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こんにちは、鈴木郁夫です。
今週の為替相場予測です。
目次
【2021年12月13日週】概況・展望
変異株オミクロン株を巡る過度な悲的な見方は後退しているが、市場には米中対立構造の激化懸念、そして、ロシアによるウクライナ情勢の悪化などが加わり、安易にポジションを取り切れない状況にある。園中、今週はFOMCの政策方針がカギを擬っているが、パウエルFRB議長は従来の姿勢をタカ派的に転換しており、今週半ばに予定されているFOMCでFRBがどこまでテーパリングの前倒し、並びに、金利正常化に向けて意欲的な姿勢なのかどうかを確認する環境にあるとも言える。ただ、日欧などの先進国では金融緩和の引き締めにはほど遠い外部環境であり、米国独自の金融引き締め策はリスクも同時に孕んでいるだけに、ドルロングを維持する難しさもあり、もう一段のドルの上昇局面では一旦清算入りと見なした方が無難であろう。
【2021年12月13日週】注目経済指標
米国では雇用情勢は改善しているが、エネルギー価格の上昇を背景に、11月以降は米国の物価上昇傾向が継続しており、インフレ懸念はかなり深刻な状況が続いている。それ故に、FRBがテーパリングに着手したことは間違いないが、テーパリングの終了時期から本格的な利上げに移行するまでには相当の時間を要するだけに、今回のFOMCの結果のみで判断するには時期尚早とも言える。
経済指標
- 13日(月)日銀短観(第4四半期)
- 英中銀金融安定報告・銀行ストレステスト結果公表
- OPEC月報
- 14日(火)米生産者物価指数(11月)
- 15日(水)中国小売売上高(11月)
- 中国鉱工業生産(11月)米小売売上高(11月)
- FOMC経済予測公表・パウエルFRB議長記者会見
- 16日(木)NZ GDP(第3四半期)
- 豪雇用統計(11月)
- トルコ中銀政策金利
- スイス中銀政策金利
- メキシコ中銀政策金利
- ECB政策金利・ラガルドECB総裁記者会見
- 英中銀政策金利・ベイリー英中銀総裁記者会見
- EU首脳会議
- 17日(金)日銀政策金利・黒田日銀総裁記者会見
- ドイツIFO景況感指数(12月)
乖離幅チャート分析
2つの通貨ペアの乖離幅から売買シグナルを見つける。チャートはシンプルイズベストが重要!主要8大通貨から高金利のマイナー通貨まで幅広く活用可。ドル円相場を基軸に、他の主要通貨との比較及び乖離幅で売買を模索する手法です。FXをエンジョイしながら収益チャンスを掴むためには、一目瞭然のチャートが求められています。
【乖離幅チャート分析の見方】
ドル円相場のみユーロ相場(ユーロ円VSユーロドル)の乖離幅から判断。他の主要通貨は対ドル円相場との乖離で売買の判断基準となります。乖離幅が拡大した時点で強弱の売買シグナルが発生します。基本的には通常よりも強めの売買シグナルが発生してからの始動が効率的です。
各通貨ペア動向
以下、各通貨ペアの動向になります。
ドル円⇔ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
- 平均乖離幅 0.1070
- 現状乖離幅 0.1002→0.1049
先週の弱めの買いシグナルドル円112.80円から上昇しており、今週は弱い買いシグナルドル円113.45円が点灯している。
★売りターゲット(114.00円)
ユーロドル(ユーロ円-ドル円)
- 平均乖離幅 18.00円
- 現状乖離幅 14.90→14.85円
先週の強い買いシグナル1.1321からほぼ横這い状態にあり、今週も引き続き強い買いシグナル1.1309が点灯している。
★売りターゲット(1.1600)
豪ドル(ドル円-豪ドル円)
- 平均乖離幅 30.00円
- 現状乖離幅 33.80→32.15円
先週の強い買いシグナル0.7004から上昇に転じており、今週は通常の買いシグナル0.7166が点灯している。
★売りターゲット(0.7300)
ポンドドル(ポンド円-ドル円)
- 平均乖離幅 41.00円
- 現状乖離幅 36.50→36.50円
先週の強い買いシグナル1.3236から若干しているが、今週も引き続き強い買いシグナル1.3261が点灯している。
★売りターゲット(1.3600)
本ペットチャートは3~5段階で少な目からの分散投資をお勧めします。
売買シグナルは添付のチャートを参照してください。
尚、最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。