週末の米雇用統計を控えて、株価次第【2021年10月4日】

週末の米雇用統計を控えて、株価次第【2021年10月4日】

おはようございます。だいまんです。

2021年10月4日の相場分析です。

昨日のマーケット

金曜日の海外市場は、NY株価3指数が、堅調に反発したこと、米長期金利が低下傾向を示したことに加えて、週末に向けて今週のドル買い相場の巻き戻しが優勢で引けた。米9月ISM製造業景気指数やミシガン大消費者信頼感指数・確報値が予想を上回ったが、ドル買いは限られた。また米10年物国債利回りは、1.462%まで低下、NYダウは、646ドル高まで一時反発した。

ドル円は、110.91まで下落、ユーロドルは、ユーロ圏9月消費者物価指数・速報値が、予想を上回ったこともあり、1.1572から1.1607まで反発、ポンドドルも、英9月製造業PMI・改定値が予想を上回ったことなどから1.3577まで買い戻された。

一方クロス円では、ユーロ円は、129.04から128.55で推移、ポンド円は150.75まで反発、オージー円は80.82、NZD円は77.21、カナダ円は87.97まで値を上げた。

10月4日の注目材料

・豪州・夏時間移行
・ソウル市場休場(開天節振替)、中国市場休場(国慶節)
・08:50 (日) 9月マネタリーベース [前年同月比] (前回14.9%)
・15:30 (スイス) 9月消費者物価指数 [前月比] (前回0.2% 予想0.2%)
・15:30 (スイス) 9月消費者物価指数 [前年比] (前回0.9%)
・15:30 (スイス) 8月実質小売売上高 [前年同月比] (前回-2.6%)
・17:30 (ユーロ圏) 10月ユーロ圏投資家センチメント指数 (前回19.6)
・19:50 (英) スナク財務相演説(保守党党大会)
・21:00 (英) ラムスデン英中銀副総裁、カーニー前英中銀総裁講演
・21:30 (加) 8月住宅建設許可件数 [前月比] (前回-3.9% 予想3.4%)
・23:00 (米) 8月製造業新規受注 [前月比] (前回0.4% 予想1.0%)
・23:00 (米) 8月耐久財受注・改定値 [前月比] (前回0.5%)
・23:00 (米) 8月耐久財受注/除国防資本財・改定値 [前月比] (前回-0.5%)
・23:00 (米) 8月耐久財受注/除輸送機器・改定値 [前月比] (前回0.8%)
・23:00 (米) ローゼングレン・ボストン連銀総裁「同連銀主催の会合で開会の辞」
・23:00 (米) ブラード・セントルイス連銀総裁「パネルディスカッション参加」
・臨時国会召集・新首相選出及び新内閣発足見通し
・石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国(OPECプラス)閣僚級会合
・英保守党大会(~6日)
・ユーロ圏財務相会合

10月4日の相場見通し

週末の相場は、株価の反発を受けて、リスクオフ相場の巻き戻しで終了しました。ただ、単にポジション調整の可能性もあって、今週も株価や米長期金利動向に最大の注目となりそうです。その面では、今週米国では、ISM両景気指数や米雇用統計などの、米経済の行方を判断する上で、重要な指標が発表されます。特にFRBが、11月にテーパリングの開始をアナウンスする予定ですが、良好な結果が、米長期金利を更に押し上げることが出来るか注目して対応しましょう。 

本日の経済指標としては、スイス9月消費者物価指数と8月実質小売売上高、加8月住宅建設許可件数、米国では、8月製造業新規受注と耐久財受注の改定値が発表されますが、注目度の高い指標の発表はなく、経済指標の影響は少なそうです。

要人発言としては、FRBの要人発言は、既にタカ派的な発言も織り込みの範囲となりますが、英国では、テーパリングや利上げの協議が今後盛り上がる可能性があり、スナク財務相、ラムスデン英中銀副総裁やカーニー前英中銀総裁などの発言には注意しておきましょう。

その他直近原油価格が上昇を強めていますが、OPEC会合の結果なども注意かもしれませんが、総じて週末のイベントに向けて、様子見ムード的な相場展開に留まる可能性に留意して対応しましょう。 

10月4日のデイ・トレード戦略

本日のデイトレード戦略です。

ドルスイス

  • 予想レンジ:0.9250~0.9350
  • 基本戦略: 押し目買い
  • 予想時間:06:57 予想時レート:0.9299

ドルスイスは、0.9472で上値を押さえられて調整も、0.8925で維持して、日足の雲を上抜ける反発となっている。スロー・ストキャスティクスも反転上昇となっており、今後も堅調が続くか注目される。

上値は、0.9369の戻り高値を越えて、0.9396-0.9438の戻り高値圏まで視野となるが、上抜けは不透明で、あくまで0.9472を超えて、0.9532-53などの戻り高値が視野となるが、売りが出易い。このリスクは0.9585越えとなるが、それでも0.9803の高値を越えるまでは、0.9650-0.9800ゾーンと売りが出易い。

一方下値は、0.9241-52の戻り安値圏で、基準線と絡む位置の維持では強いが、0.9216の戻り安値を割れると、0.9130-64の戻り安値圏で、日足の雲と絡む位置が視野となるが、維持では堅調が続く。ただし、0.9000-02の戻り安値を割れるとサポートが崩れるので注意。その場合、0.8965-76まで視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ない。ただし、0.8925を割れると調整気味となり、0.8847-71、0.8822-38まで視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、0.8757の安値まで割れると、相場は崩れ2015年1月のスイスフランショック前の戻り安値圏となる0.8700-04、0.8240-0.8568の窓などを目指すリスクとなる。ただ、流石に歴史的な安値の0.7072を割れるとは当面想定できず、最大下げても0.8500台では、買いが入り易い。

従ってデイの戦略としては、上値追いは出来ないが、押し目があれば慎重に買い狙い。60分足のサポートとなる0.9240-60ゾーンの押し目を買って、ストップは0.9216割れ。ターゲットは、ただ、現状の戻り高値圏となる0.9340-69を前に上げ渋るなら利食いとなる。超えても0.94前後ではしっかりと利食いたい。また0.9216を割れるケースでは、0.9180前後での買い直しで、このストップは0.9150割れ。ただ、ターゲットは、0.9260-80が抑えるとしっかりと利食っておきたい。
週末の米雇用統計を控えて、株価次第【2021年10月4日】

ユーロ円

  • 予想レンジ:128.10~129.50
  • 基本戦略: 戻り売り
  • 予想時間:07:12 予想時レート: 128.74

上値を134.13でCapされて、調整が127.93まで下値を再拡大も、これを維持する形。現状相場は、下値は127.94-93でダブル・ボトム形成である一方上値も、130.75-48がダブル・トップとなっており、次のこういったレンジのブレイクが焦点となりそうだ。

上値は、129.38-97の戻り高値から130.20-32が抑えると弱い。130.48や130.75の戻り高値を越えて、雲の上抜けが実現して、131.09、131.86-132.24の戻り高値が視野となるが、売りが出易い。132.43-70-88の戻り高値圏を超えて、133.58-70や134円のサイコロジカルが視野となるが、抑えると上値追い出来ない。あくまで134.13の高値を越えて、134.50のサイコロジカル、更に強い135円がターゲットとなるが、一旦利食いが出易そうだ。ただ、この位置も超えると、136円や137円のサイコロジカル、更に137.50の高値まで視野となるが不透明となる。

一方下値は、128.28-55の戻り安値が維持されると堅調も、127.93-94を割れてしまうと127.50-77の戻り安値、126.98-127.32ゾーンが視野となるが、過去の高値圏と絡む位置で、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、維持出来ない場合126.17-70、125.60-126.10の戻り安値圏まで視野となる。こちらも維持では更に突っ込み売りは出来ないが、125.09-31やサイコロジカルな125円をしっかりと割れると調整が深まり、124.30-38、123.90や123.64を割れると123.01-03、122.85を割れると122.66、121.82-122.23ゾーンの戻り安値圏まで視野となる。このリスクは121.62や121.48の戻り安値割れで、その場合120.81や120.27、サイコロジカルな120円までターゲットとなるが、こういった下落では、長期的に買い狙いが検討される。このリスクは119.31の安値割れとなる。

従ってデイの戦略としては、突っ込み売りが出来ないが、反発では売り狙い。上値は、129.40-70への反発で売りを狙って、ストップは130.05越え。ターゲットは、128.10-30の維持では利食い優先で、逆にこの位置の買いは、127.93をストップ、この買いのターゲットは、ただ129円前後が抑えると利食い優先が安全となる。 

週末の米雇用統計を控えて、株価次第【2021年10月4日】