FOMCで相場が荒れるか?【201年03月17日】

FOMCで相場が荒れるか?【201年03月17日】

おはようございます。だいまんです。

2021年3月17日相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、米2月小売売上高が市場予想を大幅に下回る結果となったことで、一時ドル売りが強まるも、1月分の小売売上高が上方修正されたことで、影響は限られた。米10年物国利利回りは、1.625%から1.61%で揉み合いとなった。またNY株3指数が、総じて弱い経済指標を受けて、軟調な展開となったが、ドル買いも限定された。

ドル円は、109.29を上値に、米長期金利の低下を受けて108.77まで売りに押され、ユーロドルは、独ユーロ圏3月ZEW景況感指数が、市場予想を上回ったが反応は鈍く、1.1882まで下落、ポンドドルは、1.3809を安値に、対ユーロでの買いが強まり1.3906まで反発した。

一方クロス円では、ユーロ円が130.40から129.49まで下落、ポンド円は150.79まで下落後、151.51まで反発、オージー円が84.20、NZD円は78.20まで利食いに押され、カナダ円は87.23まで下落後87.65まで反発した。

3月17日の注目材料

  • 08:50 (日) 2月通関ベース貿易統計・季調前 (前回-3239億円(-3254億円) 予想4550億円)
  • 08:50 (日) 2月通関ベース貿易統計・季調済 (前回3928億円 予想-2000億円)
  • 09:00 (豪) 2月先行指数 [前月比] (前回0.25%)
  • 19:00 (ユーロ圏) 1月建設支出 [前月比] (前回-3.7%)
  • 19:00 (ユーロ圏) 1月建設支出 [前年同月比] (前回-2.3%)
  • 19:00 (ユーロ圏) 2月消費者物価指数・改定値 [前年同月比] (前回0.9% 予想0.9%)
  • 19:00 (ユーロ圏) 2月消費者物価指数コア指数・改定値 [前年同月比] (前回1.1% 予想1.1%)
  • 20:00 (南ア) 1月小売売上高 [前年同月比] (前回-1.3% 予想-2.2%)
  • 21:30 (加) 2月消費者物価指数 [前月比] (前回0.6% 予想0.7%)
  • 21:30 (加) 2月消費者物価指数 [前年同月比] (前回1.0% 予想1.3%)
  • 21:30 (米) 2月住宅着工件数 [年率換算件数] (前回158.0万件 予想155.5万件)
  • 21:30 (米) 2月住宅着工件数 [前月比] (前回-6.0% 予想-1.6%)
  • 21:30 (米) 2月建設許可件数 [年率換算件数] (前回188.1万件(188.6万件) 予想175.0万件)
  • 21:30 (米) 2月建設許可件数 [前月比] (前回10.4%(10.7%) 予想-7.2%)
  • 23:30 (米) 週間原油在庫統計 (前回1379.8万バレル)
  • 03:00 (米) 米連邦公開市場委員会・政策金利公表 (現行0.00-0.25% 予想0.00-0.25%)
  • 03:30 (米) パウエルFRB議長・定例記者会見
  • 06:00 (ブラジル) ブラジル中央銀行・政策金利公表 (現行2.00% 予想2.50%)
  • 06:45 (NZ) 第4四半期GDP [前期比] (前回14.0% 予想0.1%)
  • 06:45 (NZ) 第4四半期GDP [前年同期比] (前回0.4% 予想0.5%)
  • ブリッケン米国務長官・オースティン国防長官訪韓
  • 国際エネルギー機関月報公表
  • オランダ下院選挙
  • 「ゲームストップ株騒動について」米議会で公聴会開催

3月17日の相場見通し

昨晩も本日のFOMC結果を控えて、神経質な動きの中、ドルはまちまちの展開で終了ました。

ただ本日のFOMCの結果次第では、相場が荒れた展開となる可能性があるので、注意して対応しましょう。

注目のFOMCでは、米長期金利の上昇を食い止めるために、FOMCが、ツイストオペなど、何か政策を打ち出すかが焦点です。ただ、直近のFRB要人発言を見る限り、景気回復局面を受けた金利上昇を容認するスタンスを示していて、具体的な政策を決定する可能性は低そうです。

また今回はFRBスタッフの経済見通しやFOMCメンバーのFF金利見通しも公表されます。経済見通しは、ワクチンの普及などから上方修正される可能性が高いでしょう。金利見通しに関しては、2023年からの利上げを見込む投票者が増えると市場は予想しています。この点は不透明ですが、もし、想定通りとなった場合、一定の米長期金利の上昇につながるか注目しましょう。ただ、米長期金利は、既に一定の上昇を示現しています。こういった発表があっても、米長期金利が上げ渋るなら、ドル買いの巻き戻しの動きが出易いことは、留意しておきましょう。

一方パウエルFRB議長は、弱い雇用や低金利の長期維持を引き続き示唆するでしょう。こういった話には新味がなく、焦点は、引き続き米長期金利の上昇を容認するスタンスを維持するかです。その場合、米長期金利が上昇、株価が下落するならドル買いを強めるリスクが残っていることは、注意しましょう。

経済指標としては、日本の2月月通関ベース貿易統計、豪2月先行指数、ユーロ圏1月建設支出と2月消費者物価指数・改定値、加2月消費者物価指数、米2月住宅着工件数・建設許可件数、NZ第4四半期GDPなどが発表されます。

あまり重要度の高い指標がないことやFOMCの結果発表を前に、経済指標に対する;反応は鈍りそうです。ただ、NZのGDPは、結果次第でNZドル相場が一定の動きを示す可能性に注意しておきましょう。

また、週間原油在庫統計や国際エネルギー機関月報などが原油に強気の見通しとなるなら、カナダドル相場を下支えしそうです。

その他ブリッケン米国務長官・オースティン国防長官訪韓、オランダ下院選挙、「ゲームストップ株騒動について」米議会で公聴会開催などは、サプライズがなければ、市場の影響はないと考えて対応しましょう。

3月17日のデイ・トレード戦略

本日のトレード戦略です。

NZDドル

  • 予想レンジ:0.7130~0.7250
  • 基本戦略: 戻り売り
  • 予想時間:07:58 予想時レート: 0.7193

上昇が月足の雲の上限を超えて0.7465まで拡大も、トピッシュとなる形。

上値は、0.72442-74、0.7305の戻り高値、0.7360-84の窓の上限が抑えるとレジスタンス形成の可能性から弱い。0.7465を超えて、0.7525の戻り高値まで視野となるが、上抜けは不透明だが、2017年7月の高値0.7559まで超えると0.7625-45、0.7890-0.8036までターゲットとなる。 

一方下値は、スロー・ストキャスティクスの反転もあって、0.7132-52の戻り安値や雲の位置が維持されると良いが、0.7097-99の戻り安値圏を割れると0.7032-63、0.6993-0.7003ゾーンまで割れると相場が崩れ、0.6960、0.6876-0.6916、0.6782-0.6838、0.6752を割れると0.6680まで視野となるが、下方ブレイクは不透明も、0.6590を維持できずに、更に0.6547-54、0.6512や0.6490の安値まで順次割れると0.6382-86から過去の高値となる0.6177のゾーンまで視野となるが、長期サポートからは、買い位置となる。このリスクは、0.5920や0.5844割れとなる。

従ってデイの戦略としては、戻りがあれば売り狙い。0.7250-90で売場を探して、ストップを0.7308越え。ターゲットは、0.71ミドルのサポートが維持されると利食い優先。またこの位置が維持されると買っても、ストップは0.7099割れで対応。買いの場合のターゲットは、売りと同様0.7250-90が抑えると利食いとなる。また、0.7308を超える動きがあっても、0.7465をストップに、0.7350-00、0.7430と売り場探しとなる。ただ、こういった上昇での利食いは、0.7250-30が維持されると利食い優先となる。

FOMCで相場が荒れるか?【201年03月17日】

ユーロ円

  • 予想レンジ:129.00~131.00
  • 基本戦略:大きめの動きで逆張り
  • 予想時間:07:54 予想時レート: 129.74

調整を125.09で維持して、130.49まで上値を拡大。

上値は、130.49を超えると132.46-133.49の月足の戻り高値などがターゲットとなるが、ただ、137.50の高値を越えるかは不透明となる。

一方下値は、128.94-129.21ゾーンが維持されるとサポートから強いが、128.60や128.19を割れると上昇サポートが崩れるので注意。その場合127.33-77,126.98-127.13に薄くなる雲が控え維持では良いが、維持できない場合、126.43-70、125.98-126.10ゾーンまでターゲットとなるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、125.60まで割れると125.18-30まで視野となるが、維持は不透明で、このリスクは、125.09の戻り安値やサイコロジカルな125円をしっかりと割れるケースで、その場合調整が深まり、124.30-38、123.90や123.64を割れると123.01-03が視野となるが、長期のサポートが控えるが、122.85を割れると122.66、121.82-122.23ゾーンの戻り安値圏、121.62や121.48の戻り安値まで割れると下げ幅を拡大して、120.81や120.27、サイコロジカルな120円までターゲットとなるが、こういった下落では買い狙いが検討される。このリスクは119.31の安値割れとなる。

従ってデイの戦略としては、上値追いは出来ずに、しっかりと押し目があれば買い狙いとなるが、129.49の安値を睨んで、この維持では買っても、ターゲットは、130.00-20が抑えると利食いとなる。また、割れるケースからは、128.80-129.20ゾーンでの買い下がりで、このストップは128.60割れとなる。この買いのターゲットは、129.50-80が抑えると利食いで、また超えても130.00-20への反発では、しっかりと利食いたい。

一方売りは、130.00-20ゾーンで売って、ストップは130.50越えで対応。この売りのターゲットは、129.50-80が維持されると利食い。割れても129.00-20では利食いを優先したい。

FOMCで相場が荒れるか?【201年03月17日】