米長期金利が落ち着き再びリスクオンか

米長期金利が落ち着き再びリスクオンか

こんにちは。YEN蔵です。

今週の相場振り返りです。

今週(3月8日週)の振り返り

ここのとこと株価も為替も米長期金利の動きを見ながら動いています。2月以降米長期金利が上昇し直近は米10年債利回りが1.61%まで上昇しました。長期金利の上昇を受けて株安、ドル高となりました。特に成長株と呼ばれる企業群が多い米ナスダック指数や東証マザーズ指数が下落しました。

また為替ではドル高でドル円が109円台まで上昇しました。これまで株が下落すると避難通貨としての円やスイスフランが買われリスク回避、株が買われると円、スイスフランが売られてリスク選好というパターンが長らく続いていました。

そしてドルの金利が上昇すると新興国通貨も売られました。

しかし今回は米長期金利が上昇して株価が下落する局面でもあまり円買い、スイスフラン買いにはなりませんでした。ドル円の上昇が顕著な単に円は総じて弱く円安が続いています。円が避難通貨というパターンは最近あまりなくなってきており、円はもはや避難通貨の役目を終えたのかもしれません。

今週も一段と円安の流れが加速しており、ドル円は109円台で一旦下落しましたが、ユーロ円は130.25と2018年11月以来、ポンド円は152.15と2018年4月以来、豪ドル円は84.75と2018年2月以来と、それぞれ2年ぶりぐらいの水準まで上昇してきています。

11日にECB理事会が行われ政策金利は据え置きましたが、PEEP(パンデミック緊急買入プログラム)の債券の買い入れペースをこれまでより加速させる方針を示してお欧州の長期金利の上昇をけん制しました。この措置によって欧州の債券利回りは低下して株価が上昇しリスク選好の流れになっています。

来週は16~17日にFOMC、18~19日に日銀政策決定会合があり両中央銀行の政策に注目が集まります。

大きな政策変更はないと予想します。FOMCに関してはここまで米長期金利が上昇してきていますが前回のパウエルFRB議長の講演では長期金利のけん制発言はありませんでした。それで金利が上昇してしまったのですが、今回も市場は長期金利の上昇について注目しているので、何らかの牽制の発言などがあるのかどうかが注目されます。

米長期金利が落ち着くことによって株価上昇、円売りの流れが継続するのかが来週の注目ポイントになります。

米長期金利の上昇に対して株価が下げ止まったことで、金利の上昇に株価全般の耐久力が付いたのかもしれません。

FOMCで長期金利の上昇に歯止めがかかれば、リスク選好の流れは長続きし円売りの流れは継続するものと思われます。ただFOMCで特別けん制発言が出なくても米10年債利回りが1.5~1.7%付近で推移すれば、それほど大きな影響は出ずに、今の流れは継続するのではないかと予想します。1.7~1.8%をすぐに超えるようであれば、さすがに株価の下落要因になりますので、このシナリオは崩れます。

投資戦略

先週のレポートでは108.30付近が重要なレジスタンスになり、ここを上抜けできれば110円台を目指す展開と書きました。ただオシレーター系のRSIやMACDが高値圏を示してきているので要注意と書きました。

ドル円は109.20付近まで上昇後に108.35付近まで下落しましたが、重要なレジスタンスレベルであった108.30付近が今度はサポートとなり、このレベルが支えられて再び109円台に上昇しています。

米長期金利が落ち着き再びリスクオンか

日足ベースでみるとRSIが79.95%とかなり高水準なのでしばらくもみ合いになるかもしれません。しかしクロス円が上昇しており全般的に円売りの流れは継続するものと思われます。

108.30付近がサポートされれば108.30~110.20円のレンジになるのではないかと予想します。

前回高値の109.20~30が短期的なレジスタンスになっていますが、ここを上抜けできれば109.80付近、そこを上抜けできれば110円付近までの上昇を予想します。