株価がレンジ入りなら、為替も大きな動きは出ず【2021年5月18日】

株価がレンジ入りなら、為替も大きな動きは出ず【2021年5月18日】

おはようございます。だいまんです。

2021年5月18日相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、主だった材料に乏しい中、まちまちの展開となった。米経済指標としては、5月NY連銀製造業景気指数が予想より強く、5月NAHB住宅市場指数、市場予想通りとなり、影響は限定された。米株価3指数は、下げ止まりを見せるも軟調推移を継続もリスクオフの動きは広がらず、米10年物国債利回りは、1.632%から1.645%で揉み合いに留まった。またクラリダFRB副議長が、「今年の米経済成長率は7%に達する可能性がある」、「ただ、テーパリングの議論は時期尚早」と述べたが影響は見えなかった。

ドル円は109.08まで下落後も109.29が上値を抑え、ユーロドルは、イタリアが全国的な外出制限を段階的に廃止すると発表、「ECBが向こう数カ月で債券買い入れペースを鈍化させる」との観測で、1.2169まで上昇も1.2134と上下、ポンドドルは、対ユーロでの買いもあって1.4147まで上昇した。

一方クロス円では、ユーロ円は132.52から132.80で上下、ポンド円は、153.74を下値に154.44まで上昇、オージー円が84.46から84.87、NZD円は78.46から78.81で推移、カナダ円は90.01から90.54まで上値を拡大した。

5月18日の注目材料

  • 07:00 (米) カプラン・ダラス連銀総裁、ボスティック・アトランタ連銀総裁「オンラインイベント参加」
  • 08:50 (日) 1-3月期四半期実質GDP・速報値 [前期比] (前回2.8% 予想-1.2%)
  • 08:50 (日) 1-3月期四半期実質GDP・速報値 [年率換算] (前回11.7% 予想-4.5%)
  • 10:30 (豪) 豪準備銀行・金融政策会合議事録公表
  • 13:30 (日) 3月第三次産業活動指数 [前月比] (前回0.3% 予想0.9%)
  • 15:00 (英) 4月失業保険申請件数 (前回1.01万件)
  • 15:00 (英) 4月失業率 (前回7.3%)
  • 15:00 (英) 1-3月ILO方式失業率 (前回4.9% 予想4.9%)
  • 15:00 (英) 3月就業者数増減 (前回-7.3万人)
  • 15:00 (英) 3月平均賃金・除ボーナス (前回4.4%)
  • 15:00 (英) 3月週間平均賃金・3ヵ月ベース [前年比] (前回4.5%)
  • 17:00 (ユーロ圏) ビルロワ・フランス中銀総裁講演
  • 18:00 (ユーロ圏) 3月貿易収支・季調済 (前回184億ユーロ 予想191億ユーロ)
  • 18:00 (ユーロ圏) 3月貿易収支・季調前 (前回177億ユーロ)
  • 18:00 (ユーロ圏) 第1四半期GDP・改定値 [前期比] (前回-0.6% 予想-0.6%)
  • 18:00 (ユーロ圏) 第1四半期GDP・改定値 [前年同期比] (前回-1.8% 予想-1.8%)
  • 21:30 (米) 4月住宅着工件数 [前月比] (前回173.9万件 予想171.0万件)
  • 21:30 (米) 4月住宅着工件数 [年率換算件数] (前回19.4% 予想-1.7%)
  • 21:30 (米) 4月建設許可件数 [前月比] (前回176.6万件 (175.9万件) 予想177.0万件)
  • 21:30 (米) 4月建設許可件数 [年率換算件数] (前回2.7% (2.3%) 予想0.6%)
  • 24:00 (米) ボスティック・アトランタ連銀総裁講演
  • 00:05 (米) カプラン・ダラス連銀総裁「パネルディスカッション参加」
  • APEC第2回高級実務者会合(6月4日まで)

5月18日の相場見通し

昨晩は、手掛かり難から揉み合い気味の展開に留まりました。

本日も株価や米長期金利の動き次第ですが、大きな材料がないことで、揉み合い気味の展開が続くか注目しましょう。

経済指標としては、日本では、1-3月期の四半期GDP・速報値と3月第三次産業活動指数、豪準備銀行・金融政策会合議事録公表、英国では4月雇用統計、ユーロ圏3月貿易収支と第1四半期GDP・改定値、米国では、4月住宅着工件数・建設許可件数などが発表されます。

経済指標に対する反応が、限定される状況が続いていますが、普段影響の少ない日本のGDPが、もし大幅に弱い結果となった場合、直近の日本売りの流れが見えるか、注意しておきましょう。また英国の雇用統計は、ロックダウン解除の効果で、好調な結果が見えた場合、ポンド相場を押し上げるか注目しましょう。

その他要人発言の機会もありますが、昨日のクラリダFRB副議長のテーパリングに関する発言でも、相場に影響はなく、余程サプライズ的な発言がなければ、こちらの影響も少なそうです。

5月18日のデイ・トレード戦略

本日のトレード戦略です。

ポンドドル

  • 予想レンジ:1.4050~1.4200
  • 基本戦略: 押し目買い
  • 予想時間:07:14 予想時レート:1.4141

ポンドドルは、1.4237で上値をCapされて調整も、下値は90日移動平均が守って反発。また一時のレンジ的な推移からこの上限を上抜けており、更に上値拡大となるか注目される。

上値は、直近高値の1.4166を超えると1.4182の戻り高値やサイコロジカルは1.42視野となるが、抑えると上値は追えない。あくまで1.4237の上ヒゲを超えて、2016年のブレグジット決定後の戻り高値となる1.4377が視野となるが、この位置までほとんど目立ったポイントがなくなることで、1.4250,1.4300や1.4350のサイコロジカルが上値を抑えるか注目したい。

一方下値は、基準線と絡むそれまで上値を押さえていた1.4006-27ゾーンが、逆サポートすると強く、割れても転換線の1.3931、雲の上限1.3904、90日移動平均の1.3846,雲の下限の1.3816の維持では堅調が続くが、1.38の戻り安値を維持できず、1.3716の戻り安値まで割れると1.37のサイコロジカル前後まで視野となるが、維持は不透明も1.3669の戻り安値割れると、その場合調整が深まり1.3567の戻り安値、1.3503-20の下ヒゲ圏、1.3430-51の下ヒゲ圏がターゲットとなるが、維持では良いが、維持出来ないケースからは1.3304-50の戻り安値まで視野となる。

この最大のリスクは、1.3188や1.3135の下ヒゲを割れるケースで、その場合相場は崩れ気味となり1.30のサイコロジカル、1.2906-33の戻り安値圏までの調整の可能性が高まりそう。ただ、一旦下支える可能性はあるが、1.2855まで割れると1.2806-1.2845ゾーン、1.2752までターゲットとなり、更に1.2676や1.2645の戻り安値を割れるケースからは、1.2438-1.2520ゾーンの戻り安値圏、1.2360まで視野となり、1.2252の戻り安値まで割れると1.2162などがターゲットとなるが、最大のリスクは1.2073の戻り安値割れで、その場合1.20のサイコロジカルがターゲットとなる。

従ってデイの戦略としては、上値追いは出来ないが、押し目待ちも、1.41前後が支えると強いが、安易な買いは不透明。もし、この位置で買っても、1.4077の戻り安値を割れるなら止める形。理想はこれを割れて1.40ミドル方向への調整を買って、ストップは1.4006割れなどで対応。ターゲットは1.4147-66の戻り高値がCapされると利食いだが、超えるなら1.42前後ではしっかりと利食いたい。またこの位置の売りは、上げ渋りを確認して対応。ストップは1.4237越えでとなるが、ターゲットは、1.4147-66が逆サポートすると利食いが安全となる。

株価がレンジ入りなら、為替も大きな動きは出ず【2021年5月18日】

スイスフラン円

  • 予想レンジ:120.30~121.20
  • 基本戦略:売り狙いから買いは押し目待ち
  • 予想時間:07:14 予想時レート:120.91

上昇が121.39まで拡大。上値は超えると月足からは124.03-125.91ゾーンまでポイントが薄くなるが、サイコロジカル的には、123円や125円などは一旦上値を押さえそう。更に超えて129.00の戻り高値、130円のサイコロジカル、131.37、133.57の月足の雲の上限が順次視野となるが、134.59の上ヒゲを前に、上値追いは不透明となる。

一方下値は、転換線と絡む120.17の維持では強いが、120.04の戻り安値を割れると119.51の基準線と絡む位置が視野となるが、維持では堅調が続く。ただし、119.26戻り安値を割れると短期上昇サポートが崩れ、それまでの高値圏となる118.74-87ゾーンが視野となるが、維持では良いが、割れると118.09-32が視野となるが維持では強いが、117.51を割れると117.05-39の日足の雲の位置まで視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、維持できない場合116.82-93,116.42の戻り安値まで視野となるが維持は不透明も、115.91-116.09の戻り安値圏を割れると相場が崩れ気味となり、115.64まで割れると、114.56-68や114.16-22までポイントが薄くなる。また113.77や113.28の戻り安値を割れると、相場は崩れ気味となり112.96-113.02、112.43-67なども視野となるが、更に112円を荒れると110円方向への調整リスクとなる。

デイの戦略としては、上値追いは出来ず、買いはあくまで押し目を待つ形。早期は、121.39の昨日の高値をストップに、121.10-20で売りも狙ってみたい。このターゲットは、120.30-50が維持されると利食いで、この位置の買いのストップは、120割れで対応。この買いのターゲットは、121円が上値を抑えると利食い優先となる。また、もし、120円を割れるケースからは、119.25をストップに、119円後半からミドルを買い下がる形。この買いのターゲットは、120.00-50が抑えると利食いが安全となる。

株価がレンジ入りなら、為替も大きな動きは出ず【2021年5月18日】