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おはようございます。だいまんです。
2021年1月20日相場分析です。
目次
昨日のマーケット
昨晩の海外市場は、次期財務長官に指名されたジャネット・イエレン氏が、公聴会で「第2次景気対策に向けて活発に取り組む」と発言したことで、NY株価が堅調な推移となり、リスクオンのドル売りも、前日に発言内容が伝わっていたこと、大統領就任式に対する警戒感もあって、影響は限定された。イエレン氏は、同時に「増税は長期で検討」、「ある時点でキャピタルゲインは課税されるべきだと思う」と発言しているが、市場はこの発言には反応していない。
ドル円は、アジア時間の高値104.09から103.84まで下落、ユーロドルは、独ユーロ圏1月景況感指数が予想を上回ったこともあり、1.2145まで上昇、ポンドドルも1.3637まで反発した。
一方クロス円では、ユーロ円が126.21まで反発、ポンド円は、141.35から141.75の狭いレンジで推移、オージー円は80.33から79.87、NZD円は73.84、カナダ円は81.47まで若干売りに押された。
1月20日の注目材料
- 08:30 (豪) 1月ウエストパック消費者信頼感指数 (前回112.0)
- 10:30 (中) 1月貸出基礎金利 [1年] (前回3.85%)
- 10:30 (中) 1月貸出基礎金利 [5年] (前回4.65%)
- 16:00 (英) 12月消費者物価指数 [前月比] (前回-0.1% 予想0.2%)
- 16:00 (英) 12月消費者物価指数 [前年同月比] (前回0.3% 予想0.5%)
- 16:00 (英) 12月消費者物価指数・コア指数 [前年同月比] (前回1.1% 予想1.3%)
- 16:00 (英) 12月小売物価指数 [前月比] (前回-0.3% 予想0.6%)
- 16:00 (英) 12月小売物価指数 [前年同月比] (前回0.9% 予想1.1%)
- 16:00 (英) 12月卸売物価指数・コア指数 [前年同月比] (前回0.9%)
- 16:00 (独) 12月生産者物価指数 [前月比] (前回0.2% 予想0.3%)
- 16:00 (独) 12月生産者物価指数 [前年比] (前回-0.5%)
- 17:00 (南ア) 12月消費者物価指数 [前月比] (前回0.0% 予想0.2%)
- 17:00 (南ア) 12月消費者物価指数 [前年同月比] (前回3.2% 予想3.1%)
- 19:00 (ユーロ圏) 12月消費者物価指数・改定値 [前年同月比] (前回-0.3% 予想-0.3%)
- 19:00 (ユーロ圏) 12月消費者物価指数コア指数・改定値 [前年同月比] (前回0.2% 予想0.2%)
- 22:30 (加) 12月消費者物価指数 [前月比] (前回0.1%)
- 22:30 (加) 12月消費者物価指数 [前年同月比] (前回1.0%)
- 00:00 (加) カナダ銀行・政策金利公表 (現行0.25% 予想0.25%)
- 00:00 (米) 1月NAHB住宅市場指数 (前回86 予想85)
- 02:00 (英) ベイリー英中銀総裁講演
- 03:00 (米) 米20年物国債入札
- ジョー・バイデン・第46代米大統領就任式
- 中国全国人民代表大会(全人代)常務委員会
- 米企業決算:P&G、ユナイテッドヘルス、モルガン・スタンレー、ユナイテッド・エアラインズ、バンク・オブ・ニューヨーク・メロン
1月20日の相場見通し
昨晩は、イエレン次期財務長官の公聴会も、事前に内容が伝わっていたことで、大きな影響は見えませんでしたが、総じてドルの売り戻し気味で引けました。
ただ、日替わり的であることは留意しておきましょう。また、今夜米大統領就任式が行われますが、厳重な警戒態勢もあって、懸念される混乱は避けられそうです。その面では、リスクオンの動きが強まるかですが、既にバイデン氏に政策面では、一定の計画が明らかになっています。新鮮味がなければ、逆に株価面では利食いもあるかもしれないことは、注意しておきましょう。
金融政策としては、中国とカナダが政策金利を公表します。据え置きが想定されることで、大きな影響はなさそうです。
経済指標としては、豪1月ウエストパック消費者信頼感指数、英12月消費者・小売・卸売物価指数、独12月生産者物価指数とユーロ圏12月消費者物価指数の改定値、カナダ12月消費者物価指数、米1月NAHB住宅市場指数などが発表されます。
重要度の高い指標はありません。また経済指標に対する市場の関心度が低下しています。予想より数字がブレても、影響は大きくないでしょう。
1月20日のデイ・トレード戦略
本日のトレード戦略です。
ドルカナダ
- 予想レンジ: 1.2680~1.2780
- 基本戦略: 逆張り
- 予想時間:08:27 予想時レート: 1.2721
ドルカナダは、上値を1.3421や1.3391でCapされて、下落を1.2625まで拡大。ただ既に下降チャンネルの下限に近付いていること、スロー・ストキャスティクスも反転上昇となっており、突っ込み売りは不透明となる。
ただ、下値は1.2625を割れると月足からは1.2398-1.2451などもターゲットとなるが、1.2250まで割り込むと、1.2083-1.2172の戻り安値圏まで視野となる。このリスクは1.2062の安値割れで、その場合は、サイコロジカルな1.20、更に月足のフィボナッチ・リトレースメント(0.9059~1.4690)からは50%となる1.1875まで視野となるのか注意しておきたい。
一方上値は、1.2800-36の戻り高値が抑えると弱く、超えても1.2916-35と売りが出易い。1.2958を超えても、それ以前の安値となる1.2995、日足の雲の上限と重なる1.3025-35、1.3092-1.3138、1.3173-78の戻り高値を超えて、1.3300のサイコロジカルが視野となるが、売りが出易い。あくまで1.3391や1.3421の戻り高値を超えて、一定の反発期待となる。
デイの戦略としては、突っ込み売りは出来ずに、現状下値が1.2625で維持されると堅調が想定されることで、逆張り的に戦略となる。
下値は1.2625をストップに、1.2660-1.2700ゾーンで買い狙い。ターゲットは、1.2765や1.28000を超えないなら反発では利食い優先。また売りは。1.2836の戻り高値をストップに、こういった位置を売り上がるが、同様い1.2660-1.2700ゾーンが維持されると利食いとなる。
スイスフラン円
- 予想レンジ: 116.50~117.50
- 基本戦略: 戻り売り
- 予想時間:08:49 予想時レート: 116.95
スイスフラン円は、113.28と113.78-78の戻り安値で、トリプル・ボトム的に下値を支えて、反発が117.76まで再反発も、上値を抑えられる形。このCapが続いた場合、スロー・ストキャスティクスの反転下落もあって、ダブル・トップ形成となるか注目される。
上値は、117.55-60が抑えると弱く、117.76や117.89を超えて、月足からは118.06-60ゾーンの上髭圏が視野となるが、こういった位置は過去のレンジ的相場の上限を形成しており、戻り売りが出易い。あくまでこの位置を超えて、119.07、120.38などもターゲットとなるが、120円はサイコロジカル的にも、達成感が広がることは、留意しておきたい。
一方下値は、雲も上限と絡む116.15-30の維持では良いが、116.04の戻り安値を割れると横ばいとなる115.71の雲の下限が視野となるが、維持では堅調が続くが、維持できない場合、114.56-68や114.16-22までポイントが薄くなるので注意。ただ、維持されると更に突っ込み売りは出来ないが、113.77や113.28の戻り安値を割れると、相場は崩れ気味となり112.96-113.02、112.43-67なども視野となるが、更に112円を荒れると110円方向への調整リスクとなる。
デイの戦略としては、基本は日足のダブル・トップをバックに戻りがあれば売り狙い。117.58をストップに、117.00-50ゾーンで慎重に売り場探し。ターゲットは、116.70-80が維持されると利食いも、割れるなら116.40-60ゾーンの動向次第。維持では利食いも、116.28をしっかりと割れると、116円前後では利食いとなる。また買いは日足の雲を睨んで、115.71前後から買い狙いも、115円ミドルまで買い下がって、ストップは115円割れなどで一旦対応したい。ただ、こういった下落では、利食いは116.40-60が抑えるとしっかりと利食っておきたい。