米雇用統計次第も夏休み相場で動きは限定?【2021年8月6日】

米雇用統計次第も夏休み相場で動きは限定?【2021年8月6日】

おはようございます。だいまんです。

2021年8月6日相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、週間新規失業保険申請件数は、予想より微増となったが、7月チャレンジャー人員削減予定数が、21年ぶりの低水準となり、失業保険継続受給者数が293万人と市場予想の326万人から減少したことで、米10年物国債利回りが、1.170%から1.225%まで反発、堅調なNY株価3指数を背景に円売りが優勢となった。ただ、6月貿易収支が過去最大となったが、週末の7月雇用統計の発表を控えて、大きな方向感とはならなかった。

ドル円は、109.40を安値に109.79まで反発、ユーロドルは、1.1828から1.1857で上下、ポンドドルは、英MPCで金融政策の据え置きを発表したが、資産購入の据え置きに反対が1票投票されたことで、1.3872から1.3950まで反発した。ただ、ベイリー英中銀総裁が、「均衡金利は当面、非常に低い水準で推移すると考えられる」、「バランスシートの縮小は金利上昇の代わりとはならない」と述べたことで、影響は限定された。

一方クロス円では、ユーロ円は129.63から130.01、ポンド円は152.16から153.04、オージー円が81.04から81.36は、NZD円は77.22から77.57、カナダ円は87.43から87.95まで反発した。

8月6日の注目材料

  • 08:00 (豪) ロウRBA総裁・議会証言(下院委員会)
  • 08:30 (日) 6月毎月勤労統計調査-現金給与総額 [前年同月比] (前回1.9% 予想1.2%)
  • 08:30 (日) 6月全世帯家計調査・消費支出 [前年同月比] (前回11.6% 予想0.2%)
  • 10:30 (豪) 豪準備銀行・四半期金融政策報告公表
  • 14:00 (日) 6月景気先行指数・速報値 (前回102.6 予想104.2)
  • 14:00 (日) 6月景気一致指数・速報値 (前回92.1 予想94.0)
  • 15:00 (独) 6月鉱工業生産 [前月比] (前回-0.3% 予想0.6%)
  • 15:00 (独) 6月鉱工業生産 [前年同月比] (前回17.3% 予想8.0%)
  • 15:00 (英) 7月ハリファックス住宅価格 [前年比] (前回8.8%)
  • 15:00 (英) 7月ハリファックス住宅価格 [前月比] (前回-0.5%)
  • 15:45 (仏) 6月貿易収支 (前回-68.01億ユーロ)
  • 15:45 (仏) 6月経常収支 (前回-23億ユーロ)
  • 16:00 (スイス) 7月外貨準備高 (前回941125百万CHF)
  • 21:30 (加) 7月新規雇用者数 (前回23.07万人 予想15.00万人)
  • 21:30 (加) 7月失業率 (前回7.8% 予想7.3%)
  • 21:30 (加) 7月パートタイム雇用者数・季調値 (前回26.39万人)
  • 21:30 (加) 7月フルタイム雇用者数・季調値 (前回-3.32万人)
  • 21:30 (加) 7月労働参加率 (前回65.2%)
  • 21:30 (米) 7月非農業部門雇用者数 [前月比] (前回85.0万人 予想88.8万人)
  • 21:30 (米) 7月政府部門雇用者数 (前回18.8万人)
  • 21:30 (米) 7月民間部門雇用者数 (前回66.2万人 予想75.0万人)
  • 21:30 (米) 7月製造業雇用者数 (前回1.5万人 予想1.6万人)
  • 21:30 (米) 7月非農業部門雇用者数 (前回85.0万人 予想92.6万人)
  • 21:30 (米) 7月失業率 (前回5.9% 予想5.7%)
  • 21:30 (米) 7月U6失業率 (前回9.8)
  • 21:30 (米) 7月労働参加率 (前回61.6%)
  • 21:30 (米) 7月平均時給 [前月比] (前回0.3% 予想0.3%)
  • 21:30 (米) 7月平均時給 [前年同月比] (前回3.6% 予想3.9%)
  • 23:00 (加) 7月Ivey購買部協会指数 (前回71.9)
  • 23:00 (米) 6月卸売在庫 [前月比] (前回1.3% 予想0.8%)
  • 23:00 (米) 6月卸売売上高 [前月比] (前回0.8%)
  • 04:00 (米) 6月消費者信用残高 [前月比] (前回352.8億ドル 予想220.0億ドル)
  • GPIF・2021年度第1四半期運用状況公表

8月6日の相場見通し

昨晩も円は軟調な展開でしたが、総じて揉み合いの域から出ていません。

本日は、注目の米雇用統計が発表されますので、結果次第も週末もあって、売られた円に、利食いが入り易いことは、留意しておきましょう。

経済指標としては、日本の6月毎月勤労統計調査・全世帯家計調査と景気先行指数・速報値、豪準備銀行・四半期金融政策報告公表、独6月鉱工業生産、英7月ハリファックス住宅価格、仏6月貿易収支、加7月雇用統計とIvey購買部協会指数、米国では、7月雇用統計と6月卸売在庫・卸売売上高などが発表されます。

注目は、米国の雇用統計に集まりそうですので、他の指標の影響は少ないでしょう。米雇用統計に関しては、一応今回も改善が想定されています。ただ、事前に発表されたADP全米雇用報告が、予想を下回っていること、加えて予想が高い位置にあることを考えると、不透明感が残りそうです。非農業部門雇用者数や失業率が、弱い結果となれば、失望の動きが出易いでしょう。ともかく結果を受けてドルが上下する可能性に注目して対応しましょう。

8月6日のデイ・トレード戦略

本日のデイトレード戦略です。

ドル円

  • 予想レンジ:109.20~110.20
  • 基本戦略:大きめの動きで逆張り
  • 予想時間:07:45 予想時レート:109.78

上昇が111.66でCapされて、下落が日足の雲を割れて、108.72まで拡大も、現状はこれを維持する形。
ただ、上値は、レジスタンスとして110円前後、超えて基準線の110.19,110.28-39の戻り高値が視野となるが、抑えると弱い。また超えて110.58-70の戻り高値圏まで視野となるが、この位置には雲の上限が控えており、抑えられると上値追い出来ない。また超えても110.82-111.20の戻り高値圏、111.50のサイコロジカルではやれやれの売りが出易い。あくまで111.66や111.71の戻り高値を越えて、112.15の月足の雲の上限や112.23の戻り高値まで視野となる。こういった位置は125.86の高値から99.02の安値までの調整の50%(112.44)の位置に相当することで、上抜けは相当厳しい位置となる。ただし、超えると114.55,114.73、115.51、118,66-60のトランプ大統領就任後の高値まで視野となる。

一方下値は、雲の下限と転換線が絡む109.55-57の維持では強く、109.40戻り安値やサイコロジカルな109円前後の維持では、サポート形成の可能性から良いが、108.72を割れると調整が強まり、108.56-57の戻り安値圏、108.35の戻り安値まで視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、108.03の戻り安値や108円を維持出来ずに、もし107.48まで割れると相場は崩れる。その場合107.16のそれ以前の高値、106.94の戻り安値、106.37-64の戻り安値、サイコロジカルな106円前後まで視野となるが、大きな流れのネックラインからは、買いが入り易い。ただ、105.83-85の戻り安値まで割れると105.20、サイコロジカルな105円が視野となるが、更に突っ込み売りは出来ない。ただ、104.92の戻り安値を割れると調整気味となり、104.55-86まで視野となる。また104.41の戻り安値を割れると相場崩れ気味となるが、ただ、下値には出遅れた雲が控えており、104.05-20の戻り安値圏で、日足の雲の上限が控える位置が視野となるが、買いが入り易い。ただし割れると雲の下限が位置する103.45-57まで視野となるが、維持では堅調が続く。このリスクは、103.33の安値を割れるケースで、その場合103円方向への調整となるが、維持されると更に突っ込み売りは出来ないが、102.96や102.59を割れると102.50前後のサイコロジカル、101.99の戻り安値、更にサイコロジカルは101.50がターゲットとなるが、引き続き買いが入り易い。最大のリスクは101.19の安値割れとなるが、その場合100.58のフィボナッチ・リトレースメント(75.31-125.86)までターゲットとなる。ただ、100円のサイコロジカルを直ぐに割れることは想定できず、買い下がり位置との見方は変わらない。

デイの戦略としては、米雇用統計の発表で上下する可能性があることから、大きめの動きで、逆張りで臨みたい。上値は110円前後からミドルまで売り上がって、ストップを110.70越えとするか、更に売り上がるなら、ストップは111.19越えなどで対応。ターゲットは、109.25-40ゾーンの維持では買い戻し。割れても109円が守られると利食いが安全となる。またこの位置の買いは、ストップを108.72割れに置いて対応するが、この場合のターゲットは、109円ミドル、超えても109.80-00ゾーンが抑えると利食いが安全となりそうだ。 

米雇用統計次第も夏休み相場で動きは限定?【2021年8月6日】

カナダドル円

  • 予想レンジ:87.10~88.10
  • 基本戦略:大きめの動きで逆張り
  • 予想時間:07:55 予想時レート: 87.85

上昇が、月足の雲の上限を超えて91.19まで拡大もトピッシュとなり、調整が日足の雲を割り込み、85.43まで拡大も、現状はこの位置を維持して反発的。

上値は、雲の下限と絡む88.30や88.72の戻り高値が抑えると弱い状況が続くが、超えると89.50-70の雲の上限と絡む視野となるが、日足のレジスタンスと絡めて抑えられると上値追い出来ない。こういった位置を超えて、90.11-19、90.22-41、更に90.80-91.00戻り高値圏が順次視野となるが、コストが溜まっている位置となっており、再Capされると上値は追えない。あくまで91.19を超えて月足の91.58-91.64の戻り高値圏などが視野となる。ただ、既に上昇が3段階となっており、危険水準、またこういった位置は月足の106.52の高値をトップとしたショルダーの上限で上値を押さえ易いことは、留意しておきたい。

一方下値は、87円前後を維持するとサポートから強いが、86.58-67の戻り安値を割れると86.27やサイコロジカルな86円が視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、85.43の戻り安値を割れると調整が深まる可能性となり、84.11-45ゾーン、83.52-59の戻り安値、83.04-20の戻り安値圏、81.97-82.35ゾーン、81.88の戻り安値、81.16-58順次視野となるが、過去の高値圏からは買いが入り易い。ただし、80.99を割れると80.38-57の戻り安値、80.15の戻り安値を割れると下落拡大リスクが高まり、79.82-94の戻り安値、また79.24の戻り安値まで割れると78.72、78.08-23まで視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、77.93や77.63を割れると調整が76-77円ゾーンまで視野となる。このリスクは、75.58、74.77、73.77の安値を順次割れるケースとなる。

従ってデイの戦略としては、カナダでも雇用統計が発表されることで、荒れた動きには注意となり、大きめの動きで逆張りから入ることが検討されるが、下値は87円方向への調整から買い下がって、ストップは86.58割れまたは、更に買い下がっても、85.43割れ。ターゲットは、88.30-58の戻り高値圏を前に、88円前後のCapでは利食いで、この位置の売りも88.30や88.58をストップに、売り場を探す形。この売りのターゲットは、87.40-50の維持では利食い割れても87円を前に、下げ渋りでは、利食いを優先したい。 

米雇用統計次第も夏休み相場で動きは限定?【2021年8月6日】