リスクオンは続かない?【2021年8月24日】

リスクオンは続かない?【2021年8月24日】

おはようございます。だいまんです。

2021年8月24日の相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、堅調に反発を続ける株価や商品価格を背景に、リスクオフ相場に巻き戻しが続いた。米経済指標としては、8月製造業、サービス業と総合PMIが予想を下回ったが、7月中古住宅販売件数が予想を上回り、相場の反応は限られた。米株価は、ファイザーの新型コロナワクチンが正式に承認されたこともあって、ナスダックが史上高値を更新するなど、3指数そろってプラス圏で引けた。

ドル円は、米10年物国債利回りが、1.283%まで上昇したことで110.15まで値を上げた後は、一転利回りが1.252%まで低下したことで、109.65まで売りに押された。ユーロドルは、独ユーロ圏8月製造業・サービス業PMIが、まちまちとなり影響が限定されて1.1750まで反発した。ただ、ユーロ圏8月消費者信頼感指数の速報値が、予想を下回ったが売りは限定されている。また、ポンドドルもまちまちのPMIに、1.3733まで買い戻された。

一方クロス円では、ユーロ円が129.14、ポンド円は150.77まで一時反発、オージー円が79.20、NZD円は75.75、カナダ円は86.77までじり高となった。

8月24日の注目材料

  • 07:45 (NZ) 第2四半期小売売上高指数 [前期比] (前回2.5% 予想2.0%)
  • 07:45 (NZ) 第2四半期小売売上高指数 [前年同期比] (前回6.8%)
  • 14:00 (日) 7月スーパー販売額 [前年比] (前回1.7%)
  • 15:00 (独) 第2四半期GDP・改定値 [前期比] (前回1.5% 予想1.5%)
  • 15:00 (独) 第2四半期GDP・改定値 [前年同期比] (前回9.2% 予想9.2%)
  • 15:00 (独) 第2四半期GDP・改定値/季調前 [前年同期比] (前回9.6% 予想9.6%)
  • 18:30 (南ア) 第2四半期失業率 (前回32.6%)
  • 23:00 (米) 7月新築住宅販売件数 [年率換算件数] (前回67.6万件 予想70.0万件)
  • 23:00 (米) 7月新築住宅販売件数 [前月比] (前回-6.6% 予想3.6%)
  • 23:00 (米) 8月リッチモンド連銀製造業指数 (前回27 予想25)
  • 23:00 (米) 8月リッチモンド連銀製造業指数・サービス業売上高指数 (前回19)
  • 23:00 (米) 8月リッチモンド連銀製造業指数・製造業出荷指数 (前回21)
  • 02:00 (米) 2年物国債入札(600億ドル)
  • パラリンピック東京2020大会開幕(9月5日まで)
  • 先進7カ国緊急首脳会議(オンライン形式)
  • キャシー・ホークル氏/・NY州知事就任

8月24日の相場見通し

昨晩も株価や商品価格の反発を背景に、リスクオフ相場に巻き戻しが続きました。ただ、今週はカンザス連銀シンポジウムで、パウエルFRB議長の講演を控えています。警戒感が残ることは留意しておきましょう。

経済指標としては、NZ第2四半期小売売上高指数、日本の7月スーパー販売額、独第2四半期GDP・改定値、米国では、7月新築住宅販売件数と8月リッチモンド連銀製造業指数などが発表されます。

NZの第2四半期小売売上高指数は、結果次第で、NZドル相場が一定の動きを示すでしょうが、影響は大きく見えないでしょう。また、独第2四半期GDPは、改定値ですので、速報から反歌が無ければ影響は薄く、米国の7月新築住宅販売件数と8月リッチモンド連銀製造業指数も、結果で米長期金利が一定の動きを締めなどが発表されます。

また、本日から米国債の入札が予定されています。株価に合わせて、2年物国債入札の結果を受けた米長期金利の動向にも注意しておきましょう。

8月24日のデイ・トレード戦略

本日のデイトレード戦略です。

NZDドル

  • 予想レンジ:0.6850~0.6950
  • 基本戦略: 戻り売り
  • 予想時間:07:29 予想時レート:0.6895

上値を0.7465でCapされて、下落が0.6806まで拡大。

上値は、転換線と基準線が位置する0.6927-48が抑えると弱い。超えて0.6952から0.7011の窓の上限で、雲の下限と絡む位置、更に0.7030-89の戻り高値圏に雲の上限が絡み、控えて売りが出易い。0.7106の戻り高値を越えて、一定の反発期待も0.7155-60、0.7210-43,0.7272-95の戻り高値圏と抑えると上値追い出来ない。0.7317の戻り高値を越えて、0.7360-86の窓の上限が視野となるが、上抜けは不透明で、あくまで0.7465を超えて、0.7525の戻り高値まで視野となるが、上抜けは不透明だが、2017年7月の高値0.7559まで超えると0.7625-45、0.7890-0.8036までターゲットとなる。

一方下値は、0.6806の安値やサイコロジカルな0.6800を維持するなら良いが、割れると0.6752-82まで視野となるが、それ以前の高値圏が、下値を支えると良いが、割れて0.6680、0.6590、更に0.6547-54、0.6512や0.6490の安値まで順次割れると0.6382-86から過去の高値となる0.6177ゾーンまで視野となるが、長期サポートからは、買い位置となる。このリスクは、0.5920や0.5844割れとなる。

従ってデイの戦略としては、一定の反発で、突っ込み売りは避けたいが、更に戻りを強めるなら売り狙い。上値は、0.69が抑えるとこういった位置から0.6950まで売り場を探して、ストップは0.6952越えなどで対応。または、こういった位置を超えても、0.70が重く、この手前までは売り場探し。ターゲットは、0.6850を前に下げ止まりでは利食いとなる。また、早期に0.68ミドルへの調整があれば、買いも検討されるが、ストップは0.6800割れで対応。ターゲットは0.69が抑えると利食い、超えても0.6950を前に、利食いを優先したい。

リスクオンは続かない?【2021年8月24日】

ポンド円

  • 予想レンジ:149.80~151.20
  • 基本戦略: 逆張り
  • 予想時間:07:51 予想時レート: 150.60

上値が156.08でCapされて、148.46まで下値を拡大も、この位置を守って反発が再度153.456で抑えられて再調整中。現状下割れはしていないが、スロー・ストキャスティクスは、下落を続けており、上値の重い状況は続きそうだ。

上値は、基準線の150.96、転換線の151.20などが抑えると弱い。151.42の戻り高値や雲の下限を越えて、152.20-59の戻り高値圏が視野となるが雲の上限が控えており、売りが出易い。153.32-45の戻り高値を超えて、154.08-154.54の戻り高値圏、155.15-16の戻り高値を超えて、155.39-94の戻り高値まで視野となるが、抑えると上値追いは出来ない。あくまで156.08を超えて、月足の156.60の戻り高値、更に157.05には横ばいとなる月足の雲の上限が位置しており、上値を抑える可能性が残っている。

一方下値は、149.19-36の戻り安値やサイコロジカルな149円前後の維持では良いが、148.46の直近安値を割れるケースからは148.12、147.29-41まで割れると146.36-56,145.22の戻り安値を割れると144.04-50、142.85、142.20まで視野となるが、維持は不透明も維持できない場合141.08-29、140.76、140.35-37などが視野となる。また139.48-52を割れると138.00-33の戻り安値圏、136.80-97の下ヒゲまで割れると相場は崩れ、134.88-135.72の戻り安値圏までターゲットとなる。ただこの下方ブレイクが、一気に実現するかは不透明も134.41まで割れると133.62-84の戻り安値圏、133.05や132.95の戻り安値割れると相場は更に崩れ気味となり、132円のサイコロジカル、131.78の安値まで割れると130円までターゲットとなる。

従ってデイの戦略としては、逆張り的で、下値は149.80-00の維持では買って、149.19割れをストップ。ターゲットは、151.00-20が抑えると利食いとなる。またこの位置の売りのストップが151.42越え。ターゲットも同様に149.80-00が維持されると利食いとなる。

リスクオンは続かない?【2021年8月24日】