ポンド円 2連騰で戻すも10月20日高値に届かずやや足踏み

2021年10月27日 ポンド円 為替相場予想

おはようございます。大塚亮です。

2021年10月27日の相場分析です。

概況

ポンド円の10月26日終値は157.118円、前日比0.561円高と上昇した。取引レンジは157.762円から156.467円。

10月1日からの上昇を続けて10月20日には158.219円まで高値を切り上げたが、先週末にかけては上昇一服からポジション調整的な売り優勢となって21日に前日比0.782円安、22日に前日比1.161円安と2日連続の日足陰線で下落した。

週明けの25日は週替わりで先週末にかけてのドル高感からドル安感へと風向きが変わったこともありポンドドルが下げ渋り、ドル円もクロス円全般の上昇により週末安値から反発したことでポンド円は25日を前日比0.452円高と上昇した。

10月26日の日中は156円台中盤での小動きにとどまっていたが、夜にかけてドル円が114円台を回復する上昇となり、ポンドドルも10月21日未明高値へ迫るところまで反発したため、ポンド円は深夜に157.292円まで戻り高値を切り上げた。深夜からやや下げたことで日足には上ヒゲがついたものの2日連続の陽線での切り返しとなった。

10月27日午前はドル円が上げ渋りに入り、昨晩反騰したポンドドルも元の水準まで反落したことでポンド円は157円台序盤でやや上値の重い印象での揉み合いで推移している。

テクニカルポイント ポンドドルのボックス持ち合い放れ待ち

ポンドドルは10月21日未明高値で1.38339ドルを付けた後は新たな高値更新へ進めずにいる。10月19日夜高値1.38308ドルと26日夜反騰時の高値1.38286ドルと共に1.382ドル強の水準ではほぼフラットな上値抵抗線を形成しているが、一方で20日夜安値1.37424ドル、23日未明安値1.37366ドルにより1.375ドルを割り込んだところは買い戻されて下値支持帯を形成している。このた現状は上値抵抗線も下値支持線もほぼフラットなボックス型持ち合いの様相であり、26日深夜からの反落でもこの持ち合い高安レンジに収まっている。

「持ち合いは持ち合い放れにつけ」というのが鉄則であり、基本的には上昇一服でのボックス型持ち合いないしはやや右肩下がりの持ち合い形成では、上昇トレンド一服による調整=押し目形成としてトレンド継続のきっかけを得たところから持ち合い上放れに入ってゆくケースが多い。ただし、上値が重いために抵抗感が出ての持ち合いということを踏まえれば持ち合い下放れから急落に転じるケースもある。当面はこの持ち合いから上下いずれへ抜けるのかを見定めて、流れに乗るスタンスで構えたい。

注目ポイント 主要国中銀の金融政策会合前

10月27日から日銀の金融政策決定会合が始まった。明日昼には政策発表、午後に総裁の定例会見がある。大きな変化はないと思われるが、世界的な物価上昇に対する日銀の認識も注目される。資源輸入国通貨として円安感が強まる状況にあるが、輸入物価が上昇しても消費者物価への反映には中々結びつかないデフレ不況長期化の現実もある。

27日夜にはカナダ中銀の金融政策発表、28日夜には欧州中央銀行(ECB)理事会と議長会見がある。来週の11月2日に豪中銀の理事会、11月3日夜には英中銀の金融政策決定会合、4日未明には米連銀の連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表と続く。

物価上昇とコロナ不況からの景気回復の度合いにより、主要国中銀の金融政策スタンスにも差が出ているが、物価上昇は共通であり、主要国の長期債利回りは物価上昇を追いかけるように上昇基調を継続している。

英中銀としてはインフレ抑制のために年内2回の会合で利上げへ向かうのか、慎重な姿勢で現状維持とするのかが問われるが、これら主要国中銀の政策発表から年末へ向けた為替市場全般のトレンドも決まってくるのだろうと思われる。

短期テクニカル

ポンド円の60分足レベルでは概ね3日から5日周期での底打ちとピークアウトを繰り返すリズムがある。

10月20日昼高値と21日午前高値をダブルトップとして下落期に入ったが、先週末23日未明安値で目先の底を付けて上昇期に入ってきた。高値形成期は26日から28日までの間と想定されるが、26日夜へ高値を切り上げてから反落気味のため既に目先のピークを付けて下落期に入っている可能性もあるところだ。このため156.50円以上での推移中は上昇余地ありとするが、156.50円割れからはいったん下落期に入るとみて28日未明から11月1日朝にかけての間への下落を想定する。

60分足の一目均衡表では10月23日未明安値からの下げ渋りで遅行スパンが好転、26日夜の上昇で先行スパンを上抜いたが、その後の反落で遅行スパンは悪化しやすい位置にある。先行スパンからの転落を回避するうちは遅行スパンが一時的に悪化しても好転へ切り返すところから上昇再開とするが、先行スパン転落からは下げに入るとみて遅行スパン悪化中の安値試し優先へ切り替える。

60分足の相対力指数は26日夜に75ポイントを超えてから50ポイントまで低下している。60ポイント超えからは上昇再開とするが、45ポイント割れからは下げ再開とみて30ポイント割れを目指す流れと考える。

10月27日の売買戦略

中勢はさらに高値追及へ向かう上昇基調の範囲にあるとみるが、目先は週末からのリバウンド一服で調整安も入りやすいところと注意する。

156.50円以上での推移中は上昇余地ありとし、157.50円超えからは158円台序盤を目指す流れとみる。20日高値158.219円前後では反落注意とするが、157円以上での推移なら28日も上昇継続余地ありと考える。

156.50円割れからはいったん下げに入るとみて156円前後への下落を想定する。156円前後は押し目買いされやすいところとみるが、156.50円以下での推移なら28日も安値試しへ向かいやすいとみる。

10月27日の主な予定

  • 日銀・金融政策決定会合初日、カナダ中銀金融政策発表
  • ドイツ
  • 15:00 11月 GFK消費者信頼感 (10月 0.3、予想 -0.5)
  • 15:00 9月 輸入物価指数 前月比 (8月 1.4%、予想 1.5%)
  • 15:00 9月 輸入物価指数 前年同月比 (8月 16.5%、予想 18.0%)
  • 米国
  • 21:30 9月 耐久財受注 前月比 (8月 1.8%、予想 -1.1%)
  • 21:30 9月 耐久財受注・輸送用機器除く 前月比 (8月 0.2%、予想 0.4%)
  • 23:30 EIA週間石油在庫統計
  • 26:00 財務省5年債、変動利付2年債入札

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