ドル安ですが円安でもあります

ドル安ですが円安でもあります

こんにちは。YEN蔵です。

今週の相場振り返りです。

今週(12月14日週)の振り返り

節目の103円を割れましたが、今週もドル売りの流れは続きました。103.50には日本人投資家からの買いがあるという噂もありこのレベルが一時サポートされ104.15まで反発しましたが、104円をしっかり超えることができませんでした。

2度目の103.50はあっさり割れて103.20付近まで下落しましたが、FOMCの結果がほぼ予想通りだったこともあり、一時103.90付近まで上昇しましたがやはり104円台が遠く再度下落を続けました。

結局103円をあっさり割って102.88まで下落しました。同時にドルの強さを示すドルインデックスも節目の90を割りましたが、そこでドルの下落が一服したこともありドル円は103円台を回復して終了しました。103円台前半では日本人の輸入勢の買いもあり103円台中盤に反発して推移しています。

注目ポイント

リスクオンのドル売りの流れで円高ではありませんが、注目されていたFOMCでは予想通りフォワードガイダンスを強化しました。フォワードガイダンスというのは中央銀行が将来の金融政策の方向性を説明するための指針のことです。現在各国の中央銀行は市場を味方につけて金融政策の効果を大きくするように政策を進めています。金融門市場が勘違いすることを中央銀行は嫌いますから、自分たちの政策をより詳しく説明するための手段としてフォワードガイダンスを多くの中央銀行が導入しています。

例えば現在進めている政策の手段(金利とか債券などの買い入れによる資金供給)をどのくらいまで金利を下げるのか、どのくらいの規模で行うのか、どのくらいの期間行うかの大体の目安を示すことをフォワードガイダンスといいます。

現在米国の中央銀行であるFRBは短期金利を0~0.25%にすることと、毎月1200億ドルの債券(800億ドルの国債、400億ドルのMBS:住宅ローンをまとめて債券にしたもの)買い入れによる量的緩和を2つの大きな手段として金融政策を進めています。

今回はこのいずれの政策も据え置きましたが債券の買い入れによる量的緩和のフォワードガイダンスを強化しました。

これまでは資産買い入れを続ける期間について「今後数か月」から「FRBの目標である最大限の雇用と物価安定の達成に向けて一段と顕著な進展があるまで現在の資産買い入れのペースを継続する」と具体的に示しました。

市場は今後数か月と比較的短い期間よりも完全雇用になって物価目標のインフレ率2%を達成するまで資産買入という量的緩和を続けますと宣言してくれました。市場にFRBがそこまでは金融緩和を続けるので安心してくださいというメッセージを示しました。

この結果はほぼ市場が予想通りだったので発表直後はドルが買い戻されましたが、その後はドル安、株高のリスク選好の流れが継続しました。

現在の株高は典型的な金融相場です。先進国の中央銀行が金利をほぼゼロにすることで資金が潤沢になり投資先を求めて株式市場や商品市場や仮想通貨市場に資金が向かっています。結局一番大きな緩和をしているのがFRBですからドルが売られて株高、商品高、仮想通貨高が続いています。

この流れは一進一退しながらも継続するのではないかと考えています。

ドル円の予想

現在のドル円の動きはドル安でドル円は下落していますが円高ではありません。ドル安でユーロドル、ポンドドル、豪ドルなどが上昇していますからこれらの通貨は対円で126.70、140.40、78.80と最近では一番高値まで上昇して円安が顕著になっています。ですからドル安円安ですからドル円も一気に下落するのではなくじわじわとドル安に推移していますし、今後もその流れが継続すると予想します。

本日は米国の株式市場はメジャーSQといって株式指数先物、株式指数オプション、個別株オプションの決済があり動きが注目されます。また21日にはあのテスラ株のSP500指数の組み入れがあり株式市場に波乱も予想されます。

しかしクリスマスを前にして海外勢は今週末からクリスマス休暇に入り、特に25、28日は市場が閑散としますから大きな動きは出てこないのではないかと思います。

ドル円は103.88まで下落しましたが、103.48まで反発しています。103.50付近に5日線が位置しており、また103.50~60は16日に下抜けするまでサポートされていたところでRSIも20%台に低下し短期的には売られすぎのサインが出ています。

ドル安ですが円安でもあります

また時間足チャートで見ると本日は103.15にデイリーピボットが位置し、ここがサポートされてピボットのレジスタンス1の103.50で抑えられています。

ドル安ですが円安でもあります

103.50~60が上抜けできれば、一目均衡表の基準線、25日移動平均線が位置する104円付近への上昇を予想します。

103.50~60が上抜けできないと102.50~103.50のレンジを予想します。