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おはようございます。だいまんです。
2020年9月2日の相場分析です。
目次
昨日のマーケット
昨日の市場は、直近の流れを引き継いでドル売りが優勢でスタートしましたが、米国の8月ISM製造業景気指数が、市場予想を上回ったことで、ドルの買い戻しが優勢で引けました。
ただ、ISM製造業景気指数は、良好な結果としてもサプライズ的に強い内容とまでは言えません。また、ブレイナードFRB理事が、「なお一層の緩和策が必要」と述べたことで、米長期金利が低下、NY株3指数が高値を更新しましたが、金利差の縮小やリスクオンのドル売りは強まっていません。不透明な感じがしますが、恐らくユーロドル相場が、2018年5月2日以来の高値となる1.2011まで一時上昇したことで、一定の達成感が出たのかもしれません。
ドル円は、一時106.15まで上昇も上値は重く、ユーロドルは、ユーロ圏8月消費者物価指数の速報値が予想を下回りましたが、仕掛け的な買いで一時1.2011まで上昇後、1.1901まで売りに押され、ポンドドルも1.3482を高値に、1.3370まで下落しました。
その他クロス円は、ドルの買い戻しも、ドル円の上昇が鈍く、ユーロ円は127.08、ポンド円は142.70の高値をつけた後は、利食いに押されています。
9月2日の注目材料
- 10:30 (豪) 第2四半期GDP [前期比] (前回-0.3% 予想-6.0%)
- 10:30 (豪) 第2四半期GDP [前年同期比] (前回1.4% 予想-5.2%)
- 10:30 (日) 若田部副総裁・会見(佐賀)
- 15:00 (英) 8月ネーションワイド住宅価格 [前月比] (前回1.7% 予想0.5%)
- 15:00 (英) 8月ネーションワイド住宅価格 [前年比] (前回1.5% 予想2.1%)
- 15:00 (独) 7月実質小売売上高 [前年比] (前回5.9%(6.0%) 予想4.1%)
- 15:00 (独) 7月実質小売売上高 [前月比] (前回-1.6%(-2.0%) 予想0.5%)
- 18:00 (ユーロ圏) 7月卸売物価指数 [前月比] (前回0.7% 予想0.5%)
- 18:00 (ユーロ圏) 7月卸売物価指数 [前年同月比] (前回-3.7% 予想-3.4%)
- 21:15 (米) 8月ADP雇用統計 [前月比] (前回16.7万人 予想90.0万人)
- 21:30 (加) 第2四半期労働生産性指数 [前期比] (前回3.4%)
- 23:00 (米) 7月製造業新規受注 [前月比] (前回6.2% 予想5.9%)
- 23:00 (米) 7月耐久財受注・改定値 [前月比] (前回7.7%)
- 01:00 (米) メスター・クリーブランド連銀総裁「討議参加」
- 03:00 (米) 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
- アストロ=満月
9月2日の相場見通し
本日も引き続きトレンド的には、ドル売りが出易い状況ですが、米国では、週末の8月雇用統計の発表を控えて、8月ADP全米雇用報告が発表されます。この結果次第で、ドル相場が、一時的に動きを荒くする可能性に注意しておきましょう。
その他の経済指標としては、豪第2四半期GDP、ユーロ圏では、独7月実質小売売上高とユーロ圏の7月卸売物価指数、カナダでは、第2四半期労働生産性指数、米国では、7月製造業新規受注と耐久財受注の改定値、米地区連銀経済報告などが発表されます。
経済指標の結果に対する市場の関心度が低下しています。結果に強弱が見えても影響は少ないでしょう。
その他、新型コロナウイルスに関連する材料に対する相場の反応や株価にドルが連動する動きが鈍っていますが、米中関係や米大統領選挙に関する報道と合わせて、引き続き突破的なニュースには、注意を払っておきましょう。
また、アストロ的には、本日は満月です。最近は満月の円高のアノマリーも、あまり当たっていませんが、一方で満月に円高になるなら、そこは円の売り場となるケースが多く、ともかくドル円は、動きが鈍いこともあって押し目は買いで狙いますが、ただ、あまり期待感を持つのはちょっと疑問です。もし強い上昇となるなら、ADPが相当好結果となる必要がありそうです。
9月2日のデイ・トレード戦略
本日のトレード戦略です。
ドル円
- 予想レンジ:105.50~106.50
- 基本戦略:逆張り
昨日は東京時間に売りが強まったが、下値を105.59で支えて、NY時間に、予想を上回る8月ISM製造業景況指数を受けて、106.15まで上昇も、上値の重い展開が続いている。米長期金利の低下もあるが、NY株価が堅調で、揉み合いの域を出ていない。引き続き、よほどインパクトのあるニュースが出ないと揉み合いから離れる可能性は低く、大きくは105-107円レンジ、デイでは106円を挟んだ展開が続きそうだ。
また、ドル円の月足チャートからは下落傾向のチェンネルの中の展開で、特に下限に示したスロー・ストキャスティクスにも、はっきりとした傾向が見えていない。いずれは下押しするとしても、時期尚早であって、当面は大きめの反発の機会があれば、売りを狙う形は変わらない。従って、デイトレードでは、逆張りスタンスを継続したい。
上値は、106.15の昨日の高値が抑えると弱く、売ってもこの程度では、あまり利が取れず、できれば106.15を超えて、106円ミドルから106円後半を売り上がるスタンス。ストップは107.05越え。ただ、こういった下落の場合、106円前後が維持されると買い戻し優先となる。一方下値は、昨日の安値105.59を睨んで、105.70ぐらいまでの下げを買い下がっても、反発では利食い優先となる。さもなくば、105.50以下の調整を待って、105.30前後まで買い下がっても、ストップは105.10-20割れで対応したい。
ポンドドル
- 予想レンジ:1.3320~1.3460
- 基本戦略:慎重な戻り売りから
ポンドドルは、ブレグジット協議が難航しているにも関わらず、ドル安相場に加えて、対ユーロでの買いなどもあって、強い上昇が続いている。昨日は1.3482まで上昇しているが、サイコロジカルは1.35や直近の上ひげの1.3513を前に上げ渋る形となっている。
上値は日足ベースからは、こういった位置が抑えると上値追いは出来ず、超える動きがあっても、1.3618-1.3658ゾーンは、過去のH&Sのヘッドのネックラインとなっており、長期のレジスタンスと絡めて、売りが出易いと見たい。ただ、下値は、現状1.30が支えると相当強く、割れてもそれ以前の高値圏で、サポートと重なる1.2648-1.2814ゾーン、1.25前後は買いが入り易い位置となっている。リスクは1.20割れなどとなる。
デイでの戦略は、昨日の高値1.3482を当面の高値とみて、1.3420-60ゾーンで慎重に売り場探し。また、1.35はオプションの防戦もあって、当面は強い位置で、売り上がりも検討されるが、一旦こういった上昇では、1.3550越えなどをストップに検討するほうが安全そうだ。
ターゲットは、1.3350-70ゾーンが維持されると買い戻し優先となるが、割れるなら1.33を前に利食い場を探したい。またもし、1.33を割れるような動きとなるなら、買いも検討できるが、慎重に1.32ミドル、1.32手前を買って、ストップは1.3160割れで対応。ただ、こういった下落となった場合、1.3350-70ゾーンが逆に上値を抑えると利食い優先となる。