FOMCを控えて様子見ムード【2021年4月27日】

FOMCを控えて様子見ムード【2021年4月27日】

おはようございます。だいまんです。

2021年4月27日相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、FOMCを控えて様子見ムードの中、NYダウは続落したが、ナスダックやS&Pは最高値を更新し、リスクオン的な展開となった。米3月耐久財受注が予想を下回り、米2年物国債や5年物国債の入札を経て、米10年物国債利回りが1.599%から1.556%まで低下したが、影響は限定された。

ドル円は、107.64を安値に、ロンドン・フィキシングでの買いに108.20まで上昇、ユーロドルは、弱い独4月ifo企業景況感指数や独政府が今年の成長率見通しを従来の3.0%から3.5%に引き上げた影響は薄く、1.2117まで上昇後、クロスでの売りに押され1.2061まで下落、ポンドドルも1.3930を高値に1.3866まで一時売りに押された。

一方クロス円では、ユーロ円は130.73、ポンド円は150.32、オージー円は84.50、NZD円は78.32、カナダ円は87.33まで上昇した。

4月27日の注目材料

  • 未 定 (日) 日銀金融政策決定会合・政策金利公表 (現行-0.10% 予想-0.10%)
  • 未 定 (日) 日銀展望レポート公表
  • 15:30 (日) 黒田東彦日銀総裁・定例記者会見
  • 18:00 (ユーロ圏) 4月業況指数 (前回0.3)
  • 19:00 (英) 4月CBI小売売上高調査 (前回-45)
  • 22:00 (米) 2月住宅価格指数 [前月比] (前回1.0% 予想1.0%)
  • 22:00 (米) 2月月次住宅価格指数 (前年比) – 2021/2 (前回12%)
  • 22:00 (米) 2月S&P/ケース・シラー住宅価格指数 [前年同月比] (前回11.1% 予想11.8%)
  • 22:00 (米) 2月S&P/ケース・シラー住宅価格指数 [前月比] (前回1.2% 予想1.1%)
  • 23:00 (米) 4月コンファレンス・ボード消費者信頼感指数 (前回109.7 予想112.0)
  • 23:00 (米) 4月リッチモンド連銀・製造業総合指数 (前回17 予想22)
  • 23:00 (米) 4月リッチモンド連銀・サービス業売上高指数 (前回16)
  • 23:00 (米) 4月リッチモンド連銀・製造業出荷指数 (前回22)
  • 23:30 (米) 4月ダラス連銀・サービス売上高指数 (前回21.6)
  • 23:30 (米) 4月ダラス連銀・サービス業信頼感指数 (前回28.9)
  • 02:00 (米) 米財務省・7年物国債/2年物変動利付国債入札

4月27日の相場見通し

昨日は、若干保合気味の相場展開となりました。ただ、NY株価の上昇に、クロス円では、総じてリスクオンの動きとなりましたが、今週は日米でGAFAなど重要企業の決算発表が続くこともあって、決算次第では株価に波乱が残ることは、注意して対応しましょう。

金融政策としては、日銀金融政策決定会合の結果や日銀展望レポートが発表されます。ただ、政策の変更は想定されていません。一応日銀のETF買いのスタンスに関して、何か示唆が見えるか注目ですが、恐らく黒田日銀総裁は、市場の懸念を払しょくするような発言を見せるでしょう。そうなると一時的な株高や円売りの局面があるかもしれません。注目して対応しましょう。

経済指標としては、ユーロ圏4月業況指数、英4月CBI小売売上高調査、米国では、2月住宅価格指数とS&P/ケース・シラー住宅価格指数、コンファレンス・ボードの4月消費者信頼感指数、4月リッチモンド連銀・製造業総合指数とダラス連銀・サービス売上高指数 などが発表されます。

経済指標に対する反応は鈍い状況が続いていますが、米国では良好な結果が、米国債の7年物国債の入札と合わせて、米長期金利の動きに変化が見えるなら、注意しておきましょう。

4月27日のデイ・トレード戦略

ドル円

  • 予想レンジ:107.75~108.45
  • 基本戦略: 押し目買いから吹き値売り
  • 予想時間:07:00 予想時レート: 108.09

上値を110.97でトピッシュとして、調整が日足の雲の上限を割り込み107.48まで拡大も、現状は、これを維持する形。

上値は、転換線と絡む108.20-29が抑えると弱い。108.55を超えて108.82―97の戻り高値、109.10を超えて、基準線の109.23が視野となるが、日足のレジスタンスと絡めて売りが出易い。109.75-96の戻り高値を超えて110.56-85まで視野となるが、上抜けは不透明。あくまで110.97の高値を超えて、サイコロジカルな111.00や111.50などのサイコロジカル、111.71や112.23の戻り高値まで越えると112.44の月足の雲の上限まで視野となるが、この位置は丁度75.31のドル円の歴史的な安値から125.86の高値の50%の位置に相当することで、上抜けは相当厳しい位置となる。

一方下値は、107.64の安値の維持では良いが、107.48を割れると107.16のそれ以前の高値から106.94の戻り安値、106.37-64の戻り安値や106.35の雲の下限まで視野となるが、上昇チャンネルの上限や106円のネック・ラインからは買いが入り易い。ただ、105.83-85の戻り安値を割れると105.20、サイコロジカルな105円が視野となるが、更に突っ込み売りは出来ない。ただ、104.92の戻り安値を割れると調整気味となり、104.55-86まで視野となる。また104.41の戻り安値を割れると相場崩れ気味となるが、ただ、下値には出遅れた雲が控えており、104.05-20の戻り安値圏で、日足の雲の上限が控える位置が視野となるが、買いが入り易い。ただし割れると雲の下限が位置する103.45-57まで視野となるが、維持では堅調が続く。このリスクは、103.33の安値を割れるケースで、その場合103円方向への調整となるが、維持されると更に突っ込み売りは出来ないが、102.96や102.59を割れると102.50前後のサイコロジカル、101.99の戻り安値、更にサイコロジカルは101.50がターゲットとなるが、引き続き買いが入り易い。最大のリスクは101.19の安値割れとなるが、その場合100.58のフィボナッチ・リトレースメント(75.31-125.86)までターゲットとなる。ただ、100円のサイコロジカルを直ぐに割れることは想定できず、買い下がり位置との見方は変わらない。

デイの戦略としては、揉み合い気味で、基本は逆張りとなるが、本日は日銀、明日はFOMCなどのイベントが控えており、一定のショート・カバー期待からは、押し目買いを優先したい。下値は、107円後半を買い下がって、ストップは107.48割れ。ターゲットは、108.20-29が抑えると利食いとなるが、超えるなら108.50を前に上げ渋りでは利食っておきたい。またこの位置の売りは、108.55をストップ、売りのターゲットは、108円が前後が逆サポートするなら利食いとなる。

加えてこれは想定していないが、108.55を超えても、108円後半では、買いは利食いや売り狙いで、その場合のストップは109.10をストップに対応となるが、こういった売りの場合は、逆に108円ミドル、108円の手前は利食いが安全そうだ。

FOMCを控えて様子見ムード【2021年4月27日】

ユーロ円

  • 予想レンジ:129.80~131.00
  • 基本戦略:押し目買い
  • 予想時間:07:16 予想時レート: 130.68

上昇が、130.97まで一時拡大も、更なる展開となっていない。ただ、下値は、109.57-60ゾーンで基準線に守られており、この維持が続くなら強い可能性がありそう。

ただし維持出来ない場合、雲の上限と絡む128.83-129.23ゾーンまで視野となるが、維持では良いが、128.29-39の戻り安値や128.13を割れると127.88の雲の下限が視野となるが維持では更に突っ込み売りは出来ないが、維持できない場合、127.50-77の戻り安値、126.98-127.32ゾーン、126.17-126.70、125.60-126.10の戻り安値圏まで視野となる。維持では更に突っ込み売りは出来ないが、125.09-31やサイコロジカルな125円をしっかりと割れると調整が深まり、124.30-38、123.90や123.64を割れると123.01-03、122.85を割れると122.66、121.82-122.23ゾーンの戻り安値圏まで視野となる。このリスクは121.62や121.48の戻り安値割れで、その場合120.81や120.27、サイコロジカルな120円までターゲットとなるが、こういった下落では買い狙いが検討される。このリスクは119.31の安値割れとなる。

一方上値は、直近高値の130.76や130.97、サイコロジカルな131円を超えて、131.50や132.00のサイコロジカル、132.46-133.49の月足の戻り高値などがターゲットとなるが、ただ、137.50の高値を越えるかは不透明となる。

従ってデイの戦略としては、揉み合いが続く可能性があって上値追いは厳しいが、130円前後のへの調整から129.80前後まで買い下がって、ストップは129.57割れ。ターゲットは、現状の高値圏となる130.76-97が抑えると利食い、超えても131円前後からの上げ渋りでは利食いながら対応したい。また、129.57を割れるケースでは、買いは注意が必要だが、129円前後から慎重に買い下がって、ストップは128.29割れなどで対応。ただ、こういった下落では、ストップとした129.57が逆に上値を抑えると利食いとなる。

一方売り戦略は131円台では検討するも、ストップは132円越えなど遠目の設定で、こういった上昇では、下げが甘ければ利食いながらが良さそうだ。

FOMCを控えて様子見ムード【2021年4月27日】