米長期金利の動向に注目【2021年2月18日】

米長期金利の動向に注目【2021年2月18日】

おはようございます。だいまんです。

2021年2月18日相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、米1月小売売上高と卸売物価指数、1月鉱工業生産・設備稼働率などが予想を上回り、米長期金利が高止まりしたことなどからドルの買い戻しが優勢となった。米10年物国債利回りは、一時1.3294%まで上昇した。米株価としては、NYダウが、一時は180ドル超の下落から史上高値を更新するも、ナスダックやS&Pは、金利の上昇を嫌気してマイナス圏で引けた。

ドル円は、106.21まで上昇後、105.78まで売りに押され、ユーロドルは、ドラギ伊新首相が「イタリアは2022年末までに、パンデミック前のレベルを取り戻すことはないだろう」との発言が嫌気され、1.2023まで下値を広げ、ポンドドルも1.3830まで下落した。

一方クロス円は総じて軟調で、ユーロ円が127.31、ポンド円が147.32から146.42、オージー円は81.76、NZD円が75.80、カナダ円は83.04まで利食いに押された。

2月18日の注目材料

  • 08:05 (米) カプラン・ダラス連銀総裁「国内外の経済問題に関する討論会参加」
  • 08:50 (日) 週間対外対内証券売買契約等の状況 [対外中長期債] (前回1兆275億円)
  • 08:50 (日) 週間対外対内証券売買契約等の状況 [対内株式] (前回4625億円)
  • 09:30 (豪) 1月新規雇用者数 (前回5.00万人 予想3.00万人)
  • 09:30 (豪) 1月失業率 (前回6.6% 予想6.5%)
  • 09:30 (豪) 1月フルタイム就業者数 (前回3.57万人)
  • 09:30 (豪) 1月労働参加率 (前回66.2% 予想66.2%)
  • 16:00 (スイス) 1月貿易収支 (前回2881百万CHF)
  • 20:00 (トルコ) トルコ中銀・政策金利公表 (現行17.00% 予想17.00%)
  • 22:00 (米) ブレイナードFRB理事講演
  • 22:30 (米) 週間新規失業保険申請件数 (前回79.3万件 予想76.5万件)
  • 22:30 (米) 週間失業保険継続受給者数 (前回454.5万人)
  • 22:30 (米) 2月フィラデルフィア連銀製造業景気指数 (前回26.5 予想20.0)
  • 22:30 (米) 1月住宅着工件数 [前月比] (前回166.9万件 予想165.8万件)
  • 22:30 (米) 1月住宅着工件数 [年率換算件数] (前回5.8% 予想-0.7%)
  • 22:30 (米) 1月建設許可件数 [前月比] (前回170.9万件(170.4万件) 予想167.0万件)
  • 22:30 (米) 1月建設許可件数 [年率換算件数] (前回4.5% (4.2%) 予想-2.0%)
  • 22:30 (米) 1月輸入物価指数 [前月比] (前回0.9% 予想1.0%)
  • 22:30 (米) 1月輸出物価指数 [前月比] (前回1.1% 予想0.9%)
  • 22:30 (加) 1月新築住宅価格指数 (前回0.3%)
  • 00:00 (ユーロ圏) 2月消費者信頼感・速報値 (前回-15.5 予想-15.0)
  • 00:00 (米) ボスティック・アトランタ連銀総裁講演
  • 01:00 (米) 週間原油在庫統計 (前回-664.5万バレル)
  • 27:00 (米) 財務省インフレ指数連動30年債入札
  • 06:45 (NZ) 第4四半期卸売物価指数 [前期比] (前回-0.3%)
  • 米下院金融委員会・ゲームストップ株に関する公聴会開催

2月18日の相場見通し

昨日は、米長期金利の高止まりを受けて、ドルの買い戻しが優勢でしたが、本日も米長期金利の動きや株価には注目して対応しましょう。

経済指標としては、豪1月雇用統計、米国では、週間新規失業保険申請件数、2月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、1月住宅着工件数と建設許可件数、1月輸入輸出物価指数、カナダでは、1月新築住宅価格指数、ユーロ圏では2月消費者信頼感・速報値、Nでは第4四半期卸売物価指数などが発表されます。

米長期金利の動向を考えると米国の経済指標の強弱の結果には注目です。ただ、米10年物国債利回りをテクニカルで見る限り、1.336%から1.429%は、上限となりそうで、既に1.30台まで上昇した10年物国債利回りですが、更に金利の上昇を期待してドルを買うのも無理がありそうなことは、留意しておきましょう。

また、直近ZEW景況感指数が強い結果でしたが、今夜のユーロ圏2月消費者信頼感も強い結果となるなら、ユーロ相場の下値を一定分支えそうですが、テクニカル的に戻りでは売りが出易いので、上値をおいかけるのは止めて置いた方が良いかもしれません。

その他、米下院金融委員会のゲームストップ株に関する公聴会は、既に終わった材料なので影響は少ないでしょうが、もし、市場を規制するような話が出ると株価の圧迫要因となるので注意しておきましょう。

2月18日のデイ・トレード戦略

本日のトレード戦略です。

ユーロ円

  • 予想レンジ:126.80~128.00
  • 基本戦略: 逆張り
  • 予想時間:10:04 予想時レート: 127.41

調整を125.09で維持して、128.46まで上値を拡大。今後更に上値を拡大できるか注目されるが、ただ、スロー・ストキャスティクスが若干買われ過ぎ圏に突入していることは注意しておきたい。

上値は、128.46を超えて、129.26-130.16、132.46-133.49の月足の戻り高値などがターゲットとなるが、ただ、137.50の高値を越えるかは不透明となる。

一方下値は、転換線の127.45、基準線の126.77,雲の上限が本日126.66に位置しており、こういった維持では強いが、126.10や125.98の戻り安値を割れると125.60、125.18-31の戻り安値圏まで視野となるが、雲の下限が切り上がりを見せることで、こういった維持では未だ堅調も、125.09の戻り安値を割れると調整が深まり、124.30-38、123.90や123.64を割れると123.01-03が視野となるが、長期のサポートが控えるが、122.85を割れると122.66、121.82-122.23ゾーンの戻り安値圏、121.62や121.48の戻り安値まで割れると下げ幅を拡大して、120.81や120.27、サイコロジカルな120円までターゲットとなるが、こういった下落では買い狙いが検討される。このリスクは119.31の安値割れとなる。

従ってデイの戦略としては、一旦高値から調整が深まっており、突っ込み売りは避けたいところだが、上値は重くなりそう。反発があれば127.80-00,128.20と売り場を探して、ストップは128.46越えとなる。ターゲットは、127.30前後の維持では買い戻しで、割れても127円前後では利食いが良く、この位置からの買いは、126.43割れをストップに、126.60-80まで買い下がりを検討したい。この買いのターゲットは、126.80-00が抑えるなら利食いとなる。

米長期金利の動向に注目【2021年2月18日】

ドルカナダ

  • 予想レンジ:1.2640~1.2720
  • 基本戦略: 逆張り
  • 予想時間:10:13 予想時レート: 1.2694

ドルカナダは、上値を1.3421や1.3391でCapされて、下落を1.2590まで拡大も、この位置では下降チャンネルの下限に支えられて反発的となったが、戻りも1.2882で抑えられる形。スロー・ストキャスティクスも引き続き下落を示しており、上値の重い状況が続きそうだが、ただ、連動性の高い原油価格が既に60ドルのテクニカル的な上値に達していることは注意しておきたい。

上値は、1.2760の日足の雲の下限から1.2784、1.2834-45の戻り高値が抑えると弱い。1.2882を超えて1.2916、1.2935の戻り高値が視野となるが抑えると上値追い出来ない。 1.2958の戻り高値を超えても、それ以前の安値となる1.2995、日足の雲の上限と重なる1.3040、1.3092-1.3138、1.3173-78の戻り高値を超えて、1.3300のサイコロジカルが視野となるが、売りが出易い。あくまで1.3391や1.3421の戻り高値を超えて、一定の反発期待となる。

一方下値は、現状の安値となる1.2610と最安値の1.2590がダブル・ボトムとして維持されると、突っ込み売りは出来ない。ただ、維持できない場合、月足からは1.2398-1.2451などもターゲットとなるが、1.2250まで割り込むと、1.2083-1.2172の戻り安値圏まで視野となる。このリスクは1.2062の安値割れで、その場合は、サイコロジカルな1.20、更に月足のフィボナッチ・リトレースメント(0.9059~1.4690)からは50%となる1.1875まで視野となるのか注意しておきたい。

デイの戦略としては、追いかけるのは危険で、一旦逆張り的な戦略が検討される。下値は、1.2640-60が維持されると買って、ストップは1.2610や1.2590割れで対応。ターゲットは、1.2746の戻り高値を前に上げ渋りでは利食いとなる。また売りも、この手前である1.2720前後で検討されるがストップは1.2746越え。また1.2763や1.2782越えとするなら、売り上がりで対応となるが、同様に1.2640-60が維持されるなら利食っておきたい。

米長期金利の動向に注目【2021年2月18日】