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こんにちは。鈴木郁夫です。
今週の、為替相場予測です。
目次
【2021年8月30日週】概況・展望
パウエルFRB議長を除く大半のFOMCメンバーからはタカ派的な発言が散見される中、先週末のジャクソンホールでの会合において、同議長は経済データ次第との慎重姿勢を維持しており、年内の開始が適切と発言しているが、市場の反応は限定的になっている。
それ故に、市場では今週末に発表される米雇用統計への注目度がより一層高まっている。米8月非農業部門雇用者数が市場予想を上回り、米8月失業率が市場予想を下回る場合には、9月FOMCでのテーパリング観測が再び強まるほか、米長期金利上昇を背景に米ドル買い志向が強まる可能性がある。逆に、米雇用統計が悪化に転じれば、米ドル売りを誘発する展開も予想しなければならず、短期筋としても、安易にポジションを取りづらい相場展開に直面している。その中、ドル円相場は足元で小康状態が続いているが、相変わらず、米中対立構造やアフガン問題などの不確実性があり、リスク回避の円買いとドル買いが相混じり、引き続きドル円110円前後で一進一退の展開が予想されるだけに、引き続きレンジ幅を拡大し、相場の動意を待ってからの始動が得策であろう。
【2021年8月30日週】注目経済指標
週末の米8月雇用統計に注目が集まらざるを得ないが、依然として、市場には米金利動向に対する疑念、そして、デルタ株の感染拡大懸念などもあり、相対的にマーケットは視界不良の段階は否めない。その中、米軍のアフガニスタン撤退期限が明日に迫っていることも緊張感を深めており、積極的にどちらにも仕掛けづらい外部環境にあると言わざるを得ない。
注目指標
- 30日(月)ロンドン市場 休場
- 独8月消費者物価指数(CPI、速報値)(前月比) 0.1%←0.9%
- 31日(火)米7月住宅販売保留指数(前月比) 0.5%←-1.9%
- 日7月失業率 2.9%←2.9%
- 欧8月消費者物価指数(HICP、速報値)(前年同月比) 2.7%←2.2%
- 米8月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード) 123.0←129.1
- 01日(水)ユーロ7月失業率 7.6%←7.7%
- 8月ADP雇用統計(前月比) 65万人←33万人
- 米8月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 61.2←61.2
- 米8月ISM製造業景況指数 58.5←59.5
- 02日(木)米7月貿易収支 -734億ドル←-757億ドル
- 米7月製造業新規受注(前月比) 0.3%←1.5%
- 03日(金)米8月雇用統計 失業率 5.2%←5.4%
- 8月非農業部門雇用者数変化(前月比) 75.0万人←94.3万人
- 8月平均時給(前月比) 0.3%←0.4%
- 米8月ISM非製造業景況指数(総合) 62.0←64.1
乖離幅チャート分析
2つの通貨ペアの乖離幅から売買シグナルを見つける。チャートはシンプルイズベストが重要!主要8大通貨から高金利のマイナー通貨まで幅広く活用可。ドル円相場を基軸に、他の主要通貨との比較及び乖離幅で売買を模索する手法です。FXをエンジョイしながら収益チャンスを掴むためには、一目瞭然のチャートが求められています。
【乖離幅チャート分析の見方】
ドル円のみユーロ相場(ユーロ円VSユーロドル)の乖離幅から判断。他の主要通貨は対ドル円相場との乖離で売買の判断基準となります。乖離幅が拡大した時点で強弱の売買シグナルが発生します。基本的には通常よりも強めの売買シグナルが発生してからの始動が効率的です。
各通貨ペア動向
ドル円⇔ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
- 平均乖離幅 0.0725
- 現状乖離幅 0.0763→0.0761
先週の様子見ドル円109.80円から若干の上昇にとどまっているが、今週は弱い売りシグナル109.85円が点灯している。
★買いターゲット(ドル円109.50円)
ユーロドル(ユーロ円-ドル円)
- 平均乖離幅 20.50円
- 現状乖離幅 18.65→19.70円
先週の買いシグナル1.1699から上昇に転じており、今週は弱い買いシグナル1.1793が点灯している。
★売りターゲット(1.1830)
豪ドル(ドル円-豪ドル円)
- 平均乖離幅 28.75円
- 現状乖離幅 31.40→29.55円
先週の買いシグナル0.7140から上昇を速めており、今週は様子見に近い弱い買いシグナル0.7310が点灯している。
★売りターゲット(0,7350)
ポンドドル(ポンド円-ドル円)
- 平均乖離幅 41.75円
- 現状乖離幅 39.80→41.35円
先週の買いシグナル1.3625から上昇に転じており、今週は利益確定買いを伴い、様子見1.3764が点灯している。
★様子見(1.3764)
本ペットチャートは3~5段階で少な目からの分散投資をお勧めします。
売買シグナルは添付のチャートを参照してください。尚、最終的な投資判
断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。