一定の利食いが入っても良さそうですが、暴落とでもならない限り、為替市場への影響は限定されると見ておきましょう。
12月18日のデイ・トレード戦略
本日のトレード戦略です。
ドル円
- 予想レンジ: 102.50~103.50
- 基本戦略: 戻り売りだが、深押しは買い狙い
- 予想時間:06:35 予想時レート:103.10
ドル円は、下値は103.18や103.65で支えて反発も、上値は日足の雲にCapされて、それまで下値を支えていた103円を割り込む動き。
追いかけて売る状況とは言えないが、上値は既に、それまで下値を支えていた103.65が抑えると弱い状況で、超えても103.92-104.27の戻り高値圏、今後横ばいを示す日足の雲の下限104.32、上限となる104.65では売りが出易い。
あくまで104.75-76の戻り高値の上抜けから105.13-16の戻り高値や105.68の戻り高値を超えて、一定の上昇期待となるが、106円のサイコロジカルは、過去の相場の上下を司るネック・ラインとなっており、このCapでは、引き続き上昇もおぼつかない。更なる上昇には、106.11の戻り高値を超える必要があるが、その場合も106.50のサイコロジカル、106.55の戻り高値を超えて106.95-107.05なども視野となるが、上抜けは不透明で、107.54や108.17の戻り高値を順次超えるまでは、完全なあく抜けは見えない。
一方下値は、現状102.88までだが、103円のサイコロジカルをしっかりと割れたことで、チャートからは、102.50のサイコロジカル、101.99の戻り安値、更にサイコロジカルは101.50がターゲットとなるが、引き続き買いが入り易い。最大のリスクは101.19の安値割れとなるが、その場合100.58のフィボナッチ・リトレースメント(75.31-125.86)までターゲットとなる。ただ、100円のサイコロジカルを直ぐに割れることは想定できず、買い下がり位置との見方は変わらない。
デイの戦略としては、突っ込みは避けて、戻りを待って売り狙い。まず、103.25-30のそれ以前の安値圏、更に103.55-65まで反発があれば売り場探しで、ストップは104.16としたい。ターゲットは、103.25-30が抑えるとなら102円ミドル方向への調整期待で、こういった位置での利食いで、103円ミドルまでの反発の場合は、103円前後が支えてしまうと利食っておいた方が良さそう。
また102円ミドルからは、買い場を探して、ストップを102円割れに置いて、102円前半まで買い下がりの余裕を持って対応。この買いは長めの保有も一考となるが、デイなら103.25-30が逆レジスタンスとなるなら、しっかりと利食って置くのが安全となる。
ポンドドル
- 予想レンジ: 1.3450~1.3650
- 基本戦略: 押し目買い
- 予想時間:06:35 予想時レート: 1.3575
ポンドドルは、下値を1.2676や1.2855で支えて、上昇が1.3625まで拡大。一応指摘した月足の2.1158の高値からの長期のレジスタンスを上抜けており、今後更に上昇が拡大するか注目される。ただ、短期ベースでは、日足の矢印のファンラインが上値を押さえており、上値追いは厳しい。
上値は1.3625を超えて、週足からは1.3748-73から1.4007-32の窓がターゲットとなる。ただ、チャートからは、2016年のブレグジット決定後の戻り高値となる1.4377まで、ほとんどポイントがない。一気に超える動きは想定しづらい。
一方下値は、1.3291-1.3435の戻り安値、1.32前後の日足のサポートが維持されると強い。ただ、1.3135の戻り安値を割れると、1.30前後の日足の雲の下限まで視野となるが維持では堅調が続く。また維持出来ない場合も1.2906-33の戻り安値圏まで視野となるが、この下方ブレイクは不透明も、1.2855まで割れると1.2806-1.2845ゾーン、1.2752までターゲットとなる。
ただし、この位置には、日足の外部サポートが位置しており、買いが入り易い。このリスクは1.2676や1.2645の戻り安値を割れるケースで、その場合1.2438-1.2520ゾーンの戻り安値圏、1.2360まで視野となるが、更に1.2252の戻り安値まで割れると1.2162などがターゲットとなるが、最大のリスクは1.2073の戻り安値割れで、その場合1.20のサイコロジカルがターゲットとなる。
デイの戦略としては、流石にクリスマスを前に、今週末には英欧FTA交渉が、一定の結論を見ると考えられるが、引き続き合意しても、漁業権などが先送りとなるケース、交渉が決裂すれば尚更だが、失望の動きにつながり易い。また、満足できる合意があっても、今までこの問題を大分織り込んできたので、噂で買って事実売りの側面があることも留意しておきたい。ともかく、一定のアナウンスが今後あった場合に、相場が落ち始めるなら、安易なレベルの買いは危険となることは、留意しておきたい。
ただ、基本戦略は押し目買いとなるが、しっかりとストップを置きながら対応したい。まず、1.35後半は、ちょっと危ないので推奨できないが、1.3545をストップに対応しても、現状の高値を越えないなら利食いとなる。更に下がるケースでは、1.3450をストップ、1.3480-1.3500ゾーンの維持では買い狙いも、このターゲットは1.3560-1.3600ゾーンのCapでは利食いとなる。
また本日こういった下落があるかは不透明だが、1.3400前後まで下落があるなら、この位置から1.3300方向まで慎重に買い下がって、ストップは1.3280割れで、この買いのターゲットは、1.35が上値を抑えると利食いが良い。
一方売り戦略としては、現状どこまで上値拡大となるか不透明で。高値圏にある時は、値ごろで売るのは避けたいが、1.3560やもし、1.35を割れる動きが見えた場合に、それから戻り売り戦略も検討できそう。その場合、当然それまでの高値をストップとして、1.36方向への戻りで売りを狙って、ターゲットは1.34や1.33などの維持では利食いながら対応する形を想定したい。